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試着前に解決!「花嫁和装」の疑問・不安にプロ&卒花がアドバイス
花嫁だからこそ着られる結婚式の和装。でも、「結婚式当日に着るとなると時間がかかりそう」「着慣れていないから緊張して気持ち悪くなったりしないかな」。そんなことを心配していませんか?そこで、この記事では、プロの着付け師・金田恵理子先生や和装を着た卒花さんに、解決策を聞きました!
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私がアドバイスします!
![金田先生](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/dress/japanese/images/app002411015/001.jpg)
歴史ある和装ですが、柄から素材まで新しいタイプが生まれ、コーディネートの幅も広がっています。
色や柄、コーディネートで楽しみ方が無限大!白無垢も色みが多岐にわたりますし、打ち掛けや振り袖は柄がどんなに派手でも不思議とまとまりやすく、実はとても懐の深い装いです。自由に自分らしい和装を叶えてくださいね。
お悩み1.何が似合うかわからない!
ドレスとは違ってデザインやフォルムは変わらない和装。普段着慣れないこともあり、似合うのか判断がつかない、自分に合う柄や色みはどんな観点でチェックすればいいのかわからないなど、不安な声が寄せられました。
また、太って見えないか、低身長でも着こなせるか、体形との相性も気にする声も多かったです。
私たち和装で悩みました!
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白無垢、色打ち掛け、引き振り袖など、花嫁和装の種類をどれにすればいいかはもちろん、どんな柄や色が似合うか判断できるか心配でした。(keroさん)
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和装は首が長い方がいいと聞いたことがあり、私は首が短いので、体形的に似合うか心配でした。(わんちゃんさん)
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白無垢は、太って見えそうだなと思いました。(彩奈さん)
解決策:試着で顔写りや柄のバランスをチェック
写真のふたりも、とにかく「試着してみたら印象が変わった」と声を揃えます。着用する中で顔写りが良かったり、ピンとくる瞬間がある様子。また、着慣れないからこそ、プロや自分のことをよく知る人の意見も参考になったようです。
【fromプロ】何より試着!色と柄、質感をチェックしよう
似合うかどうかは、肌と色み、柄と体形の相性がポイントになり、試着が大切です。畳まれた状態で見るのと羽織って見るのとでは、印象が全然変わるはずです。
和装は色が豊富。同じ白でも雪のように白いものもあれば、黄みがかったものなど少しの違いで顔写りが全く違うことがあります。まずは、顔が明るく見えるものを選ぶのがおすすめ。柄は背の高い方は比較的どんな柄も似合いますが、小柄な方は小ぶりの方がバランスよく着こなせます。
白無垢では体形が膨張して見えることを気にされる方がいますが、最近は掛下や小物で色を入れることも珍しくありません。特に重ね襟(だて襟)は胸元にV字を描くため、引き締め効果が期待できます。
また、色と柄以外に見ておきたいのが、素材感です。分厚くてずっしり重厚なタイプやハリのあるものはボリューム感が出てしまいますが、柔らかい布地だと体に沿い、スッキリと着こなせます。(金田さん)
お悩み2.コーディネートのルールやタブーはある?
伝統ある着物、中でも格式が高いと言われる花嫁衣裳にはいろいろと決まり事がありそう……。「着物にダウンヘアはダメかも」「基本ピアスはNG?」「神社はルールがもっと厳しい?」そんな疑問の声が上がりました。
私たち和装で悩みました!
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花嫁和装にはピアスは着けてもいいのか、悩みました。(千春さん)
![つつさん](/s/contents/article/kuchikomi/Bride3.jpg)
挙式では綿帽子や角隠しなどをしなければいけないのか、歴史ある神社では高島田でない洋髪でもいいのかわかりませんでした。(つつさん)
【解決策】格式高い会場には念のため事前に確認
和装を生かしつつも、自分らしさを大切にする人が増えています。亡き祖母が選んだ振り袖を着用したyunnoさんは、ガラス加工技法を守るために手作業で作られたガラスのイヤリングを、ゆさんは作家さんにオーダーした水引や和玉などのこだわりのヘッドドレスを合わせて。
【fromプロ】コーディネートは自由に楽しんで!
