【結婚式レポートin高知県】敬意と感謝を示す儀式、ブレスを大切な家族に
家族愛、友人愛、そして互いへの愛情にあふれて
日本人の父、フィリピン人の母を持つハーフの新婦。結婚式には、フィリピンに暮らす祖母を四万十に招くことが彼女の望みの一つだった。体調やスケジュールを考慮しながら四万十にやってきた祖母。その荷物に忍ばせていたものはフィリピンの男性用の正装、バロン・タガログだった。それは挙式の際、新郎に着てもらうため。日本とフィリピン、そして両家を結ぶための想いが込められている。
挙式が始まるとチャペル後方にフィリピンの仲人のような存在に当たるニノンとニナン、そして留め袖を着た祖母が並ぶ。入場した新郎新婦は、相手の手を自分の額に当てるブレスというフィリピンのあいさつを行ってバージンロードに向かった。
新郎の兄夫婦が作ってくれたリングピローをめいっ子が運んでくれたり、それぞれのきょうだいと中座をしたりと、結婚式は家族愛に満ちた内容に。仲間が贈ってくれたシャンパングラスで乾杯し、友人の余興でおみこしに担がれるなど友人の祝福も温かいものだった。新郎の「ありがとうの言葉をいくつ言っても言い足りません」とお開きのあいさつの後、新婦にエンゲージカバーを行うと、ふたりに大きな拍手が送られていた。
新郎の仲間から贈られたふたりの名前入りのグラスで乾杯。この日のために使わずにいたそう
「父母やフィリピンの祖母に見せたくて」と迎賓の時に白無垢を着た新婦
「日本での子育ては大変だったと思う」と母をいたわっていた新婦。ベールダウンの後、新婦からハグをして感謝を表現
フィリピンの民族衣裳バロン・タガログを着た新郎
披露宴の退場後、ロビーから少しだけ扉を開けてエンディング映像を見ていた
友人の余興でおみこしに担がれて場内を一周
着席するとすぐにドリンクが配られる幡多地区独特のスタイル。もちろん料理は皿鉢(さわち)
新郎へのケーキバイトでは友人の子どもたちが150cmもあるビッグスプーンを持って登場
新婦友人を対象に「変わらない友情」という花言葉を持つ花のハーバリウムプルズをにぎやかに
新婦がこの日のためにたくさん作ったドライフラワーで受付を飾った
この日は何度も涙を拭っていた新婦の父。感謝を込めて父の大好きなお酒をプレゼントした
高知県四万十市在住
谷 幸哉さん(28歳)
澪さん(24歳)
挙式日:2018年4月21日
会場:新ロイヤルホテル四万十
ゲスト数:130名
2011年、新婦がアルバイトをしていたコンビニで、新郎がひと目ぼれ。2016年から一緒に暮らす。
※ゼクシィ徳島・香川・愛媛・高知版2018年10月号より転載
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