結婚準備中の「両家の擦れ違い」どこで起こる?どう対処する?
恋人のときはふたりの相性さえ良ければハッピーだったけれど、結婚が決まると両家の相性問題が…。顔合わせ食事会、結婚式準備などの行程で、細々した価値感の違いから擦れ違いが生じることもあるようです。リアルな卒花コメントと共に対処法もお届けします!
顔合わせ食事会の場所&手土産、
結納する・しないetc.で擦れ違った!
両家が初めて対面する「顔合わせ食事会」は、開催地、お店のジャンルや価格設定、雰囲気などについて考え方が擦れ違うことも。また最近では少なくなってきている結納を、大事に考える家庭もあれば、不要と考える家庭も。まずは花嫁コメントをチェック!
擦れ違ってアワアワ…
新郎側は昔ながらの考えで「結納は絶対必要」と言っていたけど、新婦側はお断りしました。結婚して1年以上、未だに義母が彼に不満を言い続けているよう…。(ハミ肉さん)
顔合わせ食事会は、私たちの住んでいる両家の中間地点で考えていましたが、彼の両親より「新婦さんの地元に伺ってあいさつするべき」と言われ、お店を検討し直しました。(みかんさん)
新郎側は個室の高級レストラン、新婦側はかしこまらず街のカジュアルなレストランを希望。結果、高級感がありつつもそこまで高くなく、個室がある会場のレストランにして調整。(祐香さん)
顔合わせ食事会の手土産の感覚に擦れ違いが。私の両親は地元で有名なえびせんべいを用意、彼の両親は生のぶどうを大量に持ってきてくださり…。ぶどうの方が高価だと思うので申し訳なかったです。(ちっぷたんさん)
【編集部アドバイス】なぜそうしたいのか、理由もセットで聞いて
まずはふたりの間で、どうしたいか話し合ってみましょう。次に両家親に「私たちはこう考えているけど、どうかな?」と前振りした上で、率直な意見を聞き出し、親の強い気持ちは叶えられるように計画を。両家で意見が割れたら、「なぜそうしたいのか」丁寧に理由を聞いてみて。その理由をみんなに共有することで、調整の糸口が見つかることも。手土産の値段の差が気になるなら、事前に両家で金額を擦り合わせておくと安心。
結婚式の場所・日取り・人数で、
価値感が擦れ違った!
「どこで挙げるのか?」「日取りは?」という、結婚式の超ベースのことから両家の擦れ違いが始まることも。ゲスト人数に関する価値感の違いも…。さて花嫁さんの体験は?
擦れ違ってアワアワ…
新婦側と新郎側は遠距離だったので、どっちで披露宴をするかもめました。結局、2回やることに…。(たまさん)
私の親戚の多くは土曜日が仕事、彼の親戚は遠方なので平日前日はNGに。すると連休の中日を狙う必要が生じました。早めに動いていたので、なんとか両家の希望が叶う日に!(みきぽんさん)
仏滅でも気にしない私たち夫婦と私の両親。彼の両親は「いつでも良い」と言っていたのに、式間近に「仏滅はやめた方がいいのでは…」とごねだして大変でした。(るんるんさん)
新郎側が親戚が多く、全員呼ぶと新婦側との差が大きくなるにもかかわらず「全員呼びたい」を貫いて、結局倍の人数差に。最初はもう少し減らしてほしいと思ったけれど、当日は気にならなかったです。(ぱんさん)
【編集部アドバイス】早めの準備+後からブレない念押しのひと言を
結婚式の開催場所、日取り、ゲスト人数などは、後からの変更は避けたい重要項目。とはいえ、式が近づいてくると「本当に仏滅でいいのかな?」などという不安は、湧いてくる可能性も。まずは、両家の擦れ違いを調整できるよう、早めに動くことが大事。そして重要な決め事は、「後から変えられないよ、決定ね!」のひと言を念押しでプラスしてブレ防止。お互いに妥協策を提案するのも一考。新郎家が希望するエリアで挙げて、会場は新婦家が決めた、という人もいます。
結婚式の援助金・費用分担で、
価値感が擦れ違った!
