[しくじり花嫁から学ぶ]親あいさつ・顔合わせ・会場選びの前に彼と擦り合わせること
時に想定外のことが起きたり、失敗してしまうのが結婚式準備。だけど、ある程度のことは”事前に彼と話しておく”ことで回避できるんです。先輩花嫁たちのさまざまな[しくじり事件]から彼とすり合わせておくべきポイントを学んでみましょう。
しくじりFILE【1】
それは「親あいさつ」で起きた!?
まさかそんなに「大勢」いるだなんて……!
「親あいさつ当日、彼のご実家で出迎えてくださったのは、なんと彼の父、母、祖父母、近所にお住まいの叔父叔母の合計6人!ご実家は2世帯で暮らしていることを知っていたので、彼の祖父母はいらっしゃるかも?と心構えをしていたけれど、叔父叔母の想定外な登場に緊張度MAXに……。温かく迎えてくださった結果、なんとか無事に乗り越えられたけれど、一時はどうなることかと思った」(けいさん)
親あいさつの「具体的なイメージ」をすり合わせておこう
誰が出席するのか、それぞれどんな人柄なのか、滞在時間は何時間くらいにするか、話をどう切り出すのか……etc.気を張りすぎる必要もないけれど、細かすぎるほどに彼と擦り合わせていたって困ることはない。より具体的なイメージを彼と共有しておけば、なるべく自然体のあなたで臨むことができるはず。
彼が「何にも話していない」だなんて……!
「普段から自分の親と恋愛トークを一切しない彼。プロポーズをすることはおろか、彼女がいることすら親に話していなかったらしく突然の”彼女と婚約したから今月中に家に連れてきてもいい?”という発言に親は大パニック。きちんと親あいさつを行い、事なきを得たものの、急なサプライズにずいぶんと驚かせてしまった」(Hanaさん)
彼が「親に話していること」を確認しておこう
何がどこまで伝わっているかの事前情報を知らないとお礼やおわびなどひと言フォローを入れることができない。ただ知らなかっただけなのに、彼の親に常識マナーがない人だと思われてしまわないよう、親あいさつの前、彼が自分の親に何をどこまで話しているか?を確認しておくべし。
そこまで「ラフな服装」で現れるなんて……!
「Tシャツにデニムスタイルで親あいさつに登場した彼。初対面にかかわらず、あまりにラフすぎる装いで訪問した彼に私の父が結婚を反対するほど大激怒。後日改めて再訪し、しっかりと謝罪をしたことで何とか結婚の許しはもらえたけれど、事前に服装を確認しておけばよかったと後悔」(さこさん)
「全身のコーディネート」を共有しておこう
「こんな感じの服で行くね」ではなく、可能であれば靴・服・かばんまで全体のコーディネートを共有し合っておこう。彼にだけ「確認させて」というのは角が立つので、自分のコーディネートを共有しながら彼がどんな服装で親あいさつに行くことを考えているかを確認すると◎。
あんなにも「言い出さない」だなんて……!
「親を目の前にして、彼がなかなか結婚の許しをもらうセリフを切り出せなかった。しびれを切らした私が結婚式の話題に触れたところ、母から”それは〇〇くんが言ってからじゃないの!?”と突っ込まれてしまった……(苦笑)そのタイミングで彼が切り出したものの、彼には彼のタイミングがあったんだろうと後からとても申し訳ない気持ちになった」(もてさん)
ふたりで「シナリオ」を話し合っておこう
親あいさつ当日は誰でも緊張してしまうもの。万が一のときにお互いにフォローし合うためにもどんな流れで親あいさつを行うかは擦り合わせておいた方が安心。彼と一連の流れや伝え方をイメトレしてみよう。
しくじりFILE【2】
それは「両家顔合わせ」で起きた!?
肝心の「集合写真」を忘れるだなんて……!
「両家顔合わせの最後に集合写真を撮ろうと思っていたことを完全に失念し、個室を退出してしまった。解散前に気が付いたものの、場所はホテルの入り口だったので、慌ただしく撮影をすることに。せっかく両家が集合した貴重な一枚なのに、撮影した写真はアングルも映っているみんなの表情も微妙なものになってしまった」(岡部さん)
「絶対にやりたいこと」を擦り合わせておこう
当日は想像以上に緊張して動揺してしまうもの。どちらかだけが覚えておくのではなく、記念撮影や言いたい言葉など、両家顔合わせの場で絶対にやりたいことはふたりで把握しておくことで抜け漏れのリスクを減らせる。
まさか「NG話題」があるなんて……!
「彼の弟が仕事を辞めたことを私の親に伝えていなかったため、私の父からの”弟さんは今どんなお仕事をされているんですか?”という質問に一瞬空気が止まってしまった……。彼の親が気を使ってサラリと回答&別の話題に切り替えてくれたので和やかに場が進んだが、彼の弟をはじめ、両家の親に気を使わせてしまったと反省」(ももゆさん)
「触れない方がいい話題」を把握し合っておこう
家庭ごとに触れられたくない話や、言いづらい話がある。初対面で気まずい雰囲気にならないように何がNG話題かをしっかりと確認しておこう。その上で特に重要なことがあれば、両家の親に事前に共有しておくと親としても安心して臨むことができる。
「思った通り」に進まないなんて……!
