<見本付き>前撮りの後悔を防ぐ「撮影指示書」どう作る?何を書く?
「楽しみにしていた前撮りの仕上がりが思っていたのと違った><」と、後悔をする花嫁さん、実は多いんです。今回はそんな失敗を防ぐべく、人気のフォトグラファーとゼクシィで、前撮り指示書のおすすめの構成をご紹介。ここで紹介した要素を押さえて打ち合わせをしておけば、前撮りに不安なし!
前撮りをした卒花さんに聞いた!撮影の後悔は?
1番多いのは撮りたいポーズの撮り忘れ
卒花さんたちが最も後悔している「撮りたいポーズなどの撮り忘れ」は、そもそも「伝えることを忘れていた」という声も。また、2位や3位に挙がった後悔ポイントも、フォトグラファーとの打ち合わせ不足が原因の可能性が。他にも、撮影指示書を用意すれば回避できたことは多いよう。
こんな後悔あり……
撮りたいポーズがあったのに、事前に参考画像を見せるのを忘れてしまいました。当日の口頭での説明だけでは伝わりづらかったのか、イメージと違う仕上がりに。(TOMOMIさん)
彼が私を見上げて見つめ合うショットを撮りたかったけど、あまり高低差が出ず、ただ彼の身長が低いだけみたいなショットに。もっときちんと伝えればよかったのかも。(もてさん)
日差しが強くてまぶしそうな顔をしているショットが多かったんです。彼は写真が苦手だったため、笑顔が得意じゃないことなどを伝えておけばもっといい写真が撮れた!?(北島絢生さん)
後悔を防ぐ必須アイテム!前撮り指示書ってどんなもの?
撮影の好みや希望を伝える資料のこと
前撮り指示書の存在は何となく知っていても、「用意するのが大変そう」「そこまでこだわりは強くないし……」と作らなくてもいいかなと思っていませんか?でも、後悔なく撮影するには簡単でも資料があると安心。
書式は手書きでもパソコンでも自由に、A4の用紙1~2枚程度にまとめる人が多いよう。たくさん要望がありすぎても撮影時間内に対応しきれないことがあるので、配慮のある分量がおすすめ。
一般的には前撮りを行う約1カ月前に打ち合わせをすることが多いため、フォトグラファーを指名しない場合はスタッフにメールなどで送る。指名ありやフォトグラファーとの打ち合わせがある場合は、そのときに持参を。ただし、細かい場所などの希望があるなら、ロケ場所を押さえる必要があるため、できるだけ早く伝えたい。特に桜や紅葉など人気のシーズンは3カ月前には依頼&打ち合わせを。
【入れたい項目】
・好きな写真のテイスト(雰囲気)
・嫌いな表情など、撮ってほしくないもの
・撮りたい場所(ロケーション)やポーズ
どんな指示書がいいの?
指示書は要素やリクエストが多すぎると、ただそれをこなしていく撮影になりやすく、フォトグラファーの持ち味を生かしづらくもなるから、もったいない!でも、ふたりの好みを知るための大事なヒントにはなるので「好き・嫌い」を伝えるための参考資料と捉えて、シンプルに作ってもらえるとうれしいです。(hassyさん)
見本を参考に撮影指示書を作ってみよう!
指示書の1枚目では好きな写真の雰囲気を伝えよう。後悔ゼロの撮影にするために次のポイントを押さえて。
□お願いするフォトグラファーの作品から好きな写真を見つけよう
指名ありならフォトグラファー本人の写真で趣味・趣向、好きな雰囲気などのイメージを共有するのが一番。指名でない場合は、好きと思えるフォトグラファーの作品から探そう。
□写真のどこが「好き」なのかイメージや色みを伝えよう
言葉で伝えることが最も難しいのが「雰囲気」や「色み」。これが好き!と思える雰囲気の写真と共に、その写真のどういうところが好きなのかを、より具体的に言葉で補足してみて。
例:明るい、鮮やか、元気、ナチュラル、優しい、しっとり、かっこいい、など
□苦手なことなど、これは「嫌い」を具体的に書き込もう
苦手な写真に時間を割かないためにも、アップは少なめに、キスやお姫様抱っこは恥ずかしい、猫背になりやすいので指摘してほしいなど、NGポーズや気になることはあらかじめ伝えておくと◎。
2枚目では絶対に撮りたいポーズやシーンを伝えよう。限られた時間内なので厳選するのがポイント。
□場所ごとに撮りたいポーズをまとめよう
どこでどんなポーズで撮りたいかが分かる写真を厳選して貼ろう。中でも、お座敷に正座してあいさつするシーンなど、場所によっては許可取りが必要なポーズもあるので、依頼する段階で相談を。
□ポーズの指定は絶対に撮りたいものだけに
あれもこれもと欲張ると、その瞬間に撮れたはずのもっといいポーズがあったのに……と、もったいないことにもなりかねない。「絶対」は1~3ポーズにとどめておくのが成功の鍵!
□見本写真とは異なる希望があればコメントを添えよう
希望通りのポーズやシーンの写真を見つけるのは難しいもの。「これよりアップに」「もっと景色を入れたい」「もう少し下から」など、見本と異なるポイントは書き込んで補足を。
気になる質問に回答!
1回の撮影でいくつくらいのポーズが撮れるの?
一般的には撮影1時間で約10ポーズと覚えておいて。
欲しいポーズがたくさんあるとそれらに費やす時間もかかるもの。フォトグラファーならではの想像力をかき立てながら、当日の空気感やふたりらしさ、一瞬の光を捉えてもらうためにも、ポーズは指定しすぎないのがポイント。プロの力を最大限に発揮してもらいたいなら、希望や指示書に“余白”をつくるのがおすすめです。
「こうしてほしい」や「こだわり」がない場合はどうすればいい?
ふたりの人となりを教えて!
なぜ写真を撮ろうと思ったか、どうやって結婚に至ったかなど、ふたりのことが分かれば、後はフォトグラファーがイメージを膨らませ、ふたりに合った世界観をつくり上げてくれるはず。また、着てみたい衣裳やドレスを選んだ理由などを伝えると、衣裳が最も映えるスポットを提案してくれることも。何に使う写真なのか、誰に見せたい写真なのかを伝えるのもヒントになります。
From 編集部
指示書を作ったら後はフォトグラファーを信じてお任せを!
指示書でふたりの“外せない希望”を伝えたら、後はある程度フォトグラファーにお任せすることも大事。特に気になることがあれば事前に必ず相談して、モヤモヤを解消しておくのも後悔を回避するひけつです。「こんな写真を撮りたい!」を伝えたら、当日は思う存分、撮影を楽しんで!
hassy フォトグラファー
ラヴィ・ファクトリー所属。大阪を拠点に、日本全国はもちろん世界各国でもウエディングフォトを撮影。ふたりの最高の笑顔を引き出しながら一瞬一瞬を逃さない、ハートのある写真に定評あり。
取材・文/大平美和 イラスト/pai 構成/小堀そら(編集部)
※記事内のコメントは2023年2月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー63人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年4月時点のものです
- 写真・ビデオ
- 前撮り
- アイテム検討期
- ハウススタジオで撮影
- 別撮り
- エンゲージメントフォト