結婚後の両家のお付き合いってどうしてる?[新婚183組に大調査]
結婚によって始まる両家の親戚付き合い。ふたり&相手の親との関係は何となく想像できますが、両家の親同士って、どの程度の距離感で交流しているのかちょっぴり興味がありますよね。今回は「両家の親同士のお付き合い」に焦点を当て、実家同士が遠く離れていてなかなか会えないケースや、ふたり抜きで仲良くしている親たちなど、さまざまな実例をご紹介します。
結婚式後の両家のお付き合いって、どんな感じ?
【結婚式後の両家のお付き合いの形】
1位 親同士の交流はほとんどない(41.8%)
2位 親同士つかず離れずのあっさりした関係(29.1%)
3位 親同士の仲は普通に良い
(ふたりを介して連絡を取り合う仲)(17.3%)
4位 親同士の仲はとても良好
(ふたり抜きで直接連絡を取り合う仲)(9.1%)
5位 親同士の折り合いはあまり良くない(2.7%)
今回の調査によれば、「両家の親同士の交流はほとんどない」と答えた人が最多。ちなみに実家同士の距離とお付き合いの度合いとの関連性はあまりなく、遠く離れているから疎遠になったり、近くに住んでいるから親密に付き合うというわけでもなさそう。
親同士のお付き合いは、親たちの考え方や性格、相性などによるところが大きく、ふたりのフォローなども重要な鍵となってくるようです。
次のコーナーでは、卒花さんたちの「両家の親のお付き合い事情」をご紹介します。
[Case1]
風習や考え方は違っても、会うごとに深まる両家の絆
花嫁voice
地域のしきたりを大事にする私の親と、都会的な暮らしをしてきた彼の親。風習や考え方などはかなり違いますが、親同士の関係は至って良好!遠方同士の両家ですが、一緒に旅行や子どものイベントなどを楽しんでいます。(rumix1118さん)
両家のお付き合いはこんな感じ!
■実家同士の距離
彼の実家は秋田県、私の実家はふたりの住まいと同じ山梨県。電車や飛行機を使っても、ドアtoドアで半日はかかる距離です。
■両家の親はこんな人たち
夫の父……自分語りを始めると、なかなか止まらない
夫の母……気さくで小さなことは気にしないおおらかなタイプ
妻の父……すでに他界
妻の母……何事にもテキパキしているが、相手に気を使いがち
夫の母は本来にぎやかなお付き合いが好きなタイプ。何かの折に私の実家にお招きすると、大家族ということもあって、一緒にワイワイ楽しんでくれています。
■親同士の出会い
顔合せの席で初めて対面した両家の親。最初はお互いに結構気を使っていましたが、食事やお酒が進むにつれて緊張もほぐれてきたようで、和やかな時間を過ごしました。
■式後のお付き合い
遠方同士なので、基本的には私たちが間に入ってセッティング。今年は両家の母を誘って広島へ旅行にも行きました。広島は私の父が存命中から行きたがっていた場所ですが、両家の母ともとても楽しい時間を過ごせたようで、「また行きたい」と言っていました。ほかにも息子の誕生日や初節句には、両家の家族で集まってお祝いをしています。
(rumix1118さん談)
[Case2]
ふたりを介して野菜やお菓子などを贈り合う仲
花嫁voice
両家の両親が同業という共通点もあり、価値観や考え方がよく似ているように思います。結婚後はふたりを介して、それぞれの親に野菜や手作りのお菓子などを贈り合い、交流を深めています。(浅野紗彩さん)
両家のお付き合いはこんな感じ!
■実家同士の距離
彼の実家は茨城県、私の実家は埼玉県。車で高速を使って1時間半ほどの距離です。
■両家の親はこんな人たち
夫の父……厳格だが家族思い
夫の母……しっかり者で自然が好き
妻の父……穏やかで多趣味
妻の母……朗らかで芯が強い
両家の親同士、価値観や考え方がよく似ていて、子どもたちの意見を尊重しながら、人生の先輩としてのアドバイスもくれるような親たちです。
■親同士の出会い
最初に会ったのは両家顔合わせの席でした。場所は私の実家です。親同士が初対面だったので、話しやすいよう、夫と打ち合わせをして共通の話題をいくつか用意しておきました。
一つは父親同士の共通の趣味である釣りの話。もう一つは夫と私が大学時代を過ごした北海道の話です。そのときはもちろん親同士の面識はありませんが、それぞれの家族が北海道を訪ねてくれたことがあったので、旅行の話で盛り上がりました。
また、両家の親は全員教職に就いているという共通項があり、仕事絡みの話もお互いの距離を縮めるきっかけになったと思います。
■式後のお付き合い
親同士が直接会う機会はそこまで多くありませんが、私たちふたりがお互いの実家によく顔を出すので、その際に預かってきた野菜やお菓子、手作りのジャムなどを相手の家に届けるなどして交流を図っています。
私たちが間に入って贈り物をやりとりする際には、受け取った側からのお礼に、写真を添えて送るようにしています。例えば「頂いたタケノコをさっそく煮物と炊き込みごはんにしてみました」というような感じです。SNSで共有すればお互いの思い出にも残るし、次につながるメリットも。これからも季節の贈り物を通じて、両家の親たちの絆がますます深まることを願っています。
(浅野紗彩さん談)
[Case3]
初孫絡みのイベントが、親たちの距離をグッと縮めた!
花嫁voice
両家の親たちにとって、初孫の誕生はとても待ち遠しく嬉しい出来事だったようです。初対面の時から和やかなムードでしたが、今では私の祖父母も含め、家族ぐるみでお付き合いするほど仲が深まりました。(あずきさん)
両家のお付き合いはこんな感じ!
