「なんか寂しい…」ゲストをそんな気持ちにさせた結婚式の問題点は?
結婚式の会場を後にするゲストの帰り道──。「ふたりには言えないけど、なんか寂しかったよね…」なんて話をされてたらショック!でも実際、ふたりが気付かないうちにゲストを寂しい思いにさせてしまっていること、意外にあるんです。その問題点の裏には、やむを得ない事情も隠れていました。新郎新婦とゲストの双方の状況を知って、解決策をインプットしましょう。
「なんか寂しい…」のは
新郎新婦とゲストの“触れ合い不足”
新郎新婦はウエディングの進行に追われて忙しく、他のゲストと盛り上がっている場に割って入るわけにもいかず…。ゲストたちはふたりに熱視線を送って、「話せない」「撮れない」「目も合わない…」と寂しくしていることが多いんです!
なんか寂しかったな…
新郎新婦と話せたのは、本当に5秒ぐらいだった。せっかく遠くから行ったので、もっと話したかったな…。幸せな姿を遠くから見られて、しみじみ嬉しさもあったけど…。(ぺんぎんさん・36歳女性)
親族として参列した結婚式。新婦は前の方の友人たちとばかり触れ合って、後ろの席の親族とは話す機会がなく寂しかった。高砂席まで写真撮影に行くのも遠慮してしまい、結局、遠くから写真を撮るばかり。(プリンさん・42歳女性)
ふたりの生い立ちやなれそめを多く聞かせてくれたら、もっと身近に感じられたかも。(トンさん71歳・男性)
まだまだ尽きない“触れ合い不足”への声
・「主役のふたりとは、キャンドルサービスでしか話せず寂しかった」(ゆきこさん・30歳女性)
・「交友関係が広い人なので仕方がないけれど。最後のお見送りの時にしか、新婦と話せず…。(ゆいさん・29歳女性)
・「大きな会場だったので仕方ない…新郎新婦がものすごく遠い…」(rumiさん・29歳女性)
・「新郎新婦が披露宴会場にいる時間が短かった。ゲストが着席してから30分以上待ち時間があり、お色直しも40分ほど退出。控室が遠いのかな…と思いながら、新婦の登場を楽しみにしていた」(かなさん・28歳女性)
寂しくさせてごめんなさい…
乾杯あいさつ、主賓あいさつが長く、みんなと話す時間が短くなりました。乾杯あいさつが終わった時点で、キャプテンから「既に時間が押しています」とだけ言われ、その後ずっと時間を気にしてしまい…。100%会話を楽しめる状況ではなかったのが残念でした。(もりもりさん)
実は緊張して前が見れず、写真や手を振るなど無視してしまったんです…。後悔しています。(Kさん)
【解決策】演出ではなく、普段通りに話せる場をつくる
ゲストとの“触れ合い不足”の大きな原因は…
★時間が足りない
★高砂席とゲスト席の距離がある
人数に見合った広さの会場を選び、演出を詰め込み過ぎないのがポイント。あらかじめ披露宴時間は、30分長めなどの延長プランを相談するのも手です。披露宴前に軽い立食のウエルカムパーティを開いたり、各卓にふたりの席を用意して食事ラウンドしたりすれば、かしこまらず普段通りに話しやすい傾向に。高砂席をソファ席にすることでも、ゲストが来やすい雰囲気もつくれます。
「なんか寂しい…」のは
会場の“一体感不足”
ゲストは親族、仕事関係、恩師、友人など属性がさまざま。さらに友人の中には幼なじみもいれば、小中高大の友人が参列するケースも。何か一体感を得られる仕掛けをしないと、積極的に楽しんでくれるコミュニティーばかり盛り上がり、他は置いてきぼりにされてしまうことがよくあるんです。
なんか寂しかったな…
内輪ネタが多くて…。知っているゲストは盛り上がっていたけど、知らないゲストたちは何のことか分からず温度差が生まれていた。(ryokoさん・28歳女性)
ふたりは友人とばかり盛り上がって蚊帳の外。もう少し親族にも気を配ってほしかったな。(コブラさん・49歳女性)
仏前式でお相手の親戚は数珠を持ってきたけれど、その作法を知らされてなかった。事前に教えてほしかった。(kikiさん・25歳女性)
まだまだ尽きない“一体感不足”への声
・「会社の先輩クイズを出されても、どうしたら良いのか困ってしまった」(りっぽんさん・36歳女性)
・「新郎友人の余興が内輪ネタすぎて、新婦側ゲストが置いてきぼり」(りさこさん・30歳女性)
寂しくさせてごめんなさい…
レストランでの披露宴。全員で楽しんでもらいたかった映像も、スクリーンの位置が親族の席からは見にくかったんですよね…。(くみこさん)
盛り上がり上手なグループと、物静かなグループの席が近かったのは、良くなかったと感じています。(まやさん)
【解決策】内輪ネタはカット、控えめゲストにはスタッフフォローも手配
会場の“一体感不足”の原因は…
★ゲスト間に温度差がある
まずふたりは「全員と触れ合う、全世代に楽しんでもらう」をしっかりと心得ること。全員参加のゲームなど、みんなが夢中になれる演出を盛り込んでみて。余興をしてもらう場合も、一部のグループしか分からないような内輪ネタを避けるよう依頼時に伝えましょう。末席で遠慮しがちな親族は、司会に高砂席での写真撮影を促してもらうなど、事前にフォローを依頼することも大事です。
