「こんなはずじゃ…」花嫁が“準備不足”で後悔!親あいさつ失敗あるある
両家の親への結婚あいさつは、ふたりの決意を認めてもらう大事な場。でも中には準備不足で失敗してしまう人もちらほらいるようです。先輩花嫁の失敗談から、何に気を付けてどんな準備をすればいいのかを学びましょう。マナーのプロ、岩下宣子先生からのアドバイスもぜひ参考に。
[失敗談1]
本題になかなか入れずグダグダに
相手の実家を訪れたところまではいいけれど、タイミングがつかめず、肝心の「結婚したいと思っています」のひと言がなかなか切り出せない!そんなことにならないよう、スムーズに本題に入るためのコツを知っておくとよさそうです。まずは先輩花嫁の失敗談を見てみましょう。
花嫁たちの失敗談
年末に彼と私の実家へ行ったのですが、訪問の目的をきちんと伝えていなかったため、どのタイミングで切り出せばいいのか彼が迷っていました。結果的に、ごはんを食べる前に何とか伝えることができたのですが……。(yunyanさん)
フランクな義実家で、お義母さんから「何か話があるんでしょ?」と彼に何度も促してくれていたけど、彼が恥ずかしがって時間だけが過ぎていきました。私が代わりに「結婚させてください!」と言ってもよかったかな、と後悔しています。(ますおさん)
準備Advice「本題に入るタイミングを彼と確認」
まずは事前に当日のあいさつの流れをふたりで打ち合わせておくことが肝心です。ベストなタイミングは自己紹介を済ませてお茶をいただき、会話がいったん途切れたとき。また、最初に「本日は大事なお話があって伺いました」と伝えておけば、スムーズに切り出すことができるはずです。(岩下先生)
[失敗談2]
今後の予定を聞かれてしどろもどろ
結婚あいさつの場面では、親御さんから今後のことを尋ねられることも少なくありません。理由は結婚に対するふたりの覚悟やビジョンを知りたいから。結婚式はどうするのか、婚姻届はいつ提出するのか、新居はどこに構えるつもりなのかなど、さまざまな角度から質問が飛んでくることを肝に銘じておいた方がよさそうです。
花嫁たちの失敗談
ちょうどコロナが出始めた頃だったので、先行きが全く不透明。今後のスケジュールを聞かれても明確に答えることができずに困りました。(海老田 歩さん)
準備Advice「親に聞かれそうなことを予測し、事前に打ち合わせを」
結婚式の予定については親も関わってくることなので、ごあいさつの前に大体の予定をふたりで話し合っておきましょう。婚姻届の提出時期や住む場所なども親にとっては気になるところ。もし何も決まっていない段階でも、「これからふたりで準備していく予定ですので、よろしくお願いします」と決意を示すことが肝心。それだけでも、ふたりがきちんと準備を進めていることが分かり、親の安心感も変わってきます。(岩下先生)
[失敗談3]
油断してフランク過ぎるごあいさつに
結婚あいさつは、親にとってもふたりにとっても特別で大事な瞬間。これまでに何度か自宅を訪れていて相手の親とも顔なじみになっていたとしても、ある程度の節度は欲しいところです。先輩花嫁の中にも、うっかりラフな格好で訪問してしまったという後悔の声が!
花嫁たちの失敗談
フォーマルな場ということもあり、本当はしっかり結婚あいさつをしたかったのですが、まだ何の準備をしていない段階で家に呼ばれ、遊びに来たようなフランクな感じになってしまいました。(さすらいさん)
準備Advice「身だしなみを整え、安心感を与える振る舞いを」
相手の親御さんとすでに懇意の間柄でも、結婚あいさつはあくまでもフォーマルな場。TPOに沿った服装や振る舞いが、相手への敬意につながることを覚えておきましょう。大事な場面にきちんとできれば、「よく状況をわきまえているな。この人になら息子(娘)を安心して託せそう」と親御さんも安心です。(岩下先生)
[失敗談4]
苦手なものを手土産に選んでしまった!
