【上司&同僚に調査】職場での結婚報告で「気になること」ランキング
職場の人に結婚することを報告する時の「ルール」や「マナー」を知らず、自分の感覚で伝えると、「それは違うんじゃない?」と思わぬ反応を示されることが!今回は直属の上司として一番に報告を受けることが多い課長クラスの人と、同僚や先輩として報告を受ける20~30代の人に結婚報告で「気になること」を調査しました。
【上司】が部下の結婚報告で
「気になること」ランキング1位
後任の人を見つけづらい時期に「1カ月後に寿退職する」と言われる
職場には「退職する際は●カ月前までに申し出る」という就業規則があります。それを守ればよいとはいえ、引き継ぎや後任者選びが間に合わない状況下での寿退職は、上司の57.3%が気になると回答。
「気にならない」と答えた人は、法律や規則優先で考えるクールなタイプや、どんな状況でも結婚を喜んでくれる寛大なタイプが多い。
【上司VOICE】
■気になる派
「急に決まったわけではないのに直前まで話さないのは失礼に思う。分かった時点で報告すべき」(5catrさん)
「人事の問題があるので、3カ月前には報告してほしい」(ドザエカズさん)
「組織に属しているのに業務のことを考えられない非常識な人に見える」(オコチャさん)
「うちの会社は人手不足で新しい人材も入ってこない。退職者が出るとさらに既存社員にしわ寄せがいく」(ろれんちゅうさん)
■気にならない派
「退職するのも働く者の権利だから」(はなみずきさん)
「やむを得ない事情もあると思うので」(おこちさん)
「民法上は退職する2週間前までに言えばOKなので、とがめる理由がない」(パールさん)
「おめでたいことと思って気にしない」(スパロウさん)
職場の状況を考えて早めに報告した方が歓迎される
「就業規則を守ればいいでしょ」と考える人もいますが、「立つ鳥、跡を濁さず」の精神でできれば2~3カ月くらい前までに報告し、引き継ぎまでしっかりして退職したいもの。特に責任ある仕事を任されている人など、急に辞めると迷惑をかけそうな場合は早めに。その方が心から祝福してもらえます。
「彼が突然転勤になり、急きょ結婚して遠方に引っ越すことになった」などという特別なことがあったら、状況をきちんと説明して理解を求めましょう。
【上司】が部下の結婚報告で
「気になること」ランキング2位
職場でよく顔を合わせるのに、メールで結婚の報告を受ける
在宅勤務や出張が多くてあまり出社しない場合や直属の上司が多忙でなかなか会えない場合は、メールでの結婚報告も一般的になりつつありますが、毎日のように会う状況でそれをされると50%の上司が違和感を持つよう。「手段は問わない」など素直に受け入れる人も50%。考え方が真っ二つに分かれます。
【上司VOICE】
■気になる派
「さすがにメールで済ませる話ではない。メールだと事務的」(あきさん)
「仕事を続けるか、いつ挙式するかなど聞きたいことがあるので、対面で話してほしい」(よしんどさん)
「自分を避けているような印象を持つ」(ラクスさん)
「こちらからも直接お祝いを言いたいから」(ねこさん)
■気にならない派
「他の人に聞かれたくない?周りの目を気にしているのかな?と思う」(モツさん)
「仕事に支障がないなら問題ない」(みるるさん)
「メールの方が時間を取られないし、その方がラクな上司もいるから」(パールさん)
「日頃からプライベートについて話すことがあまりないので、手段は気にしない」(オコチャさん)
職場の普段のコミュニケーションや上司のタイプを見極めて柔軟に対応を
昔は直属の上司に報告する時はアポを取り、勤務時間を避けて、口頭で報告するのがルールといわれていました。今どきの上司は「アポなしでもOK」が80.3%、「勤務時間中でもOK」が87.3%と、あまり細かいことを言わない人が増えました。とはいえ、考え方は人それぞれなので、しきたりを重視する上司だったら対面で報告するのがベター。
メールで伝える場合は「プライベートなことが他の人の耳に入らないように、メールにてお知らせします」「お忙しい中、お時間を取っていただくのも申し訳ないので、メールでご報告します」などの一文を入れたい。
【上司】が部下の結婚報告で
「気になること」ランキング3位
報告時に仕事面で変更したいことがあるかも知りたいのに「未定」と言われる
