[ドレス試着]卒花がハマった”5つの落とし穴”は事前準備で回避!
着たいドレスをきちんとイメージしていなかったり、事前にドレスショップの情報を確認したりしていなかったことで、試着に行っても、なかなかドレスを決められなかったという声が多数! そこで今回は、卒花の皆さんが実際にハマったドレス試着の“落とし穴”をご紹介。それを防ぐために、ドレスショップ「innocently TOKYO」のドレススタイリスト三井好憂子さんの心強いアドバイスをお届けします!
落とし穴1|着たいドレスのイメージができていなくて、大いに迷った!
圧倒的に多かった落とし穴がこちら。「何が着たいか分からない!」。そうなると、迷って決められなかったという問題の他、試着するドレスを選ぶだけでも時間がかかってしまい、試着できる点数にも影響が……。
卒花がハマった落とし穴
ドレスショップに行ってから目に付いたものを着ればいいやと、好みのドレスのデザインや色みのイメージを固めずに行ってしまったので、試着するドレス選びに時間がかかり、1日の着用点数が少なくなってしまった(早紀@s.t.weddingさん)
お店で見てから着たいものを選べばいいと思っていたが、初めは見るもの全てが素敵に見えて、なかなか試着するドレスすら決められなかった(moepiさん)
ラインなど、大まかなイメージは決めておくべきだった。色に関しても、水色とざっくりとしたものしか考えておらず、水色といっても色みはたくさんあるので、迷ってしまった(アイさん)
胸元が空いてるデザインを選ぶのか、背中の露出はどのくらいにするか考えていなかった。マーメイドラインとは決めていたけど、肌見せのバランスで迷ってしまった(ゆうかさん)
[回避策1]ラインなど最低限の知識を確認し、重視ポイントを決めておこう
●Point1/ラインの種類を知っておく
「ドレスは初めてお召しになる方が多いので、事前にある程度の知識を得ておくのが得策です。中でもラインの違いは大きく見栄えが変わるので、プリンセスライン、Aライン、マーメイドなどの違いを知っておくと、選ぶ際の基準の一つになります」(以下、カギカッコ内のコメントすべてinnocently 三井さん)
●Point2/デザイン?価格?重視ポイントを決めておく
「また、ドレスを選ぶ際に何を重視するかも考えておいていただきたいです。例えば、ブランド、価格帯、デザインなど、その優先順位をはっきりお伝えいただくことで、こちらからの提案するドレスも変わりますので、効率的に検討していただけると思います」
●Point3/結婚式全体のテーマについて共有する
「できれば、結婚式のテーマ、したい演出などのイメージ、選んだ会場の特色や決め手を押さえていただくと、好み以外の大切な視点でご提案できますので、さらに見るべきドレスも絞られます。
実際には、イメージが明確に固まっている方は2~3割。完全に決めなくても、カウンセリングで探っていくという方法もあるのでご安心ください。“かわいいのは苦手だけどナチュラルなのは好き”、“ツヤツヤな生地は苦手”、“体のラインが出る形は絶対イヤ”といった好みを深掘りします。それによって、ある程度絞った提案ができますよ」
卒花はこう回避した!
ひたすら情報収集に時間をかけました。会場提携店での試着が始まる前に、提携外のドレスショップでお試しで試着。自分に似合う色を日々模索して備えました(ゆりさん)
イメージを自分の中で固めつつ、衣裳屋さんにあるドレスをネットで確認し、候補を洗い出し。その候補を全て伝えたので、おおよそのイメージをつかんでいただき、衣裳屋さんからの提案も的確で、1回の試着で希望のドレスが決まりました(yukkoさん)
Aラインなどどんなウエディングドレスの形がいいかを検討。また、挙式会場が天井が高くバージンロードも長い空間だったので、ロングトレーンのドレスがいい!というのは決めていました(ちかさん)
デザインと価格帯を絞りました。ものすごくたくさんドレスがあり、どのドレスから試着すればいいか一瞬混乱しましたが、Aラインで半袖までのもの、プラン料金にオプション料のつかない物に限定したところ、かなり点数が絞れました(A子さん)
ときめきを感じるドレスのデザインの共通点をまとめて、ドレスショップの方に伝えると、それに近いドレスを用意してくれます(raraさん)
落とし穴2|何が似合うかわからず、判断に自信を持てなかった
見慣れた日常のファッションとは異なり、ほぼ初めて着用するドレス。しかも肌や体形の露出度も高いため、コンプレックスが目につきやすいのも、難しいポイント!
