【結婚式レポートin新潟県】笑顔の花道を歩きながら幸せが込み上げてきました
厳かに誓い華やかに装う大人の和婚
大拝殿から歩み出すと、折り鶴シャワーの祝福が待っていた。この日、ふたりが選んだのは、親しい人たちに見守られる古式ゆかしい神前式。建築の仕事に就いている新郎は、仕事の同僚、消防団や青年部などで一緒に活動する仲間を、新婦は幼なじみや学生時代の友人を招いた。大勢のゲストがつくる長い花道を歩きながら、ふたりの笑顔が大きくなった。
「神社婚にしたのは、ずっと和婚に憧れていたから。そして彼がこの会場の改装工事に関わったのも理由の一つ。誇らしそうに教えてくれたんですよ」と新婦。
披露宴でも和のテイストを大切に、ふたりは演出やアイテムにこだわりを発揮。装花やブーケ、ペーパーアイテムに描かれた花はシックな紫のトーンで統一。「目も舌も喜ぶおもてなしを」と考え、料理は和洋のコースに。地域に伝わる神楽舞の披露で新郎が太鼓を熱演すると、おめでたいパフォーマンスに会場の熱気はアップ。
お色直しの後、新婦が友人とデュエットし、「大事な人」という歌詞に合わせて新郎に寄り添うと、もう一度会場中が湧いた。どのシーンもかけがえのない思い出になるようにつくり上げてきたふたり。「最高の時間が持てました」と視線を合わせほほ笑んだ。
木の香もすがすがしい回廊に囲まれた境内をゲストと一緒に神殿へ進む
式が終わってようやく緊張が解けたふたり
披露宴では、白無垢から金の箔(はく)と螺鈿(らでん)が豪華な真紅の打ち掛けに着替えて登場。あでやかな変身に「かわいい」「きれい」の声が上がった
深紅にスワロフスキーを添えたネイルが和装に美しく映える
鶴やハマグリなどの祝宴にふさわしい器に惹かれ、ふたりは和と洋の2部構成のコースをチョイス
新郎は、週に1度の練習を1年半続け、地域に伝わっていた「長戸呂神楽」を仲間と一緒に復刻。新郎の持ち場は太鼓で、この日は20分間の熱演を披露
音楽教室でピアノや歌を教えていた新婦。友人のピアノに合わせて美声を披露
「幸せですか?」が口癖の新婦。友人たちにそう声を掛けると、「逆でしょ」「今日は佳奈が言われる方だよ」と返され、みんなで爆笑
高さ約3メートルの「昭和のスターの結婚式みたいなケーキ」はふたりの特注品。豪華な存在感にシャッター音が鳴りやまなかった
新潟市在住
内藤一明さん(32歳)
佳奈さん(34歳)
挙式日:2018年6月9日
挙式会場:新潟縣護國神社
披露宴会場:迎賓館TOKIWA
招待客:100名
友人の飲み会で出会ったふたり。照れ屋の新郎はプロポーズが言い出せず「自然な流れで」2年半後に結婚へ。
※ゼクシィ新潟版2018年10月号より転載
- 結婚準備全体
- 結婚式実例
- 新潟県