「わざわざ結婚報告をしなくてもいいや」が招く、“後々困ること”
「婚姻届を出すだけだし、わざわざ言う必要はないかな?」「結婚式に呼ぶ予定もないし、職場の人には黙っているつもり」。もちろん一理あるし、知り合い全部に報告をする必要はありませんが、中には気を付けなくてはいけないことも。今回は、結婚報告をしないことでどんな困ったことが起こりがちか、またそれにどう対応すればいいのかをお教えします。
[こんなことが起こりがち]
SNSで簡単にバレてしまう
いつ、誰が見ているか分からないSNS。結婚をにおわせるような投稿をすると、SNSで繋がっている人たち全員に知られる恐れがあります。場合によっては、相手を驚かせたり傷つけたりするケースもあるので気を付けて。
私の失敗談
[お祝いだけもらっちゃった]
めったに会わない友人には報告していませんでしたが、SNSを見て知ったようで、「ごめんね。知らなかったから遅くなって……」と、お祝いを頂いてしまいました。少し気まずかったです。(舞さん)
[怒らせてしまったかも]
結婚式に招待していなかった友人が、SNSで私の式の写真を見てしまったらしく、「結婚したんですね、知りませんでした。おめでとう」と、よそよそしい文面のDMが届きました。(エレファントさん)
[悲しませてしまった]
友人がSNSに「結婚式、楽しかった」というツイートをしてしまい、招待していない別の友人から「友達だと思っていたのに悲しいよ」と連絡が……。(ニギハヤミさん)
[注意!]SNSの顔写真や名前は大丈夫?
SNSは非公開にしていない限り、いつかはバレてしまうもの。中には「SNSにはアップしているのに、自分には直接報告してくれないんだな」と寂しい気持ちになる人もいるかもしれません。一人一人に連絡を入れたくない人は、「直接ご連絡できていない人もいますが、このたび結婚しました!」とひと言書いておくだけで、ずいぶん印象が変わってくるはずです。
また、ユーザーネームを「○○_wedding」としたり、プロフィール写真を花嫁姿やブーケなど結婚を連想させるものにするのも危険。検索する気になれば案外容易に分かってしまうので、報告していない相手にはSNSを非公開にしておくなどの対策が必要です。
[こんなことが起こりがち]
第三者が知らずに伝えてしまう
ウワサが広まるのはあっという間。結婚することを直接言っていないはずの相手が、実は第三者から聞かされて知っていた!なんて話はザラにあります。
出どころが分からないウワサならともかく、そうでない場合は、言った方も言われた方も両方傷つけることがあるので注意が必要です。
私の失敗談
[ウワサが広まってあたふた!]
会社関係者は式に招待しない予定だったので、結婚報告も上司に行ったのみ。それなのにすぐにウワサが広がってしまい、職場で気まずい思いをしました。 (咲子さん)
[伝える前にお祝いの言葉が……]
引っ越したこともあり、無理に伝えなくてもいいかな?と思っていた中、共通の友人が話してしまったよう。先にお祝いメッセージをもらって、少し焦りました。(Aさん)
[知らずに不安にさせていた]
結婚のことを黙っていた友人に用事があって連絡を入れたところ、人づてに聞かされていたそう。「もうこっちからは連絡しない方がいいのかな?と思ってたよ」と寂しそうに言われ、いたたまれなかった。 (たそさん)
[注意!]「内緒にしてね」のひと言を忘れずに
あなたの知らないところで、結婚報告をする人・しない人同士が繋がっていることも。また、「この人には報告しなくても大丈夫だろう」とスルーしてしまった相手が、実はあなたのことを大事な友人と思っていることもあります。そこの見極めや温度感を間違えると、人間関係を複雑にしかねません。
もし、報告する人・しない人の線引きをするのなら、「親しい人にしか言っていないから、他の人には黙っていてね」と、事前にお願いしておきましょう。また、バレるのが嫌でドキドキするくらいなら、「忙しくて報告できていない人も多々いますが、このたび結婚しました」と、簡単なメッセージをSNSに載せておく方法もあります。
[こんなことが起こりがち]
職場からのお祝い金がもらえない!?
