ゼクシィ PRODUCED BY RECRUIT

 

ゼクシィ最新号をチェック!

  1. 結婚情報ゼクシィTOP
  2. 婚約指輪・結婚指輪を探す
  3. ゼクシィ WEB MAGAZINE
  4. 婚約指輪・結婚指輪
  5. 結婚指輪
  6. 男惚れ! 職人技光る結婚指輪
ジュエリー
Share on>

男惚れ! 職人技光る結婚指輪

「君の好きな指輪を選んでいいよ」というセリフ、優しいように見えて実はあなたに指輪選びを丸投げしているだけ。そんな彼にも指輪に興味を持ってもらうには、彼が「おっ!?」と思う指輪を見せるのも一つの方法。今回は、男ゴコロをくすぐる職人技が光る結婚指輪をご紹介!

一打ちに込めた職人の思いが指輪を強くする by 「ichi」

ichiのリング

指輪にはさまざまな作り方があるが、多くは鋳造あるいは鍛造という製法で作られている。型に溶かした金属を流して作る鋳造は複雑なデザインが作りやすく、生産効率もいいので、婚約指輪や結婚指輪ではこの製法をとることが多いのだが、中には鍛造にこだわった指輪作りをするブランドもある。その一つがichiだ。

金属をたたいて伸ばし、曲げて形を作り上げるのが鍛造。金属は何度もたたかれることで引き締まり、堅さを増していく。だから、鍛造の指輪にはゆがみにくいという特質がある。それ以上に魅力的なのは、職人が一つ一つ思いを込めて金属をたたき、手作りをするということ。「ichiでは職人がお客さまから直接お話を伺っているので、細かなニュアンスをくみ取ることができ、希望通りの指輪に仕上げられるのです。また、お客さまの人柄にも触れているので、気持ちを込めやすいんですよ」と代表の小池一央さん。

ichiのリング

今回紹介する「鎚目/つちめ」は、その名の通りいも鎚でたたいた模様が個性的なリング。「鎚目の模様一つを取っても、リング幅に対してのバランスを考えて、目の大きさにこだわって打っています。リングのサイドもたたいて、手作りの風合いを出しています」(小池さん)。

職人が思いを込めて金属をたたき、作り上げたリングは、ふたりにとってまさに一生の宝物となるはずだ。

ichiの工房

【写真1枚目】鎚目模様が独特の風合いを醸し出すリング。光が反射して、さまざまな表情を見せるのが面白い。プラチナやゴールドなど1種類の金属で作るほか、2種類の金属を合わせることも可能。M17万8200円(WG、BG)、W17万2800円(Pt)

【写真2枚目】鎚目の大きさにも職人のこだわりが生きる。幅に合わせて最も美しく見えるバランスで、丁寧かつ慎重に模様を打っていく

【写真3枚目】各店に工房があり、デザインの相談から制作まで職人が引き受ける。細かなニュアンスまでくみ取って、希望通りに仕上げてくれるのが嬉しい

職人技が生み出すレアメタルの鮮やかな発色 by 「SORA」

SORAのリング

婚約指輪や結婚指輪の素材といえば、プラチナやゴールドが一般的。だが、あえてそれ以外の金属を使用して指輪作りに取り組むブランドがある。SORAはプラチナやゴールドのほか、チタンやジルコニウム、タンタルというレアメタルと呼ばれる金属を使用して指輪作りをしている。

レアメタルを使用した指輪作りに取り組む理由の一つが金属アレルギー。「チタンやジルコニウム、タンタルなどは金属アレルギーが起こりにくい素材の一つといわれています。せっかくの記念の指輪がアレルギーのために身に着けられないとしたら、やはり悲しいですものね」とクリエイターの森川 晃さん。

SORAのリング

レアメタルのもう一つの魅力として挙げられるのが発色。「電気あるいは熱で金属の表面に酸化被膜を形成させることによって発色するのです。ブルーやイエロー、グリーン、ピンクなどさまざまな色合いがあり、これは酸化被膜の厚さによって決まります。思い通りの色合いにするのは絶妙な作業となり、職人の腕の見せどころです」(森川さん)。

美しい色合いの指輪は見ているだけで心が躍る。デザインと調和したその色は職人の長年の経験や磨き上げた技術によって生み出されていると知ると、さらに愛着が湧いてくるはず。リングの裏側にひそかに色を忍ばせることもできるので、「あまり華やかな指輪はちょっと……」という男性も安心だ。

SORA工房

【写真1枚目】「マーマー」と名付けられたこの指輪は水の流れを表面の模様で表現。マット仕上げで落ち着いた雰囲気がある。指に触れるアームの裏側にジルコニウムを配し、ブルーサファイアを思わせる美しい発色を施した。M15万4440円(Pt、ジルコニウム)、W5万4440円(Pt、ジルコニウム)

【写真2枚目】リング裏は別の色にすることも可能。身に着けたときに色はほとんど見えず、外したときに美しい色が現れるのは特別感がある

【写真3枚目】表参道の本店には制作工房を併設。デザインの相談の際には金属の特徴や発色の仕組みについても説明し、できるだけお客さまの希望に沿う指輪を作り上げるよう心を尽くしている

刀の鐔(つば)に端を発する美しい木目模様 by「杢目金屋」

杢目金屋のリング

木目金という金属加工技術をご存知だろうか。これは江戸時代に生まれ、刀の鐔(つば)のなどの装飾をはじめ、煙管(きせる)、矢立(やだて)などの装身具に利用された技術だ。この木目金の技術を指輪に応用して、個性的なリングを生み出しているのが杢目金屋だ。

