彼にもすてきな婚約記念品を！「指輪のお返し」、みんなが贈ったのは？

約半数が用意し、予算は指輪の約３分の１。「長く愛用できる」が主な基準に

「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（全国推計値）」によると、婚約指輪のお返しを贈った人の割合は46.2％。一方で贈らなかった人も同程度いますが、「彼にも何か婚約に記念になるものを渡したい」と約２人に１人が考えていました。お礼の気持ちを形で表したい卒花さんは多く、お返しを贈る人は年々増えている傾向にあるようです。

婚約指輪の平均購入額38万2000円に対してお返しは平均13万5000円と、約３分の１のお値段。ただしかける費用にはバラつきがあり、10万円未満の人が約３割を占める中、30万円以上かけた人も１割近くに上ります。

ちなみに婚約指輪については、彼がプロポーズの際にサプライズで贈るケースが４割強と結構なウエイトを占めますが、彼女からのお返しについては彼の希望の品を贈ったり、一緒に買いに行った人が目立ちました。

なお、卒花さんたちがお返しを贈った理由はさまざまで、「婚約指輪を選んでくれたことがうれしかった」「彼にも何か記念に残るものを贈りたかった」などでした。お返しに選んだもののセレクト理由としては、「長く愛用できるから」という声がもっとも多く聞かれました。

ではここからは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」で上位だったアイテム別に、先輩花嫁の実例をご紹介。実際に彼に贈ったものを、選んだ理由とともに取り上げます。お返し選びの参考に！

婚約指輪に見合うお返しの定番

調査で全体の約４割と、もっとも多くの花嫁に選ばれていたのはお返しの定番「腕時計」。ハイブランドともなるとある程度の金額となり、「婚約指輪と同等のお返し」として贈るケースが多いようです。指輪同様、身に着けられる装飾品でもあり、両家が集まる顔合わせ食事会でのお披露目の品としてもぴったりですね。

贈った理由としては、以下のようなコメントが見受けられました。
●一生愛用してもらえるものだから
●常に身に着けておける、装飾品にもなるから
●顔合わせ食事会などでお披露目ができるから

腕時計を選びました

＜写真上段／さほさん＞
一生に一度のプレゼントをもらったので、私も彼に一生使えるよいものを贈りたいと思いました。「オン・オフで使え、いつどこで着けても恥ずかしくない」という視点でセレクト。彼が好みそうな色を選びましたが、思った通り気に入ってくれてよかったです。

＜写真中段／内藤三枝さん＞
婚約指輪と同様、ずっと使ってもらえるものをお返しにしたいと思ったのが腕時計を選んだ理由。あらかじめ伝えておいた予算の範囲内で好みの時計を選んでもらい、顔合わせ食事会で婚約指輪と一緒に披露できるよう準備しました。

＜写真下段／中村紗世さん＞
婚約指輪のお返しに、彼に何か記念になるものを渡したいと考えました。予算と「長く使えるものを」という私の希望を伝えていたところ、彼が選んだのは一生ものの腕時計。気に入るものを贈ることができてよかったと思います。

節目のシーンでの大活躍アイテム

スーツを選んだ人は約14％。腕時計に次ぐ人気のお返しで、多くの人が礼服としても使用できるフォーマルスーツやハイクオリティーなビジネススーツを贈っています。

中にはこんな花嫁さんの声も。「贈ったオーダーメイドスーツは、子どもの誕生記念撮影などの際にも着用してくれました。年を重ねても、大切な節目の日に着てもらえるものを選んでよかったなぁとしみじみ思います」（福山理紗さん）

スーツを贈った主な理由は以下の通り！
●オーダースーツなら世界に一着のものになるから
●披露宴のお色直し衣裳など特別な日の礼服にもなるから
●顔合わせ食事会で着用し、お披露目できるから

スーツを選びました

＜写真上段／ゆきさん＞
前から「いいスーツが欲しい」と言っていたことを思い出し、お返しにスーツをオーダー。結婚式当日にお色直し衣裳としてサプライズプレゼントしたところ、とても喜んでもらえました。その後も、記念日ディナーやゲストとして結婚式に呼ばれたときにも活躍しています。

＜写真中段／リホさん＞
婚約指輪をもらってすごくうれしかったので、私も何か記念になるものを贈りたいと思いました。せっかくだから「世界に一つだけのものを」と考え、オーダースーツを用意。式後も、記念日などふたりの特別な日に着てくれています。

＜写真下段／ふとんちゃんさん＞
教員をしている彼。新学期を迎える時期だったこともあり、ちょっと高めのスーツの７点セットをプレゼントしました。試着には一緒に行ってふたりで仲良くセレクト。ずっと大切に着て欲しいと思っています。

大人の日常にふさわしい上質な実用品

お返しを選ぶ際のポイントとして、「長く愛用できる」「普段使いがしやすい」という点にこだわった人が目立ちますが、「“上質”な財布」はまさにその条件にぴったり。ブランド品からこだわりの逸品まで、さまざまな価格帯から予算に応じて選べるのも魅力の一つです。

上で紹介できなかった花嫁さんの声もご紹介！「彼に時計を着ける習慣がなかったので財布に。良質なイタリアンレザーを使ったもので、たくさん入れても形崩れせず、使いやすいと愛用してくれています」（あいささん）

