席次・お車代etc.ゲストへの配慮漏れに注意!卒花のヒヤリ体験談
結婚式準備を進める中で、気を付けたいのがゲストへのケア。中でもよくあるのは「ちゃんと伝えたつもりだったのに……」という認識のズレや、忙しくて大事なことをうっかり忘れてしまうようなケース。今回は、そんなヒヤリを体験した卒花さんたちのエピソードを参考に、ゲストへの配慮漏れ対策を考えてみましょう。
Case1:招待していないはずの友人が結婚式のことを知っている!?
招待した別の友人がうっかりしゃべっちゃった!
【新郎のヒヤリ!エピソード】
新郎の小学校の頃からの同級生でもある、友人たち。結婚式に招待したのは一人の友人で、もう一人には声をかけていなかったとのこと。ある日、2人が仕事先で偶然顔を合わせた際に、事情を知らない友人が結婚式の話題を持ち出してしまった。
その後、どうしたの?
先に声を掛けた友人は、2人一緒に招待されていると思い込んでいたようでした。そこから慌てて、もう一人の友人にも招待状を送り、何とか気付かれずに済みました。料理も席もまだ変更可能な時期だったので本当によかったです。(ゆみさん)
【教訓】共通の友人がいる場合は、さりげなく口止めを
友人といっても付き合いの深さは一人一人異なるし、式に呼ぶ人・呼ばない人が出てしまうのは仕方のないこと。とはいえ、自分だけ招待されないことを知るとモヤモヤするし、傷つく人もきっといるはずです。
新郎新婦が「この人とは疎遠になっているから」と思っていても、当の友人同士は親密につながっていることも十分考えられるので、事前に限られた人しか招待していないことを伝えておいた方が安心ですね。
Case2:ギリギリまで悩んだ席次。まず親に相談すべきだった?
“話しやすさ”で決めた席次に、親からまさかのダメ出しが……
【ふたりのヒヤリ!エピソード】
家族だけの式ということもあり、新郎新婦の近くには“一番話をしたい”両家の母たちの席を設けることに。席次を決定した後で、そのことを親に伝えたところ、上座や下座のマナーを守るようにとNGが出てしまったそう。
その後、どうしたの?
最初から親の意見も聞いておけばよかったと反省。“話したい人を近くに”というふたりの希望を叶えるため、親からの“席はミックスしないで家族ごとにまとめてほしい” という要望にもきちんと応え、最終的にはお互いに歩み寄る形で決着しました!(スギモトさん)
【教訓】席次は早い段階で親の意向を聞いておくとスムーズ
親は「ゲストがどう感じるか、新郎新婦がどのように思われるか」という視点で物事を見ているので、結果的に親の助言がゲストへのフォローにつながることも。特に一般常識ともいえる上座・下座のマナーは、目上の人たちが気になる部分でもあります。
もちろん、ふたりの思いも大切に。例えば一番大事な家族の席を「ファミリー席」として高砂席の近くに設けたい場合は、事前にひと言アナウンスしておけば、ゲストが受ける印象も変わってきます。
Case3:善かれと思い、乾杯の発声やスピーチをふたりで行ったのに……
「出番があるかも?」と親や上司を無駄に緊張させてしまった!
【ふたりのヒヤリ!エピソード】
ゲストの負担を軽減したくて、乾杯の発声や謝辞などは全て自ら行うことにした新郎新婦。ところが式当日、ひそかにドキドキしている人たちが。1人は職場の上司、もう1人は新郎の父。どちらも事前の依頼は受けていないものの、「急に頼まれたらどうしよう」と披露宴の間中、落ち着かなかったとか。
その後、どうしたの?
式直前まで、謝辞で何を話そうかと悩んでいたらしい彼の父。後日、身内の食事会の際に初めて聞かされました。上司については“乾杯の発声、お願いされるのかな?”と周囲に漏らしていたことを同僚から聞き、申し訳なかったです。(りささん)
【教訓】上司や親には “依頼する予定がない”ことを事前に伝えて
一般的に、上司なら主賓スピーチや乾杯の発声、親は締めくくりの謝辞を行うケースが多いため、たとえ事前に依頼していなくても、該当者は「サプライズ指名があるかも?」と考えてしまいがち。披露宴の間中、緊張させるのは気の毒なので、頼む予定がない場合は、前もってその旨を伝えておきましょう。
Case4:予期せぬトラブルで、時間通りに進まなかった余興準備
前の披露宴が長引き、余興を行うゲストが挙式に出席できず……
【新婦のヒヤリ!エピソード】
余興として友人4人にバンド演奏を頼んでいたが、使用する会場の前の披露宴が長引いたため、楽器のセッティングなどが挙式開始時間までに間に合わず……。4人とも挙式に参列できずに披露宴からの参加となってしまった。
その後、どうしたの?
何時から機材の搬入が可能なのか、前の式が何時までに終わり、セッティングにどのくらいの猶予があるのか、事前にきちんと確認しておけばよかったと思います。4人には申し訳ないことをしたので、後日食事会に招待して改めて感謝を伝えました。(いくらさん)
【教訓】タイムテーブルは準備時間も含めた上で確認を
まずは、式当日の流れをプランナーさんとしっかり共有しておくこと。特に楽器や映像用機材を用いる演出の場合は準備があるので、そこまで含めた所要時間を細かく詰めておくと安心です。余興をしてくれるゲストにも、当日はどんな準備にどの程度時間が必要なのかをヒアリングし、プランナーさんに伝えておきましょう。
Case5:遠方ゲストへのお車代をうっかり忘れて冷や汗
友人3人のうち、1人だけお車代を包み忘れてしまった!
【新郎のヒヤリ!エピソード】
彼の友人が3名ほど遠方から出席してくれた。それぞれに片道分の新幹線代を“お車代”として包んだつもりだったが、そのうち1名に渡しそびれていたことが発覚!慌てて連絡を入れたそう。
その後、どうしたの?
食事に誘い、お車代は手渡ししました。彼のゲストでもあるし本人に任せていましたが、マナーとして大事なことなので、私も一緒に確認すればよかったと思います。(ぴーちゃんさん)
【教訓】大事な確認事項は、一緒にダブルチェック!
お車代は、新幹線や飛行機、高速道路を使って来てくれたゲストには、全額もしくは半額程度の交通費を用意するのが望ましいといわれています。
その他にも、お礼の準備、招待状の宛名書きや封入作業などは間違えるとゲストに失礼とされるもの。ふたりでダブルチェックしながら進めるのが鉄則です。分担してそれぞれが行う準備に関しては、ふたりの認識にズレがないかどうかを擦り合わせ、お互いにチェックし合いながら抜け・漏れを未然に防ぎましょう。
From 編集部
ヒヤリを回避して、ゲストに気持ちよく過ごしてもらおう
式当日、ゲストと心地よい時間を過ごすためにも、まずは“ヒヤリ”を防ぐことが大切!ここは忙しくても手を抜かず、しっかり準備して臨みましょう。これからも大事にしたいゲストとのお付き合いだからこそ、彼や親とももう一歩踏み込んだコミュニケーションを図り、上手に連携しながら進めてくださいね。
取材・文/南 慈子 イラスト/沼田光太郎 構成/間宮 愛(編集部)
※記事内のコメントは2023年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー53人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年1月時点のものです
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