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【大人花嫁に聞いてみました】「将来の話」親といつ・どこまで話した?

ふたりが結婚すると「仕事」や「居住地」に変化が生じることもあり、また「子ども」について具体的な計画を持つようになる人もいるでしょう。特に大人花嫁たちは、これらの話題を両家親と会話する大切さを知ってはいるものの、難しさを伴うケースも。そこで先輩カップルたちの“親との会話”をご紹介。数々のコミュニケーション教育を行っている桑野麻衣さんのアドバイスも、ぜひ参考にして!

親とどこまで話した?
「仕事」のこと

仕事のことを考えているイラスト

職業、勤務スタイル、収入、結婚して変わる働き方・退職、将来の転職や展望など、「ふたりの仕事」について先輩カップルは両家親とどんな会話をしているのでしょう。まずは世の中の傾向をデータでチェック!

親と「仕事のこと」について話した?

親と話したかのグラフ

「仕事」について、自分の親と会話した人は約3割で、この後ご紹介する「子ども」「居住地」の話題に比べると最も高い割合です。両家親・彼親も含めると、全体の半数が「仕事」について親と会話をしています。

いつ・どんなことを話した?

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
親あいさつの場で。
[どんなことを話した?]
彼がとにかく多忙なので、家事は私メインでやっていけるよう私の転職を考えていることを伝えました。すると親は「忙しくてもふたりで助け合って生活するのが夫婦だから」と、彼が私に甘え過ぎないよう諭してくれて嬉しかったです。(たけこさん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
恋人時代のときに、それぞれの親に。
[どんなことを話した?]
お相手はどんな仕事をしているか話しました。彼は転勤がある公務員なので、結婚したら私は退職して転勤先で仕事を探すことになることも伝えていました。うちの親は理解して安心している様子でした。(はちわれちゃんさん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
日常の中で、「これからどうするの?」と親から質問を受けて。
[どんなことを話した?]
私はおいおい専業主婦になりたくて、彼は転職を考えていることを素直に話しました。賛成も反対もせず「そうなんだ」という反応でした。(Kさん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
親あいさつで、両家から詳しく聞かれて。
[どんなことを話した?]
遠距離恋愛を経て、結婚を機に兵庫から東京へ。私は兵庫にしかないような職場だったので、希望する働き方や職種について聞かれました。取得している免許や希望職種を答えると、「子育てもあり、ゆっくり考えるといいよ」と大らかに対応してくれました。(梨央さん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
親あいさつ直前。
[どんなことを話した?]
就職が決まってすぐの結婚だったので「ふたりとも仕事は続けられそうなのか」「自立できそうか」と聞かれ、「ふたりで支え合って仕事も続ける」と回答。「仕事も家庭も頑張りなさい」と応援してくれました。(ピノさん)

話すタイミングは結婚を決めたときや親あいさつの場が多く、働き方や転職の他、具体的な収入について伝えた人も。会話を経て、親は理解し安心する傾向です。中には親から不安の声が挙がったケースもありますが、話すことで親の心配が明確になるので、まずは会話することが大事なよう。

どう伝える?どう答える?桑野さん’sアドバイス

伝えるべきは2つ。「ちゃんと考えているか」「ふたりは話し合っているか」

ふたりはどんな暮らしになるのか、親に具体的にイメージさせてあげることが大事です。仕事の内容、仕事のスタンス、安定しているのか、続けるのか退職するのかなどとともに、休日や家事についても伝えて新生活が見えるようにしましょう。「現実的にちゃんと考えているのか」「ふたりの間で生活について話し合ってコミュニケーションは取れているのか」、その2つが伝われば親の安心に繋がると思います。できれば親あいさつ前に、それぞれが自分の親に自分の今後についても、お相手についても話しておくとスムーズに運びそうです。

親とどこまで話した?
「子ども」のこと

子どものことを考えているイラスト

「子ども」について、現時点のふたりの考えはいろいろあるでしょう。「○○の頃に授かりたい」「○人いたらいいな」「治療を考えている」「授かりものなので自然の流れにお任せ」「ずっとふたりきりがいい」等々。先輩カップルたちもいろんな思いがあり、親に話すか、どう伝えるかを考えていました。データとともにご紹介しましょう。

親と「子どものこと」話した?

話したかのグラフ

「子ども」について自分の親・両家親・彼親と会話した人は約2割で、他の話題と比べてもっとも低いデータとなりました。タイミングは、結婚後に新生活が落ち着いてから会話をしたというケースも複数ありました。

いつ・どんなことを話した?

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
友人の子どもの話題になったときに。
[どんなことを話した?]
年の差がある結婚なので「早めに考えている」と伝えました。親も「早い方がいいかもね」と話していました。(Nさん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
婚姻届を提出したときや、帰省した際に。
[どんなことを話した?]
婚姻届提出から3カ月後に結婚式、その後に夫の3カ月間の海外出張が決まっていたので、すぐには考えていないことを話しました。親は「ふたりに任せる」というスタンスでした。里帰り出産のことなど、現実味を帯びる前に親の考えも聞いておけば良かったなと思います。(美紀さん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
彼親には親あいさつで。自分の親には前々から話していた。
[どんなことを話した?]
結婚したらまずはふたりの時間が欲しいので、しばらく子どもはつくらないと伝えました。親は理解してくれました。(るんるんさん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
式後、新婚旅行から帰ってきてから。
[どんなことを話した?]
婦人科を受診した際に問題が見つかったので、子どもは時間がかかるかもしれないことを自分の親にだけ報告しました。「焦らずゆっくりで大丈夫」と言ってもらえました。(ゆりちゃんさん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
結婚する前に。
[どんなことを話した?]
両家親とも子を持つのが当たり前という考えですが、ふたりは子どもに興味がなく、子を持たない選択をする可能性があることを伝えました。いまだに両家親からも義姉からも子どもをつくるように言われますが……。(はなまるさん)