結婚を機に働き方を変える人もいるので、直属の上司は今のまま働き続けるかどうかも知りたいところ。ただし、退職するとしてもまだ先の可能性が高いからか、気にならない派の方が56.4%と多い結果に。
【上司VOICE】
■気になる派
「仕事のことを大事に考えていないように思ってしまう」(もりながさん)
「続ける・辞めるが今後の人事体制に影響するから」(トシドシさん)
「未定の場合、退職時の想定もしないといけなくなる」(ゆうかずさん)
■気にならない派
「まだ状況が見えないのだろう。決まり次第教えてくれればいい」(みきさん)
「就業規則にのっとって『○カ月前までには知らせて』と言うだけ」(きぬさん)
「結婚するふたりの問題。こちらはふたりの出した結果に従うだけ」(みやっちさん)
「未定」と伝えて問題なし。今の状況を正直に話して
「気にならない派」が多いので、「未定」ならそのまま伝えてよさそう。ただ、もし報告時に言えることがあるなら、「結婚報告」と「今後の仕事について」はセットで話した方が喜ばれるし、「今と変わりなく続けます」と聞けば上司も安心します。
まだ分からない場合は現在の状況を話し、「このくらいの時期には決めて報告します」と伝えたい。
【上司】が部下の結婚報告で
「気になること」ランキング4位
職場の繁忙期に「結婚式を挙げる」「ハネムーンに行く」と言われる
結婚式やハネムーンで取る長期休暇の日数は5~7日間が多い。繁忙期にそのくらい休むことになっても「なんとかするから」「ハネムーンに行かせてあげたいから」などの理由で「気にしない派」は57.3%。人員のやりくりの問題から「時期を選んでほしい」と思う「気になる派」が42.7%。
【上司VOICE】
■気になる派
「繁忙期に長期で休まれると周りに負担がかかるので、配慮に欠けると思う」(knfeさん)
「時期については強制できないけれど、社会人として自分でコントロールしてもらいたい」(おかさん)
「社則に反しないとはいえ、困ることもあるので、決定前に相談してほしい」(ラクスさん)
■気にならない派
「結婚休暇は認められた権利だから」(はなみずきさん)
「一生に一度のイベントだから気持ちよく有給を取らせてあげて『行ってらっしゃい。後は任せろ』と送り出したい」(eitoさん)
「そんなに長い期間でもなく、他のメンバーでフォローできる」(やすさん)
繁忙期は気にせず、ふたりにとってベストな日に式を挙げてOK
退職と違って不在の期間が短いし、彼の仕事の関係などさまざまな事情から繁忙期になってしまう人もいるところで「気になる派」の割合は減ります。
挙式やハネムーンの日取りはふたりの都合優先で選んで良し。繁忙期に1人欠けるだけですごく大変な職場など、気になる場合は事情を話して「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」とひと言添えれば、職場でも歓迎されそう。
【上司】が部下の結婚報告で
「気になること」ランキング5~9位
●5位:「結婚式やハネムーンなどで休暇を取る時はご迷惑をおかけします」の言葉がない(気になる派40.9%)
●6位:結婚が決まった部下から直接ではなく、人づてに聞く(同40.0%)
●7位:「職場での結婚報告は直属の上司から」というルールに従わず、部長や社長など上の役職の人に先に報告する(同33.6%)
●8位:「プライベートなことを職場の人たちに話したくないから、結婚報告をするのは上司だけ。今後は黙っていてほしい」と言われる(同30.0%)
●9位:「職場での結婚報告は直属の上司から」というルールに従わず、主任、チームリーダーなど下の役職の人に先に報告する(同29.1%)
●9位:「結婚式に職場の人を呼ばないし、旧姓で仕事を続けるから、結婚報告をするのは上司だけ。今後は黙っていてほしい」と言われる(同29.1%)
報告する順番は気を付けた方がいい
この中でも気を付けたいのは報告する順番。誰に報告したらいいか分からなかったら、先に結婚した先輩や同僚に確認し、聞いた相手には口外しないようにしてもらいましょう。
ちなみに、「上司を結婚式に呼ばないので、報告しづらい」という人もいますが、「親しい同僚は招待するけれど、上司は招待しない」という場合でも「気になる」と答えた上司は20%程度なので、そこに気を使う必要はあまりない。
【同僚や先輩】が部署内の人の結婚報告で
「気になること」ランキング1位
自分には報告がなく、随分たってから人づてに聞く