卒花がハマった落とし穴
自分が思ったより体つきがしっかりしていて、どのような形にするか、試着した姿を想像するのが難しかったです(ゆかぽん。さん)
骨格診断やパーソナルカラー診断を受けておけば、似合うドレスを探しやすかったかもしれないです(けいさん)
私の場合、バストが大きいことでサイズがなく、お店の人もとても困っていました。太っているわけではないので、インポートでないと難しいかもしれないと、先に伝えておくべきでした(歩さん)
自分の好みのドレスをあらかじめイメージして行きましたが、自分に似合わないものが多く、かなり迷ってしまって時間がかかりました(さなえさん)
[回避策2]事前に気になる体形のお悩みをチェック!客観的な目も有効
●Point1/自分をよく知る同性の同行者と来店
「特に最初はどんなドレスも素敵に見えるという方も多く、お一人で似合うかどうか判断がしにくいよう。スタイリストからもお伝えいたしますが、例えばお母さまや姉妹、ご友人など、花嫁さまをよくご存じで主観を伝えられる方にご一緒いただくと安心。ただし、現在コロナ下の影響で来店人数制限がある店舗も多いようです。予約時に同行人数の確認をお忘れなく」
●Point2/自宅の鏡で気になる部分を確認しておく
「事前にご自身のコンプレックスになるところを理解しておいて、かつ、エレガントやナチュラルなど、どう見せたいのか、決めておくことをおすすめします。例えば、下半身を見せたくないという場合は、マーメイドラインは除外されますので、選ぶドレスも絞られます。また、どう見せたいかを伝えると、気になる部分をカバーしつつスタイルアップさせるスタイリングのご提案にもつながります」
●Point3/スタイリストの意見を取り入れてみる
「似わないと思っていても意外に似合ったりすることも多いドレス。おすすめを着てみると発見もありますので、ぜひこちらからのご提案の一着もお試しいただきたいです」
卒花はこう回避した!
自分一人だと不安なので、母に一緒に来てもらいました。担当のスタッフさんもハッキリ意見を言ってくださる方だったので、信頼して決めることができました。ポイントとしてはどのドレスを着ても必ず写真を撮ること。いろんな角度から撮影して自分で見られないところも確認しました(ポコモカさん)
事前にゼクシィの骨格診断とカラー診断をしました。そこで自分に似合うドレスのデザインを予習しておいたので、ドレスのデザインが絞れて試着であまり迷わずに済みました(A子さん)
なるべく客観的な意見を取り入れるために、彼と母にも来てもらった。試着時にたくさん写真を撮り、写真写りも参考にした(ポーさん)
骨格タイプから似合うドレスが分かる!
5つの簡単な質問に答えるだけで、自分の骨格タイプとそのタイプに似合うウエディングドレスのデザインが分かる骨格診断。下のリンクからTRYしてみて。
落とし穴3|時間制限などがあるのを知らず、着たいものが着られない!
多くの花嫁さんが利用するドレスショップは、1人当たりの試着時間や点数の制限がある場合も。また、店舗に着たいドレスの在庫がないという事態もあるようです
卒花がハマった落とし穴
一回の試着で3着しか着られなかった。時間の余裕もなく、もっとたくさん試着して選びたかったが、残念ながらできなかった(あささん)
ドレスは挙式当日とその前後もサイズ直しやクリーニングで試着できなくなるらしく、私自身の式当日にレンタルできる衣裳の試着がかなり限られていました(かなさん)
インスタで見つけて着てみたいと思ったドレスが、回数制限を超えていたり予約が埋まっていたりで、試着できなかった(森 美智さん)
在庫がない場合でも取り寄せできることを知らなかったので、ないかもと思っても聞けばよかった(ほしこさん)
[回避策3]予約のタイミングとスケジューリングが肝!