結婚式に職場の人を招待するならともかく、そうでない場合や婚姻届を提出するだけなら、報告しなくてもいいんじゃない?と思っている人はいませんか。
実は手続きなどの関係上、そうはいかないのが職場。そのまま仕事を続ける場合は、休暇の申請も余裕を持って行わないと、周囲の人に迷惑をかける恐れが。単純に「言いたくないから言わない」で済まされないのが職場と心得ておきましょう。
私の失敗談
[祝福されている同僚がうらやましい]
上司や総務には伝えたものの、同僚にはあえて言いませんでした。でも、結婚報告をして、みんなに祝福されている同僚を見ると、少しうらやましい気持ちに。(ミナさん)
[社内手続きが遅れて叱られた!]
式に呼ぶわけでもないし、会社への連絡はいつでもいいかなと思っていたら、「事務手続きや人事のこともあるから、早く教えてほしかった」と上司に怒られた! (たまさん)
[先輩の当たりがきつくなった]
職場の先輩から「結婚してたんだ?」と冷たく言われた後、態度がきつくなった気が。後輩になめられたように感じたのかもしれません。仕事がしづらいです。(とっとこ猛者太郎さん)
[注意!]“事後報告”は基本的にNG
結婚後も今まで通りに働き続ける予定でも、名前や住所などが変わる場合には社内手続き(身上異動届などの提出)が必要です。遅れると多方面に迷惑をかけてしまうので、直属の上司にだけは必ず「婚姻届を提出する前」に報告を。同僚に報告したくない人は、その旨を上司に頼んでおけば解決です。
またお祝い金は、手続きすれば自動的に支払われるケースばかりではなく、申告しないと受け取れない場合も。「職場の有志からのお祝い」も、みんなに内緒にしている限り、当然もらえないことも心得ておきましょう。
[こんなことが起こりがち]
付き合いが終わってしまうことがある
「何年も連絡を取っていない友人には、あえて伝えませんでした」「友人なのか知人なのか、関係性があいまいな人には報告していません」という声は多数。
「もうこれでお付き合いが途切れても仕方ない」ということなら、それはそれで構いませんが、問題なのは、相手も同じ思いなのかどうかという点。どんな困ったことが起こりがちなのか、花嫁さんたちの体験談を見てみましょう。
私の失敗談
[結婚式の招待状が旧姓宛てで届いた]
あえて報告していなかった人から結婚式の招待状が来た!旧姓のまま、実家宛てに届いていました。(あおいさん)
[仲間同士の友情にヒビが入ったかも]
後々、私が結婚したことを知っている人たちと知らない人たちとで食事に行く機会があったのですが、結婚式の話が出てかなり気まずかった! (なーなさん)
[付き合いが途絶えた……]
たまにしか会わない親戚。式は行わず婚姻届を出すだけだったので、自分の口から報告することはありませんでしたが、それから連絡が全く来なくなりました。(e6ttnmdysさん)
[注意!]関係を続けたいなら、遅くなっても連絡を
結婚を報告するほどではないけれど、お付き合いを途絶えさせたくないと思う相手にはフォローが必要です。わざわざ改まって報告する必要はありませんが、年賀状やSNSでやりとりをする機会があったときに、「ご連絡が遅くなりましたが、実は○月に結婚しました」と、さりげなく事実を伝えましょう。
大事なのは、たとえ一方通行の連絡でも「スルーしたままにしない」ということ。今は疎遠になっていても、連絡をきっかけにお付き合いが復活することもあります。
From 編集部
これからのお付き合いも見据えて決断を
結婚報告をするかしないか、最終的に決めるのは自分自身。ただし相手があることなので一定の配慮は必要です。中にはこの記事のように困った事態が起きないとも限りませんので、これから先のお付き合いを見据えながら決めましょう。
構成・文/南 慈子 イラスト/黒猫まな子
※記事内のデータならびにコメントは2024年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー84人が回答したアンケートおよび、2024年5月に20~30代の既婚女性110人を対象に行ったマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2024年7月時点のものです
- 結婚報告
- 結婚決まりたて
- 常識・マナー
- 人間関係
- きちんとしている
- 細やかな気遣い
- スッキリしたい
- 安心したい