ネット情報では不十分!足を運んでクリアになった「会場選び」の体感ポイント
結婚式会場を選ぶためにネット情報を集めてみるものの、それだけでは「ココだ!」という確信が持ちにくいですよね。そんなときは現場に赴くのが一番!実際に行ってみて、雰囲気を肌で感じてみましょう。会場を体験することで入手済みの情報確認だけでなく、自分たちが求めている会場のイメージもよりクリアになりますよ。
【体感ポイント1】体の感覚でチェック!
広さ、動線、歩きやすさを体感しよう
体を使って=歩くことで分かることはたくさんあります。今回実施した先輩花嫁へのアンケートからは、会場までのアクセス、バリアフリーの充実度や、動線の良さ、広さなどの確認ができて良いとの声が多数上げられました。
また、これらを確認するにはゲストの状況把握も必要です。体調ほかベビーカーや車いす、つえの使用状況などを頭に入れて、エレベーターの有無・広さ、通路の広さ、段差の有無、移動距離などのチェックを。
会場体感エピソード
【動線等は見た方が早い!】
当日の会場内の動線や天井の高さ、会場の広さは書類や画像等より直接見た方が格段に分かりやすかったです。またゲストの年齢層も広くなる見込みで、車いす利用時でも困らないバリアフリーになっているか、大人数でも圧迫感がないか確認しました。特に披露宴会場はテーブルがある状態で見せていただいた方が、実際のゲスト席の広さを実感することができます(maiさん)
【想像以上にピンときた!】
写真で見ていて「広い会場だろうな」と感じていましたが、実際に見学してみると程よい大きさ。とてもアットホームな印象で、私たちの希望に沿っていた会場でした(kiyoさん)
体を使ってのチェックポイント
□会場までの交通手段や行きやすさ
□バリアフリーの充実度
□会場内の動線(入り口~控室~挙式会場~披露宴会場等)
□通路の幅、段差
□実際の広さ(挙式・披露宴会場、親族控室等)
□バージンロードの長さ
□披露宴会場でのメイン卓とゲスト卓の距離
□自分たち以外の式の新郎新婦・ゲストの動線(鉢合わせが回避できるか)
【体感ポイント2】さまざまな感覚でチェック!
造り・ディテールを体験しよう
自分の感覚を働かせて、その場に身を置くことで、会場の造りが自分たちにとってどのように感じられるのか把握できます。天井の高さや窓の大きさなどによる開放感や壁紙や床のディテールから感じる印象など、得られる情報はたくさん。ふたりが求める要素を満たしているかどうか探ってみましょう。
会場体感エピソード
【写真だけでは分からない部分を見て】
天井の高さや壁紙など、会場の雰囲気は写真からは伝わらない部分が多いので確認できて良かったです(夏希さん)
【高級感に欠ける会場かと思いきや!】
候補に挙げていた披露宴会場の床のフローリングについて、写真を見ていた限りでは少し安っぽい印象を抱いていました。けれど実際に見てみたらそんなことはなく、とても素敵。この会場が良いと感じました!(Kさん)
【ゲストからの見え方もチェック】
テーブルの配置によっては、柱がゲストの視界を妨げてしまうことを危惧して現場でチェック。また写真から想像していたより、実際は窮屈さを感じることもありました(いくらさん)
造り・ディテールについてチェックしたいこと
●視覚を使って
□天井の高さ(ロビー、挙式会場、披露宴会場等)
□窓の大きさ、光の入り具合
□柱の位置
●視覚&触覚を使って
□会場の床、カーペットの素材
環境、清潔感を体験しよう
会場の建物そのものと周辺の環境も会場決定の大きな要素になります。館内の静けさやざわめき、外には何が見えているのか、そして清潔感も大切です。また会場周辺の雰囲気にも注意を払って。会場への往復で通る場所の雰囲気も、大切な一日の印象を左右します。自分たちはもちろんゲストがどう感じるのか、イメージしながらその場を体験して。
会場体感エピソード
【会場周辺の環境も判断材料に】
会場周辺が繁華街で、その街並みに何となくピンとこず。費用はお手頃で館内の雰囲気も良かったけれど、決定には至りませんでした。親や祖父母が街の雰囲気も気にする気がしたので(ちっぷたんさん)
【香りで清潔感を感じた!】
化粧室が良い香りがしていて、好印象でした(プリンさん)
環境、清潔感についてチェックしたいこと
●視覚&聴覚&嗅覚を使って
□会場周辺の街並み、雰囲気
●視覚&嗅覚を使って
□会場ロビーのにおい、空気
□化粧室・更衣室のにおい、清潔さ
●視覚を使って
