[結婚式のお金] 初見積りから抜けがちな項目ランキングTOP10
結婚式会場で初めてもらう見積表。あなたはどこをチェックしますか?ここで注意したいのが、初見積りには含まれていない費用です。とはいえ、目の前の見積表に載っていないものに気付くのは至難の業。そこで、「初めての見積表では抜けていても、最終的に追加しがちなアイテム・内容」を徹底調査。要注意項目をご紹介します。
【第1位】親の衣裳、着付け、ヘアセット代
約3人に1人に発生!平均額は5万4854円
ランキングのトップは“式当日の親の衣裳にまつわる費用”で、全体の34.1%が最終的に追加したという結果が出ました。そのうち最も多い金額帯は1万~5万円未満で、ほぼ半数がここに集中しています。
初見積り時は「親衣裳に関する依頼の有無や内容が分からないので、見積りに入っていなかった」という声が多く、最終的には式当日の負担を軽減するため、必要なものだからと追加するケースが多いよう。
かかる費用は衣裳の種類やヘアセットの有無等により異なるので、洋装か和装か、父、母共衣裳を借りるのか、両家共に手配が必要なのかある程度固めて、初見積りに反映を。式の開始時間が早い場合や遠方から出席の場合も依頼率は高くなります。
卒花の「項目追加」エピソード
【当日の負担が少なく、頼んでよかった】
親自身が手配を個別にすることは大変なので依頼。10万円の追加となりました。当日の準備が楽になったのでよかった(piyoriさん)
【ヘアセットも喜んでもらえました】
新婦両親は全て式場でレンタルしてセットも手配。新郎母は衣裳持ち込みでセットだけしてもらいました。全部合わせて10万ほどだったと思います。両親は少し遠くから来てくれたので荷物が軽く済み、セットも全部してもらって楽だったと喜んでたのでよかったです(S.Sさん)
●発生率が高かった金額帯TOP3
1万~5万円未満……53.3%
5万~10万円未満……24.0%
10万~15万円未満……9.3%
追加額の幅は広く、金額の内訳にもばらつきがありました。誰に、何を手配するかによって金額は異なります。親に事前に希望を聞いておくといいでしょう。
【第2位】贈呈用花束
約3.6人に1人に発生!平均額は1万9229円
2番目に多かったのが、披露宴中に贈る贈呈用花束。27.7%が追加したと回答しました。花束は、父、母のほか、祖父、祖母やゲストへ感謝の贈り物として手配するケースがありますが、感謝の品は花束以外にも多くの選択肢があるため、会場の見積りには含まれていないことが考えられます。
他の項目と比べると平均額は低いものの依頼・準備する場合が多いので、初見積り時には気を付けたいアイテムです。
卒花の「項目追加」エピソード
【プレゼントもあるのでシンプルな花束を】
1万円の追加で花束を用意。初見積もりに入っていなかったのは、プレゼントを渡す人もいるからかと思います。私たちはプレゼントも渡したかったので、大げさすぎないシンプルな花束を選びました(ちよ子さん)
【1万6000円の追加で、両家親に花束を】
両家分で8000円×2の計1万6000円でした。手作りの子育て感謝状と花束を渡すことで、父・母それぞれに記念品を贈呈できたので、お願いしてよかったと思います(ゆうかさん)
●発生率が高かった金額帯TOP3
1万~5万円未満……73.8%
5000円~1万円未満……13.1%
5000円未満……6.6%
追加した人のほとんどが1万~5万円未満だったという結果で、内訳でも1万~2万円が多く見られました。見積りから抜けている場合は2万円で項目を入れてもらうとよさそうです。
【第3位】オプションの演出料
約3.6人に1人に発生!平均額は3万3796円
ランキング3位はオプションの演出料で、27.3%が追加したという結果に。該当アイテムは、挙式退場時のフラワーシャワーほか、バルーンリリースやバブルマシン、キャンドル演出などです。
初見積りは必要最小限の内容で作られているため、演出アイテムは抜けがちです。ですが、内容を練るうちに「華やかさを出したい」「ゲストにも楽しんでほしい」と追加していくケースが多いようです。模擬挙式や同じ会場で結婚式を行った先輩花嫁のSNSなどを見てイメージを膨らませておくと、早い段階から必要な演出を把握できるはず。
卒花の「項目追加」エピソード
【どうしても実施したかったので追加!】
