４割は後悔あり。結婚式を”挙げなかった”男女330人の心残りを徹底調査
結婚したら結婚式を挙げることが当たり前だった時代と違い、最近は結婚しても結婚式を挙げない選択をするふたりもいます。
結婚式を「挙げる」「挙げない」、どちらを選んでもふたりで決断したものなら正解だけど、挙げない選択をしたことで、将来後悔してしまう可能性も……。
今回は結婚式を挙げなかった男女330人に調査を実施！どんなところに心残りがあるのか、その本音を紹介していきます。
結婚式を「挙げなかった」その理由は？
「金額面で難しいから」が約５割。新生活へお金を回せるメリットも
一番多かったのは「金額面で難しいから」という理由。挙げなかった人たちが感じるメリットとして「結婚式を挙げなかったことで新生活へお金を回すことができた」という声が大半を占めています。他にも「人前に出るのが恥ずかしい」「形式的な儀式に必要性を感じない」といった理由で結婚式を挙げなかったという意見が多く見られました。
一方で、挙げなかったことで後悔を感じることも。アンケートでは次のような結果になりました。
挙げなかったことに後悔を感じる？
約４割の人が「後悔を感じる」と回答
結婚式を挙げなかった男女330人にアンケートをとった結果、後悔を感じることがある人は全体の約４割という結果に。人によっては数年後、数十年後に「あの時、挙げておけば……」と思うことがあるようです。
では、どんなときに「後悔」「心残り」を感じるのか、実際のコメントと共に紹介していきましょう。
後悔シーン１「結婚式でふたりが祝福されている姿を見たとき」
友人の結婚式に出席したときや、SNSの投稿で幸せそうな新郎新婦を見たときなどに「私たちもお祝いされたかった」という気持ちがよぎることも。主役になりたいわけではないものの、祝福されるチャンスを逃した感覚になるようです。
挙げなかった派の本音
知人が結婚式でお祝いされている様子をSNSで見たのですが、とても幸せそうで、単純にうらやましくなってしまいました。（m.nさん・結婚１年目）
結婚式に出席し、友人や家族に囲まれて幸せそうな新郎新婦を見ると自分も結婚式やっておけばよかったかな、と心残り。（A.Oさん・結婚10年目）
結婚当時は何も思わなかったのですが、友人や親戚が祝福されているのを見て、結婚式を挙げておけばよかったと思うようになりました。（てるさん・結婚13年目）
後悔シーン２「ウエディングドレスなど衣裳を着る機会がないと感じたとき」
花嫁のウエディングドレスや白無垢は、結婚式だからこそ着られる衣裳。男性のタキシードや紋付袴も通常着ることのない衣裳です。一生に一度の晴れ姿を写真に残しておきたかった、親に見せたかったなど後悔する人も多い様子。
挙げなかった派の本音
妻の親や祖父母に花嫁のドレス姿を見せてあげたら、きっと喜んでくれただろうと思うことが。新生活にお金が掛かり、余裕がないのですが、挙式をしなかったことに少し後悔しています。（twtw24さん・結婚１年目）
ウエディングドレスは小さい頃からの憧れだし、子どもが生まれて落ち着いたら着たいと思っています。（みきおさん・結婚２年目）
自分のことはあまり気にならないけど、妻にウエディングドレスを着せてあげたいと思っていたので、叶えてあげられなかったことを後悔。（彩凛華さん・結婚７年目）
結婚したころを振り返ったときに写真がなくて寂しい。思い出を残すためにウエディングドレス姿の写真だけでも撮ればよかったと思います。（S.Sさん・結婚16年目）
後悔シーン３「一同にお披露目する機会が持てなかったと感じるとき」
結婚式は友人や親戚、職場の人などに向け、夫婦になったことをお披露目する貴重なチャンスです。大切な人々を集め、感謝する機会は結婚式以外なかなか持てないもの。きちんと結婚報告ができず、後悔するカップルもいます。
挙げなかった派の本音
結婚することを知ってご祝儀を頂くなど、たくさんの人に祝福してもらったのに、結婚式をしなかったことに後悔。直接会って感謝を伝えたかったと思っています。（うにさん・結婚１年目）
