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新婚旅行のためのパスポート、オンライン申請できるって知ってた?

海外挙式やハネムーンに行く方、パスポートの用意はできていますか?今はオンラインでの申請もできる便利な時代。ただし、オンラインでできることとできないことがあり、窓口での申請とは勝手も違います。ここでパスポート取得に関する最新情報を入手して、準備を進めましょう。

※2024年8月時点の情報です。申請の際は必ず外務省とお住まいの都道府県・市町村区の最新情報を確認しましょう。
なお、2025年3月24日より日本全国で新規発給のオンライン申請が可能になり、戸籍謄本の郵送は不要に。手数料の改正も行われる予定です。

パスポートのオンライン申請って?

窓口に行かず、スマートフォンやパソコンから申請

パスポートのオンライン申請って?

パスポートは都道府県や市町村区の「パスポートセンター」や「パスポート(旅券)窓口」に行って申請するものでしたが、2023年3月からスマートフォンでもできるように(マイナポータルアプリ対応機種のみ)。申請は行政手続きのオンライン窓口「マイナポータル」で。申請には署名用電子証明書を搭載してあるマイナンバーカードも必要です。

オンライン申請のメリットは、平日しか開いていないことが多い窓口と違って、24時間いつでも手続きできること。窓口に行くのがパスポートを受け取るときの1回で済むことです。

ICカードリーダライタがあればパソコンでもオンライン申請が可能

オンライン申請は、スマートフォンのほか、マイナンバーカードを読み取れるICカードリーダライタがあれば、パソコンでも可能。パソコンでの操作はマイナポータルのパスポート申請のページ参照。
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どんなケースでもオンライン申請できるの?

有効期限1年未満と査証欄の余白が見開き3ページ以下の更新は全国で対応

パスポートのオンライン申請ができる手続きの種類

オンラインでできる申請は地域や状況などによって異なります。

日本全国OKなのは今所持しているパスポートの残存有効期限が1年未満の場合と、ビザの貼り付けや入国スタンプの押印などに使われるページ(査証欄)の余白が見開きで3ページ以下になった場合の更新。ただし、結婚等によって戸籍上の氏名や本籍地などに変更があった場合、国際結婚等により配偶者の姓を別姓として追記したい場合は、オンライン化が進んでいる一部の地域のみ対応です。

オンライン化が進んでいる一部の地域では新規申請やパスポートの紛失届出などあらゆる手続きが可能。

自分が住む市町村区でできるオンライン申請の種類は、都道府県または市町村区のホームページなどで確認を。

オンライン化が進んだ地域でも、窓口でないとできない手続きがある

●パスポートの損傷による切り替え申請/汚れた、破れた、洗濯したなどで損傷した場合、そのパスポートを返納して新規申請

●居所申請/パスポートは基本的に住民登録のある都道府県・市町村区で申請するが、勤務先などの関係で違う場所に住んでいる場合、現在住んでいる都道府県・市町村区で居所申請が可能

●有効期限が1年以上残っている場合の更新/通常、更新は残存有効期限が1年未満にならないとできないが、就労・就学目的等で査証を取得するに当たり、有効期間が不足する場合は手続き可能なので、窓口で相談を

パスポートのオンライン申請ってどうやるの?

マイナポータルアプリを使って顔写真や自署を登録

【パスポートの新規申請&更新】オンライン申請の流れ

新規申請の場合(初めて取得する人・パスポートの期限が切れている人等)

1.マイナポータルアプリにログイン
●スマートフォンにApp StoreまたはGoogle Playから同アプリをインストール
●4ケタの利用者証明用電子証明書パスワードを入力
●マイナンバーカードをスマートフォンの裏にかざしてデータを読み取る

2.パスポート申請のページに進む
●トップページ下の「さがす」から「#パスポート」を選択し、「パスポートの取得・更新」を押す
●申請する手続きを選ぶ(パスポートを取得する 新規申請)
●パスポートの受取窓口の都道府県と市町村区を選択
 ※ここで「切り替え申請のみ対応」の表示が出たら、新規申請は不可

3.写真と自署(直筆サイン)の登録と情報の入力
●スマートフォンのカメラで、パスポート用の顔写真を撮影※1
●自署を無地の紙に書いて撮影※1
●申請事前情報を入力(氏名、生年月日、本籍、緊急連絡先、メールアドレスなど)
●写真や自署、入力した情報を確認して「申請する」を押す
●署名用電子証明書パスワードを入力してマイナンバーカードを読み取ると申請完了

申請が受理されると、受付完了通知が届きます。

※1:先に撮って保存してあった顔写真や自署のデータをアップロードすることも可能

オンライン申請の操作方法がよく分かる外務省の動画

この記事では操作の一部を省略しています。詳細は外務省の以下の動画で確認を。なお、この先、システムの更新等により画面の表示が変わることもあります。
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新規申請に必要な戸籍謄本は簡易書留で郵送

パスポートの新規申請には申請日前6カ月以内に発行された戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)も必要。以前は戸籍抄本でもOKでしたが、戸籍謄本のみになりました。

謄本はオンライン申請後、受取窓口宛てに簡易書留で郵送を(窓口持参もOK)。その際、受付完了通知に添付されている受付票を印刷して添付するか、受理番号を戸籍謄本の上部の空白に記載することも忘れずに。

