ふたりは準備ナシでOK！“会場にお任せ”で叶う結婚式演出20

［１］ダズンローズ

12人のゲストがそれぞれ持っているバラを新郎が集めて花束にし､新婦へ贈る演出。12本のバラには「感謝」「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「尊敬」「栄光」「努力」「永遠」の意味があり､バラの花束を贈ることはその全てを愛する人に約束するという意味が込められています。挙式の始まり、新郎が入場してくるときに行うことが多いようです。

［２］植樹セレモニー

新郎新婦が好みの苗木を鉢に植え､水を注ぐという演出。鉢に植えるところから水を注ぐまで､全て新郎新婦が行うほか､鉢に植えて土をかける作業は列席者や両家の親に行ってもらってもよいでしょう。植えた苗木は結婚の記念にもなります。

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幸せな家庭を育てていくと同時に、大切なゲストの幸せや平和を願うという意味が込められています。
人前式での誓い・承認のセレモニーとして取り入れるカップルが多いですが、披露宴の演出としてもおすすめです。
植える木より一回り大きい鉢のほか、下の受け皿も必要なので忘れずにお願いしましょう。遠方の場合は、持ち帰り方法も事前に相談を（柴田さん）

［３］リングリレー

挙式で交換する結婚指輪を、ゲストにリレー形式で新郎新婦の手元まで届けてもらうリングリレー。風船に結婚指輪を結び付け､それをゲストにリレーしてもらいます。風船がゆらゆらと揺れて新郎新婦に近づいていくので､遠くで見ているゲストにも分かりやすいのが特徴。このほか、指輪をリボンに通し､新郎新婦までゲストでリレーしていく方法もあります。

［４］バルーンリリース

挙式後に全員で屋外に出て､新郎新婦をはじめ列席者の幸せを祈って風船を空に放ちます。色とりどりの風船が青い空に吸い込まれていく様は、ゲストの心に鮮烈な印象を残すでしょう。プールがある会場なら､「ドロップ＆フライ」もおすすめ。こちらはゲストに風船をプールの上に投げてもらうと､しばらくすると風船が浮き上がるというもの。風船に紙のリボンで結んだ重りが付けられているため､しばらくするとリボンが溶けておもりが外れ､風船が浮く仕組みです。ゲストの意表を突く演出といえるでしょう。

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天候によりできないことがあるので、その場合はタイミングを変更するのか、会場内に飾るのかなどの対応を会場に確認しておきましょう（柴田さん）

［５］フラワーシャワー

挙式後演出の定番中の定番。屋外で行うと映えますが､会場内でも十分盛り上がります。結婚式らしい演出で､写真にしても映えます。ただし、真夏や真冬などで屋外で行う場合は､ゲストに負担をかけないように､屋外にいる時間はできるだけ短くするのがおすすめです。

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ゲストの表情や声を近くで感じられて、幸せを実感できる演出の一つです。花びらが多いほど華やかなので、少人数の場合は多めに発注をしておく、会場スタッフにも参加をしてもらうなど相談を（柴田さん）

［６］バブルシャワー

フラワーシャワーの花びらの代わりに､シャボン玉を使うシャワー演出。外で行うと､シャボン玉が日の光を受けてキラキラと輝き､とてもきれいです。ゲストそれぞれにシャボン液を渡して吹いてもらう方法と､機械を使って大量のシャボン玉を放出する方法の２通りがあり、前者は和やかな雰囲気に､後者は華やかな雰囲気になります。なお、シャボン液は髪や肌などについても安全な専用のものを使用します。

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会場によっては、室内で行うことは食品衛生面などから難しい可能性があるので、確認が必要です（柴田さん）

［７］ウエルカムパーティ

挙式と披露宴の間に､飲物や軽食などでゲストをおもてなしする時間を設けます。フラワーシャワーなどの演出に続き､屋外などで行うと開放感があり、ゲストもリラックスできるでしょう。乾杯やケーキ入刀などの演出をこのタイミングで行うというプログラム進行もありです。

