結婚式は【参列】or【列席】どちらを使う? 違いは何?
結婚式に来てもらうときに使うのは、「参列」と「列席」どちらが正しい? 何げなく使っている2つの言葉の意味やその違い、使い方について解説します。
- 参列と列席はどちらも「式や行事に出席する」という意味の言葉
- 参列と列席は主催者側かゲスト側かの立場の違いによって使い分ける
- 参列=葬儀ととる人もいるので一般的な「出席」という言葉を使う方法も
#01|「参列」と「列席」の言葉の意味は?
「式や行事に出席すること」
という同じ意味の言葉
「参列」と「列席」、2つの言葉を辞書で引いてみると以下のように書かれています。
【列席】
「その席につらなること。出席すること。列座。」(『デジタル大辞泉』小学館)
「式や会合などに出席すること。その席に連なること。列座。」(『大辞林第三版』三省堂)
【参列】
「式や行事などに参加し、列席すること。」(『デジタル大辞泉』小学館)
「式や行事に出席すること。」(『大辞林第三版』三省堂)
##s##「参列」も「列席」も言葉の意味としては、「式や行事に出席すること」です##e##。2つの言葉に大きな意味の違いはありません。
#02|「参列」と「列席」はどう違う?
「列席」=主催者側が使う言葉
「参列」=ゲスト側が使う言葉
日本語としての意味は同じ「参列」と「列席」ですが、実は##s##立場によって使い分けられています##e##。
【参列】
##s##ゲストが主催者に対して使う言葉##e##です。ゲストは「自分が行く」ので、謙譲語「参る」の「参」を使った「参列」が立場上ふさわしいといえます。ただ、参加するの「参」でもあるので、厳密な決まりというわけではありません。
【列席】
##s##主催者がゲストに対して使う言葉##e##です。「列席」は漢字の意味からすると、「列をなして出席すること」となります。そのため新郎新婦や両家の親、司会者、受付など、主催者側の人が出席する人を呼ぶ際には、「ご列席の皆さま」と言います。
#03|結婚式には「参列」と「列席」
どちらがふさわしい?
意味としてはどちらもOKだが
主催者は「列席」、ゲストは「参列」が◎
言葉の意味からは「参列」でも「列席」でもどちらでもよいのですが、結婚式で使う言葉としては、##s##主催者が使うときは「ご列席いただく」、ゲストが使うときは「参列します」と言う##e##のがふさわしいでしょう。
ただ慣用的な表現として、
「参列」=葬儀
「列席」=結婚式
と受け止めている方もいます。
相手がどう思うか心配なときには、あえてゲストとして「参列」を使わずに、一般的な「出席」という言葉を使うという方法もあります。
結婚式にゲストとして出席する際には、ふたりを祝福する気持ちを表すことが大切です。本来のマナーとしては「出席」という言葉よりも、ゲスト側がへりくだった言い方の##s##「参列」の方がより改まった言葉、「改まり語」##e##になります。
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