話すタイミングは親あいさつ、式後、婦人科受診時、普段の会話の中で……などいろいろ。今回のアンケートで「子ども」について親と会話したカップルは、ふたりの計画や考え、今の課題などもストレートに伝えているようです。義両親から「子どもは授かりものだから夫婦が仲良く暮らすことが大事」というメッセージを受け取った人もいました。

どう伝える?どう答える?桑野さん’sアドバイス

今の考えを伝えて、親の気持ちも聞いてみる

ふたりの「子ども」について、子育てを経験した親がわが子を思って考えてくれていることなので、干渉しないでほしいと突っぱねるのではなく、「将来は変わるかもしれないけれど……」と言葉を添えつつ「今、私はこう考えている」「今、彼はこう考えている」と思いを共有しましょう。会話がないまま、“無言の圧”を感じるケースもあるので、世間話の流れで「孫とか欲しいの?」と親の気持ちを聞くのもおすすめ。タイミングは親あいさつ前に、それぞれが自分の親とサラリでもいいので話せていると良さそうです。

親とどこまで話した?
「居住地」のこと

住む場所について考えているイラスト

結婚によって「居住地」が変わることは多く、親にとっても気になるポイントです。「離れるのは寂しい」「同居希望」「同居は避けたい」など、親にもいろいろな思いがあるかもしれません。さぁ先輩カップルはどんなふうに切り出したのか。データや桑野さんのアドバイスにも注目!

親と「居住地」について話した?

話したかのグラフ

「居住地」については、「自分の親・両家親・彼親と話した(聞かれた)」と「話してない」がちょうど半々。両方の親と会話している人は約2割で、他の話題に比べて一番多い傾向。

いつ・どんなことを話した?

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
両家顔合わせのときに。
[どんなことを話した?]
もともと彼は親のことを思って実家暮らしを望んでいましたが、私は同居を避けたかったので自分の親から「同居は反対」と彼に話してもらいました。それを受けた彼が自分の親に伝えると、意外にも「同居は気を使うから別々がいいよね」と。彼の勝手な思い込みと分かりスッキリ。(ぼにさん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
婚姻届提出前に。
[どんなことを話した?]
子どもを授かるまでは、ふたりとも通勤に便利な私が暮らしている街に新居を構えることを両家に伝えました。彼は実家暮らしの長男なので、彼親は少し寂しそうにして、自分たちの老後の心配もしている様子。少し気まずい空気に……。(かじかじさん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
両家顔合わせのタイミングで。
[どんなことを話した?]
すでに実家を離れて仕事をしているので、新居も引き続き実家から離れることを話し、将来の介護についても、べったりと同居するイメージはないことを伝えました。「やはり」という反応で、ふたりに任せてくれるスタンスでした。(美紀さん)

口コミ花嫁イラスト

[いつ話した?]
親あいさつや結婚式の前など。
[どんなことを話した?]
私が実家でピアノ教室を営み、また片親のため、私の実家で同居することを彼親に伝えました。「ふたりの好きにしたらいいよ」と言ってもらえました。(えりかさん)

勤務地との関係で「居住地」を決めた話をする人が多く、中には将来を見据えて介護に踏み込んで考えを伝えた人も。話すタイミングは、ふたりが同居を始めるとき、結婚が決まったとき、親あいさつ時などさまざま。今回のアンケートでは、会話をした後で「実家のそばに住んでほしい」と反応した親が多く、同居を望む親は少ない傾向でした。

どう伝える?どう答える?桑野さん’sアドバイス

ふたりの希望を堂々宣言、大事にしたポイントも伝える

「居住地」は両家の親から自立して考えることが大事で、言いにくくても本音をきちんと伝えておきたい大切なことです。まずはどこに住みたいのか、実家のそばにしたいのか、夫婦のみで暮らすつもりなのか、親と同居したいのか、ふたりでしっかりコミュニケーションを取って話し合いましょう。親に話すときは「通勤アクセスを大事に考えた」「将来の子育て環境を考えた」など、結論だけでなくふたりが大事に考えたことも伝えてください。

From 編集部

まずはふたりの会話から始めよう

「仕事」「子ども」「居住地」について、まずはふたりで本音を話してコミュニケーションを深めることが大事。その上で、自分の親とあらかじめ会話をしておくこともスムーズに運ぶポイントのようです。先輩カップルの体験や桑野さんのアドバイスも参考にしてくださいね。

桑野さんprofile写真
Profile

桑野麻衣さん 人材育成・コミュニケーション教育者

ANA在籍中、ジャパネットたかたや再春館製薬所グループ企業で教育研修を担当し独立。コミュニケーション・リーダーシップなどをテーマに学生から経営者まで幅広い層に向けて研修や講演を実施。著書に『「また会いたい!」と言われる一流の話し方』『好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい』など。“空気を読める人”より“表現できる人”を増やすことを志す。

取材・文/千谷文子 イラスト/Ricco 構成/山崎裕香子(編集部)
※記事内のコメントは2023年9月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー96人が回答したアンケート、および2年以内に結婚した30~40代の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年11月時点のものです

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