【結婚式参列のネクタイ】色・柄の正しい選び方やNGマナーは?
友人の結婚式にお呼ばれした男性ゲストが服装を決める際、意外に迷ってしまうのが「ネクタイ」をどうするか。ここでは、お祝いの場にふさわしいネクタイのマナーから選び方&結び方まで、詳しく解説します。
岩下宣子 さん マナーデザイナー
「現代礼法研究所」主宰。マナーデザイナーとして、企業をはじめ、学校、商工会議所、公共団体などでマナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に『ゼクシィ』でも悩める花嫁への愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
#01|男性ゲストは要注意!
結婚式の「ネクタイマナー」
ネクタイ(タイ)は着用するのが一般的
色みやデザインなどは時代とともに変化しているものの、##s##基本的なマナーは今も昔も変わらず、結婚式ではノータイは避けた方がよいとされています。##e##ただし、7月・8月・9月の##s##夏の暑さや諸事情などでネクタイまたはボウ(ちょう)タイの着用が難しい場合は、新郎新婦に直接確認し、ふたりがOKなら問題なし。##e##また、ノーネクタイの場合は、ポケットチーフを挿すことで、フォーマルな印象にもなります。
結婚式に“ふさわしい”ネクタイの「色・柄」
OKな色 白・シルバー・ゴールド・パステルカラーなど
フォーマルの基本とされているのは白またはシルバーで、つや感がある素材だとより格調高い雰囲気に。最近は華やかさもおしゃれさも叶うゴールドやパステルカラーも許容され、人気を集めています。
OKな柄 ストライプ・ドット・小紋柄など
ストライプやドットをはじめ、シンプルで細かめの柄がおすすめ。幾何学的な図形や花などの小さな図柄がちりばめられた小紋柄も品よくおしゃれに決まります。
結婚式では“避けたい”ネクタイの「色・柄」
NGな色 黒
日本では弔事を連想させる黒色は避けた方がよいとされています。ただ、海外では黒ネクタイがフォーマルとして認められているため、外国人ゲストが多い結婚式では気にしない場合も。
NGな柄 アニマル柄、派手な柄など
ゲストは新郎新婦よりも目立たないように、というマナーを心得ると、奇抜な柄など主張が強い派手なものは避けた方が無難。また、動物の殺生を連想させるアニマル柄も避けましょう。
#02|「ゲスト別」で変わる!
結婚式におすすめのネクタイカラー
色柄はもちろん、新郎新婦との関係性を考慮するのも、ネクタイ選びの大事なポイント。次は、出席する際の立場別に、おすすめのネクタイを紹介します。
親族や主賓、上司の立場で出席する場合
親族は新郎新婦と共に招待客を迎える立場にあるため、フォーマル度の高い装いを心掛けたいところ。また、主賓として招待された場合も、ゲストの中では格が高い服装を目指したいため、##s##シルバー・白・ゴールドを基調としたフォーマル感のあるベーシックなものがおすすめです。##e##
同僚や友人の立場で出席する場合
世代の近い同僚や友人として出席する場合は、お祝いムードを盛り上げながら華やかさを演出できる##s##パステルカラーなどの明るい色みがおすすめ。##e##カジュアルな披露宴(挙式)でダークスーツやジャケットを着用する場合も、淡いブルーやピンク、イエローなどのネクタイを合わせた堅苦しくないコーデが映えます。
#03|きれいに結んで好印象!
4種類のネクタイの「結び方」
ネクタイは、きれいに結べてこそ身だしなみも整って見えるもの!せっかく用意したネクタイでのコーディネートを一段とかっこよく仕上げるためにも、主な結び方やその特徴を押さえておきましょう。
プレーン・ノット
結婚式はもちろん、就活やビジネスシーンでも用いられる最も基本的な結び方。結び目が比較的小ぶりなため、顔周りがすっきり見えます。難易度も低いので、ネクタイを結ぶのが苦手な人にもおすすめ。
ダブル・ノット
プレーン・ノットにもうひと巻きプラスするため、結び目が縦長にはなるものの、大きすぎずシュッとして上品な印象に。フォーマルスーツとの相性も良いため、ひと味違う結び方で結婚式に出席したい人にもぴったり。
ウィンザー・ノット
元英国皇太子エドワード8世「ウィンザー公」がその名の由来とされる結び方で、逆三角形に近い大ぶりの結び目と型崩れしづらいのが特徴。襟の開きが広いワイドカラーなどのシャツと好相性。
セミウィンザー・ノット
結び目の大きさはウィンザー・ノットとプレーン・ノットの間くらいで、どんなシャツにも合いやすい。ウィンザー・ノットのきちんと感とプレーン・ノットのすっきり感を併せ持つ、スマートな結び方。
#04|最後の仕上げ!
「ネクタイピン」の使い方や注意点は?
ネクタイピンにも結婚式らしい
華やかさを取り入れて
ネクタイとシャツを留めるためのアイテムが「ネクタイピン」。##s##結婚式における選び方などのマナーは特にないため、汚れや乱れを防止するという実用性はもちろん、よりおしゃれを楽しむために取り入れるのも◎。##e##さりげない輝きを放つゴールド&シルバーなら、ブラックやグレーのスーツにも映え、結婚式らしい華やかさが演出できそう。
#結婚式の服装マナー
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