余興のお願いは不要♪ ”ふたり発信”で盛り上がった演出実例12
「ゲストに負担を掛けたくない」「一部で盛り上がってしまったら申し訳ない」。そんな理由で余興を依頼せず、新郎新婦自らが主体となった演出を取り入れる披露宴が増えています。全員で楽しめたり、ふたりがパフォーマンスをしたり、ゲストの記念日をお祝いしたり……、盛り上がって心に残る演出実例をご紹介します!
全員を巻き込んだ演出実例
Case01. テーブル対抗ゲーム
●あゆみさんの場合
ゲストがリラックスして楽しめる披露宴にしたいと思ったあゆみさん。
ドレス色当てクイズを行い、正解の人の中から選出した2名と、それぞれが選んだ相方の2対2で、次のような対決をしてもらった。
1.ストップウオッチ10秒止め
2.万歩計を着けて30秒勝負
3.トイレットペーパー早回し
それをテーブルごとにどちらが勝つか当ててもらう演出を行った。
やってみてどうだった?
仕事で忙しい友人が多いので、準備のために集まってもらったり、練習してもらったりすると負担を掛けるので申し訳ないと思い、ゲームにしました。
選ばれた4人がけっこう本気になって、笑いの要素も織り交ぜてくれました。おかげで会場は大盛り上がりでした(あゆみさん)
Case02. 全員一斉にじゃんけん大会
●N.Tさんの場合
友人のみのアットホームな披露宴で行ったのは、ゲスト全員に平等にチャンスがあるじゃんけん大会。新郎新婦それぞれがおのおののゲストと行い、勝った人が残っていくルール。ある程度ゲストが少なくなったら最後は勝ち残ったゲスト同士でじゃんけんをして、勝者を一人ずつ決めた。
景品として、新郎側ゲストの勝者にはホテルの食事券、新婦側ゲストの勝者にはテーマパークのチケットを用意。プレゼントを巡って最後までみんな白熱!会場が一つになった。
やってみてどうだった?
私たち自身が緊張するタイプなので、ゲストに余興をお願いして緊張させてしまったら、楽しめないのでは……と思い、余興はなしに。
全員に豪華賞品をゲットできるチャンスがあると司会者がアナウンスすると、大盛り上がり。最後に残ったゲスト同士はもともと接点がなかったのですが、そんなことを感じさせないくらい、じゃんけんを通して一緒に楽しんでいました。そんな様子を見るのも嬉しかったです(N.Tさん)
Case03. タイムカプセルラウンド
●横井理子さんの場合
あらかじめゲスト卓にメッセージカードとペンをセットし、披露宴開始までにメッセージなどを自由に書いてもらい、フォトラウンドの際に、ふたりがタイムカプセルとして用意した瓶を持って周り、直接入れてもらうようにした。
タイムカプセルはあまり体験したことがないというゲストが多く、「こんな演出初めてで面白い!」と好評だった。
やってみてどうだった?
人数が多い結婚式だったということもあり、会話や撮影の時間を多く取って、ゲストとのふれあいを大切にしました。結婚式が終わってもその日がよみがえると思うと、タイムカプセルのセレモニーをしてよかったです。5年後に開ける予定ですが、とても楽しみです(横井理子さん)
Case04. フォトコンテスト
●豊浦遥香さんの場合
結婚式前日にゲストへメッセージを送り、フォトコンテスト開催を告知。挙式から披露宴開始までに撮影した写真を新郎新婦宛てに送ってもらった。中座中にふたりで厳選し、3人ピックアップ。その中で最も素敵な写真を撮ってくれた人にテーマパークのチケットを贈呈。
みんなたくさん撮影し、加工まで頑張ってくれるほどやる気満々で、盛り上がったそう。
やってみてどうだった?
もともとコロナ下で結婚式の日程を延期しての開催でした。当初は余興をお願いする予定でしたが、そのために集まって準備をしてもらうのが申し訳なく、また当日の披露宴中、大きな声を出すのを気にされる方もいると思い、余興なしに。
二次会の開催もなしにしたので、そのときに使う予定だった景品を有効活用できたのもよかったです(豊浦遥香さん)
Case05. フォトコンテスト
●たきこへさんの場合
ふたりともカメラが趣味なので、結婚式でフォトコンテストを実施。ふたりの結婚式専用のホームページを作り、席次やプログラムなどとともにコンテストを告知。ただ開催するだけではモチベーションが上がらないと思い、商品としてギフト券も用意した。
やってみてどうだった?
顔触れもさまざまな100人超えの結婚式だったのと、ふたりの共通の友人が少ない中で、「みんなが楽しめること」を重視。特定のゲストの余興ではなく、ケーキ入刀をかぶり付きセレモニー、迷子のアナウンスでの再入場、お色直しでヘアカットなど、自分たち発信のイベントをたくさん用意しました。
ゲストには「ふたりらしい楽しい式だった」と言っていただき、本当によかったです(たきこへさん)
Case06. 似顔絵描きパフォーマンス
●nikn_weddingさんの場合
ふたりが依頼したプロのイラストレーターが、披露宴中にゲスト卓を回り、一人一人と対話しながらキャンバスに似顔絵を描いていく演出。お開きには一枚の絵が完成した。
ゲストにも特別な体験となり、完成した絵を写真に収めていたそう。
やってみてどうだった?