■実家同士の距離
両家の実家は神奈川県と埼玉県。車や電車で1時間半~2時間ほどの距離です。
■両家の親はこんな人たち
夫の父……社交的で貫禄あり。結婚式のスピーチをよく頼まれる
夫の母……3人兄弟を育て上げたハキハキした頼もしいお母さん
妻の父……理系で合理的。静かに面白いことを言うタイプ
妻の母……2人の娘に少し過保護気味。愛嬌(あいきょう)のあるかわいい母
彼の家族はみんなおしゃべり好き。会話のテンポにもスピード感があってにぎやかです。対するうちの家族は全員のんびりしたタイプ。彼の両親が年上ということもあり、積極的にリードしてくれていつも助かっています。
■親同士の出会い
最初に出会ったのは顔合わせの席でした。私の家族がお店の入り口を間違えて遅刻しそうになり、バタバタとした始まりでしたが、それでみんなの緊張も少し解け、和やかなムードで会食や歓談を楽しむことができました。
■式後のお付き合い
両家にとって初孫ということもあり、子どもが生まれる前から、両家の親たちが親身になって寄り添ってくれました。里帰り出産をしましたが、産後、彼のご両親が私の実家へ泊まりがけでやってきてくれたことも嬉しかった思い出の一つです。お宮参りは都内の神社へ両家そろって出向き、その後、和食店でのお食い初めも一緒に楽しみました。
また、私の実家には祖父母も同居していますが、彼のご両親が、絵を描く祖父の作品を見に出かけたり、裁縫が得意な祖母が作ったバッグをもらってくれたりすることも。親同士にとどまらず、祖父母とも仲良くお付き合いしてくれて、とても感謝しています。
(あずきさん談)
[Case4]
離れていても、母親同士でランチを楽しむ仲
花嫁voice
彼の母は気さくでコミュニケーション能力が高いタイプ。私の母ともすぐに意気投合し、今では上京した際に、私たち抜きで食事やコンサートなどを楽しんでいます。ちょっとうらやましい気もします(笑)。(ゆきさん)
両家のお付き合いはこんな感じ!
■実家同士の距離
妻の実家は埼玉県、彼の実家は静岡県。新幹線で約2時間かかる距離です。
■両家の親はこんな人たち
夫の父……結構話すタイプらしいが、義母の陰に隠れている感じ?
夫の母……誰にでも話しかけて仲良くなれるコミュ力あり
妻の母……気が合う人だけと、深くじっくり付き合うタイプ
私の方は父がおらず母だけなので、よけいに彼の親とのお付き合いを大事にしているのかもしれません。特に彼の母とはウマが合うらしく、出会えて幸せでした。
■親同士の出会い
顔合わせが初めての出会いです。最初はみんな緊張していましたが、彼の母が積極的にコミュニケーションを取ってくれたおかげでどんどん会話が弾みました。さらに用意していた「家族のしおり」を見ながら趣味の話や出身地の話などで盛り上がり、次につながる楽しいひとときを過ごすことができました。
■式後のお付き合い
お中元やお歳暮のやりとり以外にも、彼の母が上京してきたタイミングで、会う約束をしたりしています。以前、私の地元・埼玉で、彼の母が推しているアーティストのライブがあったのですが、わざわざ埼玉公演のチケットを取り、母に会いに来てくれました。
会場のそばでランチをしたそうですが、近くに住む私たちには「来たいなら来てもいいけど……」という態度(笑)。それはそれで良しと思っています。
(ゆきさん談)
[Case5]
遠く離れていても、直接連絡を取り合う仲
花嫁voice
実家同士が遠いので、会う機会はほとんどありませんが、年賀状をやりとりしたり、地元のフルーツを贈るなど、季節のごあいさつは欠かさずに行ってくれているようです。私たちを介さず直接連絡を取り合っています。(ユイコさん)
両家のお付き合いはこんな感じ!
■実家同士の距離
彼の実家は三重県、私の実家は京都。車で数時間かかり気軽に日帰りできない距離です。
■両家の親はこんな人たち
夫の父……優しく、どちらかといえば物静かな感じ
夫の母……明るくておしゃべり好きの優しい母
妻の父……緊張しながらもよくしゃべるタイプ
妻の母……社交的であまり緊張しないタイプ
彼の両親は優しい雰囲気の方たち。両家とも母親が話し好きで社交的なタイプなので、顔合わせの席でもすぐに打ち解けていました。
■親同士の出会い
親同士が最初に会ったのは顔合わせ食事会の席。ホテルのレストランで行いましたが、堅苦しくならないよう中華のランチを選び、服装もカジュアルな雰囲気で統一。最初はお互いに緊張していましたが、お酒が入るにつれて会話も弾み、楽しい会となりました。
■式後のお付き合い
遠く離れていますが、ふたり抜きで直接連絡を取り合っています。地元・三重県のおいしい梨を彼のお母さんが私の実家へ送ってくれた際には、家族全員大喜び。それ以来、毎年季節になると必ずみずみずしい梨を届けてくれます。私の実家からは、お返しに京都のお菓子など、彼のご両親のお好きなものをリサーチして送り、交流を深めているようです。
(ユイコさん談)
From 編集部
お付き合いの形は人それぞれ。無理のない範囲で末永く!
親同士が仲良くお付き合いをしてくれるに越したことはありませんが、「親しくしなくては」という思いにしばられる必要はありません。それよりも両家が末永く平穏無事に過ごすことが一番!大事な場面ではふたりがフォローしつつ、親たちが自分のペースで無理なくお付き合いできるよう見守っていきましょう。
構成・文/南 慈子 イラスト/naohiga D/ロンディーネ
※記事内のコメントは、2023年7月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー73人が回答したアンケートおよび、過去2年以内に結婚式を行った20~30代の既婚女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年8月時点のものです
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