同一戸籍の夫と妻が同時に申請する場合、戸籍謄本は1通でよいが、全員の受付票添付または受理番号の記載が必要。
封筒の裏面にも申請者名、住所に加え、受理番号の記載を。

詳細は以下の動画【戸籍謄本の送付について編】でチェック。

戸籍謄本の送付と子どものパスポート申請についてはこちらの動画で

15歳未満の場合、子どもがマイナンバーカードを持っていても、本人による申請はできず、親権者等の法定代理人が代理人サービスを利用して行います。オンライン申請は親のスマートフォンでOK。子どもが小さくて名前を正確に自署できなかったら、親が代筆し、子の名前のすぐ下に「親の名前(続き柄)代筆」と添えます。

このように注意事項があるので、詳細は以下の動画で確認を。
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更新申請の場合(パスポートの残存有効期限1年未満の人など)

基本的な流れは上記の新規申請と同じです。主な相違点は以下の通り。

●申請する手続きのところで「パスポートを更新する(切替申請)」を選ぶ

●顔写真・自著の撮影と情報の入力をした後、以下の操作をする
・スマートフォンで所持しているパスポートのICチップのページ(パスポート中央の厚いページ)のデータを読み取る
・マイナンバーカード記載の情報(生まれ年や有効期限など)を入力し、マイナンバーカードを読み取る

結婚して名字や本籍地が変わった場合はどうする?

パスポートの氏名や本籍地を変更する申請がオンラインでできるのは一部の地域です。
可能な場合、申請する手続きのところで「氏名や本籍を変更する(記載事項変更)」を選択。そして、10年または5年の新規パスポートか、残存有効期間同一旅券(変更前のパスポートの有効期間満了日が同一の新しいパスポート)か、選んで申請します。
その後、旅券の記載に変更が生じたことが確認できる戸籍謄本を簡易書留で郵送して。

氏名や本籍の変更手続きについての詳細は以下の記事を参照。
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オンライン申請してから受け取りまでの流れは?

審査終了後に通知される交付予定日以降に窓口で受け取り

マイナポータルにログインして画面下の「やること」を選択すると、申請の審査状況が確認できます。「処理中」は審査中、「受付エラー」は正常に受け付けられていない状況、「要訂正」は修正や追加書類提出などの補正が必要な状態。

審査が終了すると、交付予定日の通知が届きます。窓口で申請する場合、申請から受領まで土・日・祝日を除いて1週間程度ですが、オンライン申請の場合、審査が終了してから1週間程度。戸籍謄本の郵送や補正などに時間を要して、2~3週間かかることもあります。受け取りは交付予定日以降6カ月以内に窓口にて。

必要なのはスマートフォンと古いパスポート(所持している人のみ)。窓口ではマイナポータルに表示される受付票を提示し、手数料分の収入印紙と各都道府県の収入証紙を渡して受領します(一部地域ではオンライン申請時にクレジットカードでの納付が可能。窓口での支払いも収入証紙に関してはクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済、コンビニ納付に対応している都道府県もあります)。

古いパスポートは返納するか、「VOID」(無効)のスタンプを押してもらうか穴を空けてもらって持ち帰りを。

パスポート取得の手数料は?

オンライン申請も窓口での申請も同額です。

●10年間有効……1万6000円
●5年間有効(12歳以上)……1万1000円
●5年間有効(12歳未満)……6000円
●残存有効期間同一旅券……6000円

※前回、パスポートを申請したものの、期限内に受け取らず、失効した人は高額になります(過去5年以内)。

パスポートの申請を窓口で行う従来の方法は?

顔写真など必要書類を用意し、紙の申請書を提出

パスポートの申請を窓口で行う従来の方法

都道府県や市町村区の「パスポートセンター」や「パスポート(旅券)窓口」に出向き、紙の申請書で申請します。
そして、申請時に渡された受理票(受領票)と手数料を持って再び窓口に出向き、受け取ります。

【申請時の必要書類】
●一般旅券発給申請書(申請書には10年用または5年用があります。以下のいずれかの方法で用意)
 ・窓口で申請書をもらって手書きする
 ・ネットからダウンロードして印刷した申請書に手書きする
 ・ネットで必要事項を入力して印刷した申請書に手書きでサインを入れる
●顔写真1枚(縦45mm、横35mm)
●古いパスポート(所持している人)
●戸籍謄本(新規申請、氏名・本籍地の変更など必要に応じて)
●住民票(他の都道府県に住民登録している人が居所申請する場合など)
●運転免許証、マイナンバーカードなど本人確認書類1点または2点

From 編集部

オンライン申請はやっぱり便利!

パスポートの受け取りが土日にできる自治体はあるけれど、申請は平日というのが一般的。オンライン申請にすれば、平日に仕事の休みを取って窓口まで行かなくてもいいから便利ですよね。

この先、新規申請や氏名・本籍地の変更もオンラインでできる自治体が増えていくはず。「パスポートを取らなきゃ」と思ったら、まずは自分が住む地域の情報をチェックしてみて。

若山大輔さん
Profile

監修/若山大輔さん 行政書士

1987年生まれ。2014年に全国初のブライダル行政書士として独立。結婚生活に関する法的・資金的なアドバイスを提供しているほか、オリジナル婚姻届を企画・販売する「(株)婚姻届工房」の代表取締役としても活躍。

構成・文/渡邊博美 イラスト/田中麻里子
※掲載されている情報は2024年8月時点のものです

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