【結婚式ムービー】種類は?どう準備する?卒花実例&制作時の注意Point
結婚式ムービーの余興は楽しみにしているゲストも多い分、どんな内容にするか迷いがち。ムービーの種類もオープニング、プロフィール、サンクス、エンディング、サプライズ、お祝いムービーと6つの種類があるため、何を用意するか、またどこまで自作するかも悩みどころです。そこで、実際の結婚式で「盛り上がった」「感動した」結婚式ムービーの余興について、花嫁の実例と併せてご紹介します。
結婚式ムービーの種類・内容って?
結婚式ムービーは「オープニング/プロフィール/エンディング」など6種類
様々な種類がある「結婚式ムービー」は以下の目的で作られます。
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【1】オープニングムービー
……披露宴会場にゲストが揃った後、新郎新婦が入場する前に流す映像
【2】プロフィールムービー
……それぞれの生い立ちや、ふたりのなれそめ、結婚に至るまでを紹介する映像
【3】お祝いムービー
……ゲストからの新郎新婦に向けて、余興の際に上映することが多い映像
【4】サンクスムービー
……主に親へ向けて、思い出を振り返りながら感謝の気持ちを伝えるための映像
【5】サプライズムービー
……ゲストから新郎新婦へ、また、新郎新婦どちらかがムービーを用意し、サプライズで披露する映像
【6】エンディングムービー
……披露宴お開き時に流し結婚式当日を振り返ったり、ゲストへの感謝を伝える映像
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次からは、先輩花嫁の実例とともに、詳しく紹介していきます。
ゲストが盛り上がる!【オープニング/プロフィール/お祝い】ムービー実例
披露宴の期待値を上げる!「オープニングムービー」
オープニングムービーとは、披露宴の冒頭に上映するムービーのこと。参加してくれたゲストへの感謝を伝え、これから始まる披露宴のムードを高める役割も。「今日はよろしくお願いします」と披露宴の始まりを宣言します。
mayumiさんの場合
【こだわったポイント】ムービーを作る際は、「これから始まるぞ」という印象になるよう、映画のPVを参考にしました。ふたりの思い出やゲストへの想いは字幕で表現しました。前半の日常生活のシーンでは飾らないありのままのふたりを撮影してもらい、後半は壮大にアップテンポに仕上がっています。
【ゲストの反応】映画みたいで素敵!このムービー欲しい!自然体な感じも素敵だし、猫ちゃんたちも可愛すぎるね!などの声を頂き、大好評だったと思います。
■動画制作DATA
制作期間:1.5カ月くらい
使用したソフト:外注しました。行きつけの美容院で担当してくださっている方に話したところ、写真とムービーを撮ってもらえることに!
上映したタイミング:披露宴入場前
映像の時間:3分58秒
ふたりの新たな一面にゲストも興奮! 「プロフィールムービー」
ふたりの生い立ちやなれ初めを紹介するためのプロフィールムービー。お互いの幼少期や学生時代の紹介からふたりの出会いから結婚までの流れを、時系列に沿って紹介します。ゲストに注目してもらえるよう、ところどころに新郎新婦と映ったゲストの写真を入れるのもポイント。おもに、新郎新婦の中座のタイミングで流します。
aiさんの場合
【こだわったポイント】新郎と新婦のパートで画面のテイストを変えたり、新郎新婦のパートは同じ曲を流して、ふたりのなれ初めパートで曲を変えたりと、シーンの切り替わりをわかりやすくしました。
また、写真が多すぎると見づらくなるので、なるべくシンプルな構成に。ゲストが読みやすいよう文章も簡潔にまとめました!
【ゲストの反応】当日は席を外していたのでわからなかったのですが、後日フォトグラファーさんが撮った写真を見ていると、プロフィールムービーを真剣に見ている両親の表情が。ほかのゲストも、旦那さんの坊主の写真や、私のギャル時代の写真にはみんなびっくりしたようで、動画に驚いた声が入っていて面白かったです(笑)。
■動画制作DATA
制作期間:2カ月ほど(平日は手をつけられず、土日でほとんど仕上げました!)
