【色打ち掛け31着】和装花嫁の試着レポート~どう選んだ?どう絞った?~
結婚式当日に色打ち掛けを着用した和装花嫁さんの、試着レポートをお届け。形は共通していても色や柄が多岐にわたる色打ち掛けは、どんな点に着目して選べばいいのか難しいもの。特に、披露宴で着用する場合は、考慮すべきポイントも多いようです。ぜひ卒花さんのリアルな気づきを参考にしてくださいね。
一、@liho__wdさんの試着レポート
【色打ち掛けDATA】
■挙式時期/5月
■着用シーン/披露宴2着目
■試着した色打ち掛けの着数/11着
■回ったドレスサロンの軒数/1軒
■試着開始タイミング/挙式10カ月前
試着前の重視ポイント
探し始めた段階では、総刺しゅうにこだわっていて、マスト条件に。また、身長が高めなので、大ぶりの模様の方が似合うだろうと思って、検討するときに考慮した。
試着して気づいたこと
柄に目が行きがちですが、実際着てみると、刺しゅうやプリントなどの質感、微妙な色み、合わせる小物によっても、ガラッと印象が変化。そのため、身長が高いからといって大柄な模様に絞る必要がないことに気づきました。そして、総刺しゅうは本当に重かったです……。
試着後に重視したポイント
テラスからの入場を予定していたので、背景の庭園のグリーンに映え、会場の装花と調和することを重視するようになった。
総刺しゅうが施された古典的で豪華な一着ながら、緑から紫へと変化していく色合いが個性的で、その絶妙なバランスに引かれたそう。イエベのパーソナルカラーには似合わない色みではないかと心配したが、顔周りに金糸がたくさん使われていたため、顔がパッと明るく見え、それも決め手に。
色打ち掛け試着のアドバイス
当日のヘアスタイルが決まっている場合は、できるだけそのスタイルに近いヘアで試着するのがおすすめです。色打ち掛けは場所によって柄の印象が変わるので、ポニーテールを予定していた私は、できるだけ首元の模様を重視するようにしていました。
【スタイリングのポイント】
和装にポニーテールという意外性のある組み合わせに。会場装花やブーケに合わせて、生花のヘッドドレスをセット。入場時のライトに映えることを意識して、キラキラと揺れるピアスも合わせた。
二、サクラさんの試着レポート
【色打ち掛けDATA】
■挙式時期/5月
■着用シーン/披露宴2着目
■試着した色打ち掛けの着数/7着
■回ったドレスサロンの軒数/1軒
■試着開始タイミング/挙式3カ月前
試着前の重視ポイント
挙式や披露宴1着目も和装だったサクラさん。お色直しで入場する際、1着目とのギャップでサプライズ感を出したかったので、できるだけ白無垢の淡く柔らかい雰囲気とは違った華やかさのある色打ち掛けを探そうと思ったそう。
試着して気づいたこと
模様に目が行きがちですが、ベースとなる生地の質感や地模様の有無によって、似たような柄でも光が当たった時の印象がぐっと変わることに気づきました。
試着後に重視したポイント
入場や移動するときは、打ち掛けの真ん中辺りを持って裾を持ち上げるので、その時に見えるおなかから下のデザインを重視。試着時は本番と同じように、裾を持ち上げたポーズで写真を撮り、自分に似合うか、会場の雰囲気とマッチするかを確認した。
自分の名前と同じ「サクラ」模様が、幹ごとふっくらとした総刺しゅうで施されていたことが決め手に。新郎や父母の衣裳と同じ黒でも、ちりめん素材が陰影のある立体感をもたらし主役感をしっかりと演出できたそう。サクラの木の枝までリアルに刺しゅうで再現されている点も珍しくて、インパクト大の大輪の花にも引かれた。
色打ち掛け試着のアドバイス
「サクラ」とモチーフを1つ決めたことで、候補を絞りやすく、決定もしやすかったです。たくさん試着していると、どれが良いかわからなくなってくるので、何か軸になるキーワードを決めておくと、迷った時の判断ポイントになって選びやすいと思います。
【スタイリングのポイント】
模様の花や裏面の色と同じディープレッドを目尻や口紅に取り入れました。また、肩の辺りが少しシンプルだったので、半襟を刺しゅう入りにしたり、髪飾りにボリュームを出して、バストアップが華やかに見えるようこだわりました。
三、ちゃんぴさんの試着レポート
【色打ち掛けDATA】
