【ゲストの本音】楽しいはずの定番演出、実は“モヤっ”が潜んでる…?
結婚式でやりたい演出はあるけれど、ゲストの反応がちょっと気になる。「つまらない」とか「イマイチ」なんて思われないかな……。そんな不安を抱える花嫁さんのために、結婚式の定番演出に関する「ゲストの本音」を大調査!ゲストが感じた“モヤっ”を参考に、ふたりもゲストも思い出に残る演出を叶えて!
「クイズ系演出」の“モヤっ”はどこに潜んでる……?
「がっかりな景品」には要注意!
ドレス色当てクイズや新郎新婦クイズ、入退場のBGMクイズなど、ふたりが出題者となって行うクイズ系演出は結婚式の定番。全員が参加できるから、取り入れたい花嫁さんも多いのでは。一番の盛り上がりは正解発表の瞬間だけど、調査で多かったモヤっとポイントはその後。「新郎新婦の“気持ち”だから」と思いつつも、景品に対する目は意外とシビア。「せっかく当選したのにがっかり……」と感じるゲストもいるみたい。
ゲストの本音って、実は……
【景品の安っぽさにモヤっ】
全員参加だった新郎新婦クイズ。結構頑張って好成績を収めたのに、もらった景品が駄菓子の詰め合わせ。素直に喜べませんでした。(いかるんさん)
【当選者がたった1人でモヤっ】
ドレス当てクイズの抽選会で、プレゼントの当選者が1人だけ。せめて両家から1人ずつ当たるようにしてもらえたら良かったのに。(ayntさん)
【当選者はスピーチ必須でモヤっ】
目立つのが苦手で、正直あまり当たりたくなかったが、ドレス色当てクイズのプレゼントに当選。前に出てコメントを求められ、うまく話せず微妙な空気に。(おこささん)
【クイズ内容の格差にモヤっ】
新郎新婦クイズを新郎友人が仕切ったため、新郎側は内輪ウケ、新婦側は当たり障りのないクイズに……。新婦が気の毒だったし、クイズも楽しめなかった。(まるさん)
クイズの難易度は全員平等に!
倍率に見合った景品選びを心がけて
全員参加のクイズなら、問題が身内寄りにならないよう「みんなに平等な難易度」を意識して。また、ゲストにとってクイズ演出の醍醐味(だいごみ)は「景品がもらえるかも」のワクワク感。期待しているゲストが多い分、「当たったのに素直に喜べない」と思われないよう、難易度に見合ったもの、ゲストのテンションが上がる景品を選べると◎。
「パフォーマンス系演出」の“モヤっ”はどこに潜んでる……?
「自己満足」には要注意!
広い会場を利用して、ダンスをしたり生演奏を行ったりと、「みんなに楽しんでほしい!」という思いで披露するパフォーマンス系演出。自分たちは「大満足!大成功!」のつもりでも、ゲストが「置いてけぼり状態」になってしまっている可能性も……。長過ぎたり、知らない曲が何曲も続いたりすると、いくらパフォーマンスが良くてもゲストの心に“モヤっ”が残るかもしれません。
ゲストの本音って、実は……
【パフォーマンス中の空気感にモヤっ】
新郎親族の音楽家による生演奏があったのですが、パフォーマンス中に話をしていい空気なのか、食事を続けていいのかわからず戸惑いました。(可純さん)
【知らない曲&長尺にモヤっ】
音楽デュオをしているゲスト夫婦が自作の曲を披露したのですが、知らない曲2曲は長かった……。知っている曲のカラオケの方が飽きなかったかも。(りんご飴さん)
【準備不足?レベルの低さにモヤっ】
ゲストのバンド演奏があったのですが、準備不足だったのか、レベルが低くてちょっと微妙……。誰かに聞かせるにはある程度の完成度は必要ではと思いました。(つくしんぼさん)
パフォーマンスの目安は5分!
ゲストが飽きない長さと内容で
自分たちが見てほしいもの、聞いてほしい曲を披露するのもいいけれど、「身内の発表会」にならないように注意。具体的な内容を決める際には「どんな曲やパフォーマンスならみんなで楽しめるかな」とゲスト目線で考えて。ベストな時間は5分以内だけど、どうしても長くなる場合は、パフォーマンス中に食事や会話ができる雰囲気づくりを。
「ゲスト余興演出」の“モヤっ”はどこに潜んでる……?
