カップルのホンネ通信


会場、日取り、ゲスト、料理、手作りアイテム…いろんなことを決めたり用意したりする結婚準備中は、楽しい半面、ふたりの間でモメてしまうことも。考えが合わない、頼んだことをしてくれない、温度差がある…こうなってしまうのは自分たちだけ?みんなどんなことでケンカしちゃうの?そこで、先輩カップルの『結婚準備中のケンカ』について実態を調査。どうやって解決したの?どうすればケンカにならないの?などアドバイスも聞いてみました。(アンケート回答数:317人)
まず、結婚準備中にケンカをしたことがあるかどうかを聞いてみると、75%と大半の人が「ある」と回答。さらにその人たちに、どれくらい深刻だったかを聞くと、「結婚そのものをどうするかまで考えた」「結婚式・披露宴の実施をどうするかまで考えた」という人がそれぞれ14%、そこまでではないけれど「普段より深刻」だった人が29%と、合計すると約6割もの人が普段以上に深刻なケンカを経験しているという結果に。
結婚準備中のカップルが、多少なりとも深刻なケンカに発展してしまうのは、ごく一般的なことのようです。


結婚準備中、どんなことについてケンカになってしまったのかを聞いてみたところ、トップは「結婚式・披露宴に掛かるお金について」で34%。3人に1人がお金についてのケンカを経験していることがわかります。
次いで「結婚準備全般へのお互いのスタンスや関与について」(33%)、「両家の意見など親・家族について」(27%)、「結婚式の日取り・実施エリア・スタイルについて」(26%)、「ゲストについて」(24%)などが上位にランクイン。このように結婚式全体に関わる話となると、お互い折り合いをつけるのがなかなか難しいようです。

特に大きかったケンカは、どう起こった?どう解決した?
- 【お金について】彼の親から援助があるものと思い、費用についてまったく話し合わずに準備を進めてしまったことが原因。私には貯蓄があり、親の援助も受けられる状態だったけど、彼には貯蓄がなく、結婚が決まったときにお金の話は出なかった。嫁ぐ側からお金の話をするのも…と思ってそのまま進めていたら、挙式2カ月前に彼の親からの援助がないことが判明。結局、彼が私の親に頭を下げて、支払いを立て替えてもらう形になった。(27歳女性/31歳男性)
- 【結婚式の準備を始める時期について】結婚式が楽しみで仕方なく、できるだけ早く準備を始めたい私と、まだ時間がたっぷりあるから普段のデートを楽しみたい彼とで意見がぶつかり、デートのたびにかなりもめた。話し合った結果、「式のために結婚するのでは本末転倒。私は、結婚式の話ばかりしない。彼は、結婚式の話が出たら積極的に参加する」という決め事をして無事解決。以後ケンカの数が激減した。(28歳女性/ 30歳男性)
- 【手作りアイテムについて】共働きだったのでお互い得意なことを担当して結婚準備を進めていました。映像関係を夫が頑張ってくれたのはいいのですが、勝手にこだわって勝手に切羽詰まっていて、私への指示も命令調だったり投げやりだったり…イラッとしたので口を利くのをやめました。一晩寝て治まりましたが(笑)。(30歳女性/29歳男性)
- 【ゲストについて】ゲストの人数で相談していたところ、彼の仕事関係で上司や同僚の人数が増え、想定していた人数よりも多くなった。会社関係はこれからも付き合いがあるので、人数は削れないのではないかと伝えたところ、「そもそも結婚式をすることになったからこんなに悩む羽目になった」と言われてしまった。結婚式そのものを否定されたため、かなり深刻なケンカになり、このまま結婚式をしてもいいのかと、一時期不安な気分だった。(33歳女性/36歳男性)
- 【結婚式へのお互いのスタンスについて】彼の親は「子どもの結婚式は親の最後の務めだからお金を出したいし、豪華にしてほしい。私たちも親にそうしてもらった」。私の親は「結婚という節目で子どもが親から旅立つ。それをお披露目する式だから、自分たちの力でできる範囲でするべきだ。私たちもそうして結婚式をした」。このように結婚式に対する両家の考え方が根本的に違って、平行線に。“私たちはどうしたいか”を話してお互いの親に納得してもらうことができたが、このときのふたりの団結力はすごかったと思う。(27歳女性/30歳男性)

