プロフィールブックが“おもてなし”になる♪まねしたい工夫実例12
ふたりらしさが演出できて、ゲストの時間を楽しくする「プロフィールブック」。最近では、自己紹介ツールという役割に加えて、“おもてなしアイテム”として作成する花嫁も多いよう。そこで今回は、使える!楽しい!読み応えがある!とゲストに思ってもらえる、卒花さんのアイデアプロフィールブックをご紹介。まねしたくなる工夫が満載ですよ!
<見やすさ&コンパクトさ>でおもてなし
使い勝手のいいレイアウトやサイズ感、情報量を意識して
席次表やメニュー表、ドリンクメニュー、メッセージカード……etc.意識せずに準備すると、ゲストの席周りが大きさも書式もさまざまなペーパー類で溢れてしまうことに。プロフィールブックはそれらを一つにするものですが、単にまとめるだけでなく、レイアウトやサイズに工夫を凝らし、「見やすさ」「コンパクト」などの仕立てでおもてなしの気持ちを表す人が増えてきたよう。
特に卒花さんが実践していたのが、「メニュー&ドリンクの裏面掲載」。メニューをブックの中面に載せた場合、料理の確認&ドリンクオーダーのたびにページをめくる必要がありますが、裏面ならその手間は不要。
また、冊子として閉じられたブック型ではなく「ポストカードタイプ」など小さめサイズにすることで、テーブルの上がすっきりして持ち帰りも楽に。文字自体を大きくして見やすい仕様にすれば、年配ゲストにも優しいプロフィールブックができます。
選んだのはこんなおもてなし
●IDEA/01
<料理&ドリンクを裏面にまとめ、メニュー探しを簡単に>
以前、ゲストとして結婚式に参列した際、中面にあるメニューを見るために食事中に何度もブックを開いた記憶が。その手間をなくすために裏面にメニューを配置。ちょっとした気配りでしたが、「メニュー側を表にしてテーブルに置いたら便利だったよ」と、ゲストにも気付いてもらえて好評でした。(@_t_n__wd1113さん)
●IDEA/02
<カードタイプで一枚ずつに&大きめ文字で見やすさも>
こだわりすぎると情報量が多くなってしまうので、「ちょうどいいボリューム」と、シンプルで見やすい仕上がりを意識。カードタイプを選び、文字もできるだけ大きくしました。用紙のサイズを小さくし、すべて片面印刷にしたことで、料理とドリンクのメニュー表をテーブル上に並べて見てもらえたのも良かったです。(yuka/@yk__wd.tさん)
[moreアイデア from 卒花さん]
●一枚仕立てで表裏のみに記載
●折り畳み式にしたコンパクトサイズ
●表紙にゲストの名前を入れた席札一体型
●ゲスト名に振り仮名付き
など
<ゲスト紹介で>おもてなし
交流が深まるゲストの顔写真やイラスト付きでもっと交流が深まる
プロフィールブックは新郎新婦を紹介するものではあるけれど、思った以上によく見られているのが席次表などのゲスト情報。最近増えている少人数婚であればなおさら、ゲスト同士の距離が近く、どんな人が参列しているのかが気になるところ。
そこで、卒花さんが取り入れていたのが「ゲストの紹介」ページ。ゲストの似顔絵や写真を添えて、ふたりとの関係性や人柄、ニックネーム、ふたりからのメッセージを簡単に掲載。ほかにも、一人一人のキャッチコピーを考えて席次表に入れるなど、ユニークなアイデアでゲストを楽しませていました。
簡単な紹介があるだけでも、みんなの心の距離がグッと縮まり、会場の一体感もアップ!「私のために考えてくれたんだ」と、ゲストにもおもてなしの気持ちが伝わるはずです。
選んだのはこんなおもてなし
●IDEA/03
<自作の似顔絵付きでゲスト全員を紹介>
式テーマに合わせ、プロフィールブックもゲストに喜ばれるものにと、席次表に手描きの似顔絵と紹介文を載せました。紹介文は、ゲストの良さが伝わるコメントや友人同士で笑える内容など人となりが伝わるものに。A3サイズの折り畳み仕様にしたのですが、ゲストの顔や名前に折り線がかからないよう配置も工夫し、気持ちが伝わるプロフィールブックに。(ユイコさん)
