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おしゃれ花嫁が注目!“大胆”生花ヘア実例&オーダーテク

ヘアアクセとして生花を飾るのは定番ですが、今おしゃれな花嫁の間で話題なのは、従来とは一味違う、生花を主役にした大胆な飾り方。花材の選び方、オーダーのコツなど、センスあふれる先輩花嫁の実例ヘアをご紹介!プロのヘアメイクさんによる生花ヘアのポイントもぜひ参考にしてください♪

教えてくれたのはこの人!

ブライダルヘアメイクアップアーティスト 長田博文さん
長田博文さん

TRUNK HOTELでのブライダルヘアメイクをはじめ、ファッション誌やコスメ監修まで幅広く活躍。ゼクシィ本誌、アプリでも人気。

ヘアメイクさんに聞く!“大胆”生花ヘアのオーダーのコツは?

ヘアメイクさんに聞く!生花ヘアのオーダーのコツは?

1.ヘアメイクリハーサルまでに花材のイメージを固めて
希望の花材、色、本数のイメージを固め、事前にヘアメイクさんに伝えておき、可能であれば、リハ当日に実際に花材を用意してもらいましょう。似ている花、造花でもOK。持ち込み希望の場合はその旨も伝えておいて。
なお、生花の中にはしおれやすいものもあります。“水持ち”がいい花かどうかを事前に調べておくと安心です。

2.ヘアメイクリハーサル当日に生花のバランスをチェック
希望のヘアスタイルを作り、花を実際に着けてもらってバランスを確認します。

3.ヘアメイクリハーサル後、生花の詳細を伝えてオーダー
花屋さんも交えて正式に生花をオーダー。生花は生もののため個体により大きさが異なるので、サイズ感や必要な本数の希望を具体的に相談しましょう。花粉やとげ除去などの処理もお願いしておきます。

特に注目の“大胆”生花ヘアアレンジは?

トレンドの大本命は、イヤーカフ風の生花アレンジ。テグスで花を繋ぎゆらゆら揺れるパーツにしたものを、耳の後ろ辺りから着けることで、髪の上のみに着けるよりも広がりと長さが生まれます。正面からも花が見えやすいので、シンプルヘアにもゆるふわヘアにも似合いますよ。

Category1 大ぶり生花を生け花のように大胆にあしらったスタイル

ドレスと同系色のユニーク花材でかんざし風

生け花のような大胆さでアートに飾る

チュールフリルをたっぷりあしらったデザイン性の高いドレスに合わせたのは、ユニーク花材の代表格であるアンスリウムとカラー。放射状に広がるよう茎の長さまで計算し、2本のねじりポニーの根元に全て左サイドから挿すことで、360度花の存在を感じつつもモードな表情が引き立っています。アンスリウムは、ドレスの色とリンクしたニュアンスピンク。もう一方の花材、カラーはあえて濃いめのピンクにして引き締めているのも素敵。

オーダーのポイントは?

(Reiさん)

ドレスに合わせて、一番相性のよい花材や着け方、ヘアの編み方を何パターンも試しました。花材は、前から見たときにもインパクトがあるように茎の長さを調節。アンスリウムの色は、ドレスのメインカラーだけでなく、ドレスの一部に使われているミントカラーまで含まれたものをセレクトしたりと細かくこだわったので、前髪の一筋まで素敵なヘアスタイルを作ってもらうことができました。(Reiさん)

DATA

花材:アンスリウム、カラー
時期:2022年4月

ニュアンスピンクの花々をふんわり咲かせて

ERIさん

ミディアムな長さのダウンヘアに、大人っぽくエレガントなシンビジュームをふわりと固めてのせたあでやかなヘア。ストレートな毛先が程よくカジュアルダウンさせると同時に、隙間には同系色の小花もちりばめられ、シンビジュームの色香を残しつつも抜け感がおしゃれなスタイル。

オーダーのポイントは?

オーダーのポイントは?

ストレートに下ろした髪に大きな生花を着けたところ、葉っぱもないピンクだけのお花にしたところがポイントです。ブルーのドレスにピンクのブーケを持つことを先に決めていたので、ヘアの生花も同じピンクの花でとお願いしました。着ける位置などはSNSで理想の写真を探し、ヘアメイクさんに送りました。(ERIさん)

DATA

花材:シンビジューム、アスチルベ、アストランティア
時期:2021年5月

黒髪ストレートに映えるビッグフラワー

lisaさん

ストレートの黒髪ロングポニーの結び目にカラー、アンスリウム、スターチスの3つをあしらった、シンプルかつインパクト大な生花アレンジ。ピンクのカラーとアンスリウムは、特大サイズを使用し、クールでありながら正面から見たときの左右に広がる華やかさも際立っています。小花のスターチスが、花嫁らしい柔らかさを添えているのもポイント。

オーダーのポイントは?

オーダーのポイントは?