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ガーデンなどロケーションが素敵な会場なら、あえてこの時間を長めに設けるのもおすすめです（柴田さん）

［８］照明演出

ゲストにインパクトを与える演出の一つが照明演出。ライブ会場さながらの華やかなレーザー演出は新郎新婦の入場時にぴったり。ゲストにワクワク感とドキドキ感を届けてくれます。ダイナミックな映像がゲストを驚かせるプロジェクションマッピングも人気の演出。なお、大掛かりな照明演出はできる会場が限られるので､行ないたいものがある場合は事前に会場に確認しましょう。

［９］ケーキドリップ

ウエディングケーキ入刀やファーストバイトなどに代わる演出として最近人気を集めているもので、段重ねのケーキの上から鮮やかなフルーツソースやチョコレートソースなどをふたりでかけます。上から下へとソースが美しく滴っていく様子から､ケーキドリップとの名が付きました。アットホームで和やかな雰囲気の結婚式におすすめです。

［10］フランベ演出

フランベとは､料理やデザートにアルコールをかけ、火を付けてアルコール分を飛ばす調理法のこと。香り付けのために行われるのですが､炎がぱっと燃え上がり､華やかで美しいため､演出の一つとしてゲストの前で行われることもあります。見た目の華やかさはもちろん、香りが会場内に広がり､視覚と嗅覚を刺激する演出といえるでしょう。行えない会場もありますので､事前に確認を。

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視覚の印象も香りも味わえる演出で、お料理にこだわってゲストをおもてなししたい新郎新婦におすすめ。レストランやライブキッチンなどがある会場で対応可能なことが多い演出です（柴田さん）

［11］サンクスバイト

ウエディングケーキク入刀の際に行われる演出の一つ。新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合うファーストバイトが定番ですが､両家の親など感謝を伝えたい人に､「いままでありがとう」の気持ちを込めて行うサンクスバイトも､心温まる演出の一つです。

［12］鏡開き

樽酒のふたを新郎新婦が木づちで割り､中のお酒をゲストに振る舞います。日本ならではの縁起の良い演出として親しまれ、とくに和装シーンの演出として人気があります。なお、樽を割るのは新郎新婦の他､両家の親や友人などに一緒に参加してもらってもよいでしょう。お酒はそのまま会場スタッフからゲスト一人一人に配ってもいいし、新郎新婦自らサービスする方法を取るのもよいでしょう。

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ゲストの名前の入った桝を席札として用意するのもおすすめです（柴田さん）

［13］だるまの目入れ

縁起物のだるまは、願掛けをして左目を入れ､願いがかなったときに右目を入れるもの。結婚式では､新郎が願いを口にしながら､左目を描き入れ､その後すぐに新婦に右目を描き入れるのがお約束。つまり、新郎が口にする願いはその場ですぐに叶うものでなくてはなりません。例えば､「彼女を世界で一番の幸せ者にします！」と新郎が言い､それを受けて新婦が「はい、世界で一番幸せです」といえば､願いが叶ったことになります。

実際のだるまで行う場合と､写真のようにウエディングケーキで作られただるまに目を入れる場合があります。実際のだるまの場合は､ゲストに寄せ書きを書いてもらうのも楽しいアイデアです。

［14］ガーデンからの入場

新郎新婦の入場・再入場は会場の出入り口を使用するのが一般的ですが､ガーデンと隣接している会場ではガーデンから入場する演出もできます。出入り口から入場してくると考えているゲストの意表をつくこともできますし､美しい緑を背景にした新郎新婦の姿はゲストに一層インパクトを与えるでしょう。

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会場の作りによってはできないこともあるので、その場合は「ゲストをびっくりさせるような場所から入場したい」と相談してみてください（柴田さん）