「なんか寂しい…」のは
同じテーブル内の“交流不足”
披露宴中に着席したテーブル内で、寂しさを感じたゲストも少なくありません。「大事な人だから絶対に参列してほしいけれど1人参列に」「知り合い同士を同じテーブルにしたけど相性が悪かった…」そんなケースがいろいろ。
なんか寂しかったな…
私1人での参列になり、寂しかったです。結婚式って待ち時間も多いので…。(もかさん・女性)
仲の悪い人と同じテーブル席だった…。(マタニティダディさん・42歳男性)
バイト仲間のテーブルが2つあり、私のテーブルは私以外が喫煙者。みんながタバコを吸う度にひとりぼっちに…。隣のテーブルが良かったな…。(みきぽんさん・26歳女性)
まだまだ尽きない“交流不足”への声
・「全く知らない人と同卓になった時は、テーブル撮影が少し気まずかった」(chamiさん・33歳女性)
・「友人3人で参列し、2人は花嫁への手紙を読んでいた。私は遠方なので気遣ってくれたのかもしれないが、手紙を読んでいるのを待っているのが寂しかった」(ゆいさん・29歳女性)
寂しくさせてごめんなさい…
人数の兼ね合いで、グループがごちゃ混ぜになってしまったテーブルがあり、そこへのフォローも手薄になってしまっていました。(Kさん)
1人参列のゲストが3人いて、2人は社交的に話ができるタイプだったのですが、1人は人見知りだったようで寂しい思いをさせてしまいました。(みきぽんさん)
【解決策】席次を熟考、周囲のゲストの助けも借りて“孤独ゼロ”作戦
テーブル内の“交流不足”の大きな原因は…
★孤独にさせてしまっている
1人参列のゲストがいる場合は、同席するゲストたちと事前に交流する場を設けるのがベストだけれど、それが難しい場合は、隣の席に社交的なゲストを配置して話題を振るよう事前にお願いするなどの準備が必要。特に1人参列のゲストには、ふたりからの声掛けも積極的に!同じコミュニティーでも相性が悪い場合もあるので、その人の気持ちになってシミュレーションし、席次を検討しましょう。
「なんか寂しい…」のは
進行・演出の“説明不足”
結婚式の準備を練ってきたふたりは一から十まで分かっていても、ゲストにとってはその場に来て初めてやることばかり。説明したつもりでいると「ついていけずに寂しかった…」となってしまいます。
なんか寂しかったな…
司会の声が聞こえにくく、進行も分かりにくかった。(KIさん・28歳男性)
内容がアニメばかりで、ついていけなかった…。(肥後ガラシャさん・73歳女性)
全員参加のコスメトスに既婚者の私も前に出たら、“未婚ゲストが出るべき”という風習が根強いようで、他のゲストに疑問に思われてしまった…(rumiさん・29歳女性)
まだまだ尽きない“説明不足”への声
・「ゲームをやっているんだけど前の方しか見えなくて、何をしてるのかほとんど分からなかった」(コブラさん・49歳女性)
・「盛り上がり不足は、相手側の人となりの説明が足りなかったからかも。もっと文章などで、どんなふたりなのか教えてほしかった」(dadaさん・32歳男性)
寂しくさせてごめんなさい…
スイッチングレターを読むタイミングがしっかり伝わっていなくて。すぐ読んでしまった人がいました…。(まやさん)
親族との撮影中「他のゲストは会場に案内してほしい」とスタッフにお願いしていたのだけれど、ゲストにしっかり伝わっていなくて。ほとんどの人が、親族撮影後に写真が撮れると思って待機…。結果、撮れずにとても申し訳なかった。(rumiさん)
【解決策】説明はシンプルに何度でも!
進行・演出の“説明不足”の大きな原因は…
★「きっと分かるだろう」の思い込み
年代の違うゲスト一人一人に、進行や演出をしっかり理解してもらうには、簡単な説明、繰り返しの説明が必須。例えばゲームのやり方は司会がアナウンスするだけでなく、プロフィールブックに書き添えたり、年配ゲストには事前に「こういうことするよ」と説明しておいたり、司会に各卓を回って「分かりますか?」とフォローしてもらったり。進行や演出だけでなく、「ふたりのことをもっと説明して」の声もありました。
From 編集部
寂しさをもたらす4大不足を入念Check!
ふたりをお祝いしたくて心弾ませ参列してくれたゲストに、「なんか寂しかった…」と思わせることは絶対に避けたいですよね。プログラムが整ったら、「寂しさ」の4大ポイント
○ふたりとの触れ合い不足
○会場の一体感不足
○テーブル内の交流不足
○進行・演出の説明不足
に当てはまる場面はないか、しっかりチェックしてくださいね。
構成・文/千谷文子 イラスト/沼田光太郎
※記事内のデータとコメントは、2024年8月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー89人と、2年以内に結婚式に参列した20代~70代の224人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2024年10月時点のものです
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