フラワーシャワーは初見積りには含まれていませんでしたが、プラス1万2000円で追加しました。とても楽しく華やかになってよかったです(えぃみぃさん)
【演出は一切入れていなかったので、かなりの増額に】
バルーンリリースとパーライトを追加したので9万1000円が追加でかかりました。最初の見積りでは演出系を一切入れてなかったのでかなり上がってしまった部分です(S.Sさん)
●発生率が高かった金額帯TOP3
1万~5万円未満……46.7%
5000円未満……20.0%
5万~10万円未満……11.7%
追加額は1万~5万円未満だったというケースが約半数。フラワーシャワーから大規模な演出まで種類の幅があるので、やりたいことを絞っておくと見積りはより正確に。
【第4位】オプションの装花代
約4人に1人に発生!平均額は8万1446円
ここに該当するのは、ウエディングケーキやマイク、化粧室などを飾る装花アイテム。追加した人の割合は24.1%でした。
メイン卓やゲスト卓、挙式会場装花といった一般的な装花とは異なるので初見積りに入っていないだけでなく、当初は優先順位も高くはありません。ですが、ウエディングケーキは入刀シーンで注目が集まりますし、マイクやナイフ等もちらちらとスナップ写真に登場することを考えだすと、次第にこだわりが膨らむのは簡単に想像できるはず。
必須ではないけれどあると嬉しい……、そんな悩ましいアイテムですが、オプション装花を追加した卒花たちの満足度は高いようです。
卒花の「項目追加」エピソード
【ケーキだけだと寂しく感じて】
ケーキ装花を追加しました。初期見積りのときはそこまで考えていなかったけど、ケーキだけだと寂しいと思ったので追加しました(えぃみぃさん)
【シャンパングラスとナイフに追加】
新郎新婦のシャンパングラス2客にお花、ケーキ入刀のナイフにはリボンを追加。それぞれ1000円で計3000円とお手頃な金額でした。乾杯ショットやケーキカットの写真もより映えたので、追加してよかったと思います(ゆうかさん)
●発生率が高かった金額帯TOP3
1万~5万円未満……41.5%
5万~10万円未満……20.8%
10万~15万円未満……13.2%
1万~5万円未満に41.5%が集中していますが5万~10万円未満の割合も高く、高額になりやすいアイテムといえるでしょう。
【第5位】ペーパーアイテム
約4人に1人に発生!平均額は2万1317円
全体の約24%が招待状や席札、メニュー表、席次表といったペーパーアイテムを追加したと回答。金額のボリュームゾーンは、1万~5万円未満が4割と最も多いものの、5000円未満で収まったという人も約3割存在しています。
ペーパーアイテムは結婚式の主要アイテムといえますが、見積表から外されているケースも少なくないので、要注意です。一方で特典として既にプラン内に含まれる場合もありますが、デザインや材質がイメージに沿わないということで、後々に別途手配する新郎新婦も。
初見積り時は項目が含まれているかどうかと、含まれている場合はその内容の確認を。
卒花の「項目追加」エピソード
【やっぱり必要、と思い追加】
なるべく費用を削減する方向で見積りしてもらったが席札など必要だと思ったため、追加することにしました(ななっちさん)
【無料のものがいまひとつで……】
プランに含まれているものには、気に入ったデザインがなかったので追加しました(そーすけさん)
●発生率が高かった金額帯TOP3
1万~5万円未満……40.4%
5000円未満……32.7%
5万~10万円未満……15.4%
割合が多かったのは1万~5万円未満と、5000円未満。人数や用意するアイテム数で金額の開きがありそうです。何がどのくらい必要なのかを把握しておきたいところ。
【6位以降】
【6位】お色直し・別撮り用の追加衣裳……平均額20万5173円
1着目の衣裳は主に挙式で着用する衣裳を指し、2着目以降はお色直しや別撮り時の衣裳を指します。初見積りに含まれているのは1着目のみというケースもあり、今回の調査では2着目以降を追加した人の割合は全体の22.7%という結果でした。
追加金額は20万~25万円未満が18.0%と最多で、次いで30万~35万円未満が14.0%と他の項目と比べて高額です。2着目の衣裳の有無は見積額に大きく影響するので、必ずチェックを。
ちなみに、2着目以降のヘアメイクやブーケ、衣裳小物等が発生する可能性も忘れずに!
