手作りの結婚指輪で後悔したくない!知っておきたいデメリットや失敗談
そもそも結婚指輪を手作りした人の満足度は高く、デメリットや失敗が挙げられるケースはわずか。その中で少数派ながら複数の声があった気を付けたいポイントと、結婚指輪の手作りができるジュエリーショップへの取材から分かった対応策をご紹介します。
そもそも結婚指輪を手作りした人の満足度は高く、デメリットや失敗が挙げられるケースはわずか。その中で少数派ながら複数の声があった気を付けたいポイントと、結婚指輪の手作りができるジュエリーショップへの取材から分かった対応策をご紹介します。
結婚指輪を手作りした先輩花嫁へのアンケートによると、その魅力として挙がったのは主に上記の3点でした。
ふたりの手で形作る指輪は、完成した姿はもちろん、作業工程の細かな痕跡までもがオリジナル。まさに“世界に一つ”の特別な宝物といえます。また、完成への期待や制作中の心地よい緊張、楽しさをふたりで共有する時間そのものも大切な思い出に。制作の様子を写真で残してくれるショップもあるようです。
こうして生まれた手作りの結婚指輪に深い思い入れが宿るのは、きっと誰もが想像できるはず。
手作りの結婚指輪にはたくさんの魅力がありますが、その一方で「手作りだからこそ起こりやすい不安や戸惑い」も。次章からは先輩花嫁から挙がった、気を付けるべきポイントとその対策をご紹介。事前の理解が、安心して制作に臨むための助けになります。
先輩花嫁へのアンケート結果では、結婚指輪を手作りした人の満足度は高く、デメリットや失敗が挙がるケースはごくわずか。その中でも、少数派ながら複数の声が寄せられた“気を付けたいポイント”をご紹介します。
その一つが制作費について。 「デザインにこだわるうちに、最初に考えていた予算を超えてしまった」という声がありました。
金額は、主に使用する金属の種類×使用量(重さ)で決まります。例えば、同一素材なら細いデザインより幅広デザインの方が価格は高くなります。さらに石留めなどのオプションを追加するとその分料金が発生。さらにショップによっては石留めや刻印が有料になるケースも。「基本料金が安く見えても、石留め・刻印・ケースが有料で結果的に高くなる場合が。無料特典の有無もチェックポイントの一つです」(CRAFY/宮崎さん、以下宮崎さん) 金額の決まり方を知りつつ、優先ポイント(形・素材・幅・石など)を明確にしておくことが予算とのズレを防ぎます。
手作りには、既製品のような完全な均一性や精密さを出しにくい側面があり、制作工程によっては“わずかなゆがみ”や“仕上げの質感”が思ったよりラフに感じられるケースも。ただ、こういった個体差こそが手作りならではの味わいでもあるのも事実です。
手作りならではの味わいか既製品のような完成度か、理想のテイストを決めて。指輪作りは職人同席で進みますが、完成度を求めるならサポート量を増やすと安心。また、選ぶ工法によっても印象は大きく変化。ワックス制作は仕上がりの調整が可能で、「既製品と同様に職人が最終の磨き上げを行うため、ご自身で作った形がそのまま美しく輝く仕上がりに。鍛造の場合は磨き上げまでご自身で行えるため、手作り感を求める方にぴったりです」(宮崎さん)。「形の崩れを残すか、整えるかで職人の作業が変わります。仕上がりテイストを決めておくといいですね」(JEWELRY STUDIO Advance/奥田さん、以下奥田さん)
自分たちの手でちゃんと制作できるのかという不安が拭えず、手作りに踏み切れないケースも。手先の器用さや握力などの力は必要なのでしょうか。
修正可能な範囲や回数は店舗によって異なりますが、ワックス制作ならロウを付け足して形を整えられるため、削りすぎてもリカバリーが可能です。また「鎚目は、コツコツと打っていく跡そのものが模様になるため、失敗がありません」(奥田さん)という声も。鍛造の場合、硬い金属は曲げに力が必要になることもありますが、「力仕事はパートナーにお願いするなど、ふたりで助け合いながら進めてくださる姿も見られます」(宮崎さん)。いずれも職人のサポートを受けながら進められるため、必要以上に不安を抱えなくてもよさそうです。
