日常使いで起こる“結婚指輪トラブル”を回避!購入前のチェックPOINT5
結婚後は日常的にずっと身に着けていく結婚指輪。一度購入したら、簡単に買い替えることができない大切な記念の指輪だから、後悔しない指輪を手に入れたいもの。そこで、日常的な身に着けやすさや長く愛用することにフォーカスして、購入前にチェックしたい5つのポイントをジュエリーコーディネーターの小俣友里さんにお伺いしました。ぜひご参考に!
【POINT1】傷が目立ちにくいデザインを知ろう
結婚指輪を日常的に使用しているといつの間にか表面に小さな傷が付いてしまうことも。小さな傷を一つの味として捉えるというのもありですが、やはりちょっと気になるという先輩花嫁の声が。
私も傷が気になる……
洗い物や掃除など日常的な家事をすると、知らないうちに傷が付いてしまいます。(最高のティラミスさん)
指輪の表面にブランドのロゴが入っているのですが、小傷がたくさん付いて、ロゴ自体も傷に見えるようになってしまいました(涙)。(ぼにさん)
傷が目立ちにくいデザインって?
注目すべきは結婚指輪の表面加工。大きくは「光沢のある鏡面加工」と「つや消し加工」がありますが、傷が目立ちにくいのは「つや消し加工」。つや消し加工の中でも、細い線状の溝をつけた”へアライン仕上げ”や、表面にダイヤモンドを細かく砕いた粒子を付けた”ダイヤモンドポイント仕上げ”を施したデザインの結婚指輪なら傷も目立ちにくいです。
鏡面加工が好みの場合は、リング幅が細いものや、ダイヤモンドがあしらわれたデザインを選ぶといいでしょう。
(ジュエリーコーディネーター・小俣さん)
【POINT2】引っかかりやすい石付きのデザインは注意して
ダイヤモンドなどの宝石があしらわれた結婚指輪は華やかでテンションもアップ!ただし、宝石の部分が突出していると、ぶつけたり、引っかけたりするのが気になってしまう場合もあるようです。
私も引っかかりが気になる……
ニットを脱ぎ着するときなど、結婚指輪にダイヤモンドがあしらわれているので引っかかってしまいます。(ともさん)
仕事中はダイヤモンドの部分を引っかけたり、ぶつけたりしやすく、指輪に傷も付いてしまいました。(チカチカさん)
引っかかりにくいデザインって?
宝石があしらわれた結婚指輪を選ぶときには、宝石の留め方に注意。爪で留めているものよりは、宝石の周りを地金で取り囲むようにして留める覆輪留め(ベゼルセッティング)や、レール状の枠で挟んで留めるレール留めなどが、引っかかりが少ないのでおすすめ。
また、爪留めの場合も、爪がなるべく小さく丸く処理されて、指で触って引っかかりを感じないものを選ぶと良いでしょう。
指輪はぶつけたり、引っかけたりした際の衝撃などでゆがみが生じ、宝石が外れる原因になることもあるので気を付けましょう。
(ジュエリーコーディネーター・小俣さん)
【POINT3】サイズ変更しやすいデザインがベター
多くの結婚指輪はサイズ直しが可能ですが、中にはサイズ直しが難しいものも。結婚指輪はずっと長く身に着けるものだから、サイズ直しができないと困ったことになる可能性も……。
私も指輪サイズに変化が……
妊娠中にむくみがひどくなり、結婚指輪が抜けなくて焦りました。妊娠中や産後は体形の変化があるので注意した方がよさそう!(はっちーぽっちーさん)
結婚当初よりも痩せたため、指輪が抜けやすくなってしまいました。応急処置として、結婚指輪の上から少し小さい号数の指輪を重ね着けし、外れないようにしています(涙)。(Ricoさん)
サイズ変更しにくいデザインって?
