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お金は「なんとなく」では貯まらない!<プロ監修>結婚式資金の正しい貯蓄法

結婚式資金の貯蓄を「なんとなく」で始めていませんか?しかしそれでは、金額的にも気持ち的にもしっかりと貯蓄することは難しいかもしれません。この記事では、ファイナンシャルプランナー・丸山晴美さんの監修により、貯蓄で陥りがちな反省点とともに“正しい貯蓄法”を紹介します。

【メソッド1】目標設定

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先輩花嫁の反省点

花嫁顔

【明確な目標がなかった】
婚姻届の提出や挙式についてほぼ未定のまま貯蓄だけをしていたので金額や期間が具体的ではなく、あまり情熱を持って貯められなかった。はっきりしている方が頑張れると思います(ぽんこさん)

会場見積りと互いの希望の擦り合わせから“貯蓄すべき金額”を目標額に

貯蓄には目標設定が欠かせないという丸山先生。そして目標は現実的であることが重要で、目標額設定には、会場での見積りは必須。これは、ふたりの意見を擦り合わせた上で作った内容であることと、希望するグレードに近い会場のプランであることが条件です。

「叶えたい内容にかかる金額を現実として知ることが大切です。それによって貯蓄を頑張る、ランクダウンや変更を検討する、あるいは式実施をずらし貯蓄期間を延ばしてお金を増やすといった方向性が定まってくるはずです」(丸山先生)

また目標貯蓄額の算出時には、親援助とご祝儀の見込み額も含めて考える必要がありますが、お互いの収入を明かすステップも決して飛ばさずに。ここが把握できてこそ、適正な毎月の貯蓄額が分かります。

「互いの収入を知ることは、今後家庭を営む上でも欠かせません。ふたりで一緒に結婚式資金の貯蓄を頑張るためにも、このタイミングでクリアにしておくことを強く勧めます」(丸山先生)

【目標設定】のPOINT

●結婚式の希望を擦り合わせる
●希望するグレードに近い会場プランの見積りと、親援助・ご祝儀見込み額から、必要な金額を出す
●互いの収入を明らかにしてから、貯蓄可能な金額をふたりで考える
●必要な貯蓄額と結婚式実施時期から、目標額と貯蓄期間を決める

【メソッド2】貯蓄の仕組みづくり

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先輩花嫁の反省点

花嫁顔

【何となく貯蓄で中途半端に】
式の1年以上前から同居。それぞれ財布は別で、通信費や交際費などを差し引いて何となく貯蓄してたものの、明確な目標額を決めておらず中途半端で終わった感が。ふたりで出している生活費のうち、式のための貯蓄として定額を確保してから、生活を回していくべきでした(いくらさん)

花嫁顔

【お互いの収入を知らぬまま…】
彼と私は別々のお財布にしておりお互いの収入を知らなかったので、それぞれが貯蓄に回している額が適正金額なのかが分からなかったです(みさみささん)

先取り貯蓄と出費の見直しを!

貯蓄の基本は「先取り貯蓄」「節約」「収入手段を増やす」「資産運用」の4つが挙げられますが、結婚式資金の貯蓄期間は1年~1年半、長くても3年ほどと考えられるため、このタイミングでは先取り貯蓄と節約をしっかり実行していきましょう。

先取り貯蓄とは、会社の財形貯蓄制度を利用し給与から天引きで積み立てるか、給与振込口座から給料日に別の預金口座などに自動振り替えを行うことを指します。

「結婚資金用の口座を開設するといいですね。ボーナスもこの口座に入れると理想的。結婚後の家計運営口座に引き継ぐことも可能です」(丸山先生)

自分たちの手元に入って使ってしまう前に、お金を確保する仕組みをつくってしまいましょう!