使用したソフト:フィモーラ
上映したタイミング:新郎新婦のお色直しのタイミング
映像の時間:6分33秒
友人が行う余興ネタとして人気 「お祝いムービー」
友人からの余興として上映することが多いお祝いムービー。パロディ風のムービーやミュージックビデオのコピー、コマ撮りしたものなど、内容はさまざま。新郎新婦に喜んでもらいたいという思いから、結婚式当日に参加できないゲストからもお祝いメッセージを取り入れているムービーが多いよう。
みかさんの場合
【うれしかったこと】コロナ下で来れなかったゲストも多かったのですが、招待者以外の友人たちからもメッセージをたくさんもらったことがなによりうれしかったです!そして新郎新婦共通の結婚式ムービーなので、式後も彼と一緒に何度も楽しめます。
【依頼するときに伝えたこと】結婚式の約3カ月前くらいに新郎側から見たら同期、新婦から見たら後輩となる代表者1人にお願いして、新郎側同期6人に制作してもらいました。
依頼する際は、新郎新婦共通の余興にしていることを事前に伝えるほか、DVDを焼く上での会場の決まりも一緒に伝えました。
■動画制作DATA
使用したタイミング:お色直し後、歓談の時間を10分くらい挟んだ後に余興としてムービーを流しました。
映像の時間:約10分
ゲストが感動!【サンクス/サプライズ/エンディング】ムービー実例
ゲスト全員が感動に包まれる! 親への「サンクスムービー」
結婚式の感動シーンといえば、花嫁の手紙。最近は手紙とムービーを組み合わせて感謝を伝える花嫁も多いみたい。親との思い出を振り返りつつ、これまで育ててくれたありがとうの気持ちをストレートに伝えるのが◎。ゲストにも感動が伝わります。
ななさんの場合
【こだわったポイント】「宝物」というテーマで両親への感謝をパラパラ漫画にして伝えました。シナリオはプランナーさんと打ち合わせしながらオリジナルで作り、それを漫画家さんに書いていただきました。恥ずかしいけど伝えたい大切な言葉は手書きしてムービーに入れました!
【両親の反応】「すごい!」「パラパラ漫画の動画にとても感動した」ととても喜んでくれ、結婚式後も家で鑑賞していました。
■動画制作DATA
制作期間:5カ月
使用したソフト:外部のムービー制作業者に依頼しました
上映したタイミング:花嫁の手紙の時
映像の時間:3分20秒
突然の演出に驚きと涙!「サプライズムービー」
サプライズムービーは、ゲストから新郎新婦に向けたムービーのほか、新郎新婦どちらかがムービーを用意するケースも。出会いから結婚式までの思い出を振り返ったり、親から新郎新婦宛てのメッセージをもらっていたりと、予期しなかったサプライズに、サプライズされた人も、見ているゲストも思わず涙。普段なかなか伝えられない想いも、結婚式なら伝えられるかも!
HitoMinさんの場合
【こだわったポイント】披露宴が1年延期になったとき、あと1年あるならポジティブにこの1年を使いたいなと、思いついたサプライズムービー。出会いの紅葉の季節で、付き合った次の日に行った場所からムービーが始まり、四季を通じて撮影。ダンサーの自分だからできる伝え方をしたいと思い作りました。完全サプライズで、フォトグラファーと0.1秒単位でこだわって作りました。
【新郎の反応】私だけ中座した後に上映したため直接は見てません。本当はどんな反応するか見たかったですが、自分がいる中で上映するのは恥ずかしかったので。彼は喜んで号泣していたようです!
■動画制作DATA
制作期間:約1年間
使用したソフト:友人に制作を依頼しました
上映したタイミング:新婦中座後
映像の時間:5分46秒
dancer・choreographer : HitoMin @hitomi.n_n.kanno
撮影・編集 : 久道成光 @narimitsu_hisamichi
ゲストに感謝を伝える! 「エンディングムービー」
エンディングムービーは結婚式の最後を締めくくり、一日の感謝を伝えるためのもの。当日撮影した写真や動画を取り入れた撮って出しのムービーを流したり、ゲスト一人一人の名前やメッセージを上映することでより特別感のあるムービーに。終わった後は、会場全体が感動的な雰囲気に包まれます。
rinさんの場合
【こだわったポイント】映画のエンドロールをイメージして作りました。前撮りの写真を紹介しながら、ゲストの方々の名前を流していきました。祝辞や演出、式BGMなど協力してくれた方の名前も別に最後に紹介しました!(rinさん)
【ゲストの反応】本当に映画を見た後のような感動と余韻を味わえた、凝っていて良かったとの感想をもらいました!
■動画制作DATA
制作期間:1週間ほど
使用したソフト:MacのiMovie
上映したタイミング:新郎新婦の退場後
映像の時間:約5分30秒 コブクロの『YELL』という曲1曲分の長さです。
ムービーは手作りと外注どっちにする?