基本はヘアスタイルやアクセサリーの合わせ方にルールはありません。自分の好きなスタイルを自由に楽しんでOKです。
最近はピアスを着ける人も増えていて、ヘアもトレンドを取り入れて自分らしく表現している人が多いです。アクセサリーにも折り鶴モチーフや水引、つまみ細工でできたタイプなど、和装に合うデザインが充実しています。
強いて言うなら、せっかくの和装を素敵に着ていただきたいので、例えば日本髪×正統派の装いには垂れ下がって揺れるタイプのピアスはアンバランス。逆に、モダンな柄行の和装ならとてもしっくりくるはず。自分の好きなスタイルをぜひ追求してくださいね。
会場様からコーディネートでNGを出されることはあまりありません。歴史ある神社など、厳かな挙式を検討しているなら、和装のルールについて確認しておくと安心でしょう。(金田さん)
お悩み3.重くて苦しそう!
下着や襦袢と何枚も重ね着をして、さらに紐や帯でギューッと締める和装は、想像しただけで重くて苦しそう。結婚式は緊張しているし、前撮りは長丁場だし、普段と違う状況なだけに、体調への不安を感じる人もいるようです。
私たち和装で悩みました!
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打ち掛けは重いと聞いていたので、汗をかくことも含めて心配でした。(いももちさん)
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体力がないので、前撮りの終了時間まで体力が持つかどうか不安でした。(コハクヌシさん)
【解決策】便利なアイテムを活用!着付け中にしっかり伝えて
最近は締め付けを緩和したり時短できるような和装も増え始めているようです。また、写真の花嫁さんはふたりとも、着付け前や着付け時に緩めてもらうなど、着付け師さんとのコミュニケーションを大切にしています。体調が崩れては元も子もないので、遠慮なく希望を伝えましょう。
【fromプロ】簡略化された衣裳がお助け!
最近多くなってきたのが、二部式掛下や作り帯といった簡略化されたアイテムです。二部式掛下は掛下が上下に分かれていることで締める紐の数が減ります。
本来は帯を二巻きし、ギュッと結びつけるものですが、作り帯は面ファスナーやベルト形式で留める構造なので、締め付けが少なく、断然ラク。便利なアイテムが利用できるなら、積極的に取り入れましょう。
また、和装選びの段階からあまり重たくない衣裳を選ぶのもポイントですし、着付けしてもらっているときに、苦しく感じたら、その場ですぐに伝えることも肝心。申し訳ないと思って躊躇してしまうと、先に進むほどほどく紐ひもも多くなるため遠慮なく伝えましょう。
空腹の状態で締め付けられると体調を崩す原因にもなります。喉越しのいいゼリー飲料や水分をしっかり取ってから着付けに臨みましょう。(金田さん)
お悩み4.着付けに時間がかかりそう
着付けの時間がかかりそう!というイメージがあるようで、披露宴の中座時間が長くなってゲストを待たせることを心配する声が上がりました。実際のところ、着付けの時間はけっこうかかるのでしょうか!?
私たち和装で悩みました!
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和装からドレスのお色直しをしたいと思ったのですが、チェンジがスムーズにできるのか不安でした。(ぴっぴさん)
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着付けに時間がかかるので、中座でゲストの方をかなり待たせることになりそうと心配しました。(匿名希望さん)
【解決策】お色直しの順番や時短アイテムが有効
特に和装に慣れている会場では、着付け師さんたちが数人がかりで迅速に着付けしてくれるので安心。asa_1022wdさんのように和装⇒和装のお色直しでも、羽織るものだけ変えたり、順番を工夫することで時短も可能。中座中には演出を用意するなどゲストを退屈させないように配慮する人も多いようです。
【fromプロ】実際の着付けにかかる時間は短ければ15分
挙式で着用する場合は開始前に時間が取れます。また、披露宴1着目はゲストも挙式会場から披露宴会場への移動があったり、ウエルカムパーティに参加したりするので、それほど待たせる雰囲気にはならないでしょう。
着付けにかかる時間は白無垢や色打ち掛けの場合は15~20分とドレスと比べて大幅に時間がかかるものではありません。一方、引き振り袖は25~30分。特に帯結びは時間がかかるので、帯が出る引き振り袖の方が長くなります。
最近は、色打ち掛けや白無垢用に、すでに帯結びされた状態の「作り帯」といったものが使われることも。これで3分の1くらい時間短縮が可能になります。
細かいところではありますが、不慣れだと足袋を履くのに手間取ったりしますので、日頃から練習をしておくと当日スムーズです。また、和装から洋装へのお色直しをする場合は着脱しやすい膝下のストッキングがおすすめです。(金田さん)
お色直しの中座時間とおすすめタイミングがわかる記事
お悩み5.柄や模様の意味がわからない!