節約のポイントは、次章で説明します。

【貯蓄の仕組みづくり】のPOINT

●結婚式実施までの期間に合わせて、毎月の貯蓄額を決める
●結婚式費用の貯蓄用の口座を開設する
●給与支払い日に、式費用貯蓄用の口座へ毎月の貯蓄分を移す手続きをする

【メソッド3】節約

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先輩花嫁の反省点

花嫁顔

【もっと自炊すべきだった】
自炊の頻度が少なく出来合いの弁当などを買っていたので、自炊を増やすべきだと思った(のぅちゃんさん)

花嫁顔

【遠距離恋愛の交通費が…】
遠距離恋愛で、会うだけでも月に4万円の交通費発生。式の1年前から同居を開始したけれど、もっと早くから始めていれば出費が減っていたと思う(はなまる◎さん)

節約対象は、固定費と日常の出費

「節約とはケチることではなく、無駄な出費を省くことです」(丸山先生)。つまり、やみくもに出費を削るものではないということです。その考えをベースとして、見直すべき対象とは固定費で、サブスク、通信費、美容費などが挙げられます。不要なサブスクやサボりがちなジムは解約を、通信費は格安SIMにするなどの検討を。しかし美容費はプレ花嫁であればむしろ今まで以上に使いたいもの。「5000円のデパコスが欲しい場合は、その分コンビニ利用を控えるなど、別の部分での工面を考えてみてください」(丸山先生)。

また食費に関しても自炊メインとすることで、節約効果が高くなるそうです。

「日々の習慣としてお勧めしたいのは、毎晩5分間のレシートチェック。見返すことで必要な出費と節約できる出費が分かってくるはずです」(丸山先生)

日々の出費を意識することが、正しい節約に繋がります。

【節約】のPOINT

●固定費を見直す
●毎晩のレシートチェックで、日々の出費を振り返る
●食事は自炊メインを心がける
●お金をかけないことで身に付くスキル(料理など)を楽しむ

【メソッド4】モチベーションの維持

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先輩花嫁の反省点

花嫁顔

【楽しみに使うお金も大切】
楽しみながらでないと貯蓄は続かない。ふたりで一定額を貯蓄しつつ、自分たちの楽しみに使うお金も残し、その時にしか体験できないことを我慢せずに楽しむことも大事だな、と感じています(Ikukoさん)

花嫁顔

【決意が揺らぐこともあった】
結婚式のために…と思っていても日々の遊びに使ってしまうことが少なくなかったです(かなさん)

花嫁顔

【つまらなくなったら元も子もない!】
本当は1泊したい旅行を日帰りにする、誕生日や記念日のプレゼントは無理して買わない、仲間や彼とのパーティは自宅でなどと節制。楽しい部分もありつつ、プレゼントはやっぱり欲しかった(笑)。日々の生活が節約し過ぎてつまらなくなったら元も子もないので、メリハリをつけるとよかったと思う(ぽんこさん)

お金の抑えどころと出しどころにメリハリを

貯蓄とそのための節約にはある程度の我慢も必要ですがストレスが膨らみ過ぎると、貯蓄を続けることがつらくなってしまいます。貯蓄のモチベーションを保つには、出費にメリハリをつけることが大切だと丸山先生は言います。

「引き締めるべきはダラダラと出費を重ねてしまうこと。節約の度が過ぎると気持ちがすさみ、何のための努力なのか分からなくなってしまいます。結婚前の独身時代だからこその楽しみを味わうことも大切にし、その分のお金は使うようにしてください」(丸山先生)

日々の生活の無駄を省きつつ、半年に一度は旅行に行く、記念日はレストランに行くなど楽しみも取り入れながら、メンタルキープを!

【モチベーション維持】のPOINT

●メンタルキープが大事だと心得て、息抜きを忘れない
●締めるところは締めつつ、楽しむためのお金はちゃんとかける!

From 編集部

一生ものの貯蓄スキルを、この機会に身に付けよう!

結婚式資金の貯蓄成功のポイントは、互いの収入を明らかにし目標を決めること、別口座を用意して確実な貯蓄の仕組みをつくること、そしてメリハリ出費で日常の楽しみも大事にすること。これらは今後の人生にも大いに役立つスキルとなります。また、何かの目的を果たすための貯蓄・節約はとてもポジティブなもの。“節約できた分で、叶えられること”にワクワクしながら、ふたりで一緒に目標に向かって頑張ってくださいね。

監修者写真
Profile

丸山晴美 ファイナンシャルプランナー

2001年より節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー、認定心理士、調理師免許などさまざまな資格を取得。幅広い見識を基に生活全般の節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用アドバイスなどを多くのメディアで行う。

構成・文/弘中栄美 イラスト/黄身子 
※記事内のコメントは、2023年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー81人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年1月時点のものです

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