結婚準備中のケンカを経験した先輩カップルに、ケンカを防ぐためのアドバイスを聞くと、多かったのは「よく話し合うこと」という声。自分のしたいこと、思っていることを相手にきちんと理解してもらうことが大切なようです。
と同時に、「相手の気持ちも考えることが大切」という声も。相手に自分の考えをわかってもらおうという姿勢と、相手の気持ちを理解しようという姿勢、その両方を大切にすることでケンカは最小限に抑えられるといえそうです。
また「第三者に相談する」という声も。ふたりだけで解決しようとせず、当事者ではない誰かを間に入れることで、ふたりの考えがよりスムーズに整理できそうですね。
結婚準備中のケンカ対策について先輩からのアドバイス
- 自分にとっては当たり前のことでも、それぞれの家でルールや考え方が違うため、細かいこともしっかり確認&話し合いをしないといけないと思った。ケンカや悪い雰囲気になることを恐れてはダメ!(27歳女性/31歳男性)
- 例えばゲストが100人いれば、料理を1ランク上げるだけで数十万円変わってしまいます。何か意見がぶつかったときは、お互いにやりたいことに掛ける金額に対してサービスや内容が本当に見合っているかを常に振り返ることが大切。
同じ10万円でも使い方次第なので、節約一辺倒よりも、どこにその金額を使うと有意義なのかを常にふたりで考えるようにしたところ、それぞれが大事に思うことに立ち返ることができ、また、より良い方向に考えがひらめいたりするように感じました。(30歳女性/27歳男性) - 夫が準備を積極的に手伝ってくれなくても、そういうものだと思ってある程度諦めること。やってほしいことは「察して」もらおうと期待するのではなく、明確に「お願い」するようにすればスムーズだと思った。後は、仕事が忙しい男性にとって結婚式準備は優先順位が低いのだということを理解し、自分がその分きちんと進めるんだ!というモチベーションを保つこと。(31歳女性/32歳男性)
- 自分たちがどういう結婚式をしたいか、人数、食事、演出、時間、予算などを具体的に話し合い、お互いがどういうものが好きかを把握しておく。男性には最初に結婚式に関する予備知識(どうしてこんなに予算が掛かるか)を入れておかないと納得できないことが多いと思う。実際にこんなにお金が掛かるものとは思わなかったと言われた。(30歳女性/43歳男性)
- 結婚準備は自分たちだけでなく両家の親や親戚を巻き込むので、花嫁と花婿が両者の仲介役をやるつもりで一歩下がった姿勢でいた方がいいと思う。相手の家のスタンスがわからないならば、締め切りよりも余裕を持って端的に相手に尋ねた方がいい。逆に自分たちの思い通りにやりたいからといって、回答を引き延ばしたり、しきたりを極端に無視したり、ばればれのうそをつくなど、不誠実な態度を取るのはとても失礼なことだと思う。仮に親たちの中にそういうことをする人がいるならば、被害が最小限になるようにパートナーを守ってあげるつもりでいてあげてはどうでしょう。(38歳女性/43歳男性)
- 悩んだら第三者の意見を聞く。会場選びのときは、ゼクシィ相談カウンターで話を聞くことによって、ふたりで悩んでいたことが難しいことではなかったんだとわかり、順調に進みました。会場が決まってからは、プランナーさんに相談。ふたりで行き詰まると、お互いがイライラし、ケンカになってしまうので、第三者に相談をし、有効に時間を使ってほしいです。(28歳女性/25歳男性)
- 自分はしたいことがあるけど、それにお金が掛かったり、相手があまり乗り気ではなかったりすることも。そんなときは、伝わりやすい言葉を選んで、相手の気分を害さないように、自分の中での当たり前という前提を取り払ってわかりやすく話したらいいのかも。(31歳女性/28歳男性)
- 思ったことは全部言った方がいいという人もいるけど、自分だけでなく “相手がどうしたいか”も考えていかないとケンカになってしまいます。カチンときたら、この人とずっと一緒にいられることが幸せなんだと自分に言い聞かせて穏やかに過ごすことが一番幸せ。(30歳女性/30歳男性)


先輩から学ぶ今回のポイント
※データの数値は小数点以下四捨五入しています
データ出典/結婚情報サイト「ゼクシィ」ユーザーアンケート「結婚準備中、ケンカした?」
調査期間/2015/3/23~4/22 回答数317人