●IDEA/04
<ありきたりでは物足りない!キャッチコピーでゲストをお披露目>
こだわりたい、ありきたりのものにはしたくないと、席次表ページにユーモアを交えた一工夫を。「その人らしさ」が伝わり、興味を持ってもらえるような楽しいキャッチコピーをふたりで考え、私たちとの関係性と共に掲載しました。「とても記憶に残る素敵な結婚式になった」と言っていただけ、時間をかけて準備して良かった!(上山あきさん)
●IDEA/05
<写真&似顔絵とメッセージで“大切な皆さん”を紹介>
プロフィールブックに「大切なゲストの皆さんを紹介します」と添えて、ゲスト紹介ページを作成。私側ゲストは写真をたくさん持っていたのですが、ほとんど手元になかった彼は自分でゲストの似顔絵を作成。写真&似顔絵に、私たちとの関係性をメッセージ付きで掲載しました。読み応えも感じてもらえたし、似顔絵も好評でした。(まさみさん)
[moreアイデア from 卒花さん]
●ひと言コメント付きでゲスト紹介
●祝辞、余興、受付など役割を担ってくれたゲストを紹介
など
<お役立ち情報>でおもてなし
おすすめレストランや料理紹介など、お楽しみコンテンツを盛り込んで
結婚式でゲストが特に楽しみにしているのが料理。厳選した料理をおなかいっぱい、おいしく味わってほしいという思いを込めて、メニュー表だけでなく解説なども添えれば、食事がより楽しい時間に。ふたりがそのメニューを選んだ理由やおいしさのポイントが伝わるし、一皿一皿の印象も強くなります。
また、タイムテーブルに食事の案内を入れて、「お箸でどうぞ」や「飲み放題だからたくさん飲んで」など、ひと言メッセージを添えるだけでも、ゲストが気取らず過ごしやすい雰囲気に。
さらに、遠方ゲストに結婚式の後も楽しんでもらえるよう、また地元の人には新郎新婦をもっと知ってもらえるよう、会場周辺にあるふたりおすすめのレストラン情報をガイドブック風に紹介した花嫁もいました。
料理に限らず、会場案内や観光情報、結婚式の見どころ紹介など、ゲストに喜んでもらえる内容をプロフィールブックにまとめると、情報誌さながらのお役立ちアイテムになります。
選んだのはこんなおもてなし
●IDEA/06
<お店情報に飛べるQRコード付き!おすすめレストランMAP>
私たちが出会った場所であり、式を挙げた地でもある神戸のおすすめ飲食店紹介ページを作りました。ポイントは、口コミサイトにアクセスできるQRコードをお店別に付けたこと。遠方からの方が多く、ほとんどが1泊されたので神戸の街を楽しんでもらうべく準備。飲食店情報はゲストにも好評で、思い出深いアイテムに。(@210913_uさん)
●IDEA/07
<食事が楽しみになる!ふたりの一押し料理紹介>
当日の料理の一押しメニューも紹介しました。コースの中から新郎と新婦が一品ずつ選び、写真と一緒に掲載。それぞれのおすすめメニューを見て「料理がさらに楽しみになった」と喜んでくれたゲストも多かったです。(すずさん)
●IDEA/08
<かしこまらずにたくさん食べて飲んで!の気持ちを案内>
食べ慣れないコース料理を前にするとかしこまってしまいがち。特に年配の方は緊張してしまうかも、と思ったのでタイムスケジュールに「ほとんどの料理がお箸で食べられます」と書き添えました。また「たくさん食べて、飲んでね」の思いを込めて、パン・ドリンクのお代わり自由も案内。「お箸で食べられて良かった!安心した」と好評。(まさみさん)
[moreアイデア from 卒花さん]
●ふたりの思い出のお店を紹介
●タイムテーブルに当日の演出情報も
●会場図入りでトイレ、授乳室などを案内
など
<お楽しみコンテンツ>でおもてなし
ゲスト目線でのふたり紹介やわいわいと楽しめるコンテンツを
