【花嫁ヘア】あえて“アクセなし”がおしゃれ!最旬実例10
花嫁ヘアといえば、ティアラやフラワーなどで華やかに飾ったスタイルを思い浮かべる人も多いのでは?実は最近、おしゃれ花嫁さんの間で、あえてアクセを合わせないヘアが支持されているんです。そこで今回は、その最旬事例をご紹介!さらに、たくさんのアクセなしヘアを手掛けるヘアメイクアップアーティストの竹本さんに、オーダーのポイントをアドバイスしていただきました。
今、なぜアクセなしのヘアスタイルが人気なの?
花嫁姿だからといって、盛り過ぎることを好まず、ファッション性を重視する感度の高い花嫁さんが増えています。また、ラメやビジュー、大胆なモチーフで華やかさが際立つインポートドレス、大振りのイヤーアクセ、大きくラフに束ねたブーケなど、花嫁姿を構成するアイテムも存在感のあるものがトレンド。それにぴったりなのがヘアスタイルで引き算し、全身のバランスを整えて絶妙な抜け感を演出できる“アクセなし”ヘアなんです。
アクセなしヘアのポイントは?
1.シルエットや毛流れ、質感など、髪型そのものに存在感を出すことで、ヘアスタイルがアクセの役割を果たします
2.毛流れやハイライトがキレイに見えるようにツヤを出すと、崩したスタイルでもラフになりすぎません
3.例えば、シニヨン部分は丸いフォルムになっているなど、引きで見たときのヘアのシルエットが整っていると、全身のバランスがよく、洗練された印象に!
おしゃれ花嫁のアクセなしヘアSNAP10
ここからはブライダルで人気の髪型別にアクセなしヘアの実例をご紹介。おしゃれな卒花のヘアスタイルとコーディネートをチェックして。
ローシニヨン
360度ふんわりウェーブを堪能!エレガントシニヨン
厳かな挙式に合う品の良いヘアを希望し、低めのシニヨンに。ベール越しでも存在感が伝わる大きめなカールにして、ふんわり上品な仕上がり。とても気に入ったヘアそのものを生かすため、また、披露宴のヘアとの変化を楽しみたくてあえてノーアクセのスタイルを選択。
Miho さん/@sm_wd1910
●髪の長さ
肩下約25cm(胸の下あたり)
●ヘアカラーのポイント
光の加減で髪の色に表情が出るようにオーダー。トーンが暗くなり過ぎず肌なじみのいいアッシュ系ベージュに、後撮りを控えていたので、色が抜けにくいラベンダーをミックスしてもらいました。
●ヘアメイク
竹本実加さん(MY DRESSER)/@mika.mydresser
完ぺきシルエットで生み出す絶妙な“ラフさ”
ボヘミアンなドレスや海辺というロケーションに合わせ、リラックス感のあるスタイルを希望。大振りピアスを着けるためアクセなしのヘアで引き算しました。トップに自然な高さを出し、おくれ毛を細めにすることで、ルーズに崩しつつも野暮ったさを回避できました。
Arisaさん/@a.risa_bride
●髪の長さ
肩下約3m
●ヘアカラーのポイント
季節が春だったので、ミルクティカラーをベースにピンクを混ぜてもらいました。3カ月前に入れたハイライトで透け感がプラスされ、軽やかな印象が出せました。
●ヘアメイク
KUROERIさん/@kuroeri_71
アップシニヨン
アップヘア×揺れるイヤリングが好バランス
低めのシニヨンスタイルの挙式と同じドレスを着たので、披露宴の最初のヘアはギャップを意識。パーティらしくパッと華やかな雰囲気に仕上げるために、ウエーブヘアをアップにまとめて前髪をかきあげ、存在感のある揺れるイヤリングを合わせました。このバランスがとてもよかったので、あえてヘアにはアクセを着けませんでした。
miyabiさん/@m_j_wedding
●髪の長さ
肩下約16cm
●ヘアカラーのポイント
グラデーションカラー・グレージュ・アッシュ・ツヤ感を出したいというイメージを伝えて、お任せ。間隔を開けてハイライトを入れました。
●ヘアメイク
Kiyoさん (atelier S’appuyer) @kiyo_wdhairmake
高めの位置でざっくりまとめたラフなお団子
挙式当日はシンプルなヘアとドレスを選んだので、プロフィールブック用に行った前撮りでは、かわいらしくてラフな雰囲気で違いを出しました。海外のウエディングのようなとことんシンプルなスタイルが好きで、SNSで見つけたさりげなくまとめたお団子ヘアを参考に、自分でスタイリング。大きなピアスが主役に。
@noz___127さん
●髪の長さ
肩下25~30cm
●ヘアカラーのポイント
自然光にも映える明るめのベージュブラウン。柔らかいイメージに仕上げてもらいました。
ポニーテール
ドレスにもヘアにも華があるから、アクセなしで品良く
胸元にたっぷりフリルがあしらわれたグレードレスと、どの角度から見ても存在感を放つふわふわのポニーテールで、品のあるゴージャスな装いに。オフショルダーで出した肩や胸元を印象的に彩る大きめイヤリングを合わせたので、前髪はサイドに流し、ヘアアクセもなしにして、盛り加減も程よく上品なバランスで。
Akaneさん/@fmak_wedding
●髪の長さ
肩下約20cm
●ヘアカラーのポイント
ポニーテールの毛先に軽やかさを出すために透け感のあるアディクシーカラーをオーダー。少し明るめのトーンを入れてもらいました。
●ヘアメイク
SASHU SALON Armonia/@sashu.armonia
リラックス感を追求したボヘミアンなローポニー
作りこみすぎず、肩の力が抜けたボヘミアンなスタイルが希望だったので、ヘアもゆるめにまとめたローポニーで。理想に近づけるためウィッグで長さを足して、人とかぶらないように細かい三つ編みを入れたのもポイント。アクセサリーは個性的なイヤリングに絞って、抜け感を意識。