卒花の「項目追加」エピソード
【前撮りは、式当日には着ない衣裳で】
コロナ下のためゲスト数を減らすことに。その分でお金が浮いたこともあり、「せっかくなら」と、着たい衣裳で前撮りすることにしました。12万5400円の追加で、アクセサリーは披露宴で付けるものにしたため、別途費用はかかりませんでした(もぐさん)
【7位】衣裳小物代……平均額は3万5886円
追加した人の割合は全体の20.9%で、最も多い金額帯は1万~5万円未満で約6割がこの金額に集中していました。
衣裳小物として挙げられるのは、アクセサリーや靴、手袋、下着など。中でも特に下着は注意すべきアイテムです。アクセサリー類はプランに含まれている場合もありますが、下着は含まれていないケースがほとんど。金額は、グレードや本人のこだわりによって異なりますが5000円~数万円の幅があります。
これらはドレスの着こなしをランクアップさせるには不可欠で、費用がかかったとしても満足度は高いアイテムです。初見積り時点では項目が抜けていることに気付けたとしても、現実に近い金額を予想するのは困難なはず。有無を確認し、抜けている場合は4万~5万円を見越しておくとよいでしょう。
卒花の「項目追加」エピソード
【衣裳小物は全く入っていなかった】
初見積もりには、衣裳小物は含まれていなかったので、追加しました。合計4万円が発生(ハルさん)
【下着とアクセサリーを追加】
下着は必要だと思い、1万7000円でセパレートタイプのものを追加。アクセサリーは、カラードレス用にネックレスとイヤリングのセットに1万円、生花の髪飾りに3000を追加しました。ちなみにウエディングドレス用のアクセサリーは、フリマアプリから調達。ティアラ、ピアス、ネックレスの一式で2500円です(えぃみぃさん)
【8位】BGM使用料……平均額は3万6517円
全体の17.3%が追加したという“BGM使用料”。最も集中した金額帯は5000円未満で31.6%、次いで1万~5万円未満で26.3%でした。
販売されている楽曲には著作権があるため、その使用には実は費用が発生します。結婚式会場で用意しているBGMには、会場側が著作権料を払っている範囲で使用できる楽曲があり、そこに含まれない楽曲を使いたい場合は別途費用の発生や、自分でCDやデータを購入する必要があります。
BGM使用料を追加した人の割合は高くはありませんが、初見積りに含まれているかどうかの確認を。音楽にこだわりたい人は使用可能な楽曲を問い合わせることをおすすめします。
卒花の「項目追加」エピソード
【曲調にメリハリが付き、選曲幅も増えました】
親族のみの結婚式だったのでベーシックな内容でよいかなと思っていましたが、5万円を追加。シーンによって曲調を変えられるようになったので、それぞれに合った雰囲気がつくりやすく、選曲の幅も広がったので追加してよかったです(S.Tさん)
【オープニングとプロフィール映像にもかかった!】
オープニングとプロフィール映像に使った音楽の使用料で1万6500円がかかりました。最初の見積りでは伝えられていなかったので、後から知ってビックリ!(S.Sさん)
【9位】映像機器・音響機器使用料……平均額は11万6750円
映像機器・音響機器使用料を追加した人の割合は16.4%。最も多い金額帯は5万~10万円未満で30.6%という結果。10万~15万円未満にも13.9%が存在し、他項目と比べると高額になりやすいアイテムといえます。
映像機器・音響機器は、スクリーンやプロジェクター、マイク、スピーカー等の機材を指し、それらの利用時に費用がかかるという仕組み。音響料は会場使用料に含まれているケースもあるので確認しましょう。また、映像演出も要注意。会場に制作を依頼した映像については映像機器使用料が含まれている場合がありますが、持ち込む際は別途発生するケースが多いようです。映像演出そのものの実施率は高いので、ひとまず有無と内容はチェックしておきましょう。
