引出物の新しい贈り方!ゲストも嬉しい[ギフトマルシェ]どう準備する?

誰もが頭を悩ませるギフト選び。もらって嬉しい物は人によって違うから、年代などによって贈り分け、欲しい物を受け取れるカタログギフト……などと考える人も。だったら最近人気の「ギフトマルシェ」も考えてみては?欲しいギフトを選んでもらえて、それ自体が演出にもなるギフトマルシェ。取り入れた先輩たちのケースを紹介します。
誰もが頭を悩ませるギフト選び。もらって嬉しい物は人によって違うから、年代などによって贈り分け、欲しい物を受け取れるカタログギフト……などと考える人も。だったら最近人気の「ギフトマルシェ」も考えてみては?欲しいギフトを選んでもらえて、それ自体が演出にもなるギフトマルシェ。取り入れた先輩たちのケースを紹介します。
ギフトマルシェは、新郎新婦が用意したギフトをマルシェのように並べて、ゲストにその場で選んでもらう演出のこと。好きな物を選ぶ楽しさと、その日に持ち帰れる嬉しさを同時に味わえることで人気が高まっています。
ギフトマルシェのいいところ
ほかにも工夫次第でメリットはまだまだいっぱい!
次から先輩花嫁の実例を紹介します。
親族ゲストには通常の引き出物を、友人ゲストにはギフトマルシェを用意したなつみさん。持ち帰れるギフトだけではなく宅配に対応したギフトも用意したほか、「何を選んでいいか分からない」と悩む人のためにカタログギフトも用意するなど、ゲストが選びやすい工夫がいっぱい!
ゲストの人数/顔触れ:40名(親族10名、友人30名)
※ギフトマルシェは友人30名向けに実施し、親族には引出物を用意
ギフトマルシェのタイミング:披露宴後半のゲストインタビューの後
引出物:19種類25個/約14万円
引菓子:15種類60個/約5万4000円
引出物は迷ったときにもすぐ選べるように、カタログギフトを多めに用意。それだけでは面白みに欠けると思い、女性ゲストが好きそうで他の結婚式のギフトにはあまりなさそうな、ハンドソープなどのギフトを選びました。現物を選ぶのは女性ゲストが多いと考え、女性が好みそうな物を中心に選びました。
プランナーさんからの提案で、入場時に花の色を選んでもらい、その色で3グループに分けました。
引出物は、後で配送する物も用意したこと。結婚式後に手配したので、希望人数が多かったギフトも用意でき、反対に誰も選ばなかったギフトは購入せずに済んだため、ロスが最小限となりました。引菓子は賞味期限があるものなので直前に購入し、お渡ししてから賞味期限までの時間ができるだけ長くなるようにしました。
選ぶ時間も楽しかったと言っていただけました。カタログギフトはやはり男性ゲストに選ばれることが多かったです。
送賓時にギフトマルシェを行った恵祐さん・あゆみさん。ゲストが選びやすいようにと作ったギフトカタログには、ふたりの心のこもったおすすめコメントが書かれており、ゲストは思い思いに自分の欲しいギフトを手に取った。こだわって選んだ3つのプチギフトもこのタイミングで一緒にお渡し。
ゲストの人数/顔触れ:65名(親族・親戚21名、友人44名)
※ギフトマルシェは友人44名向けに実施し、親族・親戚には引出物と引菓子を用意
ギフトマルシェのタイミング:テラスに用意したギフトマルシェから、送賓のタイミングで選んでもらい、そのままお見送りのあいさつ。3つのプチギフトも、その流れでお渡し
引出物:9種類(約15万円)
引菓子:4種類(約6万円)
引出物というより「プレゼントを渡す」ような感覚で選びました。友人のみのマルシェにしたのでラインナップは考えやすく、自分たちが本当に良いと思うブランドで、心からのおすすめを選びました。
また心地よく選んでもらえるように、リサイクルガラスや日本産の商品など、サステナブルな観点も意識しました。ふたりで店舗を回って実物を見て決めるのも、大変ではありましたが楽しかったです。
テーブルごとの代表者と花嫁でじゃんけんをして決めました。実は順番決めについては考えておらず、前日に司会の方との打ち合わせで決まりました。シンプルですがテーブル同士のちょっとした交流にもなり、とっても盛り上がりました!
