ありきたりじゃない“ふたりらしさ”を叶える!卒花の今どき「式テーマ」
結婚式は「ふたりらしく」「ありきたりではない」ものに……と、夢は膨らむけれど、「じゃあ、どうすれば?」と立ち止まってしまう花嫁さんも多いのでは?そんな迷える花嫁さんたちに、“今どき式テーマ”を掲げ、オリジナリティあふれるウエディングを挙げた厳選5実例をお届け。どんなふたりが、どんなテーマを設け、どんな式を叶えたのか。そのディテールに迫ります!
CASE1/sunflower54_wdさんカップル
と、式テーマの候補となる2つの共通点が、「ほっこり系」と「キラキラ系」と真逆だったふたり。
式テーマを決めるため、趣味や好きなことを一気に書き出したふたりは“矛盾”に気付いてしまう。「周囲からは『愛らしくほんわかしたふたり』と言われるけど、憧れる世界はエレガント……」。悩んだ末に「ならば両方入れてしまおう!」と結論。
そうして決まったテーマでつくり上げたのはこんな式!
こんな式に仕立てました!
お色直しのタイミングで、衣裳・髪型・装花・BGMを変えて前半後半で異なる世界観に。高砂席の花の交換はプロフィール映像上映中に行ってくださいました。ヘアスタイルはエクステを使うことでスムーズに印象変え。あれもこれも好きで式テーマに迷ったら、こんな手もあります(笑)。テーマを決めたことで共通認識をもって進めることができ、話し合いがスムーズでした。
<from編集部>
式テーマは一つに絞るのがセオリーだけど、どっちも選ぶ英断で、両方を叶えたふたり。ゲストも2倍以上の楽しさに。「テーマを絞り切れない……」と悩んだらぜひ参考にして!
【結婚式データ】
会場タイプ:ホテル
ゲスト人数:約100名
ゲスト顔触れ:会社上司・同僚、友人、親族
CASE2/K.Mさんカップル
と、式テーマにぴったりなキーワードを、会場探し前から見つけたふたり。
県外にまるで図書館のようなしつらえの会場を見つけるも、近場にはなく。式テーマ“図書館ウエディング”を諦めかけていたところ、ゲストハウスのプランナーから会場ごと一からつくり上げる提案が。「企画イメージをたくさん練ってくださいました」
そうしてテーマにあわせ、会場づくりから手掛けた式はこんな内容に!
こんな式を叶えました♪
映画『ハリー・ポッター』の音楽をBGMにゲストを迎え、海外の図書館のような空間で開いた結婚式。引出物の一品にした書籍は、ゲスト一人一人に向けて選んだもの。なぜその本をセレクトしたのかのメッセージも添え、ゲスト参加型ゲームに取り入れ、図書館となった会場内から探してもらいました。感謝はもちろん、普段は伝えられない思いも本で届けられた、好きがいっぱい詰まった、オリジナリティあふれる結婚式が叶いました。
<from編集部>
会場選びの段階から具体的な式テーマをイメージしていたことで、ハコ(会場)・コト(演出など)・モノ(装飾など)をトータルコーディネート。たとえ会場にテーマの要素がなくても、アイデア次第で形にできる好例。ふたりらしいテーマだからオリジナリティも全開!
【結婚式データ】
会場タイプ:ゲストハウス
ゲスト人数:43名
ゲスト顔触れ:親族、恩師、友人など
CASE3/SAYAKAさんカップル
と、式演出に対して一つの思いを共有していたふたり。
過去の参列経験から、ふたりにとって不要と思えることはカット。何よりもおいしい料理とゆったり楽しんでもらえる歓談時間を大切に、ごくシンプルにと準備を進めた。「削れるところは削りながら、満足のいく一日にしたかったんです」
なぜふたりはそう思うのか。熟考した結果行き着いたテーマを形にした結婚式は……。
こんな式ができました!