手作り結婚指輪は、制作日当日に作業開始前、職人と一緒にデザインを決めるケースが多いようです。そのため、ふたりの間で事前のイメージ共有が不足していると、当日の打ち合わせに時間がかかってしまうことも。特に多いのが、ふたりの好みや優先したいポイントが十分に擦り合っていないケースです。
事前に「シンプルか華やかか」「指輪の幅や形」「入れたいモチーフの有無」など、大枠の方向性を話し合っておくとスムーズです。また、「手仕事の風合いを大切にしたいのか」「既製品のような完成度を目指したいのか」といった、制作スタンスの共有も重要です。
「ふたりの手仕事の味を残すなら、ストレートなどシンプルなデザインがおすすめです」(奥田さん)
手作り結婚指輪では、「思い描いていた仕上がりと完成品が少し違って感じた」という声が挙がることも。その多くは、事前のデザインイメージや、求める仕上がりの共有が十分でなかったことが原因として考えられます。
「イメージを職人と共有することが大切です」(宮崎さん)。デザイン画や参考画像など、完成イメージが伝わる資料を事前に用意しておくと安心です。合わせて、指輪の厚みや幅、表面加工など細かなポイントも確認しておくと、イメージのズレを防ぎやすくなります。また、制作中に「少し違うかも」と感じた点があれば、その場で確認・相談することも大切。手間を惜しまずに!
手作り結婚指輪の中には、職人さんのフォローが手厚かった分、「自分たちで作った」という実感が思ったより得られなかったと感じるケースもあるようです。ただしこれは欠点というより、仕上がりの完成度を重視した結果ともいえるもの。どこまで手を動かしたいかによって、感じ方が分かれるポイントです。
「自分で作った実感」を重視するなら、工程にしっかり関われる工法を選ぶのがおすすめ。例えば鍛造や鎚目は、金属を自分で形にしていく工程を体験できるため、手作業の満足感を得やすい傾向があります。一方、デザインへのこだわりを優先するならワックス制作が向いていますが、その分、金属への加工は職人にお願いすることになります。「叩く工程を楽しみたい、こだわったデザインにしたいなど、おふたりが何を大切にしたいかによって選んでみてくださいね」(宮崎さん)
夫婦共にブランドへのこだわりがなく、「それなら、愛着が湧いて思い出にもなるものを」と考え、結婚指輪の手作りを選んだふたり。デザインは、日常になじむシンプルさを大切にし、新婦はツヤ仕上げ、新郎はマット仕上げとあえて少しの違いをプラス。「経年変化で次第に同じような質感になっていきますよ」との職人さんの言葉に引かれたそう。これからの時間を重ねていくイメージとも重なったようです。
選んだ工法は鍛造。「棒状のプラチナを、自分の指のサイズに合わせてリング状にしていく作業が楽しかったです」(もりもりさん)。職人が一つ一つ微調整しながら仕上げてくれたことで、安心して制作に向き合えたといいます。
完成した指輪を見て、「こんなにピカピカになるんだ!」と驚いたそう。「棒状だったプラチナが、一生身に着けるリングになったのが嬉しくて、しばらく眺めていました」(もりもりさん)。制作の時間も含めて、ふたりの大切な“結婚の印”になったようです。
「自分たちで作った指輪だから、身に着けるたびに愛着が湧きます。工房を貸し切りにしてもらえたので、ふたりではしゃぎながら作れたのも楽しい思い出。制作中の様子をたくさん写真に残してくれて、今も見返しています。指輪作りと一緒に、思い出づくりを大切にしてくれる工房がおすすめです」(もりもりさん)
不安や後悔を減らすためには、結婚指輪を手作りする上で何を大切にしたいかを、ふたりで事前に話し合っておくことが大切です。さらに、制作時には職人のサポートを上手に取り入れることも、安心につながるポイント。ずっとふたりで身に着けるものだからこそ、工法や特徴を知りながら、丁寧に選び進めたいですね。事前の不安や迷いも、準備次第で「楽しみ」へと変えていくことができますよ。
手作り結婚指輪・婚約指輪「CRAFY(クラフィ)」
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構成・文/弘中栄美 イラスト/タテノカズヒロ
※掲載されている情報は2026年1月時点のものです