[結婚式費用]予算オーバーを最小限に抑える「15のポイント」
こだわりを叶えるためにランクアップしたり、途中で足りない項目に気付いて追加オーダーしたりと、結婚式費用は初回見積りから金額が上がるケースが多いもの。とはいえ予算には限りがあるので、上がってしまった見積りはその都度きちんと見直したいですよね。今回はそんな皆さんのために、予算オーバーした場合の見直し&調整ポイントを解説します。
予算オーバーの2大見直しポイントはココ!
見積りがアップした際の「見直しポイント」は、大きく分けると2つあります。
1.オーダー先や手配方法の見直し
2.内容やプラン、ランクの見直し
1の「オーダー先や手配方法の見直し」とは、会場や会場提携先にこだわらず、外部のショップ・業者での手配を検討してみるということ。SNSやフリマアプリを活用する方法もあります。持ち込みが可能な場合は、外部で調達した方がお得なアイテムもあるのでチェックしてみましょう。
2の「内容やプラン、ランクの見直し」も重要なポイント。料理やドリンクは金額が異なるコースが複数用意されている会場が多く、衣裳などもランクによって金額に大きな幅があります。また、お得なセットプランを利用することで見積りの金額を下げることも可能です。
ちなみに、金額がアップしがちな項目は以下の5つ。それぞれ「見直しポイント」に沿って具体的な調整方法を探ってみましょう。
[料理]ランクにかかわらず、「満足できるレベルかどうか」で判断
<Point1>料理やドリンクコースのランクを再検討してみては?
ゲストの満足度を左右する料理やドリンクは、多くの花嫁のこだわりどころ。とはいえ、無理にランクアップする必要はありません。試食してみると、意外と「ワンランク下のものでもいける!」と感じるケースも。また料理の場合、コース全体ではなく1品ずつランクアップすることで、追加料金を最小限に抑えることも可能です。
<Point2>ウエディングケーキは「用途」を考えてみて
生ケーキの場合、単価×人数分で費用が決まることが多いため、ゲスト数が多いほどケーキの金額もアップ!デザートビュッフェを別に頼んでいたり、コースの料理自体が多めの場合は、「入刀用」と割り切ってカットしてしまいましょう。もし会場が用意しているイミテーションが生ケーキよりお手頃なら、そちらに変える方法もあります。
<Point3>乾杯ドリンクやウエルカムドリンクって本当に要る?
乾杯ドリンクやウエルカムドリンクがオプションになっていませんか?例えば乾杯の際はシャンパンを頼まずフリードリンク内のワインで済ませたってOK。ウエルカムドリンクも、お酒をやめてノンアルコールやソフトドリンクにすればコストを下げられます。
先輩花嫁の見直しPoint
【料理の品数を抑えて3万円ダウン】
料理にはこだわりたいけど、ランクアップとともにボリュームも増えてゲストが食べきれない恐れが。そこで異なるコースの中から好みのメニューを組み合わせてカスタマイズし、品数を1品減らして費用を抑えました。(rumix1118さん)
【基本のドリンクプランに戻して7万円ダウン】
ドリンクのラインアップは基本のプランでも十分満足のいくレベル。いったんランクを上げて見積もっていたプランを元に戻したところ、1000円×70名分で7万円のコストダウンにつながりました。(松下美樹さん)
[衣裳]着数を減らし、お得なプランもくまなくチェック
<Point4>1着で着回しできる方法を考えてみて
衣裳の着数が増えると見積りもアップ。「それでもドレスだけは譲れない!」という人は、お色直し気分が味わえる2WAYドレスや、オーバードレス付きの1着で上手に着回しをしてみてはいかが?
<Point5>「お得な衣裳プラン」がないかどうか聞いてみよう
中には「2着目以降は○割引き」「新郎新婦のセットプランで○万円」というように、お得な衣裳プランが用意されていることがあります。多少ランクアップしても1着ずつ単独で借りるより費用を抑えられることが多いので、予算を伝えた上でプランナーさんやショップスタッフに相談してみましょう。
<Point6>持ち込みでドレス代を抑える方法もあり!
持ち込みが可能な会場なら会場の提携外のショップもチェック。お気に入りの一着が、リーズナブルな価格で手に入ることがあります。また、新品にこだわらない人は、SNSのお譲りやフリマアプリを利用する方法も。
先輩花嫁の見直しPoint
【2WAYドレスにして1着分の衣裳代をカット】
お色直しの時間を最小限に抑えるため、ドレスは袖の取り外しができる2WAYにして挙式と披露宴でイメージを変えました。見積り上でも1着分の衣裳代が浮いた計算です。(Raymondaさん)
【外部ショップで購入して15万円お得に】
ドレスは提携外のショップで購入し、持ち込み料を払っても見積りより10万円ほど下がりました。新郎衣裳も同様に外部調達で5万円ダウン。ちなみに衣裳小物はフリマアプリで購入して費用を抑えました。(らーこさん)
[写真・ビデオ撮影]要・不要の見極めと納品スタイルが鍵!
<Point7>撮影カット数や必要なシーンをじっくり考えよう
スナップ撮影の料金を左右する要因の一つがカット数。「取りあえずたくさん撮ってもらおう」と考えていると料金がアップするので、必要なシーンだけしっかりプロに押さえてもらい、後はゲストや家族が撮影したデータをもらって費用を抑えましょう。
ビデオ撮影も撮影範囲によって料金が変わってきますが、「後々見ない気がする」という人の中には、思い切ってカットするケースも見受けられます。
<Point8>アルバムを頼まず、データ納品だけにしてみては?
