「撮りたい!」が見つかる【前撮りフォト】#使いたいアイテムから逆算編
ふたりの記念や素敵な思い出に残る前撮りだけど、せっかく撮った写真は、式アイテムでも最大限活用したいですよね。そこで今回は、前撮り写真を賢くおしゃれに活用した先輩花嫁たちの実例をご紹介。ウエディングアイテムをより素敵に格上げする、撮り方のポイントにも注目して!
1/「ウエルカムボード」に使うなら……
会場の入り口や受付に置かれるウエルカムボードは、ゲストの多くが最初に注目する重要アイテムの一つ。特に人気のデザインが、一枚写真をボード全面に印刷する使い方。この場合、使用する写真は目を引く見栄えがする、大きなサイズにした時にインパクトのあるカットがおすすめ。またお出迎えアイテムであるウエルカムボードは、ふたりのイニシャルやようこそのメッセージを入れるのが定番。文字入れのために、背景に余白を空けて撮影してもらうと◎。
写真上:Ayakaさん
<インパクトのあるリフレクションショットと広め余白で>
前撮りの中で一番のお気に入り、かつ背景スペースも広めで文字入れをするウエルカムボードにもぴったりだったという一枚。ふたりや光に包まれた東京駅を鏡のように反転加工した幻想的な光景は、ゲストをお出迎えする場らしい特別感。
写真中:和田菜つみさん
<カメラ目線でもアンニュイさを出すことでおしゃれ感UP>
「ゲストのみなさんにしっかり顔を見てもらえるように」と、カメラ目線の写真を選んだというふたり。定番の笑顔ショットではなく、あえてアンニュイな表情を選んだことでスタイリッシュな雰囲気に。背景がすっきりしていて、文字が載せやすいこともセレクトのポイントに。
写真下:内藤三枝さん
<主張しすぎない横顔カットで落ち着いた大人の雰囲気>
ウエルカムスペースがゴールドを基調とした雰囲気ということで、テイストを合わせた一枚をチョイス。ボードサイズが大きいからと、顔がアップになり過ぎないよう横向き写真をセレクト。大人のおしゃれさを演出した。
2/「結婚報告はがき・年賀状」に使うなら……
親族や仕事関係にも送るあいさつ状は、“きちんと感”がポイント。結婚報告というフォーマルなシーンだからこそ、使用する写真はポップなポーズなどではなく落ち着いた雰囲気で、夫婦感がしっかり伝わるカットが◎。新年のあいさつである年賀状は、きちんと感もあり品の良さも感じられる、和装フォトが人気。
写真上:内藤三枝さん
<正座でのごあいさつカットでフォーマル感UP>
和装のふたりが畳の上でしっかり正座をしているカットは、目上の方にも好印象間違いなし。親戚や会社関係の方にも結婚報告をするなら、定番のきちんと感のあるポーズを撮影しておくのが◎。カメラ目線&しっかり笑顔もポイント。
写真中:おこささん
<横顔カットで落ち着いた大人のお披露目写真に>
親族向けの報告用だったので、きちんと感重視で選んだという和装の全身カット。「目線ありの正面ポーズは少し恥ずかしい」というカップルでも、こんな見つめ合う横顔ポーズならふたりらしさを感じさせつつ、使いやすさもありおすすめ。
写真下:ROCHIさん
<緑の背景を広く取り、絵になる年賀はがきに>
「和装姿が新年のごあいさつにぴったり」として選んだ一枚。庭園や竹林で和装前撮り予定なら、緑などの背景を広めに取ったショットがおすすめ。しっかり空けることで、ごあいさつ文が入れやすく、おしゃれな仕上がりに。
3/「プロフィールブック」に使うなら……
ふたりの写真がいっぱいのプロフィールブックは、参加ゲストも開くのが楽しみなペーパーアイテム。特にインパクト大の表紙用写真は、ふたりやふたりの式らしさが最高に溢れるカットを選ぶのがおすすめ!ゲストへのメッセージを入れるページや裏表紙にも全面配置の大きな写真を使うことが多いので、文字入れスペースをしっかり取った構図や、ダイナミックで見栄えのするカットを撮っておけるとよりGOOD。
写真上:c.oさん
<ふたりらしさ×動きのあるカットをメインに>
プロフィールブックとして、ブライダル新聞を作ったというc.oさん。前撮りの中でも一番ふたりらしく、新聞のメインイメージにぴったりだった、ビーチでのおんぶカットをセレクト。最初のインパクトが大事な1面のカットだからこそ、動きがあってキャッチーな写真がGOOD。
写真中:@maiy__wdさん
<テーブルコーディネートと雰囲気を合わせて>
披露宴テーマの「横浜」に合わせ、テーブルに置くプロフィールブックにも横浜らしいカットを使用。大桟橋のきらめく客船の前で見つめ合うカットは、ゲストも思わずため息もののドラマチックさ!