ゲストとのふれあいを大切に、また一人一人に感謝を伝えられる場にしたいと思っていました。参列してくださったゲストは私たちにとって本当に大切な方々。そんな皆さんが集まった絵ができたことはとても嬉しかったですし、完成した絵は温かみのある素敵な仕上がりで、とても感激しました(nikn_weddingさん)
新郎新婦がパフォーマンス
Case07. シェフと共にパスタ調理を実演
●なおみさんの場合
ライブキッチンが用意された披露宴会場に、コックコート姿の新郎新婦がサプライズ登場。会場の有名シェフとともに、パスタの調理パフォーマンスを行った。その模様はスクリーンにも投影。出来上がったパスタは、シェフのファンでもあるふたりの父母と、お世話になったゲストへおもてなし。他にはない演出で、ゲストも終始驚いていたそう。
やってみてどうだった?
準備や緊張によってゲストに負担を掛けたくなかったので、余興は頼まないと決めていました。その代わり、お食事とお酒をゆっくりと堪能してもらう時間にしたいと思っていました。パスタの実演は特に父母が喜んでくれて、「モダンな大人ウエディング」というテーマに合う演出になりました(なおみさん)
Case08. 新郎作のオリジナルカクテル
●シーナさんの場合
事前にバーテンダーさんと彼が打ち合わせて、オリジナルのカクテルのレシピを考え、名前も決定。披露宴の乾杯後に、彼がシェイカーを振りカクテルが完成!その一杯を彼女にささげた。また、同じレシピで作ったカクテルを披露宴中にゲストも注文できるようにした。お酒を飲まないゲストもいたので、ノンアルコールに。
やってみてどうだった?
彼の見せ場ができてよかったなと思いました。ドリンクプラン内の演出のためシェイカーや材料など全て会場で用意してもらえた上、練習用にシェイカーも貸し出していただきました。当日まで私はカクテル名も知りませんでしたが、ふたりの思い出が詰まった名前(プロポーズしてくれたお宿の名前でした)で、すごく嬉しかったです(シーナさん)
Case09. ふたりでダンシング♪
●えりやんさんの場合
「とにかく楽しむ!」がテーマだった結婚式。会場には階段が付いていたので、再入場はそこから登場し、ふたりでダンス!ゲスト全員にケミカルライトを配布。みんなノリノリで参加してくれて、会場は熱狂の渦に。
やってみてどうだった?
ゲストにはゆっくり食事し、楽しんでほしかったので、余興ではなく、自分たちでゲストを楽しませたいと思っていました。
私たちが踊って登場すると、ゲストはみんなノリノリで迎えてくれて、ダンスの振りを知っている友人は一緒に踊ってくれました。私も楽しすぎて全力でダンス!彼は緊張しすぎてほとんど覚えてないそうです(笑)(えりやんさん)
Case10. バズーカ入場
●@sm_wedding_0223さんの場合
何かゲストが驚くようなサプライズをしたいと思い、バズーカ形のクラッカーを持ってふたりで入場。扉がオープンした直後にふたりでパーンッ!とバズーカを放ち、ゲストの度肝を抜く華やかな登場シーンに。
結婚式のテーマカラーが“Black × silver × red”だったので、ネットで購入したバズーカも自らカラースプレーで染めて、細部までこだわった。
やってみてどうだった?
扉がオープンしてすぐ、「え?なんか持ってる!?」との声が上がり、バズーカを放つと、「おぉー!」というどよめきが。私はもっと派手にたくさんのキラキラが出るものかと思っていたのですが、皆さんの反応がとても良かったので、やって良かったです(@sm_wedding_0223さん)
ゲストへのプレゼント演出
Case11. プレゼントリレー
●シーナさん
ゲストにくじ引きをしてもらい、当たった人からプレゼントを渡す方式で、箱に書いてあるお題にピッタリな人をゲストから探して渡してもらった。その箱の中にはまた箱があり、お題が書いてあるというマトリョーシカのようなプレゼントBOXを用意。「動物が好きそうな人」→「バレンタインにチョコをたくさんもらいそうな人」→「意外に甘党そうな人」→「今日が誕生日の人」と、最後に誕生日のゲストにプレゼントが必ず届くような仕掛けに。
同日に誕生日のゲストがいないか確認するために、招待状の返信はがきに誕生日を書く欄を設ける配慮も。また、せっかく全員の誕生日を聞いたのでルームキー風の席札を作成し、誕生日をルームナンバーのように手書きした。
やってみてどうだった?
誕生日のゲストへのサプライズをしたいと思っていましたが、プレゼントリレーをすることで、他のゲストにも楽しんでもらえるかなと思いました。「動物が好きそうな人」には猫柄のブランケット、「バレンタインにチョコをたくさんもらいそうな人」はGODIVAのチョコなど、プレゼントの内容もお題にちなんだものに。写真を見返すと、ワクワクした表情のゲストが多く楽しんでもらえたようでした(シーナさん)
Case12. 誕生日のゲストをお祝い
●横井理子さんの場合
デザート提供の際、ウエディングケーキをカットして配るということだったので、そのケーキにメッセージプレート(Happy Birthday)を付けてもらうよう依頼。司会者が誕生日のゲストがいることを伝え、「みんなでおめでとうを言いましょう」とアナウンス。全員でお祝いをして、誕生日のゲストに喜んでもらった。
やってみてどうだった?
ふたりとももともとサプライズ好きなので、誕生日という貴重な日に結婚式に参列してもらったことへの感謝を込めて何かできないかと思っていました。
誕生日だったゲストも、「まさか祝ってもらえるなんて思っていなかったから嬉しかった」と喜んでくれました(横井理子さん)
From 編集部
アイデア次第で、楽しみ方も盛り上げ方も広がる!
大掛かりな仕掛けのある演出も素敵ですが、今回ご紹介した実例の多くは、アイデアを駆使して、比較的準備しやすい内容。でも楽しさや盛り上がりは特大!ぜひ皆さんもちょっと工夫して、ふたり発信の楽しい演出を考えてみてくださいね。
構成・文/小松ななえ
※記事内のコメントは、2021年6月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー53人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2021年8月時点のものです
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