【結婚式レポートin愛知県】お互いの思いを尊重し合い、それぞれ夢を追います
荘厳な本堂での挙式後、思い出のレストランで祝宴
「住職の父は、常に私の意思を尊重してくれました。なので就職先も一般企業へ。でもそこで人間の生死について深く考えさせられる出来事に遭遇し、自らお寺を継ごうと決めたんです」とRさん。一方のAさんも、父母と同じ職業を志して、大学在学中に公認会計士試験に合格。ふたりは事実婚の形で新たな門出を迎えることとなった。
挙式は、Rさんのたっての希望で、真宗大谷派名古屋別院での仏前式を行った。伸びやかな雅楽の調べが響き渡る本堂では、親族と友人が見守る中、司婚者であるRさんの伯父から念珠が授与され、夫婦の契りを交わした。祝宴会場に選んだのは、Aさんが初めてRさんにコース料理をごちそうをしたレストラン。美しい食器と料理でゲストをもてなした。
学習塾の生徒と先生という立場で知り合ったふたり。Aさんの淡い恋心をRさんに伝え、ふたりの交際を後押ししたのは、Aさんの母。Rさんの中学高校の先輩でもある。そしてこの日、謝辞でマイクを握ったAさんの父も、「地域にも日本にも貢献できる社会人となってほしい」と、ふたりが歩むそれぞれの道、そしてふたりが家族として一緒に紡ぐ時間、どちらにもエールを送った。
紅差しの儀でお支度が完了
結婚証明書にサインするためのペンは、学習塾で出会ったふたりらしく、よく使っていた老舗のペンメーカーのもの。結婚指輪も同じメーカーで作ってもらった
司婚者はRさんの伯父。優しいまなざしでふたりを見守っていた
Rさん手作りのリングピロー。伯父からの祝儀袋に付いていた水引をあしらった
Rさんの親族は、輪袈裟(わげさ)を掛けて挙式に臨んだ
白無垢に綿帽子姿のRさんは終始和やかな表情を見せた
祝宴のイベントは、ふたりの歩みをクイズ形式で出題。そばにいながらも、意外に知らないふたりの素顔にゲストは盛り上がっていた
Rさんが白無垢をリメイクしたドレスで送賓
2着目のドレスは、デザインを専攻するRさんの友人が、瑠璃色の着物をリメイクした一点もの。Aさんのベスト、蝶ネクタイ、チーフはRさんが亡き祖母の帯をリメイク。ブーケ、ブートニアはRさんの母の手作り
「一曲歌いたい気分!」と謝辞で喜びを表現したAさんの父
愛知県在住
A・Iさん
R・Tさん
挙式日:2024年3月10日
挙式会場:真宗大谷派名古屋別院
披露宴会場:ノリタケの森レストラン キルン
招待客:36名
Aさんが高3の時の塾の担当講師がRさんだった。大学の合格発表日だった3月10日に結婚式を挙げた。
※ゼクシィ東海版2024年7月号より転載
- 結婚準備全体
- 結婚式実例
- 愛知県