「他の人は聞いていたのに、自分だけ知らなかった」。こんな状況は58.4%もの人が気になり、「ショック」「疎外感」「寂しい」「モヤモヤする」と回答。もちろん「親しい人だと気になるけれど、そうでなければ気にならない」など相手によって違うことも。
「気にならない派」はプライベートに関心がなかったり、人間関係に対してドライな人に多いなど、性格によっても感じ方が異なります。
【同僚・先輩VOICE】
■気になる派
「仲間外れにされている感じがして普通に面白くない」(むたむたさん)
「親しい人が教えてくれないと、自分は大事に思われてなかったんだと傷つく」(A.Sさん)
「何か気に障ることをした?私嫌われてる?など理由を考えて落ち込む」(あんぱんさん)
「仲の良さ次第だけど、仕事で関わる人だったら本人から聞きたい」(HDさん)
■気にならない派
「たまたまタイミングが合わなかったのかなと思う」(執さん)
「報告は必須でもない。誰に報告するかは個人の自由なので気にしない」(紅鮭さん)
「そんなに仲いい関係じゃなかったんだと割り切れる」(ももさん)
同じ部署内の人には「一斉に」「モレなく」報告するのが理想的
先輩や同僚、後輩には上司への報告が済んだ後、報告します。その際、どこまでの関係の人に報告するか決め、その範囲の人には同じタイミングで報告。嫌な思いをする人をつくらないのが理想的です。
全員が集まるミーティングで報告すればモレなし。一人一人に報告する場合、なかなか会えない人がいたら、あまり時間を置かず、メールやLINEでいいから伝えておきたい。
【同僚や先輩】が部署内の人の結婚報告で
「気になること」ランキング2位
結婚報告の時、結婚式の話に。親しいと思っていたのに招待してもらえない
結婚報告時、式に招待する人にはその話もします。親族だけで式を行うならよいのですが、職場の人も招待するのに、自分が招かれないと52.1%の人が気になり、悲しい思いをします。
一方、「気にならない派」には昨今の経済事情から「むしろ呼ばれたくない」と思う人もいました。
【同僚・先輩VOICE】
■気になる派
「自分の周りの人が招待されているのに自分だけ呼ばれなかったらショック」(めーさん)
「親しかった人に招待してもらえないなら、何かしら理由が知りたくなる」(BRAVOさん)
「自分が招待されないのであれば、どの範囲の人たちが招待されているのかが気になる」(まいちさん)
■気にならない派
「式に誰を招待するかは本人が決めることだから」(こりさん)
「正直言うと、招待されると出費が増えるから、あまり出席したくない」(ズッキーニさん)
「人数の関係など理由があると思うので気にしない」(そうさん)
「自分が親しいと思っている人と、相手が式に招待したいと思う人が一致しないこともある」(アルメリアさん)
気にしそうな人もいるので、あらかじめ断る理由を考えておきたい
寿退職する人も働き続ける人も、結婚式にはふたりの呼びたい人を呼べばOK。
お招きできない人には「人数の関係で、職場の人を少ししかお招きできなくて」と言うなど、事情を話しましょう。そうすれば親しい人でも理解してくれるはず。
【同僚や先輩】が部署内の人の結婚報告で
「気になること」ランキング3位
式は身内だけだし、結婚で姓が変わっても職場では旧姓だから結婚報告しない
結婚して名字が変わっても旧姓で続ける人や名字が変わらない人は、仕事上の変化はなし。そのため「報告必須の直属の上司や総務部門以外は報告しなくてもいいのでは?」と考える人も。それに対して「気になる」と答えた人は36.3%。時代の流れか、個の考え方を尊重する人が意外と多く、「気になる派」でも「お祝いしたいから」など理由がポジティブなケースも多く見られました。
【同僚・先輩VOICE】
■気になる派
「今は支障がなくても、この先産休や育休を取る時、結婚を隠していたと知ると、何ともいえない気持ちになりそう」(chaさん)
「事情があっても報告は欲しい。同僚の幸せを祝いたいから」(えりさん)
「親しさにもよるけれど、毎日会う同僚には報告した方がいい」(ちゃんだおさん)
「職場の人たちからお祝いを贈る慣習があるので報告すべき」(YUKIさん)
■気にならない派
「職場に影響がなければ報告なしでもいい」(ちえさん)
「仕事とプライベートを分けているんだなと思う」(マテオさん)