1.5次会で披露したヘアスタイルです。シンプルなドレスで前撮りでも着用したものだったので、雰囲気を大きく変えたいとヘアメイクさんに相談し、これまでやったことのない黒髪ロングヘアに挑戦することに。生花を目立たせるために髪はできるだけコンパクトにまとめてもらいました。(lisaさん)

DATA

花材:アンスリウム、カラー、スターチス
時期:2021年11月

ビビッドフラワーの色&つや感が個性を引き立てる

KSさん

赤くつややかなアンスリウムと、オレンジのカラーの、くるんとした個性的なフォルムが主張するヘア。髪型は、くしゅくしゅと毛束が引き出された編み下ろし。丁寧に巻かれた前髪の雰囲気も、生花の優美なカーブとマッチしています。2つの花材の後ろにこっそり隠れた紫の小花が、後ろ姿を引き締める名脇役となっています。

オーダーのポイントは?

オーダーのポイントは?

お色直し後はビビットなブーケへのチェンジをお願いしていたので、それに合わせて生花をヘッドアクセとしても使いたいとフローリストさんに伝えました。カラーとアンスリウムは大好きなお花なので、ちょうどいい大きさと色合いのお花を選んでもらいました。ワンポイントで入っている紫のお花もアクセントになっています。(K/Sさん)

DATA

花材:アンスリウム、カラー、リューココリネ
時期:2021年12月

カラー2本で描き出す空間美

オーダーのポイントは?

固く編み下ろしたロングポニーと、斜めに挿した2本のカラー。まるでアートのような造形美を放つヘアは、オレンジ色のカラーの茎の美しさまで計算し尽くされた技。大きく露出したレーシーなドレスの背中を、ヘルシーかつ格好よく見せています。至極シャープな後ろ姿とは対照的に、センター分けにした前髪はくるんと巻いてハッピーな笑顔とリンク。

オーダーのポイントは?

オーダーのポイントは?

ドレスの背中が大胆に開いているものだったので、セクシーになりすぎないよう、お花に注目を集めた動きのあるヘアスタイルを依頼しました。ヘアはタイトなフィッシュボーン編み。オレンジのカラーは、ブーケにも使用しています。(mariwd11さん)

DATA

花材:カラー
時期:2021年11月

Category2 カラフルな花をたくさん飾った華やぎスタイル

まるで自生しているようなオンシジュームの華やぎ

まるで自生しているようなオンシジュームの華やぎ

すっきりとタイトにまとめたローポニーテールに、濃赤のオンシジュームとシンビジュームをリズミカルにまぶしたヘア。花の持つ立体感がヘア全体に奥行きをもたらし、席の離れたゲストの目まで楽しませること間違いなし。耳には花で作ったトレンドのイヤーカフも飾り、そこから首筋に沿って揺れる小花の連なりも大人っぽく優美な雰囲気を高めています。

オーダーのポイントは?

(SHOKOさん)

生花のヘッドパーツとイヤーカフを使いたいこと、ブーケとお揃いにしたいことを伝え、使う花の量やバランスはお任せしました。ブーケはその他にカラーやスイートピーもミックスしています。ドレスはブラウン。パフスリーブでふわっとしていたので、ヘアはタイトにして、甘くなりすぎないようにバランスを取ってもらいました。(SHOKOさん)

DATA

花材:オンシジューム、シンビジューム
時期:2021年12月

涼やかに揺れるブルーの小花を広げて

涼やかに揺れるブルーの小花を広げて

グレーを帯びたグリーンのドレスと、端正にまとめた黒髪のロングポニー。洗練されたミニマムな着こなしの中で、淡いアイスブルーのスターチスとみずみずしいコデマリが放射状に広がり、爽やかなエレガンスを醸しているのが素敵。トレンドの透け前髪も、こなれ感を感じさせるポイントといえそう。

オーダーのポイントは?

オーダーのポイントは?

大好きなデザイナーさんのオーダーメイドドレスが際立つよう、ヘアスタイル自体は落ち着いた雰囲気にし、生花で華やかにしたいというイメージだけお伝えしました。選んだ花材や着け方は、ヘアメイクさんに完全にお任せ。会場装花に入っていたものと同じスターチス、ただし柔らかい水色のものを挿してもらったので、程よく会場との統一感も出たように思います。(y.oさん)

DATA

花材:スターチス、コデマリ
時期:2022年4月

ブーケから選抜した花を無造作に投入

ブーケから選抜した花を無造作に投入

オレンジ、イエロー、パープル……暖色系のマルチカラーブーケの中から、数本をそっと抜いて髪に飾ったようなラフさが格好いい。ふんわりしたかわいらしい花ではなく、茎まで含めたすっきりとした花姿が、空気を含ませたルーズな編み込みアップと好バランス。髪のオレンジピンクのカラーリングからもハッピー感が伝わってきます。

オーダーのポイントは?

オーダーのポイントは?

