【花嫁の手紙】ありがち例文を“自分らしく”変えるには?[書き方講座]
しっかりと感謝を伝えて、ゲストの心にも残る花嫁の手紙を書きたいけれど、「なんかあっさりな文でいまいち……」「どんなことを書けばありきたりな文章にならないの?」なんて悩んでいませんか?そんな花嫁さんに、ゼクシィで連載中の「花嫁の手紙」ライターのRIE☆さんが自分らしい手紙の書き方をアドバイス。編集部員そらじが花嫁になりきって手紙を作成したので、アドバイスをもらいました。
ありがちな文章しか書けずに困っていませんか?
【RIE☆】
ゼクシィアプリの「花嫁の手紙」連載担当。これまで読んできた手紙の数は200通以上!そのほかにも記事を数多く執筆し、花嫁さんの事情に精通。
【そらじ】
ゼクシィアプリ編集部員。自分の素直な気持ちを表現することに自信なし。「花嫁の手紙 例文」で検索して書いたところ、自分らしさを見失っている。
しっかりと気持ちが伝わる手紙にはどんな特長があるの?
たくさんの花嫁の手紙を読む機会があるのですが、印象に残るものには3つの共通点があると思っています。今回は、そらじの文章を書き替えながら、その3つのワザをお伝えしますね。
ワザ1:より具体的なエピソードを盛り込む
盛り込むエピソードをより具体的にするには?
花嫁の手紙のあっさり感を薄めるためには、具体的なエピソードを盛り込むのが効果的。手紙に書きたいエピソードを決めた後、エピソードの概要だけではなく、そのときあなたはどんな気持ちだったか、どんな会話をしたかなどを含めて書くとより情景が浮かんでくる表現になります。
ワザ2:思いを伝える相手との関係性を盛り込む
関係性をどう表現したらいい?
〇〇なお父さん、〇〇なお姉ちゃんなど、固有名詞の前にその人を修飾する言葉を加えてみては。〇〇の中には「“頑固で曲がったことが大嫌い”なお父さん」「“顔がそっくりでいつもよく間違えられた”お姉ちゃん」など相手の性格や特徴などが加えやすいかもしれません。
ワザ3:かしこまらずにいつもの口調や口癖を入れる
誰でも使える!自分らしさが出る表現方法
取り入れやすいのは「普段の口調で表現」すること。「パパ、ママ」「父ちゃん、母ちゃん」と普段の呼び方にしたり、方言で手紙を書くなどであなたらしさが際立ちます。手紙全体に方言を盛り込むのはちょっと……という人は、エピソード内のセリフの一部や例文のように最後の一文だけ盛り込んでも。
実際にそらじの全文を添削してみよう!
3つのワザを取り入れてグッと気持ちが伝わる手紙に
「あっさりし過ぎて物足りない……」と悩んでいた文章も3つのワザを取り入れて書いてみると、よりそらじさんの気持ちが伝わる文章になったと思いませんか?
【A】では、普段は無口で頑固だけれど、適度な距離感でそらじさんを見守る父親の姿が浮かび上がってきます。そらじさんが父親のアドバイスのおかげで今はとっても幸せであることが伝えられていてGOODです。
【B】では、当時を懐かしむ思いと共に、言えなかった感謝を伝えられましたね。内輪ネタ?とちゅうちょしていたディテールを丁寧に書いたことで、ゲストの頭にも当時の母娘の情景や、お弁当を作る母親の姿が浮かんでくる手紙になったと思います。
「自分らしさをどこかに出したいな」と思っていたリクエストも、【C】にあるパパママという呼びかけや、「ほんま」という方言が加わることで、そらじさんらしさがより強まった手紙になっていますよ。
From 編集部
3つのワザを参考に、世界で1通の花嫁の手紙を書こう
結婚式で花嫁の手紙を読んだ卒花からは「恥ずかしかったけれど、思いを伝えてよかった」「手紙を書くことを通じて、より感謝の気持ちが強くなった」と“読んでよかった”の声が編集部にたくさん届いています。
「ネットの文例をマネして書いたので、自分らしくない手紙になった」「より思いが伝わる手紙にしたい」なんて考えている人は、今回紹介した3つのワザを参考にしみて。あなたの伝えたい思いをふんだんに盛り込んだ、世界でたった一つの花嫁の手紙を書いてくださいね。
取材・文/RIE☆ イラスト/Meppelstatt D/mashroom design 構成/小堀そら(編集部)
※掲載されている情報は2023年9月時点のものです
- 挙式1ヶ月前
- 挙式・披露宴
- 式直前1カ月前
- 花嫁の手紙