[親世代のホンネ調査] こんな顔合わせ食事会ってあり?なし?
両家の親が対面で親睦を深めるための「顔合わせ食事会」。「料亭などできちんとやるべき?」「今どきはもっとカジュアルでいいんじゃない?」など悩みがち。今回は、場所や料理、予算や服装、手土産など全9項目で、気になる親の本音を「あり・なし」の二択でずばり紹介。顔合わせ食事会の計画を立てる前に読めば、傾向と対策がつかめて安心&準備もスムーズに。
両家の親が対面で親睦を深めるための「顔合わせ食事会」。「料亭などできちんとやるべき?」「今どきはもっとカジュアルでいいんじゃない?」など悩みがち。今回は、場所や料理、予算や服装、手土産など全9項目で、気になる親の本音を「あり・なし」の二択でずばり紹介。顔合わせ食事会の計画を立てる前に読めば、傾向と対策がつかめて安心&準備もスムーズに。
静かで品のあるお店であれば格式にかかわらず「あり」だと思う。候補として事前に相談してほしい。(母・61歳・大阪府)
居酒屋やファミレスは周りの人に話が聞こえないかが気になり、ゆっくり話をするには不向き。個室や、奥まっていて落ち着いた席なら許容範囲内。(母・63歳・東京都)
格式のある店だと、話が弾まないのでは?ゆっくり落ち着いて話せるなら、格式にこだわらない方がリラックスできそう。(父・62歳・神奈川県)
約7割弱の人が店の格式にはこだわらないが、「カフェやファミレス、居酒屋はなし」という声が8割超え。雰囲気がざわついておらず、落ち着いて話せる店かどうかがポイントのよう。
お相手の食の好みなどがわからないので、個性的な料理ジャンルでない方がいいと思う。(母・61歳・愛知県)
中華やイタリアンなど、和食やフレンチに比べるとどうしてもカジュアル感が強め。一人ずつコースで出てくるならありかもしれない。(母・52歳・愛知県)
両家みんなが好きな料理であれば、和食やフランス料理にこだわる必要はないのでは?(父・61歳・千葉県)
イタリアン、中華は約4割が「あり」、エスニックは1割が「あり」という結果に。親同士が初対面の場合も多いので、オーソドックスな料理ジャンルが好まれているよう。両家の親の好みを事前にリサーチするのがおすすめ。
さらに、「食事なしでお茶だけ」の顔合わせについては、「なし」が8割超えという結果に。軽く済ませたい意図は理解されつつも、「きちんと食事の席を設けることで両家が落ち着いて話しやすくなる」という意見が多く見られました。
一生に一度の顔合わせなので、1人5000~1万円ぐらいかかってもいいのでは?素敵な空間と贅沢なお料理をお酒を飲みながら楽しみたい。(母・53歳・神奈川県)
値段が安すぎる店だと、落ち着いて話ができる環境は確保できないと思う。静かで品のよい店で安くおいしいものを食べられるのならあり。(母・61歳・大阪府)
料理の値段にはこだわらない。結婚する本人たちが決めればいい。(父・69歳・長野県)
3000円未満は7割強、1500円未満は9割弱が「なし」という答え。料理の質や味だけではなく、ゆっくりと落ち着いて話せる空間かどうかを親は重視している。逆に落ち着いて話せるのなら、値段にこだわらないという声も。
初めて会う時は、ごあいさつなどもしっかりしたい。周りに他のお客さまがいるのは恥ずかしいので、個室がいいです。(母・53歳・神奈川県)
個室でない席は少し周囲が気になるかもしれないが、ざっくばらんに会えそう。屋外も開放感たっぷりで雰囲気のいい場所なら気になりません。(父・64歳・群馬県)
すぐ隣に他のお客さんがいると落ち着かないし、プライベートな話が聞こえてしまうから嫌。(母・59歳・愛知県)
約86%もの親が個室を希望。他の人を気にせず、ゆっくりプライベートな話をしたいという要望が強い。奥まった席や半個室なら許せるという親も。オープンエアのテラス席は2割が「あり」だが、天候に左右されるので気を付けて。
時間帯にこだわる必要はないが、早朝や夜遅めの時間帯は、顔合わせにふさわしくないし非常識。(父・61歳・千葉県)
ふたりが忙しくて時間が合わないなどの理由があるなら、どの時間帯でもいいと思う。(母・68歳・神奈川県)