□眺望(挙式・披露宴会場から、ほか会場内のフォトスポットから)
●聴覚を使って
□会場内の静けさ(=街の騒がしさ等の影響含む)
高揚感や気持ち良さを体験しよう
費用や設備といった現実的な要素とともに、その会場に対して自分たちのテンションがどのくらい上がるかもとっても重要です。目に見えるものはもちろん、音や香り、光の暖かさなど実態は見えずとも感覚に訴えてくる情報はたくさん。会場に足を踏み入れて感じる心地よさ、バージンロードを歩く感覚や披露宴会場のメイン卓から見る眺め、光の明暗ほか、音響も感動の大小に大きく作用するようです。あらゆる感覚を使って、ふたりの「ここが好き!」を探してみてください。
会場体感エピソード
【フラワーシャワーに期待が膨らんだ】
チャペル見学でのこと。扉を出た時に流れてきた壮大な音楽がすごかった!そこでフラワーシャワーをしてもらうと楽しいだろうなとワクワクしました(まみんさん)
【雨天でも気持ち良い空間だと確認】
見学当日は雨。けれど大きなガラス張りのチャペルは、明るく感じられました。また目の前には海、空、レインボーブリッジが見えて、開放感抜群の素晴らしい景色!披露宴会場も同様にとても広く明るく感じました(こころさん)
高揚感・心地よさでチェックしたいところ
●視覚&聴覚&嗅覚を使って
□会場全体のインテリアや雰囲気
□会場の光の入り具合や照明の心地よさ、明暗
□気持ち良さ(開放感、暖かさ、厳かさ・リラックス感等)
□バージンロードの歩き心地(目に見える景色、湧き上がる感情等)
●視覚を使って
□挙式会場の祭壇・披露宴会場のメイン卓からの眺め
●聴覚を使って
□チャペルでの音の響き方
□披露宴会場の音響設備のクオリティー
●嗅覚を使って
□館内の香り
おいしさを体験しよう
料理の味は実際に食べて確認するのが確実。おいしさはもちろん、温かいものや冷たいものがそれぞれ適した温度で提供されているかもチェックしましょう。またサーブするスタッフの所作の滑らかさや食器やカトラリーの質やデザインも、味には直接関係なくても食事の高揚感につながるので、意識を向けてみるのもあり。
自信を持って婚礼料理を選ぶことができれば、ゲストが喜ぶ顔が浮かんできて楽しみになりますし、当日の自分たちの心のゆとりにもつながります。
会場体感エピソード
【料理提供の流れに安心!】
披露宴会場ごとに厨房(ちゅうぼう)が設置されていて、当日も熱々のお料理を提供してもらえると分かりました(プリンさん)
【お皿の温かさに感動】
決定したのはお皿まで温かくして料理を提供してくれる会場。温かさに気遣いを感じ、またゲストには会話をゆっくり堪能してほしかったので、これなら温かい料理を長く楽しめるかもと思いました(スギモトさん)
おいしさ、料理の魅力についてチェックしたいところ
●味覚&嗅覚を使って
□料理や飲物のおいしさ
□食欲をそそるおいしそうな香り
●触覚を使って
□料理の温かさ、冷たさ
●視覚を使って
□食器やカトラリーの質の良さ
□料理全体の見た目の良さ、気持ちが上がるかどうか
□サーブするスタッフの所作
【体感ポイント3】会場スタッフとのやりとりでチェック!
相性の良さを確認しよう
ある程度の期間にわたってプライベートなことからお金のことまで共有するのだから相性の良さは必須であり、スタッフが会場選びの決め手となったケースも多い様子。その際のチェックポイントは、誠実さ、丁寧さ、明るさや、こちらの話や希望にしっかり耳を傾けてくれるかどうか等さまざま。1軒だけでは相性の良さが把握できない場合は、さらに1~2軒回ってみては。何人かに会って話すことで、自分たちに合うタイプが明確になるはずです。
会場体感エピソード
【直接会うことで人柄が分かった】
オンラインで面談していた方に、見学時に対面。オンラインでは緊張のせいか感情が伝わらず話しにくさを感じましたが、直接会うことで優しく一生懸命な方であることが分かりました。足を運ぶ手間はあるものの、対面の方が話しやすかったです(まみんさん)
【スタッフの人柄で会場の印象も明確に】
全ての方が丁寧に接してくださるホテルは格の違いを感じました(いくらさん)
会場スタッフに接してチェックしたいところ
□話しやすさ
□自分たちに合っているか(テンション、フランクさ・礼儀正しさのバランス)
□費用や節約の提案・相談がしやすいかどうか
□丁寧さ、誠実さ
卒花の“体感”会場選びエピソード
エピソード1/見学時のインスピレーションが、やりたいことのヒントに!