スレンダードレスだったので、髪はゆったりふわふわのシニヨンにし、生花を挿して華やかな印象にしました。お花のことは詳しくないので、会場装花もブーケも、好きなオレンジベースでカラフルにとオーダー。不規則な形や大きさで動きを付けてもらえたので、色がたくさんでもすっきりおしゃれにまとまったと思います。(mitsuさん)

DATA

花材:フリージア
時期:2022年3月

ヘアにもピンク系のミニブーケを

ヘアにもピンク系のミニブーケを

カラーを主役に数種類のニュアンスピンクの花々を挿した様子は、まるで小さなブーケが添えられてるよう。ボリュームを抑え、縦の流れと程よい抜け感を意識したアレンジで、シンプルに束ねたミディアムヘアとのバランスもきれい。ピンクフラワーを大人かわいく装うお手本にしたいヘア。

オーダーのポイントは?

(s_wdさん)

白ドレス1着でも挙式とのイメージに変化が付くよう、披露宴ではカラーを主役にした生花でアレンジ。イメージは一輪挿し。前から見たときにカラーがチラ見えする角度で着けてもらいました。ちなみにブーケは、同じピンク系の花とグリーンで作った大きなバレリーナブーケ。トータルのバランスで統一感が出せたのではと思います。(s_wdさん)

DATA

花材:カラー、ワックスフラワー、セルリア、アストランティア、クレマチス
時期:2021年6月

ローポニーに映えるくすみピンクのヘッドドレス

ローポニーに映えるくすみピンクのヘッドドレス

長いフィッシュボーン編みのローポニーに、くすんだピンク系のフラワーをあしらった披露宴パーティ用のヘア。アンスリウムを中心に、ふわふわ系、小花系などをバランスよく組み上げたヘッドドレスにより、細いポニーや厚みのある前髪に、柔らかさと軽さをもたらしています。

オーダーのポイントは?

オーダーのポイントは?

ミディアムくらいの髪の長さでしたが、シンプルなドレスだったので、ウィッグを使用したロングヘアのローポニーで、ヘッドパーツが映える大人っぽい雰囲気が出せるように意識しました。お花屋さんには、ブーケと同じ花でヘッドパーツを依頼。くすんだピンクにオレンジ、イエロー、ホワイトなどの明るいトーンと、赤やボルドーなどの深い色も挿し色として入っています。(Masamiさん)

DATA

花材:アンスリウム、アストランティア、トルコキキョウ、セルリアなど
時期:2021年10月

縦に流れる春色のヘッドピース

縦に流れる春色のヘッドピース

オレンジ~ピンクの淡いグラデーションが春らしさ満開。花びらの開き方もさまざまな凛としたチューリップと、ひらひらと漂うスイートピーの可憐さとのコントラストがさえている、主役感たっぷりの生花コーデ。ふわふわのおだんごヘアと並行して流れるようにあしらわれているので、正面~左サイドからゲストが見たときの小顔効果も期待できそうです。

オーダーのポイントは?

オーダーのポイントは?

両親の結婚式で、母がチューリップのブーケとヘアパーツを着けている写真を見て、「自分の結婚式では絶対にチューリップを使いたい」と憧れていました。せっかくなら自分らしさも出そうと、流れが生み出せるスイートピーと組み合わせ、生花のイヤーカフをイメージして作ってもらいました。お花が主役だったので、ヘアはすっきりまとめつつも崩したおだんごにしたのがポイントです。(omameさん)

DATA

花材:チューリップ、スイートピー
時期:2022年3月

かき上げヘアと秋色ヘッドピースで大人のかわいらしさ

かき上げヘアとヘッドピースで大人のかわいらしさ

前髪までふんわり巻いたミディアムヘアを左側だけ耳に掛け、秋色のフラワーをたっぷりとアレンジ。ビロードのようなケイトウをはじめ、マロン色に染めたスターリンジア、黒に近い紫の花が特長のアフリカンブルーバジルなど、こっくりとした色合いが放射状に広がっている様子が、シックな赤いドレス姿に清涼感をもたらしています。

オーダーのポイントは?

(funaco.さん)

左は耳掛けヘアとフラワーでパッと華やかに、右側はダウンスタイルで落ち着いた雰囲気と、左右の見え方に変化を付けました。SNSなどで探したイメージ資料は、花の着け方と髪型が別々だったので、ヘアメイクリハの際にいろいろ試しながら理想のスタイルを作っていただきました。(funaco.さん)

DATA

花材:ケイトウ、スターリンジア、アフリカンブルーバジルなど
時期:2021年10月

From 編集部

おしゃれ花嫁さんを参考に、大胆な生花へアにチャンレジ!

フレッシュな生花をたっぷりと身に着けられるのは、花嫁さんの特権。ボリュームや着ける位置を自在にアレンジできるので、座っているシーンが多い披露宴におすすめです。ドレスやブーケとのバランスを計算しながら、生花を大胆に使ったヘアスタイルをオーダーしてみてください。

取材・文/伊藤佳代子 D/ロンディーネ 構成/伊藤りつ子(編集部)
※掲載されている情報は2022年7月時点のものです

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