プロが伝授！【結婚式当日のスナップ写真】差がつくオーダーガイド

祭壇側からベールダウンの瞬間を撮影することが一般的なベールダウン。チャペルの入り口側からローアングルで撮影してもらうと、花嫁の表情も会場の内装も映える１枚になります。「自然な表情を撮ってほしい」とオーダーしたうえで、ベールダウンを終えた後に会話やハグなどをしてシャッターチャンスをつくるのもオススメ。また、親の表情をメインに撮ることで、感動的な写真に。

スナップ写真の裏話！

会場によってはフォトグラファーの撮影位置が決められていたり、挙式中はバージンロードに立ち入りNGだったりするなど、アングルが限られていることも。撮りたい写真のイメージを事前にプランナーの方に相談しておくと安心です。（保田さん）

指輪の交換シーンの撮影は、ゲストの視界をさえぎらないように撮影するもの。そのため、ローアングルから花嫁の表情を撮ってもらうならリハーサルのときが◎。また、互いに向き合って手をつなぐシーンは角度によって印象ががらりと変わります。オーダーするときには「全体を写してほしい」「表情を写してほしい」など、撮りたい写真の優先順位を伝えておくとよいでしょう。

スナップ写真の裏話！

緊張してしまう方も多い指輪の交換ですが、たとえアクシデントがあっても受け入れる心の余裕を持つことで、ふたりらしい写真を残せると思います！また、リハーサルで手元の寄り、本番でふたりの表情を撮影しておくとバリエーションのあるスナップ写真に。（保田さん）

新郎新婦が違う方向を向いていたり、花びらがまばらになったりして、きれいに撮ることが意外と難しいといわれています。ひらひらと舞うシャワーとともに撮るなら、ゲストに新郎新婦を囲んでもらい、一斉に投げてもらう瞬間を撮影してもらうのもオススメ。偶然頭についた花びらをとる、ゲストと会話を交わすなど、動きのあるショットは自然体なふたりを写真に残せます。

スナップ写真の裏話！

ゲストによる花道を新郎新婦が歩くシーンを撮影するのが定番ですが、目指したい撮り方に合わせてシチュエーションを作り込んでもらうのも手。花びらのほか、コンフェッティやシャボン玉など、イメージに合わせてアイテムを選ぶのもいいですね。（保田さん）

乾杯＆ファーストバイトといえば、ゲスト側から新郎新婦を撮影するのが定番。新郎新婦側からゲストの表情も写るように撮影することで、会場の一体感を感じられる写真に仕上がります。家族だけの結婚式や少人数婚などには、ゲスト一人一人と乾杯するショットをオーダーすることで、ふたりのナチュラルな表情が残せます。見返したときにも、当日の空気感も思い出されるはず。

スナップ写真の裏話！

乾杯もファーストバイトも盛り上がるシーンなので、新郎新婦とゲストの楽しそうな雰囲気を写真に残したいところ。新郎新婦の立ち位置によって「微妙な距離感」が写真に出てしまうので、ふたりはやや近いくらいの距離に立つのがベスト！（保田さん）

披露宴のクライマックスともいえる花嫁の手紙では、花嫁や親の表情をメインとしたスナップ写真はマストで押さえたいところ。そのうえで、花嫁の腰に花婿の手を添える後ろ姿、親と抱き合う花嫁、対面する親の後ろ姿などを撮影すると、どれも当日のストーリーを想像させる印象的な写真に仕上がります。ただし、会場によって撮ることが難しい構図があるので、早めに相談しましょう。

スナップ写真の裏話！

花嫁の手紙＝感動の涙というイメージが強いと思いますが、表情だけでなく雰囲気が伝わるバリエーションのあるスナップ写真も残したい！そこで、新婦の腰に手を添えたり、マイクやハンカチを持つなど、優しく支える新郎の動作を工夫するのも写真映えに◎。（保田さん）

Profile

保田敬介さん フォトグラファー

被写体である新郎新婦はもちろん、会場や演出を生かしたカメラワークで、ゼクシィ本誌の結婚式密着取材企画などを担当。数多くの結婚式当日のスナップ写真を撮影してきた敏腕フォトグラファー。

取材・文／岸田雅子　D／ロンディーネ
※記事内のコメントは2022年12月に実施した「ゼクシィ花嫁会」のメンバー62人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年2月時点のものです

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