「やり過ぎ」には要注意!
ダンスや歌、ムービーなどでふたりの結婚を祝うゲストの余興。祝福ムードを盛り上げる一方で、内容によっては微妙な空気になることも……。特に、親族や女性が引いてしまうような品のない言動や身内ノリは、ゲストの「モヤっ」を生む要素になるし、新郎新婦も気まずい雰囲気に。せっかく時間をかけて準備してくれた余興が、お互いの「残念な歴史」にならないよう気を付けて。
ゲストの本音って、実は……
【不愉快な下ネタの多さにモヤっ】
新郎の余興で下ネタを連想させる言葉が多く、笑っているのはその仲間だけ。親族や職場関係者に対して失礼だし、聞いていて不愉快でした。(もんこさん)
【笑うに笑えずモヤっ】
新郎の同僚が披露していた余興がほぼ裸。下品な内容も多く、笑うに笑えませんでした。新族はどんな感情で見ていたのだろう……と心配。(KLさん)
【身内ネタについていけずモヤっ】
ゲストがサプライズで作っていた新郎新婦へのムービー。仲間しか知らない身内ネタが多く、しかも長い!見ているのが少し苦痛でした。(HSさん)
【任せっきりの新郎新婦にモヤっ】
余興をお願いされたので、友達とダンスを練習し披露しました。事前に会場と打ち合わせをするなど、かなり時間や労力を使ったのに、何も知らずのんきな新婦にモヤっ。(styさん)
ゲストと一緒に準備しているという意識で
依頼&ねぎらいを
ゲストの余興はサプライズの要素もあるため、細かい内容チェックは難しいけれど、やり過ぎなパフォーマンスを避けるなら、事前に「裸になるのはやめてほしいな」「下品なワードはNG」などと伝えて。依頼して終わりではなく、準備中に何か問題がないか声を掛けたり、終わった後にねぎらいの言葉を贈ったりという配慮も大切ですよ。
「コンテスト系演出」の“モヤっ”はどこに潜んでる……?
「ゲストへの気遣い」に要注意!
SNSを利用したフォトコンテスト、テーブル対抗の似顔絵コンテスト、新郎新婦が選出するゲストのベストドレッサー賞など、全員が参加できるコンテスト系演出も最近人気が高まっているプログラム。会場に一体感が生まれて楽しいし、ゲスト間の親睦も深まるけれど、中には積極的に参加できない人も。また、進行がスムーズにいかないと、間延びしてつまらない印象になりがちです。
ゲストの本音って、実は……
【知らない人ばかりでモヤっ】
新郎新婦の似顔絵コンテストがあったのですが、同じテーブルとはいえ全員初対面の人とチームに。お互いに気を使いながらの時間で楽しめなかった。(あやさん)
【テンポが悪い進行にモヤっ】
打ち合わせができていなかったのか、フォトコンテストの進行がスムーズにいかずもたもた。それなら、もっと新郎新婦と接する時間が欲しかった。(キリンさん)
【ゆっくり食事ができずモヤっ】
フォトコンテストへの参加を繰り返しアナウンスされたので、ゆっくり食事を味わう時間がありませんでした。(KKさん)
歓談時間を圧迫しない進行を!
テーブル対抗なら席次決めは特に慎重に
コンテスト系の演出は準備が大事!テーブル対抗にするのなら、ムードメーカー的なゲストを各卓に配置したり、初対面同士の人でも楽しめる内容にしたりと、席次のことも意識して。フォトコンテストの場合はふたりが優秀作品を選ぶ時間も必要。間延びしないよう打ち合わせもしっかりと。
From 編集部
ゲストのモヤっとポイントを回避して、定番演出をもっと楽しく!
今回の調査によると、ゲストが感じたモヤっとポイントは、「長さ」や「身内感」が多いみたい。意識して準備すれば回避できるし、ちょっとの配慮で解消できるはず。今回紹介した演出はゲストからの人気も高いので、やりたい演出は諦めずに取り入れて素敵な時間にしてくださいね。
取材・文/関東博子 イラスト/佐々木千絵 構成/紺矢里菜(編集部)
※記事内のコメントは2023年9月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー24人が回答したアンケートおよび、結婚式参列経験のある男女110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年11月時点のものです
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