【結婚式レポートin愛知県】どちらかがメインではない。私たちらしいスタイルで
一瞬一瞬を大切に。モノではなく心に思い出を刻む
「結婚式はなぜか花嫁にスポットが当たりがちですよね。でもどちらかがメインになるものではなく、ふたりとも親やゲストに感謝を伝えたいという想いの大きさは同じです。だから “どちらかだけが行う”というものはなく、すべてふたりで一緒にやります」と侑里さん。会社の同僚で、お互いを尊敬し合ってここまで歩いてきた。開宴時のウエルカムスピーチ、乾杯の発声、親への手紙、そして謝辞。すべて大貴さんと侑里さん、それぞれがその瞬間の想いを、ありのままに自分で選んだ言葉で大切に伝えた。
いつまでもこの日の思い出を刻んでおきたいと、文化財指定の会場を選んだのもふたりらしい。凛としたクラシカルな空気感をまとったふたりから、共に尊重し合ってきたことが伝わってくる。「人前式での結婚証明書もウエルカムボードも用意していません。“モノやカタチ”ではなく、大切にしたいのはその瞬間の想いですから」。人前式ではゲストから盛大な拍手で結婚を承認してもらい、披露宴では「ようこそ! ありがとう」の想いを料理とゲスト一人一人との会話に込めて伝えた。余興はせず、ふたりのさりげなくも温かな気持ちが、そこここにじんわりと伝わる時間となった。
登録有形文化財に指定された、築100年近い元銀行の本店が会場。ふたりの立ち姿から、これから一緒に生きていくという気持ちの強さが伝わる
歴史を感じさせる大階段でのファーストミート
侑里さんはひとりで大貴さんの元へ。「彼もひとりで歩いたバージンロードですから」
お開き前の謝辞もふたりで。それぞれが語る言葉はゲストの心に響く
乾杯の発声もふたり同時に
サプライズで親を呼び出したお手本バイト。「フォトウエディングを考えていましたが、両親の嬉しそうな顔が見られて、やってよかったです」と侑里さん
中座はきょうだいと。「昔は怖かったです!」と笑いながら話す大貴さんの妹。一方、お姉ちゃんが好きすぎる侑里さんの弟は号泣。「お姉ちゃんキレイで120点!」
点心ビュッフェのおもてなしも。誰よりも先に取りに行ったのが侑里さんの弟。そっと侑里さんのテーブルに置いていた
侑里さんの友人が作ったブーケ
「反抗期が長かったのに受け止めてくれてありがとう」。大貴さんも親へ手紙を読んだ
愛知県蒲郡市在住
野田大貴さん(26歳)
侑里さん(28歳)
挙式日:2023年5月20日
挙式・披露宴会場:THE CONDER HOUSE
招待客:46名
会社の先輩と後輩。大貴さんの新入社員研修を侑里さんが担当。大貴さんのひと目ぼれから交際がスタート。
※ゼクシィ東海版2023年10月号より転載
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