プロフィールブックは、披露宴が始まるまでの間や、お色直し中座などの待ち時間に読む機会が多いもの。ゲストが時間を持て余さないよう、読み応えのあるアイデアをプラスした卒花さんが多数。その一つが「ゲスト参加型」。
例えば、招待状の返信はがきで新郎新婦への質問を募集し、それにふたりが回答する「Q&Aコーナー」を作ったり、ふたりが考えた「おもしろランキング」でゲストを紹介したり、ゲストから見たふたりの人柄をWeb上で集めてまとめた「“他”己紹介」をしたり。参加型にすることで、「自分が書いた内容&自分のことが載っているかも」と、ゲストのワクワク感を盛り上げることもできます。
中には、新郎新婦にちなんだ謎解きクイズを載せたエンターテインメント性溢れるカップルも。どのアイデアも、楽しみながらふたりを知ることができる上、待ち時間に楽しく過ごしてもらえるとあって、ゲストも絶賛だったそう。
選んだのはこんなおもてなし
●IDEA/09
<ゲストから質問を募集!ふたりの人柄を伝えるQ&A>
「ゲストの待ち時間」を少しでも楽しいものにしたくて、招待状の返信はがきにふたりへの質問欄を用意。その回答をまとめてゲストの目を引くページを作りました。歓談中に「見たよ!私のも載ってた!」とたくさん声をかけていただき、結婚式の写真にも楽しそうに読むゲストの姿があって、とてもうれしかったです。(minamiさん)
●IDEA/10
<当日は大盛り上がり!ランキング形式でゲスト紹介>
自分の名前を思わず探してしまうような、「今日のゲスト、勝手に〇〇ランキング」を作成。「10年後も変わってなさそう」「無人島でも生き残れそう」など、クスッとできる項目をたくさん考えて、ランキング形式で発表。式中はランキングの話題で持ち切りになったし、ゲストのことを考えながら準備している時間も楽しかったです。(椎野由衣さん)
●IDEA/11
<新郎新婦はどんな人?ゲスト目線で“他”己紹介>
招待状のWeb返信に「新郎または新婦、ズバリどんな人?」という質問項目を準備。新郎新婦の人柄を知らないゲストのために、回答をまとめ「ゲストからの“他”己紹介」をしました。ゲストは自分の回答を探したり、誰が書いた内容かを当てっこしたり。自分たちが友人の前でどんな人なのかを知ることができたのも、楽しかったです。(ayaさん)
●IDEA/12
<ふたりをもっと知ってもらえる、時間の有効活用にもなる“謎解き”>
ふたりの紹介とお色直し中に手持ち無沙汰にならないようにと、オリジナルの謎解きクイズを掲載しました。謎解き好きの彼がアイデアを出してくれて、私たちが暮らす地域名と「いつもありがとう」の言葉が回答になるよう考案。正解はプチギフトに付けたタグで発表し、感謝の気持ちも伝えることができました。(佑美さん)
[moreアイデア from 卒花さん]
●ふたりのゲストとの思い出ランキング発表
●エピソードビンゴを載せて演出に利用
など
From 編集部
プロフィールブックはおもてなしアイテム&感謝を伝えるツールとして
今回紹介したプロフィールブックは、すべてが「ゲスト目線」。このほかにも、結婚式後のことを考えて、処分に困らないよう公式LINE(結婚式当日のために用意した公式LINEアカウント等)から配信した花嫁や、感謝の気持ちを伝えるため、挙式のみにもかかわらず参列者へのメッセージを入れて作成したカップルも。卒花さんのアイデアを参考に、「おもてなし&感謝を伝えるアイテム」の一つとしてふたりらしいものを作ってみて!
取材・文/関東博子 D/mashroom design 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2023年3月時点のものです
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