財布をお返しとして選んだのは他にはこんな理由が。
●気軽に日常使いができるから
●選択肢が多く、ライフスタイルに合わせたものが選べるから

財布を選びました

＜写真上段／小林朱美さん＞
彼は物を大切にするタイプなので、末永く愛用できるものをと革財布を贈ることにしました。馬具にも用いられる特別なレザーはスペシャル感もたっぷり！日々のお手入れも楽しみながら大事に使ってくれています。

＜写真下段／りこさん＞
お返しをするのが当たり前と思っていたし、ちょうど使っていた財布が古くなっていたこともあり、このタイミングで少し高価な財布をプレゼント。せっかくなので気に入ったものをと、彼の好きなブランドのものを贈りました。

フォーマルシーンのスーツ姿の格上げアイテム

財布と同様、使い込むほどに深みの出てくる靴、なかでも革靴がお返しの品として選ばれています。毎日履く日常靴とは別に、大事にメンテナンスしながら長く履けるすてきな革靴があれば、フォーマルな場からビジネスシーンなどさまざまな場面で重用されそうです。

革靴を選んだ理由には「なるほど！」と思わせるコメントが見受けられました。
●大事にお手入れすることで「経年変化」が楽しめるから
●日常使いができ、フォーマルな場にも履いていけるから
●サイズ変化がしにくいものだから

靴を選びました

＜写真上段／N.Tさん＞
婚約指輪と同様、「一生ものがいいね」と話し合って決めたのがブランド品の紳士靴。きちんとメンテナンスすれば長く使え、味も出てくるのが革靴のいいところ。最初に結婚式で履いて皆さんにお披露目しましたが、今後は友人の結婚式といったフォーマルな場や、仕事で大事な人と会うときなどに使えると思います。

＜写真下段／西川 周さん＞
婚約記念品は指輪ではなく、リクエストをして欲しかった腕時計を贈ってもらいました。もちろんもらいっ放しでは気が引けるので、彼にもお返しとして好きなものを選んでもらうことに。靴好きの彼がチョイスした、お気に入りブランドのローファー２足を贈りました。

ビジネス・プライベート、多様に活用できる万能品

かばんも靴同様、実用的なアイテムとして人気のお返し。スーツと合わせてスマートに持てるビジネスバッグから、オン・オフどちらにも使えるバックパックなどまで、用途に合わせて選べ、種類もデザインもバリエーション豊か。機能性やデザインに求めるものは人それぞれ異なるので、彼の意見も取り入れながら選びましょう。

かばんを選んだ花嫁の主な理由はこちら。
●日常使いができるから
●ライフスタイルに合わせたものが選べるから
●ビジネスシーンでも活用してもらえるから

かばんを選びました

＜写真上段／M.Kさん＞
彼が一生懸命考えてくれたプロポーズのお礼がしたいと思い、私も彼に記念品を贈ることにしました。ちょうど欲しがっていた、プライベートでも仕事でも使えて、リュックにもなるバッグをプレゼントし、顔合わせ食事会で、婚約指輪と一緒にお披露目を。実用的で喜んでもらえてよかったです！

＜写真下段／もぐさん＞
「お返しはいらないよ」という彼の言葉を受けて、特に何も渡していませんでしたが、ふたりでショッピングをしている際たまたま見つけたバックパック。キャンプが趣味の彼にぴったりだと思い、贈ることにしました。

紹介した５アイテム以外にも、メガネやネクタイピンなど彼が今必要としているアイテムや、長く愛用してもらえる記念品など先輩花嫁たちが贈ったお返しはさまざま。これから家族写真をたくさん撮れるようにと一眼レフカメラを選んだり、リモート勤務で使える高性能カメラ＆リングライトを贈った人も！

私はコレを選びました

＜写真１枚目／ゆこさん＞
「彼ならではの必需品、『鯖江メイドのメガネ』を」
メガネ男子の彼に、フォーマルにも使えるいいものをと名産地・鯖江ブランドのメガネを、サングラスとセットで贈りました。彼が選んだのは黒縁のセルロイド製でフォーマルな場にもぴったり。ノーマルなデザインにしたので、長く愛用してもらえそうです。

＜写真２枚目／小池知香さん＞
「ずっと使える勝負アイテム！『GUCCIのネクタイピン＆モンブランの万年筆』を」
婚約指輪のお返しに選んだのは、世界に一つしかない手彫りのネクタイピン。素材が金なのでサビに強く、年を重ねてもずっと使えるデザインが魅力です。万年筆は定番のロングセラーで、破損しても修理してもらえる安心感が決め手になりました。

＜写真３枚目／みさりんさん＞
「長く愛用できるデザイン！『ダンヒルのネクタイピン』を」
手の込んだプロポーズをしてもらったお礼と、顔合わせ食事会に彼と贈りあったものを身に着けて行きたいと思い、ネクタイピンを。彼の「普段使えるものがいい」というリクエストに応じて一緒に選びましたが、結婚式で着けられるのもポイントでした。

取材・文／南 慈子　D／ロンディーネ　構成／松隈草子（編集部）
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（全国推計値）」、およびデータならびにコメントは2022年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー90人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年5月時点のものです

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