喜んでほしくて持参したはずの手土産が、相手の親の苦手なものだったら?リサーチ不足と言ってしまえばそれまでですが、そもそも彼が親の好き嫌いを完璧に把握しているとは限りませんよね。そんな「あるある」シーンに遭遇しないための準備を考えてみましょう。
花嫁たちの失敗談
お酒と「イカナゴのくぎ煮(佃煮)の詰め合わせ」を親あいさつの手土産に。お酒の方は喜んでもらえましたが、くぎ煮はお義父さんが苦手だったよう。ごはんやお酒のお供によさそうだと思って選びましたが、念のために彼にも確認しておくべきでした。(りささん)
準備Advice「親の好みを事前に伝え合うことが、失敗を防ぐ秘訣」
まずは事前にお互いの親の好物や苦手なものを伝え合っておくと安心ですね。分からない場合は、万人に好まれそうなカステラなどのお菓子や季節のフルーツを選ぶ方法もあります。また地元ならではの名産品は会話のきっかけにもなりますし、気持ちが伝わるギフトとしてもおすすめです。(岩下先生)
[失敗談5]
おいとまのタイミングを失ってしまった
結婚あいさつを済ませたら頃合いを見計らっておいとまをしようと考えていても、話が盛り上がったり親に引き止められたり、中には酔いつぶれたりしてすんなり帰れない場合も。長居するのは失礼だし、とはいえそそくさと席を立つのも気が引けるし……。そんな状況を避ける方法とは?
花嫁たちの失敗談
親の「ゆっくりしていってね」という言葉に甘え、気が付けばすでに夜の11時!遅くなったので泊まっていくかどうかという話になったとき、ようやく腰を上げました。ごあいさつの際には早々に切り上げた方が、印象がよかったかもしれません。(高名結衣さん)
ごあいさつは自宅ではなくお店を予約して行いましたが、食事の後、「この後どうしようか?」という雰囲気に。お店を決めるだけでなく、その後のプランも練っておくべきだったと反省しました。(ichi5hanさん)
準備Advice「訪問前に滞在時間を決めておき、ふたりで共有」
家を訪れる場合、お茶だけなら1~2時間、食事を一緒にと言われている場合は2~3時間が訪問時のマナーです。どのくらいでおいとまするのかを、事前にふたりで示し合わせておくとよいでしょう。長居してしまったと思ったら、時計をチラリと見ながら「楽しくてこんな時間になってしまいました。そろそろおいとまさせていただきます」と切り出してみて。ポイントは「名残惜しい」という気持ちを一緒に伝えることです。(岩下先生)
[失敗談6]
緊張のあまり、普通の受け答えができなかった
結婚あいさつ自体が緊張する場面なのに、さらに初対面だとなおのこと。突然の質問に頭の中が真っ白になって、うまく受け答えできなかったという声もちらほら。緊張するなというのも無理な話ですが、方法があれば何とかしたいところですよね。
花嫁たちの失敗談
両親のことを聞かれましたが、緊張のあまり年齢など当たり前のことが普通に答えられずに失敗。質問されそうなことや話題に上りそうなことを事前にシミュレーションし、頭を整理しておくべきでした。(ぼのさん)
準備Advice「“頼りない”と思われないよう頭を整理して臨んで」
親御さんからは、自分自身や家族のことを必ずと言っていいほど尋ねられます。どんな仕事をしているのか、勤続年数はどのくらいなのか、親の年齢などを聞かれることも。そんなとき、しどろもどろになってしまうと頼りない印象を与えてしまうので、聞かれそうなことを頭の中で整理しておくといいですね。万が一言葉に詰まってしまった場合は「緊張してうまく話せずにすみません」と素直に謝った方が好印象です。(岩下先生)
From 編集部
失敗しても悩まず、次につなげて
親あいさつ時の失敗は、きちんと準備しておけばある程度防ぐことができます。とはいえ、これから長いお付き合いが続いていくわけですから、ありのままの自分を見せることも大切です。失敗してもあまり悩まず、次に会ったときには明るく振る舞いましょう。
岩下宣子さん マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校、商工会議所、公共団体などでマナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、『ゼクシィ』でも悩める花嫁への愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
構成・文/南 慈子 イラスト/てぶくろ星人
※記事内のコメントは、2022年8月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー104人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年10月時点のものです
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