遠方から出席するので、ランチタイムがありがたい。時間に余裕をもって出かけられるし、帰宅時間が遅くならない。(母・60歳・福岡県)
みんなの都合に合わせて時間帯は柔軟に考える親が多いが、早朝や夜遅めは約95%がなし。ランチタイムは少し遠くから日帰りで来る親に人気。お酒を飲みながらゆっくり顔合わせをしたい親ならディナータイムがおすすめ。
婚姻届提出の半年前ぐらいに両家顔合わせはしておきたいが、家庭の事情によっては難しいこともありそう。その場合は合わせます。(父・51歳・宮城県)
できたら婚姻届提出前がいいと思うが、時間がなければ後でもあり。みんなの予定が合う日にすればいい。(母・66歳・神奈川県)
忙しくて時間がない場合は、親あいさつと両家顔合わせを兼ねてもいいと思う。(母・67歳・千葉県)
従来は、「女性の親→男性の親の順番で親あいさつに行き、その後に両家顔合わせをし、半年後ぐらいに婚姻届提出」が王道だったが、最近はかなり柔軟に。半数以上が婚姻届提出直前の顔合わせが「あり」で、4分の1の親は婚姻届提出後でもOK。親あいさつと顔合わせを兼ねるのも75%がOK。親が遠方に住む場合など、1回で済ませた方が効率的という声も。
服装はあまり気にならない。チノパンはいいが、デニムやミニスカートはちょっとカジュアルすぎると思う。(母・66歳・神奈川県)
食事会の場所に合わせて、両家が事前に擦り合わせていれば、服装は何を着てもいいのでは?(母・57歳・東京都)
堅苦しいお店でなければきれいめの普段着でもいいと思う。リラックスして話せそう。(父・62歳・福岡県)
約4分の3の親が、フォーマルでなくていいと回答。ノーネクタイやポロシャツも65%超えが「あり」。ただし、デニムやミニスカートを「なし」と答えた親は7割超え。節度ある服装を心がけよう。両家の服装がちぐはぐにならないように、食事会の場所に合わせて、事前に相談しておくのがおすすめ。
事前に子どもたちを通して相談できれば、手土産が必要か、どのくらいの金額のものがいいか、悩む必要がなく助かります。(母・55歳・福岡県)
あらかじめ擦り合わせるのも変だと思う。常識の範囲内で地方の名産品などを用意すればいい。(母・64歳・神奈川県)
手土産の金額に差がありすぎるのは避けたいし、相手の好みも知りたいので、擦り合わせ合わせた方がいいと思う。(父・67歳・茨城県)
「擦り合わせた方が楽」と考える親が6割弱だが、「お互い好きな手土産を持参すればいい」と考える親の方が多く8割超え。親のタイプに合わせて、必要なら子どもが間に立って手土産の有無や金額を相談しよう。
当日和やかに過ごせれば、お礼の有無は特に気にしない。親しくなってLINEを交換したのなら、送ってもいいかも。(母・66歳・神奈川県)
お互い顔合わせの場でお礼を言えばそれで済むこと。1カ月以上たってお礼をするくらいなら、メールやLINE、電話など、もっと早いタイミングでするべき。(母・64歳・大阪府)
顔合わせ当日に電話をするなど、お礼を伝えるのは常識だと思う。(母・58歳・千葉県)
お礼の連絡がなくても気にならないという人が6割超え。気を使わない関係を望んでいる親が今どきは多いよう。当日LINEを交換したのなら、LINEでのお礼も「あり」。ふたりを通してお互いの親からのお礼を伝え合うのもおすすめ。
親世代が顔合わせ食事会についてどう考えているのか、バッチリつかめましたか?ただし、親のタイプはさまざま。この傾向と対策をつかんだ上で、親と話せば、「今どきはこうらしいよ」と伝えつつ、本音を引き出しやすくなるはず。事前の情報収集や相談を忘れずに、両家の親が満足できる顔合わせ食事会を叶えてくださいね。
文/笠原恭子 イラスト/あずきみみこ D/mashroom design 構成/山崎裕香子(編集部)
※記事内のデータおよびコメントは、2025年9月に、3年以内に結婚に伴う子どもの顔合わせ食事会を行った40~60代の男女110名が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年11月時点のものです