メリット・デメリット
結婚式ムービーを作成する方法は、手作りするか、または提携業者や外部の業者に外注するか大きく分けて2つ。それぞれのメリット・デメリットを比較してみよう。
手作りするメリット・デメリット
<手作りするメリット>
結婚式ムービーを手作りする一番のメリットは、費用が抑えられること。ゼクシィ結婚トレンド調査2023(首都圏版)によると、ムービーの制作にかかった平均費用は、手作りだと1万9000円、外部の業者に頼んだ場合は9万6000円、提携先の業者に依頼した場合は18万4000円と大きな差があるよう。
手作りする場合は、作成用のソフトを買うほか、あらかじめパソコンに入っているソフトやスマホの無料アプリを利用すれば、費用をかけずにムービーを制作することも可能です。
外注した場合は、写真の枚数やムービーの長さに制限がありますが、手作りであれば自由に構成を考えることができ、ふたりのオリジナルを表現できます。また、自分たちで編集できるため、写真の差し替えや文字の修正がしやすいのもメリット。
<手作りするデメリット>
一方、手作りのデメリットはやはり時間と手間がかかること。初めて使うソフトを使いこなせるようになるにはある程度時間がかかる上、小さい頃の写真はプリントアウトされているため、すべてスキャンするなど地道な作業も必要。
<関連記事>
結婚式ムービーの作り方を詳しく紹介!
外注するメリット・デメリット
<外注するメリット>
外注するメリットは、手間や時間をかけずに、クオリティーの高いムービーが用意できること。結婚式の準備は、結婚式ムービーの制作以外にも、ペーパーアイテム作りや衣裳選びなど、やることがいっぱい。その点、ムービーを外注すれば使う曲を指定し、決められた枚数の写真を渡すだけで写真のスキャンもしてもらえるので、ムービーにかける時間を短縮でき、ほかの準備に時間を充てることができます。
また、映像制作会社はムービー作りのプロ。ふたりの要望や選んだプランに合わせて、プロならではの提案をしてもらえることが多いので、自作ではまねできない高クオリティーのムービーになります。
<外注するデメリット>
一方、外注するとなるとやはり費用がかかります。映像制作会社にはいくつかプランが用意されていますが、費用を抑えたプランだとありきたりな構成や内容になってしまうことも。求めてる要望が多いとその分費用も高くついてしまうので、選ぶ際はプランの料金やサンプルムービーをよく確認しましょう。
結婚式ムービーを制作するときの注意点
せっかく作った動画も、保存の方法や使用する楽曲など、事前に確認ができていないと当日上映できない場合も。
■ファイル形式を確認する
式場でムービーを流す場合はDVDディスクにした上で持ち込む必要があります。そのとき、間違えがちなのがデータの保存方法。
制作したデータをそのまま保存するのではなく、DVD-Video形式にしてDVDに書き出す必要があります。ファイル形式は.mp4ではなく.mpgになっていることを確認しましょう。
■スクリーン比率が合っているか
式場で使うスクリーンの大きさ比率はすべて同じではなく、「4:3」か「16:9」のどちらかである場合がほとんとです。比率が合っていないと、画面に余白ができてしまったり、反対に画面が切れてしまったりと、きれいに映し出すことができません。どちらの比率か、制作を始める前に確認を。
■著作権に問題がないか
自宅で音楽を聴いたり、購入した音楽をスマホで聞くことは私的利用となるため問題ありませんが、結婚式で使うとなると、営利目的でなくても著作権違反になることも。ただし、式場にどんな曲を使用するか伝えておけば、利用手続きをしてもらえるので、新郎新婦が手続きをする必要はありません。
[ムービーを作るときに知っておいてほしいこと]
●会場によって手作り映像の持ち込み、および使用する音源に制限があるため、事前に会場に確認をしましょう。
[BGMを決めるときに知っておいてほしいこと]
●会場によって、音源の持ち込みができない場合や取り扱える音源に制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
●曲を購入する前に、会場での使用が可能かを事前に確認しましょう。
●会場によって、音源の再生タイミングの指定など、オペレーションの制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
結婚式ムービー以外の披露宴演出はこちらをチェック!
From 編集部
節約派なら手作り!高いクオリティーを望むなら外注を!
結婚式ムービーは種類もたくさん。花嫁たちも、すべてを自作or外注ではなく、両方をうまく取り入れているケースが多いよう。どんな内容であっても、訪れるゲストは楽しんでくれるもの。花嫁たちの実例を参考に、ふたりらしい結婚式ムービーを作ってみて。
構成・文/古閑真梨子 イラスト/コナガイ 香
※記事内のデータおよびコメントは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(首都圏版)」、2022年1月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー92人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年3月時点のものです
- アイテム検討期
- 宴中の余興・盛り上げ演出