[試着28点公開]卒花の”和装選び”レポート「何着着た?どう選んだ?」
決まった形がある和装だけれど、柄や色調、素材、刺しゅうなどで、一着一着によって与える印象は千差万別です。普段なかなか縁のないものだけに選ぶ基準もなんだか難しそうですよね。そこで、素敵な和装姿の卒花さんの試着レポ―トの一部をお届け!何を大切に、どう選んだのか伺いました。
一、shie_wd2022さんの和装試着レポ
試着前の重視ポイント
まずは、かわいらしい雰囲気のものがいいと思ったそう。そこから、自分が好きだと思えて似合うかどうか。かわいらしく、かつキレイであること、上品さ、主役感があるかなど、ドレスと同じようなポイントを重視。挙式シーズンの季節感や披露宴会場との相性も意識するように。
試着してみてわかったことは?
振り袖や一般的な着物と比較すると、掛け下や半襟などのおかげで、顔周りに強い色みがこない分、「似合う」の幅が広いことに嬉しさと悩ましさを感じました。
写真は基本的には正面から撮られることが多いため、背中のデザインだけでなく正面の豪華さにも注目。また、和婚をするからこそ、かわいらしさだけでなく、古典的な部分も大事にしたいと思い、鶴や御所車など縁起のいい刺しゅうの色打ち掛けをセレクト。
広い披露宴会場のスケール感に負けずに映えるかどうかという点で、贅沢に使われた金糸のあしらいも決め手になった。
和装選びのアドバイス
同じ形のためドレス以上に決めることが難しいと感じましたが、だからこそより好みしすぎず、まずは袖を通してみると「思ったよりも似合う」ということが多いと思います。その上で「どう見せたいのか」を軸に選択を。候補を絞り込んだ後は、懐刀などの小物も一緒に合わせるとトータルコーディネートでイメージできるので選びやすかったです。
【和装試着DATA】
●着用シーン
披露宴
●試着した色打ち掛けの着数
17着
●回ったドレスサロンの軒数
2軒
二、wed_hachi_sepさんの和装試着レポ
試着前の重視ポイント
最初は寒色系の色打ち掛けから選ぼうと思っていて、あまり派手すぎるものは避けたかったそう。普段から黒系のファッションが多かったのと、着ている人をあまり見かけないという点にも引かれ、黒の色打ち掛けにもトライ。
試着してみてわかったことは?
絶対に選ばないだろうと思っていた色でも、より好みせず試着すると意外に似合うものが見つかり驚きました。私の場合は「赤」。スタッフさんが選んでくださったのですが、自分が選んだものより断然似合っていました。
全く考えていなかった赤系の色打ち掛けを試着したら、「試着した中で一番似合っている」と、家族も推してくれたそう。もちろん自分自身でも、着用した瞬間に「コレ!」と感じた一着に。襟元は可憐な菊を中心に、バックスタイルは御所車などの華麗な柄行き。
一転、裾はすっきりとしたデザインで、凜とした雰囲気がwed_hachi_sepさんにピッタリ。
和装選びのアドバイス
自分に合いそうなものを和装をたくさん見ているプロに聞いてみるのも良いと思います!
ショップによるかもしれませんが、和装の試着は服の上から羽織ることが多かったため、なるべく後ろの首周りが大きく開いた服を着て行くことをおすすめします。
【和装試着DATA】
●着用シーン
披露宴
●試着した色打ち掛けの着数
4着
●回ったドレスサロンの軒数
2軒
三、sariさんの和装試着レポ
試着前の重視ポイント
挙式するチャペルがナチュラルな雰囲気だったので、その空間と相性がよく、なじむ印象の白無垢にしたいと思ったそう。さらに、質感が良く軽い正絹の生地で、格調と着やすさを重視。
試着してみてわかったことは?
白無垢はどれを着ても同じだろうと思っていました。ところが、同じ白でも色みがそれぞれ違っていたり、素材や技法で雰囲気もお値段も変わってきたりと、知れば知るほど悩みました!いろいろ見ていくうちに、会場の雰囲気も踏まえて選ぶのが大切だと思いました。
試着の経験を重ねるうち、伝統的な花嫁衣裳らしい白無垢の素晴らしさに気付き、着たいと思ったそう。選んだ一着は格天井柄と梅、松があしらわれ、古典的すぎず柔らかな雰囲気であるところがお気に入り。特に天井柄の直線が効いていて、かっこいい印象になったのも決め手。
和装選びのアドバイス
和装はおめでたい柄があしらわれているので、使われている柄や模様の意味を調べるのもいいと思います。どんな意味が込められているか知ると、選びやすくなるし、愛着もさらに湧きました!
【和装試着DATA】
●着用シーン
挙式、披露宴前半
●試着した白無垢の着数
10着
●回ったドレスサロンの軒数
2軒
四、sama_wdさんの色打ち掛け試着レポ
試着前の重視ポイント
現代的でおしゃれな結婚式会場の雰囲気に合う、カラードレス感覚で着用できる和装を探してたsama_wdさん。さらに、結婚式のテーマが「palette(パレット)」だったこともあり、自分らしいカラーリングも意識したそう。
試着してみてわかったことは?
最初はウエディングドレスから白無垢へのお色直しも考えていましたが、私の顔立ちでは、白無垢を着ると華やかさに欠けてしまうように思ったので、色打ち掛けに絞ることにしました。また、身長が高いので、柄は小さいものよりも大きいものが似合うこともわかりました。
モダンな雰囲気で、自分らしく着ることができる色打ち掛けに決定。会場がナチュラルな空間だったので、古典的すぎるものは避け、装花との相性も大切に。
大好きだった水色や白無垢も迷ったが、色がある方が男性を含めたゲストに楽しく見てもらえるのではないかと思い、その中でも、ウッディな会場に埋もれないように、はっきりとした深いグリーンの色打ち掛けをセレクトした。
和装選びのアドバイス
和装を試着しに行くときは、いつもより華やかなメイクをしていくことがおすすめです。特に口紅は、はっきりとした色にした方が当日のメイクのイメージもしやすく、和装と顔立ちのバランスも判断しやすいと思います。
【和装試着DATA】
●着用シーン
披露宴
●試着した色打ち掛けの着数
8着(うち1着は白無垢)
●回ったドレスサロンの軒数
1軒
From 編集部
試着してみてさらにわかる和装姿の魅力
着物そのものでも十分美しいものですが、和装姿は実際に合わせてみて初めてその真価を感じられるのではないでしょうか。ご紹介した実例の卒花さんからも、見たイメージと着用したイメージの違いに驚きの声が上がりました。アドバイスも参考にしながら、ぜひ皆さんも運命の一着に巡り合ってくださいね!
構成・文/小松ななえ D/mashroom design
※掲載されている情報は2022年12月時点のものです
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