全部で7軒を訪れたというなぎささん。決定会場の見学時にはバリアフリー、ガーデンやプールのコンディション、披露宴会場に開放感があるかどうか、最寄り駅からの距離といったハード面ほかDIYや持ち込みの可否、費用といった諸条件を確認。「披露宴会場の天井が高く開放感を実感。自分たちと同規模の結婚式が行われていて、テーブル同士の距離感なども確認できて良かったです。最大のこだわりだった手作りドレスの持ち込みについても熱心に話を聞いてくれて安心できました」(なぎささん)
そんななぎささんが、実際に足を運んで「この会場だ!」とピンときたのは以下の3点だそう。
●ガーデンのプールがキラキラ輝いていたこと
●披露宴会場の大階段と高い天井に圧倒されたこと
●スタッフが、自分の希望についてワクワクしながら話を聞いてくれたこと
ハード面、ソフト面の両方に納得感を覚えたとのことですが、特にユニークなのは披露宴会場のエピソード。「見学時に、大階段から見渡した会場がとてもきれいで。私たちもこの眺めを記録したいと360度撮影カメラを購入。それを手にして登場しました」(なぎささん)。会場見学時に受けたインスピレーションが大切な思い出づくりへとつながったようです。
会場見学アドバイス
【事前に確認点を挙げてから見学へ】
ネットの写真だけでは会場の明るさや広さが分かりにくいので目で見て確認した方が良いです。また演出については、事前に希望内容をいくつかピックアップし、それらが現場でどんなふうにできるかをスタッフに確認することをおすすめします(なぎささん)
写真:新郎自らカメラを持って入場。自分たちが見る眺めをそのまま記録し、良い思い出に!
エピソード2/イメージ通りの世界観にワクワク!スタッフのプロ意識も確信
全4軒を訪問したryokoさん。最終的に決定したのはホームページで見たガーデンの美しさが気になっていた会場でした。見学時はガーデンや会場の雰囲気をチェックするほか、スタッフとの相性も気にしていたそう。「私たちはこだわりが多く、それらの要望を聞いてもらえるかという懸念が。スタッフの方たちとの相性に不安がありました」(ryokoさん)
そんなryokoさんが、実際に足を運んで「この会場だ!」とピンときたのは以下の3点だそう。
●会場のガーデンや建物の雰囲気の良さ
●スタッフのプロ意識の高さ
●費用への納得感
会場は訪問前から抱いていたイメージ通りで、高級感と異世界にいるかのような雰囲気がとても気に入ったそう。「当日はもちろん打ち合わせ時も高揚感を楽しみました」(ryokoさん)
また、スタッフとの相性も大きなポイントに。「フレンドリーに対応してくれた別会場も候補でしたが、決定会場は私たちをお客さまとして尊重する印象が強くプロ意識の高さを実感。私たちの意向はカジュアル過ぎない格式高い式だったので、後者の方がニーズに合うと決めました」(ryokoさん)。丁寧に寄り添ってくれるスタッフとの出会いから、安心して準備を任せられたというryokoさん。写真にも映える美しい会場で、こだわりの結婚式を叶えたようです。
会場見学アドバイス
【こだわりを絞り、複数会場で比較を】
音響、料理、雰囲気等はこだわりをイメージしてから訪問するとスムーズ。また、当日成約特典には振り回されない方が良いかもしれません。その場で決めず、自分たちのこだわりやニーズに合う会場なのか話し合ってから決定する方が、満足いく式が叶えられるかと思います。複数比較も、それぞれの特徴がクリアになるのでおすすめ(ryokoさん)
写真:非日常感と大人っぽい格式高い会場で、ゲストへのこだわりのおもてなしを実現
From 編集部
迷ったら、体や感覚も使って確認を
ネットや情報誌などから得た情報だけでは会場決定の判断が付きにくくなったら、可能な範囲で足を運んでみるのがおすすめ。気に入っていることも、気掛かりなことも現場で確認すればモヤモヤはかなりスッキリするし、今までは思い浮かばなかったアイデアや求めるものが浮かぶ可能性も大きいはず。頭だけで考えることは少しお休みさせて、体や感覚を働かせて会場見学を楽しんでくださいね。
構成・文/弘中栄美 イラスト/てぶくろ星人
※記事内のコメントは、2024年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー65人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年6月時点のものです
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