”ふたりだけの特別感”。こだわりを詰め込んだ【結婚指輪】実例５

彼とふたりで着ける結婚指輪。「人とかぶるのは避けたいな～」と思いつつ、具体的にどう考えたらよいか分からないもの。そこで今回は悩める花嫁のために素敵な先輩の結婚指輪実例を５つピックアップ。“ふたりだけの特別感” が味わえる３つの作り方もご紹介！「こんな結婚指輪いいかも」と気づくきっかけの一つになったらうれしいです。

【フルオーダー】ねずみ好きなふたりらしさ満点のラッキーリング

「指輪について調べるうちにフルオーダーデザインの幅広さを知った」というふたり。オーダーショップの“お試しデザインサービス”を体験して、そのデザインに納得。ふたり共通の向い干支であるネズミモチーフに、新郎用と新婦用で印象の異なる、完全オリジナルのペアリングを完成させた。

新郎のこだわりはなんといっても「ザ・ネズミ」を引き立てる立体的なデザイン。新婦の指輪は「結婚指輪らしさ」にもこだわって、ネズミ模様はさりげなく、ミル打ちやメレダイヤを入れたデザインに。

こだわりポイントを教えて！

指輪２本を並べると、ネズミが同じ方向を向いているようにお願いしました。ずっと一緒に、上向きに走っていけますように、という願いが込められています。（さきさん）

DATA
製作期間：約１カ月
製作方法：フルオーダー
価格：約50万円／２本

【セミオーダー】夏至の太陽を平和のオリーブが囲う優しい模様

「周りと同じ指輪でかぶるのはちょっと……」と悩んでいたふたり。個性的な“和彫”が決め手となりショップにオーダーすることに。「婚姻届の提出に間に合うようにお願いしました」。

狙い定めた提出日は“夏至”。２つの指輪を重ねた時に“太陽”が完成するようにあしらった。また「オリーブが好き」というのもふたりの共通項。加工の見どころはややマットよりの『かすみマット』。そして少し丸めの『平甲丸』でなじみやすく着けやすさのある結婚指輪が完成した。

こだわりポイントを教えて！

オリーブの「平和」という花言葉から、温かい陽だまりを平和が囲うように、今後も指輪を目にするたびに思い出せるように、と和彫の柄を決めました。マット加工の指にはめたときに主張せずとも輝きのある仕上がりが気に入っています。（Kanonさん）

DATA
製作期間：約２カ月
製作方法：セミオーダー
価格：
（新郎）約18万円
（新婦）約12万円

【手作り】自分たちが採った砂金で指輪を作りたい！

チャレンジ精神旺盛で多趣味なふたり。「水晶などの鉱物採集もその一つでした」。そんなふたりだからこそ閃いたのが「自分たちで世界に一つの指輪を作ったら良い」というアイデア。「集めて、溶かして、指輪にする……砂金で指輪作るってええんちゃう！？」と大いに盛り上がった。

しかし天然の砂金は採取できたとしてもごくわずかな量にしかならない。新郎の母親に相談すると、「おばあちゃんからもらった指輪を使って」と快く譲ってくれた。譲り受けた指輪を溶かし、砂金をミックス。台座の金はもちろん、装飾のダイヤモンドも婚約指輪と２本の結婚指輪に使用して、叩いたり伸ばしたり、完全手作りのゴールドリングが完成した。

こだわりポイントを教えて！

砂金採りや彫金教室など、多くの方のご協力をいただき、世界で唯一のハンドメイドリングができました。譲り受けた指輪も、義祖母、義母、私と３代続けて受け継がれたことになるので、あますところなく使うことができて良かったです。（ちあきさん）

DATA
製作期間：約５カ月
製作方法：手作り
かかった費用：
（砂金採り）旅費のみ
（指輪づくり）レッスン費用のみ

【セミオーダー】交際記念日の花を和彫であしらい思い出深く

「元々、現実主義で、婚約指輪を買うくらいなら、旅行か株を！とリクエストしていたくらい」という新婦。「ノンアクセ派の私たちでも、毎日着けたくなるくらいテンションがUPする指輪を作りたい」と訪れたのが、日本の伝統工芸の技をデザインに落とし込むことで定評のあるジュエリーショップだった。

ベースの指輪に色・仕上げ・加工をふたりらしくアレンジできるセミオーダー。新婦はサクラゴールドに、交際記念日の花（スズラン）、小鳥、オリーブ、コーヒー豆を和彫で表現。「その日の気分でシンプルにも和彫でも楽しめるように半周だけ入れました。シンプルで、可愛さもあって、想像していた以上に毎日でも眺めていたい。」と大満足の指輪が完成した。

こだわりポイントを教えて！

結婚指輪については、私の夢を叶えてもらった形ですが、彼は彼なりに“プラチナというシンプルな色味とマット仕上げ”にこだわりが。2本の共通項として槌目加工を選んでいるので、私の指輪を180度回転させると彼の指輪とお揃いのデザインになる点も気に入っています（ましゅさん）

DATA
製作期間：約１カ月（特急仕上げ）
製作方法：セミオーダー
価格：
（新郎）14万3000円
（新婦）17万2000円（色をサクラゴールドにカスタム＋和彫の加工）

【フルオーダー】“団結”のシンボルマークをブラックでレーザー彫

結婚指輪は一生着けるものだから、「ブランド品ではなくオリジナリティを出そう」と話し合って見つけたのが東京・代官山にある小さなジュエリーショップだった。

「レーザー彫は何でも掘れるので、顔を描いたり、サインみたいにしたり、最初は本当に自由に考えて。名前の頭文字が、彼は「M」で私が「N」と、形が似ていて重なる部分を見つけたので、そこを腕に見立てて、手と手を取ってお互いに助け合おう、という意味を込めたシンボルマークを作りました。せっかくこだわって決めたのではっきり出るブラックを選んだのもポイントです」。２つ重ねるとより力を増す結婚指輪が完成した。

こだわりポイントを教えて！

指輪の外側の仕上げも自由でした。何もしなかったり、石を入れたり。私たちは会社の先輩の指輪で見かけて、可愛いなぁと感じていたミルを、よくある上下ではなく、中心に1本回すようにデザイン。仕上げをヘアライン加工にしてもらって個性的に仕上げました（Natsumiさん）

DATA
製作期間：約３カ月（前撮りに間に合うよう発注）
製作方法：フルオーダー
価格：
（新郎）16万5000円
（新婦）15万6000円

“こだわりの結婚指輪”って、どうやって作るの？

指輪の大きさ（号数）はもちろん、石を付けるか否か、アームの金属の色味、形状、太さ、仕上げ加工、内側の刻印など……一見シンプルに思える結婚指輪にもこだわりどころはたくさん！主に３つの手法で作れます。

●手作り
実例【３】のちあきさんがまさに手作り派の代表。まずは砂金が採集できる場所探しから始めている。手作り体験ができるショップもあるので、手軽に始めたい人はそちらもチェック。

●フルオーダー
実例【１】のさきさんと実例【５】のNatsumiさんがこれに当てはまる。完成品がイメージしづらいだけに、デッサンやサンプルのきめ細かな対応が満足度を左右する。

●セミオーダー
実例【２】のKanonさんと実例【４】ましゅさんがこのパターン。２組は偶然、同じショップを利用しているが、選んだモチーフや和彫の位置によって印象はこれほど異なる。

From 編集部