自分たちで結婚式を挙げないと決めてしまったのですが、育ててくれた親のためにお披露目する機会を持てばよかったのかな、と後悔することがあります。（ぺるどーもさん・結婚３年目）
自分以外の親族はみんな結婚式を挙げています。親族を集めて結婚式をしておいた方が、その後の親戚付き合いなど何かとスムーズだったかも、と心残りが。（Ckさん・結婚27年目）
後悔シーン４「親や子ども、周囲から結婚式について聞かれたとき」
親や周りの人々に結婚の報告をした際、結婚式について聞かれたり、子どもが大きくなったときに結婚式の写真を見たがったりということはよくあること。結婚当初だけでなく、年月を経てから気まずい思いや後悔する人もいるようです。
挙げなかった派の本音
友達に結婚の報告をすると必ずと言ってよいほど「結婚式は？」と聞かれるのがつらかったです。ふたりだけででも挙げておけばよかったな。（MMさん・結婚１年目）
結婚式のことを聞かれたので「しない」と伝えたら祖母ががっかりしていました。可愛がってくれた祖母なので晴れ姿を見せればよかったな、と後悔の気持ちがあります。（たもおさん・結婚３年目）
結婚式を挙げなかった理由を子どもに尋ねられたとき、うまく説明ができず後悔するようになりました。子どもは結婚式の写真が見たかったようです。（ソタさん・結婚10年目）
親に結婚式のことを聞かれたとき、挙げないと伝えたらがっかりしていました。私たち本人以上に楽しみにしていたようで、申し訳ない気持ちになりました。（ねこにゃんこさん・結婚12年目）
後悔シーン５「日常生活で結婚式に関する情報に触れたとき」
テレビや映画、SNSなど普段の生活の中で結婚式のシーンを目にすることは頻繁にあります。そんなとき、挙式しなかったことを後悔したり、「妻（夫）は結婚式をしたかったのかな」などと考えたりしてしまうこともあるようです。
挙げなかった派の本音
たまたま見た人の結婚式ですら感動して涙が出るから、自分の結婚式ができたらすごく素敵な思い出になったはずなのにと今になって後悔しています。（すぅさん・結婚１年目）
ドラマや映画の中で結婚式のシーンを見ると憧れを感じ、挙げなかったことに後悔します。（Mさん・結婚８年目）
ドラマや映画で観る赤の他人でも結婚式で幸せそうにしているのを見るとうらやましくなります。一生に１回のことだし、挙げた方がよかったのかなと思うことがありました。（カーマイン88さん・結婚15年目）
調査からは結婚当初だけでなく、数年後・数十年後に後悔することがあるということがわかりました。このような後悔を防ぐためにも、ふたりで話し合っておくことが大切。
式を挙げないと決める前に……
＜彼と確認しておきたいポイント＞
□ 後悔談を読んで、あとから「結婚式を挙げておけばよかった」と思うことはありそう？
□ けじめとなるセレモニーをしたい気持ちはある？
□ 親や周囲の結婚式への意向は聞いてみた？
□ 挙げない場合、お披露目する場は他で用意する？
□ 写真だけでも残しておきたい気持ちはある？
このポイントを確認しながら、お互いの思いを伝えあってみて。
From 編集部
今だけでなく、将来も含めて「挙げる・挙げない」を考えてみよう
調査コメントの中には、当初は後悔しなかったのに、後になって「やっぱり結婚式を挙げておけばよかった」という声も。結婚式を挙げない理由や状況はカップルによって違うけど、今だけでなく、将来や周りの人のことも含めて考えるのが後悔しないためには大切なことだといえそう。自分の思いと彼の思いを伝えあい、ふたりが納得のいく答えが見つかりますように。
取材・文／関原のり子 イラスト／佐々木千絵 D／mashroom design 構成／間宮 愛（編集部）
※記事内のデータ、および、コメントは2023年7月に既婚男女330人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年8月時点のものです
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