また昨今はリモートで繋げる際の機器使用料があります。初見積り時に、それらが必要かどうかも意識しておいて。
卒花の「項目追加」エピソード
【自作映像でも費用は変わらなかったかも……】
プロフィールムービーなどを自作しましたが、再生機械の使用料に6万6000円かかりました。自作した方が節約になるかと思ったけど、会場で頼めば機械使用料はかからなかったのでトータルでは同じくらいだったかも(麻由さん)
【映像なしも考えたけど、実施してよかった!】
プロジェクター使用料に5万円を追加しました。あまりの値段に、一瞬ムービーなしにすることも頭をよぎりましたが、やってよかったです!(moteさん)
【同率9位】ブーケ・ブートニア代……平均額は3万3466円
ブーケ・ブートニアの追加費用として最も割合が高かったのは、1万~5万円未満で、47.5%とほぼ半数がこの金額帯に集中しました。しかし、5万~10万円未満の金額帯にも24.5%が存在し、多額の追加費用が発生したケースも少なくありませんでした。
初見積りにおいてブーケ・ブートニアは、含まれていたとしても1点(通常は挙式用)のみのケースが。お色直しを希望し、挙式時とは異なるブーケを持ちたい場合は追加依頼となるので、自分の希望を固めておくと同時に見積り項目のチェックを。特に、衣裳が1着分しか含まれていない場合も要注意です!
卒花の「項目追加」エピソード
【カラードレス分は見積りには含まれず】
お色直しでブーケを変えたかったので、カラードレス用に追加。5万円の追加になりました(Shiさん)
【番外編】初見積りから抜けがちな“お値段が高い”項目TOP10
1位:お色直し・別撮り用の追加衣裳… 20万5173円
2位:その他挙式・披露宴関連…19万3397円
(料理や装花のグレードアップ等)
3位:当日の記録映像撮影料…………16万1000円
4位:前撮り・後撮り撮影料…………14万6667円
5位:撮って出し映像制作料…………14万3250円
6位:DVDなど動画の記録メディア料…12万9667円
7位:その他衣裳・ビューティ関連項目…12万9125円(衣裳のグレードアップ等)
8位:映像機器・音響機器使用料…………11万6750円
9位:会場外手配スタッフへの持ち込み料…8万8133円(フォトグラファー、ヘアメイク等)
10位:オプションの装花代…………8万1446円
「初見積りから抜けがちな項目」を金額の高い順に並べると、上記の結果に。“お色直し・別撮り用の追加衣裳”が1位で、2位の“その他挙式・披露宴関連費用”の内容は、料理や装花のグレードアップなどが挙げられていました。これらの項目についても初見積りに含まれているかどうかチェックして、後々の金額のズレを防ぎましょう!
From 編集部
すぐにはぴんとこなくても、重要!見積りでの有無と詳細の確認を
今回の記事でランキング入りした項目はどちらかというと目立たない存在のものがほとんど。けれどそれぞれの必要性は高いため、結果として追加に至るのは当然ともいえます。だからこそ、最初から見積りに入れておき、できるだけ正しい総額を把握しておきたいもの。紹介した項目については、初見積りに含まれているかどうかを確認しましょう!
構成・文/弘中栄美 イラスト/Meppelstatt
※記事内のデータならびにコメントは、2022年7月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー116人が回答したアンケートおよび、過去2年以内に結婚式を挙げた20~30代の女性220名が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年9月時点のものです
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