●Point1/10~8カ月前の予約が安心
「半年前くらいの試着が多いですが、春秋のハイシーズンは人気のドレスは予約が埋まっている場合もあるので早めが安心。ただし、早すぎると好みが変わったり体形も変わったりするので、比較的埋まっていない10~8カ月前の予約がおすすめです。特に今はコロナ下で延期も多く、埋まっている日が例年より多いので、早めに確認しましょう」
●Point2/複数店舗の予約はできるだけ固めて
「複数のショップを回るなら、予約の間隔を開けないのがおすすめ。時間がたつと最初のドレスの記憶が薄れる可能性があります。また、2店舗を回っている間に、最初に見て気に入ったドレスの予約が埋まる可能性もあります。長くても2週間以内と短期間でまとめて試着した方がより効率的に選べます」
●Point3/事前に着たいドレスをSNSやHPでチェック!
「店舗によっては試着時間や点数が限られています。事前に着たいドレスをHPやSNSなどでチェックして伝えておくと、セレクトする時間や着用状況などを確認する手間が省けて、試着点数が増える可能性も。在庫がない場合も近いイメージのドレスを探してもらえたりするので、予約の際に着たいドレスを伝えておくのも有効です」
卒花はこう回避した!
ドレスショップのインスタでドレスを探し、事前に取り寄せてもらいました。人気のドレスだったので、スムーズに予約できて安心しました(rikkoさん)
お借りするドレスショップのインスタをチェックし、着たいドレスの形や色を決めておいたので、試着するドレスをスムーズに決めることができました(ゆかぽん。さん)
試着できる回数と着数を逆算して、いつまでにどのドレスを決めるか、あらかじめ考えておいて、スケジューリングしました(明愛さん)
会場の衣裳室のSNS投稿や同じ会場で挙式する花嫁さんの投稿をチェックして気になるドレスをリストアップしました。試着日の数日前に衣裳担当の方へ連絡したので着たいものを取り寄せていただけたし、似た雰囲気のドレスを提案していただいたりして、効率的に選べました(山崎 彩さん)
カタログなどを一通り見て、試着したいドレスの順位を決めておきました。サクサク進んだので予定よりも一着多く着せてもらえたりして、記念にもなりました(R・Mさん)
落とし穴4|ヘアやメイクのせいかイメージが湧かなくて、決めかねた
せっかくのドレスも、合わないヘアスタイルやナチュラルすぎるメイクで試着すると、イマイチその魅力が分からないもの。そこで、よりリアルにイメージするにはできるだけ当日に近い状態にするのがカギのようです。
卒花がハマった落とし穴
髪型を考えていなかったので、試着したときに似合っているのかイメージがはっきり湧かなかった(ゆかりーのさん)
化粧をあまりしていかなかったので、ドレスを着ても花嫁姿のイメージがあまり湧かなかった(まりぶさん)
ウエディングシューズについては全く考えずに行ったので、ドレスの丈のバランスがイメージしにくかった(ぽたこさん)
髪型によってもウエディングドレスの印象が変わってくるので、アップにするなど、ざっくりでもセットしておけばよかった(ぱんさん)
[回避策4]可能な範囲で当日に近いヘアセットとメイクを
●Point1/予約時にヘアセットの有無を確認
「ショップによってはヘアセットをしてもらえるところとそうでないところがあるので、予約時に確認をしておきましょう。ヘアセットをしない場合は、せめて上げる下すといった程度でいいので、当日の理想のヘアスタイルに近いアレンジをしておくのがおすすめ。さらに、ショップではおおまかなヘアスタイルのイメージまで伝えておくと、選ぶドレスとのバランスも考えて提案してもらえます」
●Point2/リップだけでも濃いめがマスト
「ブライダルメイクは、普段より濃いものです。メイクが与える全体の影響は意外に大きいもので、顔の印象だけでなく血色や肌色の見え方にも影響します。そのため、特にリップなどは濃い色のものを塗っていくか、持参するようにしましょう。他にも、予約時にショップから伝えてもらえると思いますが、持ち物を確認すると安心です。イノセントリーではインナーなども揃えていますが、ストッキングはご持参いただいております」
●Point3/予約時に持ち物を確認する
「例えば、お母さまから譲り受けたパールのネックレスなど、使用したいと思っているベール、小物やアクセサリーがある場合は、ぜひお伝えください。できれば持参していただくと、コーディネートを考慮したドレスのご提案もできます」
卒花はこう回避した!