「プラチナやゴールドなど色の異なる金属を幾重にも重ね合わせ、それを丹念に彫って鍛えることにより木目金の地金が出来上がります。木目の模様は一つとして同じものはなく、唯一無二の指輪が出来上がるのが魅力といえます」と職人の安部さん。結婚指輪は1枚の木目金の地金から夫婦ふたり分の指輪を作るというのもロマンチック。

杢目金屋のリング

木目金の指輪を作る上で難しいのは、指輪のデザインに木目の模様をいかになじませるかだという。「模様は一つ一つ職人が手で彫って生み出します。完成時に最適な色が見えることを想定して作るため、100分の1ミリ単位で彫りの深さにも気を使います」(安部さん)。

美しい木目の模様のリングは芸術品といってもいい。数種類の色の金属が重なることにより柔らかな色合いを生み出し、男性の手にも馴染みやすい。落ち着いた年齢になった手にもしっくりとなじむ色なのも、木目金の指輪ならではといえるだろう。

杢目金屋工房

【写真1枚目】「紅ひとすじ」と名付けられたこの指輪は、ピンクゴールドで表現された模様がふたりを結ぶ赤い糸をイメージ。また、この指輪は「つながるカタチ」という制作方法で、1つのリングふたりが分かち合うことで完成する。ふたりの絆をいつまでも深めてくれる指輪といえる。M20万9520円(WG、PG、SV)、W20万9520円(WG、PG、SV)

【写真2枚目】木目金は一つ一つの模様の出方が違うのが大きな魅力。美しい木目の模様を作り出すには、繊細な職人の技が必要となる

【写真3枚目】表参道本店近くにある工房でリングを制作。オーダーの際にはカップルが指輪への想いをしたためて、写真と共に職人に渡す仕組み。職人はその気持ちを汲み取り、想いに最大限応えられるよう、心を込めてリングを作り上げる。

“千の粒”は職人の卓越した技術の結晶 by「銀座ダイヤモンドシライシ」

銀座ダイヤモンドシライシのリング

婚約指輪や結婚指輪で最近人気を集めているのが、ミル打ちという技法を使った装飾が施されているもの。ミルとはミルグレインのことで、ラテン語で千の粒という意味がある。その名の通り、細かな粒を連続して打刻して作られた美しい模様がミル打ち装飾だ。

多くのブランドでミル打ちのリングを提供しているが、銀座ダイヤモンドシライシで人気の「アノリュー」は同じミル打ちリングでも細部にこだわりがある。実はミル打ちのリングにはサイズ直しがしにくいという欠点がある。ただ、長く使い続けるためにはサイズ直しができるに越したことはない。そこで、手の平側の部分にはミル打ちを施さないデザインにしたという。こう書くとずいぶん簡単なことのように思えるが、そうではない。「ミル打ちを途中で終わらせるため、両サイドのミル打ちが終わる箇所を揃えるのですが、正確に揃えるのが実は難しく、熟練した職人の技が必要となるのです」(銀座ダイヤモンドシライシ クラフトマン)

銀座ダイヤモンドシライシのリング

等間隔で打ち込まれた粒は光の加減でまるでダイヤモンドのように輝き、リングにこの上もない美しさを添えてくれる。ミルには「子宝」や「永遠」、「長寿」などの意味合いもあり、結婚の記念として贈りあうリンクの装飾としてはまさにぴったり。男性リングの装飾としても派手過ぎず、地味過ぎず、程よいアクセントに。人とは違うしゃれたリングをと考える男性にお勧めだ。

シライシ工房

【写真1枚目】ミル打ちに小粒のダイヤモンドを飾ったリングはユニセックスで使用できるスマートなデザイン。平打リングに星留めという技法でダイヤモンドを飾ったリングは、引っ掛かりがなく日常使いにも適している。M11万3400円(Pt、ダイヤモンド)、W11万8800円(YG、ダイヤモンド)

【写真2枚目】「アノリュー」はデザインをはじめ、リングの素材、ダイヤモンドの有無や数、配置などを自由に組み合わせることができる。ふたりの個性をさりげなく出せるのが嬉しい

【写真3枚目】銀座ダイヤモンドシライシでは自社工房を備え、オリジナルデザインのリングを数多く生み出してきた。セミオーダーシステムを取り入れ、カップルの気持ちに寄り添ったリング作りに尽力。指輪はクラフトマンが丁寧にメンテナンスしてくれるので、生涯にわたり安心して身に着けられる

From 編集部

男が惚れる指輪をふたりで探して

指輪作りへの熱い思いと熟練した技術によって作り出される結婚指輪には人の心を動かすストーリーがある。最も心惹かれるエピソードを持つ指輪をふたりの一生の相棒とするという選び方もあり。彼と一緒にじっくりと結婚指輪の物語に耳を傾けてみて。

Shop list

ichi 銀座店

TEL03-6228-4229

SORA

TEL03-5772-8333

杢目金屋 銀座本店

TEL03-6228-6677

銀座ダイヤモンドシライシ 銀座本店

TEL03-3567-5751

取材・文/粂 奈美子 撮影/上野 敦(指輪) スタイリング/松下綾子 構成/小田真穂(編集部)
※文中の略語は以下の意味となります。M=男性用、W=女性用、Pt=プラチナ、WG=ホワイトゴールド、BG=ブラウンゴールド、PG=ピンクゴールド、SV=シルバー
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2017年6月時点のものです
※価格は指輪のサイズ、地金の相場によって変動することがあります

  • 結婚指輪
  • 結婚決まりたて
  • スタイル提案
  • ふたりらしい
  • フルオーダー
  • セミオーダー
Share on>

pagetop