みさきさん
●髪の長さ
肩下約2~3cm
●ヘアカラーのポイント
ウィッグと合わせたときに不自然にならないようにカラーを調整。アッシュ系の色を入れてもらいました
●ヘアメイク
Hirofumi Nagataさん/@hiro_by_wd
ハワイの風を感じさせるエアリー感が主役
ハワイのロケーション撮影では、吹き抜ける風をもとらえるような開放感のある写真を残せるように、できるだけ髪の長さも強調した、動きを感じさせる軽やかなポニーテールに。ヘアだけでも十分すばらしかったので、アクセサリーはイヤリングオンリーに絞りました。
youさん
●髪の長さ
肩下約20cm
●ヘアカラーのポイント
ハワイならではの自然光が強いのを考慮して、あまり明るさを出さずに落ち着いたトーンのカラーをオーダー。
●ヘアメイク
竹本実加さん(MY DRESSER)/@mika.mydresser
ハーフアップ
華やぎポイントをふわふわヘアに絞った大人の装い
著名人の花嫁姿のノーアクセヘアが素敵だったので、最初からアクセなしを希望。東京駅周辺でのロケーション撮影だったため、落ち着いた大人の雰囲気にしたくて、細身のソフトマーメイドドレスとタッセルピアスのミニマムな装いに、ふわふわヘアで華やぎをオン。かきあげてサイドに流した前髪が知的な大人っぽさも醸し出してくれました。
@l08s07さん
●髪の長さ
肩下約30cm
●ヘアカラーのポイント
明るすぎないブラウン。グレーがミックスされているので、光が当たると茶色に艶があるように見えるのがポイント。
●ヘアメイク
海老澤 碧さん/@ebibi.hairmake_12
●フォトグラファー
仲道雄大さん/@yudai_nakamichi28
揺れて動くふんわりカールが何よりのアクセに
マーメイドドレスに合わせて、ハチに沿った編み込みとロングヘアをふわふわに巻いてリズミカルな毛流れが楽しいダウンスタイルに。前髪もアップにすることでさらに華やかさを演出。キラキラのブレスやチラ見えする大ぶりのイヤリングも合わせていたので、ヘアはノーアクセ。二次会にふさわしい程よいラフさで肩の力が抜けたおしゃれ感を実現。
SHIOさん/@junebride_ss
●髪の長さ
肩下約25cm
●ヘアカラーのポイント
自然光やスポットライトを浴びることを想定し、8トーンのグレージュで明るすぎない、肌が美白に見えるカラーをオーダー。ベースは落ち着いたトーンにし、ヘアアレンジを見せたいポイントに細かいハイライトを入れてもらいました。
●ヘアメイク
竹本実加さん(MY DRESSER)/@mika.mydresser
ダウンヘア
ハイライトがアクセントの躍動感あるふんわりダウン
ふわふわとチュールがランダムに重なったドレスを最大限引き立てたくて、アクセサリーはピアスのみ。ふわふわのダウンヘアでシンプルさとエレガントさを演出。また、ハイライトを生かしたウエーブの存在感が抜群で、ロケーション撮影にふさわしい表情豊かなヘアスタイルが完成。
yukoさん
●髪の長さ
肩下約20cm
●ヘアカラーのポイント
透明感のあるアッシュ系で、とにかくハイライトをたくさん入れました。撮影当日にハイライトがキレイにみえるように、直前まで染め直しするほどこだわりました。
●ヘアメイク
竹本実加さん(MY DRESSER)/@mika.mydresser
アクセのあり・なしは全体のバランスで判断して
「大切なのは、ヘアだけでなくドレスやブーケ、アクセサリーを含めたトータルコーディネートです。そして、花嫁姿のアイテムの決めていく順番のスタンダードは、ドレス、アクセサリー、ブーケ、最後がヘアメイクというパターン。つまり、ヘアメイクには花嫁姿全体のバランスを調整する役割があります。私が判断基準にするのは「ドレス×イヤーアクセサリ」「ドレス×ブーケ」の存在感。どちらも主張の強いものである場合、ヘッドアクセサリーをあえて外したり、ヘアスタイルを控えめにしたりする判断をしています」(竹本さん)
From 編集部
トータルバランスを考えて、アクセなしヘアも選択肢の一つに
アクセなしのヘアをする場合、ポイントになるのはやはり「全体のバランス」。そのためにしっかり決めておきたいのが、“花嫁姿でこだわりたい優先順位”です。ドレスやほかのアクセサリー、ブーケ、そして会場の雰囲気との相性など「優先したいことに基づいて、必要であれば“アクセなし”のヘアにするという選択をする形もありますよ」と竹本さん。皆さんも、まずは、なりたい花嫁像をイメージするところから始めてみてくださいね。
竹本実加 ブライダルヘアメイク・講師/MY DRESSER 代表
有名ヘアサロンでの美容師を経てヘアメイクアーティストに。美容広告やファッションショーのヘアメイクをはじめ、美容企画のデザインや監修まで手掛ける。2016年 『DREA T Creation』を設立。2018年、” 私の専属美容師 ”というコンセプトでブライダル専門ヘアメイクチーム『MY DRESSER Bridal』を立ち上げる。「トータルドレスアップをかたちにすること」を大切に、花嫁が自分らしく史上最高に輝くため、寄り添い、魅力を最大に引き出す。
取材・文/小松ななえ 監修/竹本実加(MY DRESSER) 構成/小堀そら(編集部)
※掲載されている情報は2020年9月時点のものです
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