ワクワクしながら選べるようにと思いテラスに並べていただいたのですが、写真もきれいに残せて嬉しかったです!ギフトマルシェは友人のみとしたので、ご祝儀額の違いに配慮する心配もなく、スムーズに選んでもらえたと思います。
自分の好きな物を選べて、満足度が高かったようです。事前に私たちの作ったカタログを見ていただいたので、それぞれ気になるギフトに目星をつけていたようでした。お見送りの際、「これ選んだよー!」などの話も盛り上がりました。どのギフトもこだわって選んだので、自信を持っておすすめできました。
ふたりの趣味であるキャンプ用品や愛用の調味料、おしゃれな雑貨をずらりとならべたプチギフトマルシェを行ったAYANOさん・KENTOさん。ギフトの詳細はふたりから直接紹介。パーティの中盤に行ったマルシェはお酒も程よく入り楽しい雰囲気に!ゲスト一人一人とゆっくり語らう時間にもなった。
ゲストの人数/顔触れ:59名(親族32名 ※子ども5名を含む、友人27名)
ギフトマルシェのタイミング:披露宴後半、中座→友人夫婦へのサプライズ後
プチギフト:108個/ゲスト1人当たり1700円前後
私たちの好きなものの他に、コーヒーや紅茶、タオルなど、誰もが使える物も選びました。
くじで決めました。席札の裏に3色のハートのシールを貼っておき、当日私がくじを引いた順番で選んでもらいました。
マルシェのギフトは値段に大きな差が出ないよう、同じ価格帯のものを揃えました。
ご祝儀を多くくださる親族ゲストなどには、引出物で調整をしました。
親族にも友人にも大好評。みんな楽しかったと言ってくれました。
私たちも、ゲストそれぞれと会話する時間になったのでとても楽しかったです。
引き出物ではなく、プチギフトでマルシェを行ったみゆさん。それぞれの地元から離れ、福岡に住んでいるふたりは、お土産感覚で選んでもらえるよう、福岡でしか買えない食べ物を厳選。お持ち帰り用の袋にもオリジナルのタグをつけて、特別感もプラス!
ゲストの人数/顔触れ:23名(親族8名、職場関係8名、友人7名)
ギフトマルシェのタイミング:パーティ後半のお色直し後。ギフトマルシェから、その流れでフォトタイムに
プチギフト:6種類52個(約1万2000円)
一番に考えたのは「おいしい」物。すべて自分たちで事前に試食して選びました(笑)。 甘い物が苦手な方にも楽しく選んでもらえるように、塩気のあるお菓子や紅茶なども準備。また、ふたりの地元と、今ふたりが住んでいる福岡は遠いので、福岡でしか買えない物をお土産感覚で選んでもらえるよう考えました。
事前に振り分けておきました。もともと新郎のゲストからの予定でしたが、どちらかといったら女性ゲストが喜ぶ演出かなと思い、新婦のゲストを優先的に案内してもらうようにしました。
楽しく選んでもらえるように種類を多めにしました。見やすさと取りやすさ、そしておしゃれな感じが出るよう並べ方にも工夫しました。全員が遠方からの参加だったので、日持ちがする物を選んだのもポイント。ギフトを入れる紙袋も自分たちでタグをつけて準備しました。
「あれもこれもおいしそうだった!」と楽しそうに話してくれました。実際に食べた感想も評価が高くて良かったです。
先輩花嫁の実例を見て「やってみたい!」と気になった人向けに、実際にギフトマルシェを取り入れる上で出てきがちな疑問を先輩花嫁にぶつけてみました!
すべて自分たちで手配しました。後日配送の物は当日に希望の方にお名前を頂戴して、結婚式後に配送手配を行いました(CASE1なつみさん)
ふたりで何店舗も回りながら、ギフトをピックアップ。式の前日にプランナーさんに荷物を預け、当日僕が並べました(CASE3 KENTOさん)
新郎新婦がセレクトしたポイントを記載したカタログを作成し、待合室に掲示。受け付け後に事前に見てもらえるようにしました。みんな気になるアイテムを見つけられたようです。また、悩んでしまって選べない方の相談に乗れるよう、弟妹たちにスタッフのようにマルシェの周りで待機してもらいました。(CASE2 あゆみさん)
サプライズ的な演出にしたかったので、ギフトマルシェがあることは伏せつつ、プロフィールブックの一部に「どれを食べてみたいですか?」というページを入れました。また、ギフトの前に手作りの商品プレートを写真と説明付きで置きました(CASE4 みゆさん)
当日持ち帰れるものだけでなく、後日手配して配送するものも盛り込んだため、選ぶのが後半になった方たちにも好きな物を選んでもらえました(CASE1 なつみさん)
ギフトマルシェは友人ゲストのみにし、親族には個別に用意。また、「最後の1個」がでないよう、数を多めに用意しました。(CASE2 あゆみさん)
マルシェタイムにお手洗等で席を立ってしまっていた人たちがいたので、あらかじめ予告しておくと良かったかも……(CASE3 AYANOさん)
会話をしながら選ぶという形を取りたかったのですが、フォトタイムと一緒にしたことで少しバタバタしてしまいました。ゆっくり選んでもらうため、パーティ開始前に行うのも良かったのかなと思いました。ただ選んだギフトを嬉しそうに持ってくれて、一緒に写真を撮れたのは良かったです!(CASE4 みゆさん)
ギフトマルシェは、新しいゲスト参加型演出でありながら、楽しく「贈り分け」ができ、ゲストにも新郎新婦にもいいことたくさん。何か素敵な演出を取り入れたい、ゲストに喜んでもらえるギフトを贈りたいと考えているなら、ぜひ取り入れてみて。
取材・文/前川ミチコ D/mashroom design 構成/小田真穂(編集部)
※掲載されている情報は2025年2月時点のものです