■挙式時期/5月
■着用シーン/披露宴1着目
■試着した色打ち掛けの着数/14着
■回ったドレスサロンの軒数/1軒
■試着開始タイミング/挙式6カ月前
試着前の重視ポイント
背が低めのため、大きい柄が入っていないものを希望。また、かっこよくもかわいくもなりすぎない雰囲気で、古典的すぎず、広いパーティ会場に映えるような一枚を検討。しっとりした雰囲気の白無垢とギャップのある華やかさを求めた。
試着して気づいたこと
ただ見るのと着てみるのとでは、柄の出方や印象が全然違いました。着る前は派手すぎかなと思っても着るとそうでもなかったり。写真で写るのは上半身なので、襟元の柄は思ったより重要だと思いました。また、洋服と和服で似合う色は違うことにも驚きました。
試着後に重視したポイント
母が赤の王道タイプの色打ち掛けを着てほしそうにしていたのが気になったけれど、目指したい披露宴の雰囲気や自分らしさを改めて重視。自分の直感を信じて、試着したときの第一印象が良かったものや、試着から数日たっても記憶に残っているものを選ぼうと思ったそう。
緑から紫へのグラデーションや格子模様に羽ばたく鶴といった色や柄のコントラストに引かれたそう。かわいらしさもあるのに、キリリとしたかっこうよさもあり、華やかさも絶妙な加減。試着した瞬間、「これだ!」と思ったそう。
色打ち掛け試着のアドバイス
私が試着したサロンでは、私服の上から羽織るスタイルだったので、首元が開いた私服を着ていくのがおすすめです。洋服と和装は違うので、色にこだわりがなければいろいろと着てみて、何が似合うか見極められるといいと思います。
【スタイリングのポイント】
日本髪を結って、「THE花嫁」スタイルにした白無垢とギャップを出したかったので、色打ち掛けは、モダンなフィンガーウエーブスタイルに、生花の髪飾りでめいっぱい華やかに。
四、ちぇねさんの試着レポート
【色打ち掛けDATA】
■挙式時期/11月
■着用シーン/披露宴1着目
■試着した色打ち掛けの着数/25着
■回ったドレスサロンの軒数/3軒
■試着開始タイミング/挙式6カ月前
試着前の重視ポイント
原色系は顔立ちや肌の色に合わないと思っていたのと、赤などのよくある王道の色打ち掛けは避けたいと思っていたそう。
試着して気づいたこと
畳まれている状態で見たときはステキに感じても、実際に着てみると胸元が寂しく感じるときがありました。
試着後に重視したポイント
披露宴会場の雰囲気や広さに合う華やかさと、メイン席に座ったときでも柄が明確にわかるように、腰から上の胸元の印象がどんなふうに見えるかも確認するようになったそう。
王道とは一線を画す黄緑色のベースカラーに、鶴の柄が入っている理想を全て叶える一着と巡り合った。試着時は派手すぎるかな、と思ったけれど、パーティ会場では全く華美な印象ではなく、座っていても歩いていても程よく華のある様子もお気に入り。
色打ち掛け試着のアドバイス
当日髪をアップにしようと思っていたので、候補が絞れてきてからは、試着のときもできるだけ髪をまとめていきました。当日に近づけるために、メイクも少し濃いめにしておけば良かったと少し後悔しています、マスクを着けている場合も、外して確認した方が、似合う似合わないの判断がしやすいと思います。
【スタイリングのポイント】
金箔を散らしたヘアに生花のコチョウランをプラス。豪華な色打ち掛けだったので、ヘアは少し高めのシニヨンで華やかに。メイクは次に着るドレスとの相性も考慮した少しつや感のあるベースで、リップははっきりめの赤を合わせた。小物では白でなく色を取り入れたのもこだわり。
From 編集部
見るべきポイントを押さえて、最愛の一枚を!
顔周りの模様や裾の模様など、柄行きの見え方を大切にするケースや、空間や装花との相性を考慮するなど、色打ち掛けの見るべきポイントはさまざま。卒花さんの気付きやアドバイスを参考に、試着しながら自分なりに大切にしたいことを見極め、いつまでも思い出に残る色打ち掛けを選んでくださいね。
構成・文/小松ななえ D/mashroom design
※掲載されている情報は2023年12月時点のものです
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