「報告しない自由はあるが、言わなくてはいけないルールはない」(ももさん)
「大体の人が仕事だけのつながり。プライベートなことを話す人はそんなにいないから」(たまごさん)
社風や同僚との付き合い方などさまざまな角度から考えて判断を
「新しい概念を次々に取り入れていて自由な社風だから、同僚への報告はしない」「お祝いを贈り合う仲間だけ報告し、口止めする」「妊娠したら退職・転職するつもりなので、あえて報告しない」。さまざまな考え方があるので、周りの人との関係や将来のことも考えてどうするか決めましょう。
ちなみにこの問題に関して課長クラスの人に聞いたところ、気になる人は29.1%。理解者が多いのはうれしいですが、自分がそう望んでも、3割の人は難色を示される可能性あることにも注意。
【同僚や先輩】が部署内の人の結婚報告で
「気になること」ランキング4位
結婚に縁遠い人や彼と別れたばかりの人に気を使って、あえて報告しない
なかなかご縁に恵まれない先輩や結婚を考えていたのに別れてしまった同僚などには、結婚することを話しづらいですよね。だからといってスルーすると、「逆に失礼」「腹が立つ」など、気になる人が35.8%。自分には関係ない話と思った人が多いのか、割合こそ少ないのですが、言葉尻の強いコメントが多く見られました。
【同僚・先輩VOICE】
■気になる派
「要らぬ配慮。その配慮が逆に気に障る」(A.Sさん)
「自分が縁遠いことと人の結婚は別問題。お祝いのこともあるので、教えてほしい」(あさぎさん)
「気を使って報告しないより、少しは気を使いながら報告してくれた方がうれしい」(BRAVOさん)
「いずれ周りの人から耳に入ることもあるので、同じタイミングで知らせた方がいい」(最高のティアラさん)
■気にならない派
「その人なりの気遣いの表れだと思うから気にしない」(あんぱんさん)
「気にはならないけれど、サクッと報告すればいいと思う」(shokoさん)
「自分が報告する立場だったら、やっぱり言いづらいから」(らーこさん)
ミーティングで一斉報告した方が悩まない
相手がどんな状況であれ、その人にだけ報告しないのは同僚・先輩の「気になること」ランキング1位と同じ。「お先に失礼します」など、嫌みに聞こえることやのろけ話はせず、事実だけ伝えましょう。言いづらかったら、ミーティングでの一斉報告にするのが正解。
【同僚や先輩】が結婚報告で
「気になること」ランキング5~9位
●5位:プライベートなことを話したくないという理由で同僚などには報告をしない(気になる人25.8%)
●6位:「結婚式やハネムーンなどで休暇を取る時はご迷惑をおかけします」の言葉がない(同21.1%)
●7位:結婚報告の流れで、のろけ話を聞かされる(同14.2%)
●8位:上司より先に結婚報告を受け、「しばらく黙っていて」と口止めされる(同9.5%)
●9位:先輩→同僚の順ではなく、同僚に報告してから先輩に報告する(同8.4%)
先輩や同僚は結婚報告に関して細かいことは言わない?
上司への報告が終わったら「先輩→同僚の順で報告する」のがルールという人もいますが、そこを気にする人は8.4%。のろけ話や口止めを嫌がる人も少数です。ただ、どれもゼロではないし、今後もずっと会う人もいるので、相手の性格に合わせて臨機応変に。
また、結婚報告の時点で妊娠している場合も、どのように報告したらよいか気になりますよね。そんな人は以下の記事をチェックしてみて。
From 編集部
職場では結婚報告のルールよりマナーを意識しつつポイントを抑えて
職場での結婚報告は、「ルール」といわれることよりも、周囲の人の迷惑になる「社会人としてのマナー」の方が気になる人が多いという結果になりました。「言いにくいことでも隠さず、早めに報告する」を心がけて、みんなに「良かったね」と祝福してもらえるようにしましょう。
構成・文/渡邊博美 イラスト/沼田光太郎 D/mashroom design
※記事内の上司のデータとコメントは35~55歳の課長クラスの男女110人、同僚と先輩のデータとコメントは20~30代の男女110人を対象に2023年1月に実施したマクロミル調査および「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年3月時点のものです
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