親援助の有無、親援助の金額の差、費用をどんな割合で分担するのかなどに関する、両家の擦れ違い。お金の問題だけに、気持ち良く擦れ違いをクリアしたい。
擦れ違ってアワアワ…
新郎側は親援助を100万円用意してくれたけれど、新婦側はゼロ。バランスを取るため、新居の準備金は新婦が多く負担しました。(枝先さん)
お互いの親から100万円ずつ援助金を頂いたが、彼側からは「遠方の実家への帰省時にお金がかかるからね」と。結婚式への援助ではなく帰省代かーとなりました(笑)。(ちっぷたんさん)
新婦側の両親は結婚式の費用分担は両家半分ずつという考えでいましたが、新郎側はそんなに出すつもりはなかったようです。(sさん)
【編集部アドバイス】差額をバランス調整、分担方法は選択肢の提案を
援助金の差について両家にモヤモヤが生じたら、バランスを取る策を考えてみて。例えば料理などを決める際に多く出してもらった方の希望を優先したり、援助金が少なかった方の本人が新居や新婚旅行の費用を多めに出したり。「あなたの親御さんにたくさん援助してもらったから、準備はあなたに負担かけないように頑張る!」という方法も。中には「親は華やかな式を期待していたので、援助を断ることで自分たちらしくした」人も。
費用分担は、折半・ゲスト人数の割合に・必要項目ごとに振り分けるなどの方法を提案して話し合ってみて。
結婚式の家族の服装&演出で、
価値感が擦れ違った!
親にとっても楽しみな我が子の結婚式。当日の親の服装や花嫁の手紙などの演出について、考え方はそれぞれ。さぁ、どんなケースがあるのでしょう。
擦れ違ってアワアワ…
両家の父のネクタイ問題。価格を抑えたい新郎父と、平均的なものを着けたい新婦父。新郎父の選んだネクタイの価格に近いものに、新婦父が合わせました。(ぱんださん)
私と母は結婚式といったら留袖と考えていたけれど、義母は「どうしてもドレスがいい」と言ってしばらくもめることに。最終的に私たちが折れて「夏だし、ドレスでもいいか」となり、両家母は共にドレスで参列しました。(あおいさん)
新婦親は「親戚一同の写真はいらない」と言うので撮らなかったけれど、集まる機会はそうそうないため、1枚くらい撮っても良かったですね。(えもさん)
花嫁の手紙は読まないでほしいという新婦側の主張があり、一方で新郎側は「手紙を読んでほしい」と…。(たまさん)
【編集部アドバイス】主張する理由から打開策を探ってみて
服装や演出について意見が割れたら、なぜそれを希望するのか理由をじっくり聞いてみましょう。その理由を両家で共有したら、打開策が見えてくることも。例えば「ドレスがいいのは夏だから。留袖じゃ暑い」という理由に「なるほど、じゃあドレスにしようか」となる可能性も。花嫁の手紙をやりたくない理由が「みんなの前で恥ずかしいから」だったら、挙式前に行うことも可能。困ったときはプランナーにも相談してみましょう。両家統一にこだわらず「それぞれ好きにしよう」と提案するのも一考。
結婚式のゲスト対応で、
価値感が擦れ違った!
両家の擦れ違いは、ゲストに関することでも生じやすい。引出物のグレード、お酌をする・しない、お車代など…。まずは花嫁ボイスをどうぞ。
擦れ違ってアワアワ…
新婦両親は全ての席へお酌をしに回ったが、新郎両親は全くしていなかったんです…。事前に話し合っておけばよかったですね。(まーしさん)
両家ともカタログギフトでしたが、値段について新郎側と新婦側で意見が異なりました。結果、それぞれの希望通りにしました。(りっぽんさん)
【編集部アドバイス】内容によって両家統一しなくても◎
お酌をする・しないなど、多くのゲストの目に触れるゲスト対応の差はなるべく少なくしたいもの。ふたりの希望を伝えるかたちで、事前に調整しておきましょう。引出物は贈り分けも一般的なので、価格も統一せずにそれぞれの希望を叶えるのも一つの方法。いずれにしても、ふたりがどうしたいかをまず考えて、両家親に伝えて。
From 編集部
コミュニケーションを深めて、モヤモヤを好機に!
まずはふたりで「こうしたい」を出し合った上で、譲れるポイントも書き出してみて。それを両家親にも共有しつつ相談しましょう。「親の譲れるポイント」も聞き出してね。擦れ違いをきっかけに、両家の気持ちを共有して、コミュニケーションを深めていけば、“しこり”が残ることはきっとないはず。仲を深める絶好のチャンスとなるかも!
構成・文/千谷文子 イラスト/沼田光太郎
※記事内のコメントは、2024年6月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー63人と、2024年6月に2年以内に結婚式を挙げた110人が回答したマクロミル調査によるものです。
※掲載されている情報は2024年8月時点のものです。
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