【結婚式レポートin鹿児島県】市電で挙式、ソファで披露宴。これが私たちのスタイルです

「大の乗り物好き」な新郎と手先の器用な新婦。「フェリーはどうだろう？　電車もいいかも！」と壮大な夢を描きながら会場探し。プランナーの協力を得て、市交通局とホテルのタイアップが実現した。
挙式は鹿児島駅前と市交通局前を往復する特別列車内で。新婦手作りの市電モチーフが彩った。往路では誓いのセレモニーを。市交通局に到着すると、いったん全員が降車して記念撮影。薩摩切子の意匠が光るキリコ号の青い車体を背景に両家は晴れ晴れとした笑顔をカメラに向けた。復路は検札しながらトーク＆フォトタイム。いつもと変わらない鹿児島の街並みを非日常のハッピートラムが駆け抜けた。
披露宴は同僚や友人も加わり、ソファスタイルでリラックス。新郎らしい市電トッパーのケーキや、やはり新郎の好物である“から揚げラウンド”で楽しい語らいの時間に。
「改めてみんなの前で結婚を発表でき、自分たちらしさ全開で楽しめた。最初は不安もあったけど、やっぱり結婚式をして良かったと思っています」と振り返った新婦。新郎がコンセプトを決め、新婦が細かい作業を担当。お互いに苦手な分野を補い合うことで１＋１が２以上になる個性的な結婚式が実現した。

ふたりは前日から市交通局に出向いてNexTram KIRIKOの車体を飾り付け。当日は乗降口で新婦手作りの切符を参列者一人一人に手渡した

ミラーに映る車内の様子。両家親族が全員着席できた

鹿児島駅前から出発進行！　車両正面に付けたヘッドマークはふたりの手作り。挙式後は車体から外して高砂ソファの後ろにディスプレー

市電内で誓いのキス

切符には「しあわせ行」、「415円（よいご縁）」の印字が

大のから揚げ好きだという新郎らしく、から揚げを配りながらテーブルラウンド。親族席では新郎祖母が新婦に新郎を託す幸せな光景も見られた

帰路でスタンプを押しながら回収したチケットはきれいに並べて披露宴会場の受付に。遠くから見るとふたりの前撮り写真を背景にしていることが分かる

刺しゅうが見事なリングピローも新婦の手作り

ウエディングケーキのトッパーも市電

司会者が「おふたりからのプレゼントです」とアナウンス。バンケットを囲む三方のガラス窓越しになんとナイアガラ花火15本が

Profile

鹿児島県鹿児島市在住
原田哲志さん（26歳）
尚可さん（33歳）

挙式日：2019年10月13日
挙式場所：NexTram KIRIKO（鹿児島市交通局）
披露宴会場：SHIROYAMA HOTEL kagoshima「カサブランカ」
招待客数：85名


４年前、会社の同僚として出会ったふたり。交際１年で結婚を決意。新生活を送りながら式準備に励んだ。

※ゼクシィ宮崎・鹿児島版2020年4月号より転載

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