髪をアップにしていく。ダウンと全然イメージが違って驚きました(GVさん)
ドレスショップに行くたびにヘアスタイルを変えて行き、いろんなパターンで見比べました(竹内絵莉子さん)
モデルさんがドレスを着用した写真と、自分の試着時の写真も見比べながら、どんなドレスを着るとどんな雰囲気になるかイメージしました(Chikaさん)
落とし穴5|ドレスショップの特徴や料金などの仕組みがわからず焦った
ドレスショップにも、どんなドレスのジャンルに強いか、特徴やカラーがあります。ナチュラルなドレスを探しているのに、ゴージャスなドレスが多いお店に行ったりすると、イメージ通りのものに出合えない可能性も。さらにお店の価格帯や予算についても、想定しておくと安心です。
卒花がハマった落とし穴
お店が扱っているドレスのブランドのバリエーションについて、もっと確認しておけばよかったです。ドレスを決めた後に、いろいろなドレスのラインアップがあるということをインスタなどで知り、少し後悔しました(ポコモカさん)
最初に見積りで出されたドレスの予算をはるかに超えてしまいました。お店の価格帯に対して、自分たちでドレスに割ける予算を考えて伝えておくべきでした。リーズナブルなものに変更するか迷いましたが、最終的には予算オーバーでも一番気に入ったドレスをセレクト(summerさん)
会場の衣裳室では扱っているカラードレスの種類が少なかったです。その中で決めようと思いましたが、結局、提携外のドレスショップからレンタル。時間もお金も余計にかかってしまいました(ゆうこさん)
[回避策5]公式情報や先輩花嫁のSNS投稿などでお店の特徴を把握
Point1/さまざまな情報源でラインアップを確認
「公式HPやインスタグラムはもちろん、パンフレットなどで、どんなドレスを取り扱っているかが確認できます。また、HPなどのデザインは、ナチュラルやインポートなど、強いジャンルに合わせて作られているので、求めているイメージに合うかもチェックするとより安心です。ちなみにパンフレットは提携会場でもらえたり、お店へ資料請求できる場合も」
Point2/会場提携店の場合は会場の見積りを再チェック
「料金は、ショップごとに異なりますし、会場と提携店の場合も、結婚式全体のプランの金額との兼ね合いで支払う料金が変わります。来店時に説明されますが、その際に会場の見積りの衣裳代にどのくらいの料金が含まれているか把握を。そこにいくらプラスマイナスされるかを、料金の比較ポイントにするといいでしょう」
Point3/分からないことがあったら遠慮なく問い合わせ
「innocentlyでは、お電話の他、WEB予約も可能です。質問欄がありますので、料金や取り扱いドレスについて、そこで確認することも可能です。当店に限らず、気になる点があったら、事前にお問い合わせして確認しましょう」
卒花はこう回避した!
後からラインアップが変わっても大丈夫なように、ショップのインスタやホームページで、取り扱っているドレスの画像を保存しておいた(森 美智さん)
ドレスショップの公式アカウントだけでなく、同じドレスショップでの他の花嫁さんの試着レポを見ておいて、できるだけ多くの情報に触れておいた(たまごさん)
できるだけ結婚式のプラン内に収まるドレスにしたかったのですが、もしプラン内でレンタルできるドレスの数が少ない場合に、追加するとしたらいくらまで可能かを何となく予算設定しておきました。ドレスはたくさんあるので、予算をお店の人に伝えると、その範囲で自分に合いそうなドレスを見つけてきてくれたので、とても効率的でした(うーきさん)
From 編集部
理想のドレスに出合うため入念な準備を!
ドレスショップにはさまざまなタイプがあり、試着については、ある程度限られた条件があります。情報を確認しておくだけで、かける労力や時間を大幅にカットできる上、自分にピッタリの一着を見つける可能性も高まります。スタイリストさんや卒花さんのアドバイスを参考に、ぜひ万全の備えを!
三井好憂子さん
innocently TOKYO
ドレススタイリスト
2015年の入社から、常に「お客様を家族のように大切な存在として寄り添う」ことをモットーに500組以上の衣裳コーディネートを担当。ドレスの仕入れや新人の指導も行っている。
【問い合わせ】
http://www.innocently.jp
構成・文/小松ななえ イラスト/itabamoe
※記事内のデータならびにコメントは2022年3月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー86人が回答したアンケートおよび、過去3年以内に結婚した女性100人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年4月時点のものです
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