アルバムを付けるかどうかによっても料金は結構変わってきます。大幅に予算オーバーしてしまったら納品形態を撮影データのみにして、後からセルフアルバムを作成する手も。まずは撮影プランの中身をしっかり確認し、本当に必要な内容かどうかを見極めることが必要です。
<Point9>持ち込みOKなら、外部のフォトグラファーも検討!
会場によっては外部のフォトグラファーを持ち込めるところもあるので、確認してみましょう。OKならば費用を抑えることも十分可能。もし持ち込み不可な場合でも、ゲストが撮影する分には問題ないので、写真が得意な人にお願いしてお礼を包むという方法もあります。
先輩花嫁の見直しPoint
【スナップ撮影はアルバムをやめて5万円ダウン】
式当日のスナップ撮影はデータで納品。アルバムは会場に頼まず自分たちでネット注文し、約5万円抑えることができました。(岩永舞香さん)
【記念写真は注文せず8万5000円カット】
家族だけの結婚式のため、スタジオでの記念撮影をやめました。念のために両家の親たちにも確認しましたが、特に要らないということだったので。(Hannaさん)
【当日のビデオは親族に撮影を頼んで15万円節約】
式当日のビデオはそんなに見返さないと思ってキャンセル。15万円ほど浮いたし、親族が撮影してくれた動画で十分でした。(けいさん)
[装花・装飾]花材を指定せず、予算内でアレンジしてもらって
<Point10>予算の上限を伝え、花材&アレンジはお任せ!
バラやユリといった元々単価の高い花材を指定したり、SNSで見掛けた素敵なアレンジをそのままオーダーすると、あっという間に予算オーバー!予算の範囲内で作ってもらえるようお願いしてみましょう。その際、色や雰囲気、キープしたいボリューム感などを伝えて後はお任せするのが基本。ちなみに市場に多く出回っている「季節の花」は比較的リーズナブルです。
<Point11>生花以外の小物も用いて上手にコストカット
生花をたっぷり使うと当然見積りもアップするので、花器やキャンドル、テーブルナンバーといった小物やグリーンなどを上手に取り入れながら調整を。こちらも予算とイメージを伝えて、フローリストさんに相談してみましょう。
<Point12>ウエルカムスペースはお金をかけずにD.I.Y.
ウエルカムスペースは自分たちで装飾できる会場が多いので、D.I.Y.にトライしてみてはいかがですか?材料費を抑えたり自宅にあるものを使ったりと、お金をかけなくても工夫次第で素敵なディスプレーが叶えられるはずです。
先輩花嫁の見直しPoint
【予算の上限を伝え、見積りから8万円ダウン】
家族だけの式ということもあり、豪華な会場装花は不要と判断。予算を伝えて花材やアレンジはお任せし、見積りから8万円ほど下げることができました。(Hannaさん)
【生花の分量を控えめにしてマイナス3万円】
見積りの装花代が高かったので、生花の分量を減らし、卒花さんから譲ってもらった手まりや折り鶴を卓上に置きました。総額で3万円節約できた上、和婚らしい雰囲気も出て大正解!(rumix1118さん)
[ペーパーアイテム]手作りなら、楽しみながら節約もできて一石二鳥♪
<Point13>不要なペーパーアイテムがあればまずカット
例えば少人数なら一人一人に渡す席次表をやめて「シーティングチャート」にしたり、プロフィールビデオがあるからパンフレットは作らないなど、式の状況に合わせて不要なペーパーアイテムを洗い出してみましょう。他にも席次表とメニュー表をまとめたりして、用意するペーパーアイテムの種類を減らすこともできます。
<Point14>D.I.Y.や外注にチェンジして費用を抑えて
手作り率が高いペーパーアイテム。手間暇を惜しまないなら、手作りは材料費だけで済むので予算を抑えることができます。また、一般的には会場で頼むよりも外注した方が料金的にお得なことが多いので、持ち込み料なども計算の上で検討してみましょう。
<Point15>費用をかけたくないならWEB招待状も要チェック
最近少しずつ増えてきているWEB招待状。無料のテンプレートを使えば費用をかけずに作成することができ、スマホやネットから送信するだけなので切手代もかかりません。ただし目上の人などにはカジュアルすぎるので、同年代の友人や二次会の招待状に限定して使うことをおすすめします。
先輩花嫁の見直しPoint
【手作りしてトータル2万円削減】
プロフィールブックを手作りし、席次表・タイムテーブル・メニューもそちらに集約。材料費だけで済んだので、会場に頼む場合と比べて2万円ほど節約できたと思います。(ゆきゆきさん)
【会場以外のショップに頼んで7万円節約】
会場に発注すると招待状・席札・席次表のセットが1部1000円でしたが、外部ショップに頼むと324円。会場名が入るかどうかの違い程度だったので、持ち込むことにしました。(かつおちゃんさん)
From 編集部
その他のアイテムも優先順位を付けてメリハリを
今回紹介したアイテム以外にも予算オーバーを防ぐポイントはいろいろ。例えば引出物なら宅配に変えることで引出物袋の費用をカットできたり、まとまった数を発注すれば送料が無料になることも。演出内容などの見直しでコストを下げることも可能です。ふたりなりの基準で優先順位を見極め、上手にやりくりしてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/山本あゆみ
※記事内のデータおよびコメントは2022年9月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー97人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年11月時点のものです
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