和装にはさまざまな柄があります。一つ一つに意味があり、難しいという印象を持つ人も多いようです。時季的に選んではいけないものがあったらどうしよう…など、マナーやルールを気にする声も。果たして、柄選びはそれほど難しいものなのでしょうか?
私たち和装で悩みました!
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和装の種類を知らなかったので、ただ単に好みの柄などで選んでいいものか、心配でした。(nnnさん)
![12193722](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/dress/japanese/images/app002411015/k8rWa9Lf.jpg)
柄に意味合いがあることを知りませんでした。衣裳屋さんで選ぶ基準がわからず困りました。(南央さん)
【解決策】それほど気にせず、好みを第一に選んでOK
多くの卒花さんは、試着するうちにその意味合いをお店の方に教えてもらいながら、把握していくことが多いようです。みゆきさんのように、さりげない雑談の中から、お店の人が好みをキャッチして提案してくれるという例も。必要以上に難しく考えず、まずはお店の方とのやりとりで参考にしていくのがよさそう。
【fromプロ】結婚式のために作られたのだから全てめでたい柄!
柄には確かに意味がありますが、「季節に合わない花の柄を着てはいけない」、「サクラは散るからよくない」など、ルール化されているものではありませんし、マナー違反でもありません。意味合いが素敵だと思ったら、選択理由として加えてみる程度でいいのです。
確かに着物には、季節感を先取りするのがいいなどの説がありますが、それは着物通の人の中でのお話と考えていいでしょう。花嫁衣裳はたいていどんな時季に着てもいいように、四季の花をいろいろと組み合わせているものが多いのが実際のところ。サクラと紅葉が一緒に描かれていたりするものです。
基本はときめくものや好みのもので選ぶのが一番です。お店の方に試着しながら意味合いを聞いてみて、そこで引かれるキーワードや気分が盛り上がるような柄に出合ったら、取り入れてみるくらいでいいのではないでしょうか?(金田さん)
お悩み6.夏の屋外での挙式や前撮りは暑そう……
撮影が夏になってしまった場合、たくさん重ねてピタッと着用する和装はものすごく暑そう。さらに締め付けられるし、熱中症にならないか、諦めた方がいいか悩ましい声が届きました。
私たち和装で悩みました!
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前撮りを夏頃に予定していたため、暑さが心配でした。(しーさん)
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日頃から汗かきなので、この酷暑での撮影は汗をすごくかくんじゃないか、体調面は大丈夫か、本当に心配でした。(みるくまんじゅうさん)
【解決策】万全の対策も取りながら、室内での撮影も検討
慣れているスタジオの方や介添えさんがしっかりサポートしてくれるようですので任せつつ、自分でできることも聞いておくとより安心です。あまりに暑い時季での撮影で自分の体力が心配なら、時季の変更や屋内での撮影を検討してもよいかもしれません。
【fromプロ】下着選びも大切なポイント!
確かに何枚も重ねた上に締め付けることで着用する花嫁和装は、夏は暑さ対策がマストです。スタジオの方や介添えの方が首のところに保冷剤を入れてくれるなど、熱中症対策もしっかりサポートしてくれるでしょう。
また、意外に大切なのがインナー選び。下半身はスカートのように腰に巻くタイプの綿素材のインナーを着用する人が多いのですが、この場合、汗をかくと吸水性がそれほど高くなく、両脚もくっ付くことで、不快な感覚になる人も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、麻素材のステテコタイプ。汗をしっかり吸収し、肌と肌の密着部分が減るので、グッと快適になります。(金田さん)
From 編集部
お悩みは解決できることがほとんど!後悔なく、和装を着よう
和装にまつわるお悩みには、ほとんどの場合解決策や回避策がしっかりあることがわかったのではないでしょうか?実際に着用された卒花さんからは「めったに着られないので、大満足でした!」「母や祖母が喜んでくれた」「本当に華やかで一生の思い出になりました」との大満足の声が多数。ぜひ安心して、和装選びにチャレンジしてみてくださいね。
![金田恵理子さん](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/dress/japanese/images/app002411015/001.jpg)
金田恵理子さん ヘアメイク・着付け
TVCM・雑誌・ファッションショーなどのヘアメイクを担当する傍ら、和装着付け技術を習得。その後フリーとなり、雑誌などでブライダルのヘアメイクや着付けを手掛けている
構成・文/小松ななえ D/mashroom design
※記事内のコメントは2024年9月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー77人が回答したアンケートおよび過去2年以内に結婚式を挙げ、和装着用を検討した20~30代の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2024年11月時点のものです
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