やりたくない・不要と思えることをカットしていくと、自然に「シンプル」というテーマを感じるように。結果、一人一人と目を合わせて会話し、お礼を伝える式にすることができました。テーマがないと挙げられないわけではないので、構えすぎずにシンプルに、ふたりらしい当日をイメージしてください。
<from編集部>
引き算を軸にして“選ばない”選択をし、ふたりらしい式テーマを編み出した。挙式装花を基本プランにしたことでふたりが際立ち、長さやデザインで悩んだグローブをやめてネイルを披露することに成功。“ふたりの大事”を見極める大切さを教えてくれたケース。
【結婚式データ】
会場タイプ:ゲストハウス
ゲスト人数:42名
ゲスト顔触れ:親族、友人
CASE4/@misa_petit.floralさんカップル
と、好きなテイストがはっきりしていたふたり。
ふたりの思い出の中にヨーロッパの美しい街並みがあり、歴史的建造物をリノベした会場を選んだ。「式当時は海外へ行けない時期だったので非日常を味わってほしくて」。と、会場をより引き立てるレトロ&ビンテージの世界をテーマに!そしてゲストへのおもてなしも同じくらい大切にしたいと、2軸のテーマを設けた。
見た目でゲストに伝わるものと、ゲストへの思いを一つのテーマに。そんなふたりの式は……。
こんなどちらも叶った式に!
演出や持ち込みに制限のない会場を選びました。テーマを決めたらビンテージテイストの小物を着々と集め始め、準備は予想以上にスムーズに。挙式前のメッセージセレモニーは、一人一人へ思い出話をつづり感謝を届けられました。
<from編集部>
ふたりの好みから生まれた視覚的テーマの“レトロ&ビンテージ”は、時間の積み重ねを表す装飾演出。それはゲストと積み重ねた時間とも相まって、“おもてなし”というもう一つのテーマともグッドマッチ。まず視覚からイメージすれば、テーマに合った演出を導きやすい。
【結婚式データ】
会場タイプ:ゲストハウス
ゲスト人数:40名
ゲスト顔触れ:親族、新郎の職場関係、友人
CASE5/Sakiさんカップル
と、出会いの場がもっとも印象的な共通点で、共にこだわり派というのがふたりを表現するキーワード。
ふたりの原点である“研究室”を式テーマに決めると「中途半端にやるのが一番ダサイ!」「細部に神が宿るまで徹底的に作り込もう」を合言葉に、装飾から料理、ドリンク、映像演出までとことんLAB(研究所)の世界。物語は新婦が所長、新郎が助手、ゲストは特別研究員という設定。そこには「今までに参加したことがないような結婚式を楽しんでほしい」の思いが込められていた。
そうして徹底的にこだわって完成させたのはワクワクが詰まったウエディング!
こんなふたりならではの式に!
オリジナリティを追求した結果、「こんな結婚式は初めてだった」という声をたくさんいただける式に!精神論になってしまいますが、「決めた一つのコンセプトを徹底的に貫く」ことが最終的に一番大切だと実感。そうしたことで、準備中の取捨選択も迅速に進められました。力の入れ具合としては、コンセプト(=テーマ)に迷いすぎず、「コンセプトの検討:つくり込み=2:8」くらいがいいと思います!
<from編集部>
どんなカップルにもある“出会いの場”をテーマにしたウエディング。とことんやり切ることで、ふたりらしさを色濃く出すことに成功。“出会いの場”にクリエイティブをプラスすれば、見たこともない結婚式になるはず。
【結婚式データ】
会場タイプ:ホテル
ゲスト人数:75名
ゲスト顔触れ:家族・親族、友人、会社関係の人
From 編集部
今どきの式は、テーマがあれば時短◎、統一感&メッセージ性も高まる
式テーマの旗を1本立てると、それに向かってふたりもプランナーさんも走り出し、迷いが少なく準備が効率的に。その結果、装飾から演出まで統一感あるウエディングになり、ゲストへのメッセージもダイレクトに届きやすくなる傾向も。ふたりの話し合いもどんどん深まる式テーマのあるウエディング、ぜひトライしてみて。
取材・文/千谷文子 D/mashroom design 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2023年9月時点のものです
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