「私のイメージでは、婚姻届に両家父に署名をしてもらった後、婚姻届を手に持ち記念撮影をする!という段取りだった。しかし当日彼が段取りを把握しておらず、記念撮影を促す前に料理が運ばれてきてしまいアワアワ。店員さんを呼び止めることもできず、婚姻届も”汚れたら大変だから”とかばんの中へ……。すっかりタイミングを逃してしまい、そのまま会を進行することに(涙)」(岩崎さん)
「全体の流れ」をふたりで整理しておこう
どちらかだけが「実はこうしたいと思っている」というのはちゃんと言わないと伝わらない。両家顔合わせの前に会全体の流れを彼と整理しておこう。どちらがどのように進めるかまで決めておけるとなお良し。
私だけの「思い込みだった」なんて……!
「結納はしない、で同意していた両家。であれば当然、両家顔合わせもしないと勝手に思い込んでいたが、彼の母から”両家顔合わせはしたいと思っている”と言われて急きょ、開催の準備をすることに。結局、両家の家族全員の予定を合わせることはできず、両家の親と私たちのみでの食事会になってしまった。素敵な会にはなったけど、せっかくならば全員で集いたかったと心残りが」(A子さん)
「すること、しないこと」の目線合わせをしておこう
結納に限らず、お互いにどこまでをその「行事」として認識しているかは話してみないと分からない。何かを「しない」ことが決まったら、その中でも実施することはあるか?をなるべく丁寧に細かく確認して、想いを伝え合ってみよう。直接彼の親と話すのが難しい場合はもちろん彼に任せて。
しくじりFILE【3】
それは「会場選び」で起きた!?
彼が全く「相場感」を知らないなんて……!
「会場見学に行く前、私は結婚式準備のことや費用のことなどの情報収集をしていたが、彼は知識ゼロの状態だった。結婚式の相場感を知らない&費用は全て自己負担だと思っていたため、出された見積りを見て卒倒しそうになり、プランナーさんの前で私に”結婚式をやめないか?”と口走る事態に。その後プランナーさんからの丁寧な説明と私の説得で結婚式は実施できたものの、会場見学で悲しく恥ずかしい思いをしたことが忘れられない(涙)」(MaiMaiさん)
「お互いの知識レベル」をそろえておこう
結婚式について知っている情報はそれぞれ違うと心得て。どちらかだけが調べる必要もないけれど、お互いに知っていることを共有し合って、知識レべルをそろえておくことで大きな食い違いは避けられるはず。
こんなにも話が「まとまらない」なんて……!
「どんな結婚式にしたいかについて話し合いをせずに臨んだ会場見学。元々、気も合うため”まぁ、その場でなんとかなるでしょう”と思っていたが、全く決まらず。プランナーさんにあれこれ質問されるも方向性が定まらず会場に長居してしまった。結果、流れで会場と契約をしたけれど、事前にふたりの意見が固まっていれば、ふたりの間でなくふたりと会場間での条件交渉ができたかも……」(あきさん)
「目指したい結婚式」について話しておこう
「ゲストをたくさん呼んでにぎやかな結婚式がしたい」「親に感謝を伝える演出をなるべく取り入れたい」などざっくりとした方向性だけでもいいので、ふたりの結婚式はどんな感じを目指す?をふたりで話しておこう。プランナーさんにイメージが伝えられれば、プロ目線でのアドバイスももらえて、スムーズに進められる。
「なんだか良さそう」で決めて後悔するなんて……!
「なんとなく雰囲気の良かった会場。ふたりでちゃんと話さずに、プランナーさんに”予定が埋まってきているのでとりあえず日程を押さえた方がいい”と言われるがままに前金を払った。その後、彼と話しているうちにやっぱり気になるところが出てきてモヤモヤ……。結局、他の会場に変更することになったので”とりあえず”と払った前金の20万円が水の泡になってしまったことが残念で仕方がない」(ナツキさん)
「絶対に譲れないこと」をふたりで決めておこう
初めての会場見学は緊張もする上、舞い上がってしまって冷静な判断ができないことも。事前に「絶対に譲れないこと」をふたりで決めておけば、どんな状況になっても確認すべきことが明確。不安な方はリスト化して上から順番に確認できるように準備してから会場見学に行くのもおすすめ。
こんなにも「説得が必要」だなんて……!
「私の家族がそれぞれ異なる県に住んでいることや彼の家族の交通の便、子どもゲストがいることなど、さまざまな事情を考慮し、見学に行くことを選んだ会場。彼の親にその会場を見学する旨を伝えると”その場所である必要があるのか”とご意見を頂いてしまった。選んだ理由や事情を何日もかけて説明をし、やっと納得してくれたけど……会場見学に行く前から疲労困憊してしまった(涙)」(斉藤さん)
「親への共有の仕方やタイミング」を相談しておこう
もちろん親の性格やふたりとの関係性にもよるけれど、親はふたりのことを心配する気持ちからあれこれと意見を言いたくなることも。親の性格を踏まえて見学する会場の共有の仕方や共有のタイミングを相談しておき、お互いの親の不安を少しでも払拭できるように努めよう。心配しがちな親の場合はその会場を選んだ理由や背景まで丁寧に説明をすることが必要な場合も。
From 編集部
取り返しのつかない事態になる前に。
ちょっと怖がらせてしまったらごめんなさい。だけど、意外と先輩花嫁たちの[しくじり事件]がひとごとで終わらないのが結婚式準備というもの。この先長くお付き合いをしていく大切な家族とのイベントや大きなお金が動く結婚式の準備だからこそ、なるべく失敗や後悔がない準備期間を過ごしてほしいのです。彼としっかりすり合わせをして楽しく歩みを進めてくださいね!
構成・文/奥野瑞歩 イラスト/平井さくら
※記事内のコメントは、2023年2月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー62人が回答したアンケートによるものです。
※掲載されている情報は2023年4月時点のものです。
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