オーストラリアへの新婚旅行 おすすめは?気を付けることは?費用は?

雄大な自然、美しいビーチ、洗練された都市、かわいい動物や珍しい野生の草花など、多彩な魅力があふれるオーストラリア。見どころ満載なだけに「おすすめは?」「費用は?」と気になるところ。そんなふたりのために、オーストラリアに詳しいライターがハネムーンを楽しむための情報をご紹介します!
雄大な自然、美しいビーチ、洗練された都市、かわいい動物や珍しい野生の草花など、多彩な魅力があふれるオーストラリア。見どころ満載なだけに「おすすめは?」「費用は?」と気になるところ。そんなふたりのために、オーストラリアに詳しいライターがハネムーンを楽しむための情報をご紹介します!
広大な国土に、美しい自然と多彩な文化を持つさまざまな都市が点在するオーストラリア。直行便での所要時間は7時間半~10時間ほどで、時差もわずか。そして何より陽気で親しみやすい人が多いから、ハッピーオーラいっぱいのハネムーンにぴったり。エリアごとに異なる魅力があるから、あちこち周遊するプランを立ててみて。
南半球にあるオーストラリアは日本とは季節が逆で、南よりも北の気温が高め。国土が広いので気候は地域によって大きく異なるけれど、一般的なベストシーズンを以下にまとめたので参考にして。
エリア | ベストシーズン |
---|---|
東部:シドニー、メルボルン、ゴールドコーストなど | 9~11月(春)、3~5月(秋)は気候が穏やか |
北部:ケアンズ、グレートバリアリーフなど | 5~10月(乾季)はスコールが少なく、湿度も低め |
中央部:ウルル(エアーズロック) | 9~11月(春)、3~5月(秋)が過ごしやすい |
西部:パース、マーガレットリバー | 9~11月(春)はさまざまな野生の花の見頃 |
日本の真南に位置するオーストラリアは、日本との時差がわずか1時間。時差ぼけや日本との電話の時間などを気にしなくていいのもうれしいポイントといえそう。
東部(シドニーなど)は日本+1時間、西部(パースなど)は-1時間と計算も簡単。ただし、東部など10月から翌年4月までサマータイムを採用している地域があるので気を付けて。
オーストラリアの通貨は、Australian Dollar(オーストラリアドル/略称:AUD)。記号は「$」、またはアメリカドルなどと区別するために「A$」と表記されることも。
為替レートは、1ドル=90円前後(2025年4月現在)なので、1ドル100円でざっくりと計算しても大きな狂いがなくて便利。ハネムーン前に最新レートを確認しよう。
都市部や観光地を中心にキャッシュレス化が進んでいて、各種クレジットカードはもちろん、モバイル決済も便利。Apple PayやGoogle Payなどが飲食店やタクシー、公共交通機関で使えるところも多い。
オーストラリアでは基本的にチップは不要。日本と同じような感覚でOKだけれど、高級レストランやホテルで特別なサービスを受けた場合に感謝の気持ちを表すことも。また、タクシーの現金利用でお釣りが少額のときなどは「Keep the charge」(お釣りは取っておいて)と渡してもスマート。
オーストラリアで使われる言語は、イギリス英語から独自に発展したオーストラリア英語。文字のスペルは基本的にイギリス式で、アクセントもイギリス英語に似ているけれど、「エイ」という母音が「アイ」に近い発音に聞こえることもある(例:today → トゥダイ など)。
ただし、都市部や観光地ではあまりアクセントが強くないので、ハネムーンでは特に心配しなくて大丈夫。
日本からオーストラリアへの所要時間は、直行便なら各都市から10時間前後。乗り継ぎ便の場合は、香港やシンガポールなどでの待ち時間もプラスされるので、空港でショッピングなどを楽しもう。
行き先 | 直行便の出ている空港 | 所要時間 |
---|---|---|
シドニー | 東京(羽田)・大阪(関西) | 約9時間半 |
ケアンズ | 東京(成田)・大阪(関西) | 約7時間半 |
メルボルン | 東京(成田) | 約10時間半 |
パース | 東京(成田) | 約10時間 |
※ルートにより週3便のケースもあり
オーストラリアへのハネムーンにかかる費用は時期や日数、ホテルの立地やランクなどによって変わるけれど、だいたいの目安は次のとおり。
・飛行機代:2人往復20万~60万円(主要都市への直行便、エコノミークラスの場合)
・ホテル代:2人5~7泊 20万~40万円(主要都市のスタンダードホテルの場合)
このほか現地での食事代、交通費、観光にかかる費用などを含め、2人で約70万~120万円ほどかかるケースが一般的なよう。物価は全体的に日本よりも高めなので、早めに予約するなどして費用を抑えよう。
オーストラリアの固有種・コアラは、キュートなルックスで大人気。コアラを抱っこして写真を撮るのが旅の定番だったけれど、今は動物福祉の観点から、抱っこを禁止している州が多く、それ以外の州でも抱っこNGの動物園が増えている。抱っこできなくても、近くで見るだけでもかわいいので、ぜひ会いに行ってみよう。
最近では、先住民の伝統的な名称で呼ぶのが主流となりつつある「ウルル」。広大な砂漠にそびえる巨岩は、いつ見ても圧巻だけれど、朝日・夕日の時間帯はさらに感動的な体験ができるはず。この時間に、ラクダに乗って砂漠を歩くキャメルツアー、ヘリコプターでの遊覧飛行に参加してみて。
世界最大のサンゴ礁で有名な「グレートバリアリーフ」を、海の中から・上から楽しむアクティビティーが人気。ダイビングやシュノーケリングのほか、ガラス張りの船底から水中を見るグラスボート、透明度の高い海を上空から眺める遊覧飛行など、さまざまなアクティビティーが楽しめる。
日本とは季節が反対で、地域によって気候が大きく違うので、行き先の気温をチェックして服装を考えて。特にメルボルンは、1日の間でも天候が大きく変わりやすいので、脱ぎ着しやすい服装がベター。
日本と比べてオゾン層が薄く、紫外線がとても強いので注意。真夏でなくても、行き先がビーチでなくても、サングラスやつばの広い帽子、ストールなど羽織りものはマスト。さらに日焼け止めも忘れずに。
オーストラリアは環境保護のために国外からの食べ物の持ち込みに厳しく、違反すると罰金が科せられることも。果物などの生鮮食品、植物や種子、土、一部の動物製品などが持ち込み禁止となっている。
また、お菓子などの加工食品、医薬品やサプリメントなどは申告が必要なこともあるので、オーストラリア政府の公式サイトで確認しよう。
ダイナミックな自然に囲まれて、たくさんのロマンチックな体験ができるオーストラリア。行きたい街がいっぱいだけれど、プラン次第で効率よく回れそう。上手に計画して、一生忘れられない素敵なハネムーンに!
前川ミチコ
ライター&エディター
株式会社リクルートで住宅誌の編集を担当し、フリーのエディター&ライターに。1999年から『ゼクシィ』関連メディアの記事制作に携わる。オーストラリアでの短期留学経験などを通して海外に友人が多く、お互い行き来して交流している。
文/前川ミチコ イラスト/田中麻里子 構成/小田真穂(編集部)
※掲載されている情報は2025年5月時点のものです