写真下:篠原英里さん
<夫婦の雰囲気やキャラクターを写真で表現>
「いつも元気で明るい夫婦なので、プロフィールブックもふたりの雰囲気に合ったものを」とこちらの写真をセレクト。こんなキャラクターがしっかり伝わる前撮り写真があれば、ふたりを紹介したいその他のアイテムでも活用できそうです。
4/「招待状」に使うなら……
ゲストに送る招待状は単に日取りや会場の場所を伝えるだけでなく、届いた瞬間にワクワクできるものだとゲストのテンションもアップ♪おすすめはふたりの表情がバッチリ映っている写真ではなく、目線を外したり、顔が入っていないカットを選ぶこと。あえて“キメ写真”を使わないことで、抜け感とラフさを演出でき、スタイリッシュな仕上がりに。夫婦の表情は本番のお楽しみ……とゲストの想像が膨らむカットを狙おう。
写真上:Reiさん
<顔を隠したことでおしゃれさのある仕上がりに>
あえて絶妙なところで表情をカットし、ブーケをメインに。「招待状は顔が写っていない方がおしゃれ」と選んだという一枚。ドレスとタキシード、ブーケだけだからこそ、ゲストも想像力をかき立てられ、おしゃれさがありつつ、ワクワク感もたっぷりの素敵な仕掛けに。
写真中:中野野依さん
<ピントを外し、見え隠れするふたりにドキドキ>
招待状の表紙に使う写真なので、デザインに合う風景写真のような一枚をと、狙って撮影。手前のグリーンにピントを合わせ、その後ろで手を取り合うふたりがふんわり映り込むおしゃれなカットは狙いどおりの仕上がりに。
写真下:政 亜加梨さん
<小道具も上手に使って、期待感を演出>
「顔を含めドレスショットは当日までのお楽しみに」と、ふたりの表情を伏せたショットに。小道具としてコンフェッティを使って華やかさを醸し出しつつ、顔を隠すことで「中を開いてみたい!」と思わせる効果を狙って作成したそう。「顔出しはちょっと……」というシャイなふたりにもおすすめ。
5/「ムービー」に使うなら……
披露宴の定番演出でもあるプロフィールをはじめとする各種ムービーも、前撮り写真の使いどころが満載!オープニングやラストの締めメッセージカットなど重要な部分で使うことが多いので、「伝えたいメッセージをフォトプロップスなど小道具でプラス」した写真がGOOD。テロップが付けられるムービーの特徴を生かして、小物とテロップをリンクさせるなんてのもアイデア。
写真上:なのまるさん
<夫婦の誕生がストレートに伝わる、筆文字メッセージ>
そのものズバリ、家族のスタートをメッセージ小物で表現したふたりの姿は晴れやかなムード満点。伝えたい言葉がストレートに伝わるので、ムービーのはじまりワンカットなどに選んでみても。
写真中:さゆさん
<メッセージ小物で伝わりやすく温かな印象に>
「ふたりが出会った結果、結婚したことを分かりやすく伝えたい」と選んだ、「結婚しました」のガーランドカット。ゲストへ改めて結婚の意思と感謝の気持ちを表現でき、テロップの文字だけよりも手に持った表情などとともにより温かみのある雰囲気に仕上がった。
写真下:梅津真央さん
<ふたりの関係性をコミカルに小物とテロップで>
伝えたいメッセージを、小道具のモチーフとテロップを組み合わせて表現したパターン。新婦は角のある般若、新郎はひょうきんなひょっとこのお面を持ち、ムービー内では「鬼嫁です」というテロップを入れ、普段のふたりの関係性を表現したのだそう。こんなメッセージの組み入れ方ができるのは、ムービーならでは!
From 編集部
使用したい式アイテムから、撮りたい写真を考えてみるのも◎
せっかくの前撮り写真、さまざまなアイテムに活用できたらうれしいもの。それなら、事前に「ウエルカムボードに使いたいからこう撮りたい!」「プロフィールブックにするからこういうポーズがいいな」などと考えておくのがおすすめ。後悔しないよう、今からそれぞれのアイテムに合わせた構図や雰囲気をイメージしておこう。
取材・文/滝 紀子 D/ロンディーネ 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2022年7月時点のものです
※撮影申請が必要な場合や時期ごとに利用条件が異なる場所があるので、撮影前に必ず確認をしましょう。また撮影時は自然を傷めないよう最大限の配慮を
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