【結婚式レポートin岐阜県】ハレの日にふさわしい、心が晴れやかになる一日を
生まれ育った所で関わってくれた、すべての人に感謝
支度中の未菜さんを、仏壇から見守る祖母。共働きの親に代わり、末っ子の未菜さんを可愛がり、誰よりも花嫁姿を楽しみにしていたが、8カ月前に他界。「最初に花嫁姿をおばあちゃんに見せたくて、自宅でのお支度にしました」。着付けとヘアメイクは、気心知れた未菜さんの親友に依頼。長年祖母と過ごした部屋に流れる穏やかな時間。未菜さんの笑顔も柔らかだった。仏壇に手を合わせ、家族に感謝を伝えると、祖母との思い出を胸に門出。ご近所仲間が祝福に駆け付けた。
挙式会場は、木曽川のほとりに佇む国指定重要文化財「旧川上家別邸」。神の前で誓いを立てた後、庭を使って盛大な菓子まきを行い、朱色に染まる庭の木々に、未菜さんの白無垢が映えた。祝宴でも親やゲストが登場する演出が次々と。「なかなか会えなかった友人同士で、少しでも心が晴れやかになれる時間を」とのふたりからの計らいだった。日が暮れ、新郎が謝辞を述べ終えると、「テラスへ」とゲストを誘導。次の瞬間、視界いっぱいに、色鮮やかな50発の花火が爆音とともに打ち上げられた。「この夏は地元の花火大会もなかったので」。ふたりの心からのもてなしに、ゲストは大歓声で応えていた。
快晴の中、自宅前で家族写真。未菜さんの父の手には祖母の写真も
挙式後は重要文化財の庭園でのアフターセレモニー。緋(ひ)色の紅葉が目に染みる
菓子まきでは最前列の子どもたちが大興奮!
オリーブの木に父が土を入れ、母が自宅からの水を注いだ植樹の儀。未菜さんのはじけんばかりの笑顔に、父も照れ笑い
未菜さんの友人が作った婚約指輪のデザイン画。内側にはプロポーズの場所だった「みなとみらい」の夜景が刻まれていた
駿介さんの身長は187cm、未菜さんは147cmの凸凹カップル。「どこに行っても、擦れ違う人に振り返られるんですよ」と未菜さん。それを象徴するようにウエディングケーキのトッピングは凸凹のチョコレート。ケーキを猛スピードで運んできたのは未菜さんのおい
自宅を出る前、感謝の手紙を読んだ未菜さん。母は涙が止まらない
白無垢姿で花嫁タクシーに乗り込む未菜さん。古きよき門出のワンシーンは絵になる美しさ
庭園でゲストが見守る中で行われた神前式
フィナーレの花火。澄んだ秋の夜空を色鮮やかに染め上げた
岐阜県美濃加茂市在住
井戸駿介さん(27歳)
未菜さん(24歳)
挙式日:2020年11月14日
会場:迎賓館 サクラヒルズ川上別荘
ゲスト人数:68名
学生時代にアルバイト先で知り合う。交際4年でゴールイン。当日は未菜さんの24歳の誕生日だった。
※ゼクシィ東海版2021年5月号より転載
- 結婚準備全体
- 結婚式実例
- 岐阜県