体形の変化により、指のサイズも変わります。きつい指輪を身に着けていると外れなくなったり、指のかゆみやうっ血などにつながる恐れが。一方、ゆるい指輪を身に着けていると紛失や変形の原因になったりすることも。
時にはサイズ直しも必要になるけれど、全周にダイヤモンドが並べられたフルエタニティリングや、びっしりと彫りの装飾が施されたものなど、デザインによってはサイズ直しが難しい場合もあります。
装飾は全周ではなく、半周に施されているものが安心です。また、購入する際、サイズ直しが可能かどうかは事前に確認するのが良いでしょう。
(ジュエリーコーディネーター・小俣さん)
【POINT4】長く愛用するためにはアフターサービスも重要
結婚指輪は長く使っているうちに、汚れたり、くすみが気になってしまうことも……。日々のお手入れやメンテナンスが結婚指輪をいつまでも美しく輝かせることになるのですが、時にはプロの手を借りた方が良いこともあります。
私も汚れ・くすみが目立つ……
ハンドクリームをこまめに塗る方なのですが、その際に結婚指輪にまでクリームが付いてしまい、そのせいでだんだん汚れが目立つようになりました。(R1さん)
ずっと身に着けているためか、次第にくすんできて、当初の輝きが感じられないように……。(さくらさん)
アフターサービスは何を気にすればいい?
結婚指輪を美しく保つためには、メンテナンスが欠かせません。一般的に、ブライダルリングを扱うジュエリーショップでは、クリーニング(超音波洗浄など)、磨き直し(新品仕上げ)、サイズ直し、ゆがみ直し、石のゆるみ留めなどをアフターサービスとして提供しています。費用や保証期間などはショップによって異なりますので、購入時にしっかり確認しましょう。
(ジュエリーコーディネーター・小俣さん)
【POINT5】変色しやすい素材があることを知っておいて
変色しやすい素材といえばシルバーが思い浮かぶ人も多いはず。一方で結婚指輪によく使われる素材は大丈夫かと思いきや、指輪をしたまま温泉に入ったら変色してしまったという人も!
私も変色が気になる……
ピンクゴールドの結婚指輪は温泉やお風呂に入る際も特に外さず、ずっと付けっぱなし。最近、色が薄くなってきているかも。(さくらさん)
変色しにくい素材って?
プラチナやゴールドは純度100%であれば、基本的に変色しませんが、ジュエリーを作る際には、強度を高めたり、加工しやすくしたりする目的で、別の金属(割り金)を混ぜます。これが温泉に含まれる硫黄や、シャンプーや入浴剤などに含まれる硫化ナトリウムに反応し、変色の原因となる可能性が。
ただ、プラチナは純度が高い上に、割り金で要注意な銅や銀を混ぜるケースは少なく、変色しにくい素材といえるでしょう。
一方、ゴールドは、結婚指輪ではK18(ゴールドの含有量が75%)が一般的。しかも、ピンクゴールドやイエローゴールドは銅や銀を混ぜることが多いので、注意が必要です。
心配な場合は、お風呂や温泉に入るときは結婚指輪を外すのが安心です。
(ジュエリーコーディネーター・小俣さん)
【まとめ】
“結婚指輪トラブル”を防ぐ5つのPOINT
【1】傷が目立ちにくいデザインを知ろう
……小傷は一つの味であるけれど、気になる場合は、つや消し加工を選んで。ヘアライン仕上げやダイアモンドポイント仕上げがおすすめ。
【2】引っかかりやすい石付きのデザインは注意して
……華やかな石付き指輪は引っかかりやぶつけやすいという面も。石留めの指輪が安心。
【3】サイズ変更しやすいデザインがベター
……体形変化で指輪のサイズは変わるもの。指輪のデザインによってはサイズ直しができないものもあるので、購入時に確認を。
【4】長く愛用するためにはアフターサービスも重要
……購入前にどんなサービスが受けられるのか、費用や保証期間などもしっかり確認しておこう。
【5】変色しやすい素材があることを知っておいて
……変色の原因となるのが割り金。純度の高いプラチナなら、変色しにくい。
From 編集部
購入前にポイントをチェック!後悔のない結婚指輪選びを叶えよう。
ふたりの大切な記念の結婚指輪だから、ずっと長く日常的に身に着けたいもの。そのためには、普段の生活の中で起こり得るトラブルを知り、それを踏まえた結婚指輪選びができると安心です。ここで紹介したポイントをチェックして、納得できる素敵な結婚指輪を選んでくださいね!
小俣友里 ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター1級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理はもちろん、オーダーメイドジュエリーの制作も手掛けている。
取材・文/粂 美奈子 イラスト/寺澤ゆりえ 構成/間宮 愛(編集部)
※記事内のコメントは2022年12月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー69人が回答したアンケートおよび、20~50代の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年2月時点のものです
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