【結婚式レポートin鹿児島県】花粉症だから涙目なんて……。父のうそに泣いちゃいました
真心と懐メロでおもてなしした３月ウエディング
高校の体育教師の新婦が、純白のドレスに身を包んで叶えた３月ウエディング。チャペルセレモニーは、新婦をエスコートする新婦父が涙を見せるなど、家族の絆を感じさせるシーンから始まった。
新郎家はのどかな指宿市で、食堂を経営している。創業者の新郎祖父は「みんなに愛される食堂に」と願いを込めて「くり屋」と名乗った。家族の中でも特に祖父のDNAを色濃く受け継いだ新郎は、結婚式でも「みんなに愛される空間づくり」を心掛けることに。そのため、大人も子どもも楽しめる料理や演出、装飾選びに余念がなかった。
新郎と二人三脚で準備を進めてきた新婦にも夢が。まだ小学生の頃、カラオケが新婦家のブームで、新婦父のおはこは1970年代の歌謡曲。後にそれが結婚式の定番ソングだったと知り、「私の結婚式でも使おう」と決心。再入場時のBGMとして曲を流し、テントウムシの衣裳を着けた子どもたちと手をつないで会場へ。家族席で待ち受けていた新婦父はその思いに気付いて、ハンカチで目頭を押さえる。「３月になった途端、花粉症でね」と、周りに言い訳しながら……。
家族との絆に導かれて、この日ふたりの夢が実現した。
新郎友人が営む醸造元の銘酒を、「くり屋」という食堂の屋号入りのラックに入れて振る舞った
「幅広い世代に幸せのお裾分けを」と、入刀したのはたい飯！
ラベンダーカラーでプリンセス気分
オープンキッチンから運ばれるおいしい料理が会場選びの決め手に
メイン卓装花は、新郎の前に枝、新婦の前に花を置き、満開の樹木を寝かせたようなアレンジ
赤、青、黄色の衣裳を着けためいっ子たち。衣裳はすべて新婦妹の手作り
新郎からのプロポーズは、偶然、若くして亡くなった新婦兄の誕生日だった。運命的な出会いに新婦父は涙
学校の素晴らしさを再認識させてくれた上司と記念撮影
互いの親に記念品を贈呈。「３代目夫婦の感性で食堂を盛り立てて」と、新郎父が祝福
親への贈り物は、指宿在住のイラストレーターにオーダーした家族の似顔絵
鹿児島県指宿市在住
篠原義治さん（33歳）
詩織さん（31歳）
挙式日：2018年3月10日
会場：BLOOM by maruya gardens（ブルーム バイ マルヤガーデンズ）
招待客数：117名
新婦同僚が、新郎の高校時代の恩師だったことが縁で交際へ。2017年6月に婚姻届を提出して、式を叶えた。
※ゼクシィ宮崎・鹿児島版2018年10月号より転載
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