【結婚式レポートin東京都】今日は親が結婚した日。空から父も見ているようです
お庭もパーティも心行くまで楽しむ、親子二代の記念日
「楽しさ」と「癒やし」を結婚式のテーマに掲げたふたり。全国的に少し我慢の多かった2020年、摩有子さんと憲治さんも例外ではなく、旅好きなふたりなのにプロポーズ旅行を断念する経験も。だからこそ「結婚式ではリラックスして楽しんでいってほしい」と願い、キャンドルの揺らぎの癒やし効果まで考えて準備を行った。パーティ会場が徐々に暗くなり、キャンドルが柔らかな光を放つ中ふたりは入場。「人生の大半を関わった人たちが一堂に会していて、ウルッときてしまいました」と摩有子さん。ゲスト同士も語らい、旧交を温めてほしいと考えて演出は少なめ。友人に余興は頼まず、老若男女が楽しめる愉快なサウンドパフォーマンスなどを用意した。
フィナーレはライトアップされ、たなびく雲海の演出が幻想的なガーデン。「日本じゃないみたい」と驚くふたりの耳に、濃い霧にはしゃぐゲストの声が届く。昨年他界した父も「きっと天国から駆け付けてくれたはず」と感じた摩有子さん。「39年前の今日、父と母が結婚したんだな」と、しみじみ思い返す。父母の記念日を自分たちの門出の日に選んでよかった。明るい月の下、ふたりは幸せな気持ちでほほ笑み合った。
この日、父に見守られていると感じた新婦。「お父さん、きっといてくれたよね」
水中で花びらが発光する癒やしのセレモニーを、ふたりもゲストと共に楽しんだ
挙式前、憧れの緑の大理石の階段で撮影を行い、徐々にテンションアップ
新婦の姉が作ったボードはふたりの仕事場である空港に飛行機が飛び、ゲストやふたり、亡き父が描かれた力作
滝の水音が聞こえ、ユリの香が漂うチャペルは五感から癒やされる空間
ふたりのめいたちがリング&フラワーガールに
新婦が「今までお世話になりました」と感謝を伝えたところ、母の思いは涙となって溢れた
プロポーズのガラスの靴は『シンデレラ』の物語を愛する新婦のために新郎がオーダー。日付と名前も入っている
ゲストと交わりつつも話さず触れず、絶妙な間合いのサウンドを繰り出すパフォーマー。彼の発する音に「犬がいた」「じょうろ?」と子どもが真っ先に大興奮
「これからもどうぞよろしく」の思いで、姉と兄の妻に声を掛け、お色直し中座を行った
千葉県成田市
小林憲治さん(34歳)
摩有子さん(33歳)
挙式日:2020年10月25日
会場:ホテル椿山荘東京
ゲスト数:114名
仲が良い職場の4人で行くはずだった花火大会。皆の予定が合わずふたりで出掛けたのが交際のきっかけに。
※ゼクシィ首都圏版2021年3月号より転載
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