［15］ビールサーブ

新郎新婦の再入場後は、各ゲストに間近であいさつをするために、テーブルラウンドをするのが定番ですが､この際に行なう演出の一つにビールサーブがあります。新郎がビールタンクを背負い､ゲストにビールを注いでいきます。スポーツスタジアムさながらの演出は、盛り上がること間違いなし。ラウンド演出にはこのほか、各テーブルで記念撮影したり､テーブルごとに小さな酒樽を置いて新郎新婦が鏡開きをして回るといった演出も楽しいでしょう。

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ビールや野球好きの新郎新婦に人気の演出です。新郎がサーバーを背負い、新婦がおつまみを持ってゲストとの交流を楽しみながら行うのも◎
テーブル同士の間隔が狭い場合、導線確保ができない場合があるので注意が必要です（柴田さん）

［16］キャンドルリレー

小さなキャンドルをゲストに一つずつ配布し､炎をリレーしてもらいます。両家の親から始まって､新郎新婦までつなげるのが一般的ですが、回す順番などでさまざまなアレンジができます。照明を落とした会場で､キャンドルの炎が徐々に増えていく様はロマンチックであり､同時に心も温かくなります。ただし、火を扱う演出となりますので､やけどなどに注意するよう呼びかける必要があります。

［17］デザートビュッフェ

こちらも定番の披露宴演出。好きなデザートを好きなだけ楽しめるとあって、女性を中心に人気が高い演出です。デザートが置いてあるテーブルまでゲストが移動することになるので、新たな交流が生まれる機会にもなります。ガーデンなどがある会場では､デザートテーブルをガーデンに設置するのもおすすめ。また、新郎新婦がデザートテーブルに移動して､ゲストへのサービスを行なう場合も場合もあります。

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コース料理とのボリュームのバランスを考えるようにしましょう。
また、進行が多いとしっかり時間確保ができない場合があるのでゆとりのある進行をおすすめします（柴田さん）

［18］生演奏

ゲストとの会話をメインにした披露宴なら､楽器やボーカルの生演奏を演出として取り入れるのも素敵です。ふたりの好きな曲はもちろん､両家の親のお気に入りの曲なども演奏してもらうと喜ばれるでしょう。

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音楽演出を入れたい場合は、早めの検討をおすすめします。BGMとして演奏してもらうのはもちろん､ミニコンサート風にして純粋に演奏を楽しむ時間を設るなど生演奏を進行にからめると◎　楽器ができるならサプライズで新郎新婦が参加するの盛り上がります（柴田さん）

［19］フォトブース

ゲストに素敵な写真を撮影してもらえるような場所を提供するのも演出の一つ。ウエルカムスペースや会場の一角などを装飾して､フォトブースにするのが一般的です。ふたりの写真を置いたり､花やリボン､フラッグ、バルーンなどで装飾したりして､個性的な空間に。ソファやクッションなどを用意するのもいいでしょう。

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受付まわりに準備するならそれなりのスペースが必要になります。
こじんまりしたパーティー会場ならふたりのメイン席自体をフォトスポットにするのもおすすめです（柴田さん）

［20］花火

花火は基本的には屋外で行なうものですが､低温花火を利用すれば会場内でも行うことができます。ゲスト卓の上で点火したり、高砂のバックでスパークさせたりと､場所や大きさなども好みで選べます。華やかな上､意外性もあるので､大いに盛り上がることでしょう。また、屋外にすぐに出られる会場であれば､打ち上げ花火を用意しても。どの会場でも対応可能というわけではないので、事前に確認しましょう。

Profile

監修　柴田美樹さん Coco style WEDDING
ウエディングプランナー

舞台照明の仕事を経験後　ウエディングプランナーへ転身。
プロデュース会社・ゲストハウスで約６年間ウエディングプランナーを務めた後、自身の結婚を機に一度現場を離れるが、その後フリーウエディングプランナーへ。
オーダーメイドウエディングチームのCoco style WEDDINGで、プランナーとして「おふたりらしさを大切にした結婚式」を届けている。

文／粂 美奈子　構成／小田真穂（編集部）
※掲載されている除法は2023年11月時点のものです

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